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疾風の靴
疾風の靴5
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俺は一旦、家に帰り、そして、帰宅していたイリアに頼んで魔王様の所へ連れて行って貰うことにした。
「やあ。ヤマト君。イリアちゃん、ララちゃん、エリちゃん。数日ぶりだね。今日はどうしたんだい?」
魔王様は、雪の振る場所には合わない麦わら帽子をかぶり、タオルを首に巻いていた。どうやら、農作業をしていたようだ。
「魔王様にお伺いしたいことがありまして。スライムとトードの養殖は可能ですか?あと、無理でしょうけど、ホクホクグマもなんです。」
「ふむ。可能と言えば可能だね。ただ、ヤマト君が言うように、ホクホクグマは危険が多いから養殖には向かないだろう。ホクホクグマの肉は塊が大きいから、そんなに個数は必要ないだろ?だったら、僕の家の塔に呼び出して、イーシャに狩らせて、持って行かせる事にするよ。悪魔の実なんかと一緒に。」
それは有り難い提案だ。ホクホクグマの件は解決。後はトード達だな。
「既に、トードの養殖は僕がキミ達が帰った日から取り組んでいるよ。キミがフライドトードを開発してくれたから、トードの安定供給が必要になるだろうと思ってね。」
流石、魔王様は仕事が早かった。先の先を見通しておられた。
「トードはダンジョンを出れば色が変わるんだよ。野生では見たことがないかい?普通のトードは雄がそのまま色。雌が雄の濃い緑じゃなくて黄緑色に変わるんだよ。深緑が雄で黄緑色が雌なんだ。卵で繁殖するから養殖はそんなに難しくはないと思う。しかし、スライムはどうだろうね。マザースライムが飼えれば簡単なのだろうけど……。」
「マザースライム?」
「スライムの仲間で、色々なスライムを産み落とす事の出来る強力なスライムです。ヤマト様。バルドスの神殿の主でもあり、到底、飼育の出来るようなモンスターではありません。」
イリアはそう俺に教えてくれる。
「そう言う事だよ。ヤマト君。野生のスライムがどうやって繁殖しているか分かればね。養殖は出来るのだけれど……。彼らも細胞分裂で増える訳ではないからね。繁殖行動をしているはずさ。」
魔王様がそう言い考えていると、ララが口を開いた。
「……野生のスライムにも雄と雌がいる。」
「本当かい?ララちゃん??」
ララはそう言い頷く。
「……ダンジョンのスライムは……繁殖活動が不要だから雄雌の区別はない……けど、野生のスライムには繁殖活動が必要だから、雄と雌が……いる。雄には、コアに小さな角みたいなのが……生えている。雌には……それはない。」
「凄いよ。ララ!お手柄だ!!」
俺はララの頭を撫でてやる。すると、ララは嬉しそうにする。
「それなら、野生のスライムを捕まえばよろしいのですか?」
エリはそう言う。
「……塔から、数匹、スライムを連れて来よう。そして、しばらく飼ってみることにしようか。塔を出れば、この世界で生命として認識されるからね。雄と雌に分かれるだろうし、それを観察すれば雄雌の区別もつくようになるだろう。」
「出来るんですか?」
「ああ。簡単さ。ただ、スライムは何を食べるんだい?」
ダンジョンのモンスターは基本、食事を必要としないらしい。ダンジョンで死んだエルフなんかの肉を食べる事はあるらしいが、ダンジョンに生えているキノコや薬草、同種族、多種族間で争って食べる事はしないらしい。
「……野生のスライムは雑食性。味も食べている物によって違う。動物や……モンスターを襲ってたべたり、死肉を食べるスライムは臭い。木の実や草を食べているスライムは薬草の味が……する。」
流石、貧乏生活をしていた、元・勇者様。サバイバル食材の味は詳しい。
ならば、果物を食べるスライムは甘いのだろうか?ダンジョンのスライムは、ほのかに甘く、上品な味だった。ほとんど何も食べないダンジョンのスライムがあんなに甘いなら、甘い果物を食べたらどうなるのたろうか?
