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忍び寄る足音
忍び寄る足音6
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「それはな……あんちゃん。あんちゃんに、わしの仲間になってもらおうと思ったからたい。」
仲間?俺を?神が??
「どういう事ですか?人間の俺を仲間にだなんね。」
別に、デタラメな力を持ってる神が俺の力なんか必要ないだろ?それこそ、誘拐したターニャさんの方が俺より優秀だ。仲間にするなら、俺じゃないだろ?
「ぶっちゃけるとな、力は必要なかとよ。これは、わしと同じ趣味の者でなくちゃいかんと。」
え?同じ趣味??どういう事だ??更に分からなくなったんだけど??
「更に意味が分からないんですが?」
「あんちゃん……いや、ヤマトよ。おぬし……けも耳好きやろ?」
は?けも耳??いや、好きだけど……全然、話が読めない。
「好きですけど……。」
「やろ!けも耳、よかよね~。あのモフモフ感、ディテール。申し分なかよね。モフモフしたかろ?イチャイチャ、したいやろ?エッチな事もしたいやん?」
ゼウス様はテンションが上がっているようだ。エッチな事って……。
それに、肝心な事が分からない。
「あの~。話が見えないんですけど?」
「おう。そうやったね。あのな。わし、この世界に獣人ば住まわせようと思っとるんよ。」
は!?獣人だって!?
「でも……どこに??獣人は普通に、この世界で暮らせるんですか?」
「いや、そりゃ、無理ったいね。でも、サンプルは見つけた。」
サンプル?もしかして……俺??
「それって、俺ですか?」
「そぎゃんたい。獣人でも、エルフの心臓さえ移植出来れば、この世界で暮らせる。わしは、そう思っとるったい。いや、確信に変わっとる。」
確信に変わってるって……でも、獣人も体の構造は違うんじゃないか?尻尾とかはえているだろうし。ドワーフがどんな体なのか知らないけど、人間とエルフは案外、似ているところが多そうだから、大丈夫だったんじゃないか?
「そもそも、人間とエルフは似ているところが多いから、俺も上手くいったんじゃないですか?」
「そうばってん、元は似たようなもんばい。全種族、作ったんは、わしらやし。ヤマトは、元々は、同じ世界に全種族が住んどったけど、世界が別れたのは知っとるやろ?」
「はい。」
確か、エルフとドワーフが戦争した事が原因だったはず。
「ほんなら、人間やエルフ、ドワーフに獣人のそれぞれの特徴って知っとるね?」
「いいえ。知りません。」
「ほんなら、わしが教えてやるばい。」
ゼウス様はお茶を一口飲んで、話し始めた。
「まずは、この世界の種族。エルフから話すばい。エルフの特徴としては唯一、魔法が使える種族やというところやね。容姿端麗、同族愛に溢れ、プライドも高い。陰気なところもあるね。ヤマトも気づいたやろうけど、太る事はない。良いことに思えるやろうけど、脂肪や栄養を蓄え難い為に、飢饉などにはめっぽう弱い。長命である。繁殖力は弱く、出生率は低い。」
確かに、子供をあまり見ないな。繁殖力が低いからだったのか。
「次に獣人やね。身体能力が高く、多様種存在する。種族によって違うが好戦的な種族も存在する。これも種族によるんやけど、基本、短命。体型は様々やな。食べれば普通に太るし、消費すれば痩せる。繁殖力は高い。」
獣人は短命なのか。
「次はドワーフ。手先が器用で、明朗爽快。力は強くて、短身やけど体格はいい。ドワーフはやせ細る事はないんよ。飢饉なんかにあっても、案外、長生きできるったい。それと、酒好き。寿命はエルフよる短いんやけど、人間より長いんよ。だいたい、500年位やね。そのせいか、エルフ同様、繁殖力は低く、出生率も低い。」
案外、イメージ通りだな。ドワーフは。
「そして、最後に人間やね。性格は千差万別じゃが探求心に溢れておる。身体能力は並み。体格も千差万別。これと言って突出した特徴はないんよ。繁殖力は優れておるな。寿命も昔に比べたら延びた。魔法じゃエルフに勝てん、身体能力じゃ獣人には勝てん、器用さじゃドワーフには勝てん。最大の特徴は種族を選ばず子を成せるという事やね。遺伝子も人間は強いよ。まあ、人間はこんなもんやね。」
