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スプリンティア
スプリンティア8
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疾風の靴は、俺の意志に反応し、蓄えられた全魔力を放出た。そして、今までにない速度でアリシアへと向かう。
「間に合えーーーー!!」
メズの攻撃が、アリシア当たるまで、後ほんの少しの所でアリシアを抱きしめる。しかし、メズの攻撃は俺に直撃した。俺はアリシアを抱きかかえたまま、ルームの端へと飛ばされ、壁に激突した。
「ぐはっ!!」
口からは大量の血が溢れ出す。内臓をやられたか……あと、骨も何本か折れたみたいだ。体が麻痺したように動かねぇ。意識があるのが不思議なくらいだ。
……アリシアは、無事か?腕の中のアリシアを視線だけで確認する。
ぱっと見ただけでは、分からないけど……。鼓動が伝わってくるから、息はまだ……あるか。
他のメンバーは……。
視線をそちらへ向ける。すると、俺達が行動不能になったのが分かったらしく、メズは満足そうに「ブフフン。」と息を漏らし、キール達へ襲い掛かった。あとは、簡単だった。動けなくなっているキール達を金棒で薙ぎ払うだけ。叩きつけられなかったのは良かったのだろう。潰れずに飛ばされ、みんな壁へ激突し、動かなくなっていた。
……は…はは………ははははは。全滅……か。呆気ない。実に呆気なかった。
そう思うと、涙が溢れてくる。
誰が悪い?自分が悪い?そんな事ではない。仕方ない。でも、不甲斐ない。そんな気持ちが溢れてくる。
もっと、俺が強ければ……。
もっと、俺が頑張っていれば……。
もっと、俺が注意を払っていれば……。
考えだすときりがない……。
…不甲斐ない。
……不甲斐ない。
………不甲斐ない。
まだ、やりたい事だって山ほどある。この世界にくるきっかけになった、コカトリスだってまだ見てないし、料理していないのだ。
それに、イリア達とだって、まだまだ一緒に居たかったし……あの……イチャイチャしたかった。よく約一年もあの狭い部屋で悶々とした気持ちを我慢出来たものだ……。
そう思うと、可笑しさも込み上げてくる。
でも、それも声にはならない。ただ、嗚咽になるだけ。
「ヤ……ヤマト君?泣いているの……?」
意識が戻ったようで、胸の中にいるアリシアが俺にたずねる。
良かった。気がついて。
「あ……ああ。すまない。アリシア。怪我はないか?」
腕を動かして、涙を拭いたいのに、腕が動いてくれない。
「うん。私は……大丈夫。ヤマト君が守ってくれたから……。それより、ごめんね。……私のせいで、ヤマト君……が、こんな大怪我しちゃって。」
今度は、アリシアが泣きながら言う。
「それはいい……アリシア。アリシアだけでも逃げろ。今なら、メズも気がついていない。お前だけでも、逃げてくれ。」
「……嫌だよ。そんな事は出来ない。ヤマト君はそう言うと思ったけど、そんな事出来るわけないよ!!」
アリシアは反論する。しかも、大声で。
「バカやろう。メズに気づかれたら、どうするんだ。」
俺も大声を出しそうになったが、声が大きく出ない。
「嫌なものは、嫌なの!!ヤマト君を置いて行くなんて、私には出来ないよ。この前のイレギュラーの時、私がどんなに苦しんだか分かるの?!あんな思いをするくらいなら、私も一緒に死んだ方がマシだよ!!」
アリシアは、更に大声で言う。
ヤバいって!本当に、そんな大声を出したらメズに気づかれる!!
大声を出せない俺は、目でアリシアへ訴える。
……ってほら、メズが気がついて、こっちにゆっくり歩いて来てるじゃないか!?