「すみませんが、魔王様。よろしければ、スライムには、果物を与えてみてくれませんか?料理に使った余りなんかでいいので。」
「ほ~。ララちゃんの言うには、食べる物で味が変わると言う事だからね。果物だったら甘くなる。という考えだね。」
「はい。」
魔王様は話しが早い。まあ、俺の考えが簡単なのかもしれないが。
「分かった。そうしよう。しばらく様子を見て出来そうならば、イーシャを遣いにやるよ。」
「ありがとうございます。」
魔王様にお礼を言い、俺達は家に戻った。
「やあ。ヤマト君。イリアちゃん、ララちゃん、エリちゃん。数日ぶりだね。今日はどうしたんだい?」
魔王様は、雪の振る場所には合わない麦わら帽子をかぶり、タオルを首に巻いていた。どうやら、農作業をしていたようだ。
「魔王様にお伺いしたいことがありまして。スライムとトードの養殖は可能ですか?あと、無理でしょうけど、ホクホクグマもなんです。」
「ふむ。可能と言えば可能だね。ただ、ヤマト君が言うように、ホクホクグマは危険が多いから養殖には向かないだろう。ホクホクグマの肉は塊が大きいから、そんなに個数は必要ないだろ?だったら、僕の家の塔に呼び出して、イーシャに狩らせて、持って行かせる事にするよ。悪魔の実なんかと一緒に。」
それは有り難い提案だ。ホクホクグマの件は解決。後はトード達だな。
「既に、トードの養殖は僕がキミ達が帰った日から取り組んでいるよ。キミがフライドトードを開発してくれたから、トードの安定供給が必要になるだろうと思ってね。」
流石、魔王様は仕事が早かった。先の先を見通しておられた。
「トードはダンジョンを出れば色が変わるんだよ。野生では見たことがないかい?普通のトードは雄がそのまま色。雌が雄の濃い緑じゃなくて黄緑色に変わるんだよ。深緑が雄で黄緑色が雌なんだ。卵で繁殖するから養殖はそんなに難しくはないと思う。しかし、スライムはどうだろうね。マザースライムが飼えれば簡単なのだろうけど……。」
「マザースライム?」
「スライムの仲間で、色々なスライムを産み落とす事の出来る強力なスライムです。ヤマト様。バルドスの神殿の主でもあり、到底、飼育の出来るようなモンスターではありません。」
イリアはそう俺に教えてくれる。
「そう言う事だよ。ヤマト君。野生のスライムがどうやって繁殖しているか分かればね。養殖は出来るのだけれど……。彼らも細胞分裂で増える訳ではないからね。繁殖行動をしているはずさ。」
魔王様がそう言い考えていると、ララが口を開いた。
「……野生のスライムにも雄と雌がいる。」
「本当かい?ララちゃん??」
ララはそう言い頷く。
「……ダンジョンのスライムは……繁殖活動が不要だから雄雌の区別はない……けど、野生のスライムには繁殖活動が必要だから、雄と雌が……いる。雄には、コアに小さな角みたいなのが……生えている。雌には……それはない。」
「凄いよ。ララ!お手柄だ!!」
俺はララの頭を撫でてやる。すると、ララは嬉しそうにする。
「それなら、野生のスライムを捕まえばよろしいのですか?」
エリはそう言う。
「……塔から、数匹、スライムを連れて来よう。そして、しばらく飼ってみることにしようか。塔を出れば、この世界で生命として認識されるからね。雄と雌に分かれるだろうし、それを観察すれば雄雌の区別もつくようになるだろう。」
「出来るんですか?」
「ああ。簡単さ。ただ、スライムは何を食べるんだい?」
ダンジョンのモンスターは基本、食事を必要としないらしい。ダンジョンで死んだエルフなんかの肉を食べる事はあるらしいが、ダンジョンに生えているキノコや薬草、同種族、多種族間で争って食べる事はしないらしい。
「……野生のスライムは雑食性。味も食べている物によって違う。動物や……モンスターを襲ってたべたり、死肉を食べるスライムは臭い。木の実や草を食べているスライムは薬草の味が……する。」
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ならば、果物を食べるスライムは甘いのだろうか?ダンジョンのスライムは、ほのかに甘く、上品な味だった。ほとんど何も食べないダンジョンのスライムがあんなに甘いなら、甘い果物を食べたらどうなるのたろうか?
「すみませんが、魔王様。よろしければ、スライムには、果物を与えてみてくれませんか?料理に使った余りなんかでいいので。」
「ほ~。ララちゃんの言うには、食べる物で味が変わると言う事だからね。果物だったら甘くなる。という考えだね。」
「はい。」
魔王様は話しが早い。まあ、俺の考えが簡単なのかもしれないが。
「分かった。そうしよう。しばらく様子を見て出来そうならば、イーシャを遣いにやるよ。」
「ありがとうございます。」
魔王様にお礼を言い、俺達は家に戻った。
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