人間って、アニメや漫画じゃ、劣等種だって言ってるけど、本当なんだ。
「わしの感想だけで言えば、人間が一番面白くて、強いと思っとるんよ。」
「え?どういう事ですか?劣等種じゃ??」
「さっきも言ったやろ?人間は他種族とも子を成せるって。エルフ×獣人。エルフ×ドワーフ。獣人×ドワーフ。は子を成せないんよ。でな、人間と他種族の間に生まれた子は、その他種族の能力を引き継ぐんよ。個人差はあるけどな。」
「じゃ、もしかして、人間とエルフの子だったら、魔法が使えたって事ですか?」
「んにゃ。そこだけは、違うんよ。人間とエルフの子は学力に優れるん。人間と獣人だと身体能力。人間とドワーフやと器用さやね。でな、遺伝子は人間が強いから、身体的特徴もほぼ人間になるん。」
「本当ですか?」
「うん。本当ばい。遠い過去から代を重ね、人間は全て他種族の血が流れとるん。純粋な人間ってのは居らんやろな。ヤマトも、運動が得意やったろ?それと、料理。」
「はい。」
「それはな。獣人とドワーフの血がどこかで入ってるんよ。」
まじか……。もしかして、この細い目も狐の獣人の血とか入ってたりして。
あっ、そうなると、俺とイリア達って子供、出来るのか?
「あの。不躾な質問かもしれませんが、俺とエルフの女の子の間で子供は出来るんですか?」
「そりゃ、モチのロンよ。ヤマトとの間の子やったら、エルフも苦労せず、子供が生まれるやろね。あっ。でも、どぎゃんやろ?心臓がエルフになって長命になっとるやろうから、遺伝子も弱くなっとるんかな?……どやろ?」
一瞬、嬉しかったが、やはり、心臓が変わって事もあって、不確定なのか。
「でな、話ば戻すばってん。人間はその遺伝子と探求心のおかげで、エルフ界や獣人・ドワーフ界にはない文明を作っとるんよ。その文明は、はっきり言って他種族を圧倒しとる。どの世界が戦っても人間界には勝てんやろ。あっと、神界は別やけん。」
神界なんてあるのか。って事は、それぞれの世界に天界があって、別に神界があるって事?
「それぞれの天界とは別に神界があるんですか?」
「そうたい。神界は別にあるばい。ちなみに、神界はわしら神が住む世界やけん。神はな、各界には基本、自由に行けるん。それとは別に、天界にはそれぞれ、ローテーションで番をせんといかんとよ。それとな、ヤマトは勘違いしとるけど、死んでも天界には来れんよ。天界は、神がそれぞれの世界を監視する為に作っとるから。」
当番制だったのか……。
なら、死んだら、俺達はどうなるのだろう?天国とかあるのかな??
「俺達は死んだら天国とか地獄へ行くんですか?」
「そうやね。地獄と言ってよかか分からんけど、悪人にはそれ相応の罰は下るな。天国ってものは存在せんたい。死んだら、お空のお星様になって、輪廻転生するんば待つだけたいね。人間界やったら、流れ星やったろ?で、エルフ界では昇り星。」
「はい。」
「あれはな、流れ星が新しい命が生まれた事をあらわし、昇り星は、命が失われた事をあらわしとるんよ。実際、目に見えるのは、そぎゃん多くはなかけどな。」
ゼウス様はそう言い、獣人・ドワーフ界は流れ星と昇り星の両方が見れる事を付け加えて教えてくれた。
それにしても、話が見えないな。なんで俺がゼウス様の仲間にならないといけないんだ?
各界に行けるなら、エルフ界に獣人を連れて来る意味もないだろう?
「まだ、俺がゼウス様の仲間になる意味が分からないんですが?何か理由があるんですか?獣人に会いたければ、獣人界に行けばいい話じゃないですか?」
「……あるんよ。一つは、獣人、すなわち、けも耳を愛せる者やないといかん。一つは、獣人って案外、グルメなんよ。エルフが作った、塩しただけの肉や魚なんか、2日で飽きてしまうやろ。そして、最大の理由があるよ……。」
ゼウス様は、最大の理由のところだけ、深刻そうに言った。
仲間?俺を?神が??