「ほら。早く行け。メズが気がついた。」
俺はアリシアを即す。
「……嫌だよ。わた……ボクはヤマト君と一緒に居る。ボクは、ヤマト君と一生一緒に居る。そう決めたんだ。」
アリシアは決意、決断したのだろう。ハッキリと言う。
あれ?って??……え?ボク??そう言えば、前にもアリシアは『ボク』って……普段は『私』って言っているくせに、そう言った記憶が……。
「ねえ?ヤマト君。ヤマト君はどんな事があっても、ボクを嫌いにならない?」
何、こんな時に冗談を……。俺はそう思った。しかし、アリシアの瞳は真剣だと訴える。それなら、俺もちゃんと応えないと。
「ああ。俺は、どんな事があってもアリシアを嫌いにならない。約束する。」
それを聞いて、アリシアは心底、安心したように微笑む。
「ごめんね。痛いだろうけど、腕動かすね。」
そう言い、俺の腕をどかし、アリシアは立つ。その視線はメズを捉えているようだった。まさか……。
「おい!アリシア!!何を考えてる!!メズと一人で戦うつもりか?!無理だ!!そんなの無理だ!!!俺達の事はいいから!!早く逃げろ!!」
俺はありったけの声を振り絞り、アリシアに叫ぶ。が……それが、届いているか、届いていないか分からない。そして、アリシアは突然、自分の両目を自分の指で刺した。
「間に合えーーーー!!」
メズの攻撃が、アリシア当たるまで、後ほんの少しの所でアリシアを抱きしめる。しかし、メズの攻撃は俺に直撃した。俺はアリシアを抱きかかえたまま、ルームの端へと飛ばされ、壁に激突した。
「ぐはっ!!」
口からは大量の血が溢れ出す。内臓をやられたか……あと、骨も何本か折れたみたいだ。体が麻痺したように動かねぇ。意識があるのが不思議なくらいだ。
……アリシアは、無事か?腕の中のアリシアを視線だけで確認する。
ぱっと見ただけでは、分からないけど……。鼓動が伝わってくるから、息はまだ……あるか。
他のメンバーは……。
視線をそちらへ向ける。すると、俺達が行動不能になったのが分かったらしく、メズは満足そうに「ブフフン。」と息を漏らし、キール達へ襲い掛かった。あとは、簡単だった。動けなくなっているキール達を金棒で薙ぎ払うだけ。叩きつけられなかったのは良かったのだろう。潰れずに飛ばされ、みんな壁へ激突し、動かなくなっていた。
……は…はは………ははははは。全滅……か。呆気ない。実に呆気なかった。
そう思うと、涙が溢れてくる。
誰が悪い?自分が悪い?そんな事ではない。仕方ない。でも、不甲斐ない。そんな気持ちが溢れてくる。
もっと、俺が強ければ……。
もっと、俺が頑張っていれば……。
もっと、俺が注意を払っていれば……。
考えだすときりがない……。
…不甲斐ない。
……不甲斐ない。
………不甲斐ない。
まだ、やりたい事だって山ほどある。この世界にくるきっかけになった、コカトリスだってまだ見てないし、料理していないのだ。
それに、イリア達とだって、まだまだ一緒に居たかったし……あの……イチャイチャしたかった。よく約一年もあの狭い部屋で悶々とした気持ちを我慢出来たものだ……。
そう思うと、可笑しさも込み上げてくる。
でも、それも声にはならない。ただ、嗚咽になるだけ。
「ヤ……ヤマト君?泣いているの……?」
意識が戻ったようで、胸の中にいるアリシアが俺にたずねる。
良かった。気がついて。
「あ……ああ。すまない。アリシア。怪我はないか?」
腕を動かして、涙を拭いたいのに、腕が動いてくれない。
「うん。私は……大丈夫。ヤマト君が守ってくれたから……。それより、ごめんね。……私のせいで、ヤマト君……が、こんな大怪我しちゃって。」
今度は、アリシアが泣きながら言う。
「それはいい……アリシア。アリシアだけでも逃げろ。今なら、メズも気がついていない。お前だけでも、逃げてくれ。」
「……嫌だよ。そんな事は出来ない。ヤマト君はそう言うと思ったけど、そんな事出来るわけないよ!!」
アリシアは反論する。しかも、大声で。
「バカやろう。メズに気づかれたら、どうするんだ。」
俺も大声を出しそうになったが、声が大きく出ない。
「嫌なものは、嫌なの!!ヤマト君を置いて行くなんて、私には出来ないよ。この前のイレギュラーの時、私がどんなに苦しんだか分かるの?!あんな思いをするくらいなら、私も一緒に死んだ方がマシだよ!!」
アリシアは、更に大声で言う。
ヤバいって!本当に、そんな大声を出したらメズに気づかれる!!
大声を出せない俺は、目でアリシアへ訴える。
……ってほら、メズが気がついて、こっちにゆっくり歩いて来てるじゃないか!?
「ほら。早く行け。メズが気がついた。」
俺はアリシアを即す。
「……嫌だよ。わた……ボクはヤマト君と一緒に居る。ボクは、ヤマト君と一生一緒に居る。そう決めたんだ。」
アリシアは決意、決断したのだろう。ハッキリと言う。
あれ?って??……え?ボク??そう言えば、前にもアリシアは『ボク』って……普段は『私』って言っているくせに、そう言った記憶が……。
「ねえ?ヤマト君。ヤマト君はどんな事があっても、ボクを嫌いにならない?」
何、こんな時に冗談を……。俺はそう思った。しかし、アリシアの瞳は真剣だと訴える。それなら、俺もちゃんと応えないと。
「ああ。俺は、どんな事があってもアリシアを嫌いにならない。約束する。」
それを聞いて、アリシアは心底、安心したように微笑む。
「ごめんね。痛いだろうけど、腕動かすね。」
そう言い、俺の腕をどかし、アリシアは立つ。その視線はメズを捉えているようだった。まさか……。
「おい!アリシア!!何を考えてる!!メズと一人で戦うつもりか?!無理だ!!そんなの無理だ!!!俺達の事はいいから!!早く逃げろ!!」
俺はありったけの声を振り絞り、アリシアに叫ぶ。が……それが、届いているか、届いていないか分からない。そして、アリシアは突然、自分の両目を自分の指で刺した。
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