「どういう事ですか?人間の俺を仲間にだなんね。」
別に、デタラメな力を持ってる神が俺の力なんか必要ないだろ?それこそ、誘拐したターニャさんの方が俺より優秀だ。仲間にするなら、俺じゃないだろ?
「ぶっちゃけるとな、力は必要なかとよ。これは、わしと同じ趣味の者でなくちゃいかんと。」
え?同じ趣味??どういう事だ??更に分からなくなったんだけど??
「更に意味が分からないんですが?」
「あんちゃん……いや、ヤマトよ。おぬし……けも耳好きやろ?」
は?けも耳??いや、好きだけど……全然、話が読めない。
「好きですけど……。」
「やろ!けも耳、よかよね~。あのモフモフ感、ディテール。申し分なかよね。モフモフしたかろ?イチャイチャ、したいやろ?エッチな事もしたいやん?」
ゼウス様はテンションが上がっているようだ。エッチな事って……。
それに、肝心な事が分からない。
「あの~。話が見えないんですけど?」
「おう。そうやったね。あのな。わし、この世界に獣人ば住まわせようと思っとるんよ。」
は!?獣人だって!?
「でも……どこに??獣人は普通に、この世界で暮らせるんですか?」
「いや、そりゃ、無理ったいね。でも、サンプルは見つけた。」
サンプル?もしかして……俺??
「それって、俺ですか?」
「そぎゃんたい。獣人でも、エルフの心臓さえ移植出来れば、この世界で暮らせる。わしは、そう思っとるったい。いや、確信に変わっとる。」
確信に変わってるって……でも、獣人も体の構造は違うんじゃないか?尻尾とかはえているだろうし。ドワーフがどんな体なのか知らないけど、人間とエルフは案外、似ているところが多そうだから、大丈夫だったんじゃないか?
「そもそも、人間とエルフは似ているところが多いから、俺も上手くいったんじゃないですか?」
「そうばってん、元は似たようなもんばい。全種族、作ったんは、わしらやし。ヤマトは、元々は、同じ世界に全種族が住んどったけど、世界が別れたのは知っとるやろ?」
「はい。」
確か、エルフとドワーフが戦争した事が原因だったはず。
「ほんなら、人間やエルフ、ドワーフに獣人のそれぞれの特徴って知っとるね?」
「いいえ。知りません。」
「ほんなら、わしが教えてやるばい。」
ゼウス様はお茶を一口飲んで、話し始めた。
「まずは、この世界の種族。エルフから話すばい。エルフの特徴としては唯一、魔法が使える種族やというところやね。容姿端麗、同族愛に溢れ、プライドも高い。陰気なところもあるね。ヤマトも気づいたやろうけど、太る事はない。良いことに思えるやろうけど、脂肪や栄養を蓄え難い為に、飢饉などにはめっぽう弱い。長命である。繁殖力は弱く、出生率は低い。」
確かに、子供をあまり見ないな。繁殖力が低いからだったのか。
「次に獣人やね。身体能力が高く、多様種存在する。種族によって違うが好戦的な種族も存在する。これも種族によるんやけど、基本、短命。体型は様々やな。食べれば普通に太るし、消費すれば痩せる。繁殖力は高い。」
獣人は短命なのか。
「次はドワーフ。手先が器用で、明朗爽快。力は強くて、短身やけど体格はいい。ドワーフはやせ細る事はないんよ。飢饉なんかにあっても、案外、長生きできるったい。それと、酒好き。寿命はエルフよる短いんやけど、人間より長いんよ。だいたい、500年位やね。そのせいか、エルフ同様、繁殖力は低く、出生率も低い。」
案外、イメージ通りだな。ドワーフは。
「そして、最後に人間やね。性格は千差万別じゃが探求心に溢れておる。身体能力は並み。体格も千差万別。これと言って突出した特徴はないんよ。繁殖力は優れておるな。寿命も昔に比べたら延びた。魔法じゃエルフに勝てん、身体能力じゃ獣人には勝てん、器用さじゃドワーフには勝てん。最大の特徴は種族を選ばず子を成せるという事やね。遺伝子も人間は強いよ。まあ、人間はこんなもんやね。」
人間って、アニメや漫画じゃ、劣等種だって言ってるけど、本当なんだ。
「わしの感想だけで言えば、人間が一番面白くて、強いと思っとるんよ。」
「え?どういう事ですか?劣等種じゃ??」
「さっきも言ったやろ?人間は他種族とも子を成せるって。エルフ×獣人。エルフ×ドワーフ。獣人×ドワーフ。は子を成せないんよ。でな、人間と他種族の間に生まれた子は、その他種族の能力を引き継ぐんよ。個人差はあるけどな。」
「じゃ、もしかして、人間とエルフの子だったら、魔法が使えたって事ですか?」
「んにゃ。そこだけは、違うんよ。人間とエルフの子は学力に優れるん。人間と獣人だと身体能力。人間とドワーフやと器用さやね。でな、遺伝子は人間が強いから、身体的特徴もほぼ人間になるん。」
「本当ですか?」
「うん。本当ばい。遠い過去から代を重ね、人間は全て他種族の血が流れとるん。純粋な人間ってのは居らんやろな。ヤマトも、運動が得意やったろ?それと、料理。」
「はい。」
「それはな。獣人とドワーフの血がどこかで入ってるんよ。」
まじか……。もしかして、この細い目も狐の獣人の血とか入ってたりして。
あっ、そうなると、俺とイリア達って子供、出来るのか?
「あの。不躾な質問かもしれませんが、俺とエルフの女の子の間で子供は出来るんですか?」
「そりゃ、モチのロンよ。ヤマトとの間の子やったら、エルフも苦労せず、子供が生まれるやろね。あっ。でも、どぎゃんやろ?心臓がエルフになって長命になっとるやろうから、遺伝子も弱くなっとるんかな?……どやろ?」
一瞬、嬉しかったが、やはり、心臓が変わって事もあって、不確定なのか。
「でな、話ば戻すばってん。人間はその遺伝子と探求心のおかげで、エルフ界や獣人・ドワーフ界にはない文明を作っとるんよ。その文明は、はっきり言って他種族を圧倒しとる。どの世界が戦っても人間界には勝てんやろ。あっと、神界は別やけん。」
神界なんてあるのか。って事は、それぞれの世界に天界があって、別に神界があるって事?
「それぞれの天界とは別に神界があるんですか?」
「そうたい。神界は別にあるばい。ちなみに、神界はわしら神が住む世界やけん。神はな、各界には基本、自由に行けるん。それとは別に、天界にはそれぞれ、ローテーションで番をせんといかんとよ。それとな、ヤマトは勘違いしとるけど、死んでも天界には来れんよ。天界は、神がそれぞれの世界を監視する為に作っとるから。」
当番制だったのか……。
なら、死んだら、俺達はどうなるのだろう?天国とかあるのかな??
「俺達は死んだら天国とか地獄へ行くんですか?」
「そうやね。地獄と言ってよかか分からんけど、悪人にはそれ相応の罰は下るな。天国ってものは存在せんたい。死んだら、お空のお星様になって、輪廻転生するんば待つだけたいね。人間界やったら、流れ星やったろ?で、エルフ界では昇り星。」
「はい。」
「あれはな、流れ星が新しい命が生まれた事をあらわし、昇り星は、命が失われた事をあらわしとるんよ。実際、目に見えるのは、そぎゃん多くはなかけどな。」
ゼウス様はそう言い、獣人・ドワーフ界は流れ星と昇り星の両方が見れる事を付け加えて教えてくれた。
それにしても、話が見えないな。なんで俺がゼウス様の仲間にならないといけないんだ?
各界に行けるなら、エルフ界に獣人を連れて来る意味もないだろう?
「まだ、俺がゼウス様の仲間になる意味が分からないんですが?何か理由があるんですか?獣人に会いたければ、獣人界に行けばいい話じゃないですか?」
「……あるんよ。一つは、獣人、すなわち、けも耳を愛せる者やないといかん。一つは、獣人って案外、グルメなんよ。エルフが作った、塩しただけの肉や魚なんか、2日で飽きてしまうやろ。そして、最大の理由があるよ……。」
ゼウス様は、最大の理由のところだけ、深刻そうに言った。
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