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確かなモノは闇の中……
確かなモノは闇の中……13
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男の名前を聞いて、イリア達は一瞬だけ静まり返った。そして、面々、嫌面を全開にする。エリに至っては、舌打ちをする始末。
それを見て、ゼウスは呆れ顔でイリア達に話し掛ける。
「おうおう。なんね?そん態度は??仮にも、わし、神よ?神??失礼やなかか??」
「は!?何言ってやがる。あの『不貞の神、ゼウス』じゃねぇかよ??なんで、そんなヤツにオレ達が礼儀なんて言われなきゃなんないだよ?」
エリは尚も悪態をつき。
「そうですね。あの『不貞の神』ですからね。敬意を払う必要はありませんね。」
それにイリアも同調する。そして。
「そうだね。あのゼウスだもんね。不貞の逸話なんて数知れずあるし、語られない物も含めれば、星の数ほどあるって言うしね。そんな相手に、敬意なんて払えないよ。」
「ええ……そうですね。この世界で嫌われいる神、ナンバーワンですからね。」
アリシアとターニャも続いた。
「でも……密かに信仰している者も……いる。宗教もあるくらいだし……。」
ララは不快感そうな顔をしながら、その事実を伝える。
「そうなんですよね。全く、不可解です。なぜ、こんな神を信仰するのか……。」
ターニャは呆れたように言う。
「ふん!良かろうもん。あん子らは、数少ない、この世界でわしが愛すべき子たい。だいたいな。お前らがおかしかっぞ。」
「何がおかしいんだよ?」
「知っとるか?生物の三大欲求は、『食欲』『睡眠欲』『性欲』ぞ。」
「なんだよそれ?」
ゼウスとエリは言葉でやり合い始めた。
「そんも知らんとか?ああ?!」
「知らねえよ。そんなもん当たり前の欲求だろうが……せ、性欲は知らねえけど……さ。」
性欲という言葉が恥ずかしかったのか?エリは少し口ごもった。
「はん!?なに、清楚ぶっとっとか??卑猥な言葉は言いよっとやなかとやけん、そんくらいちゃんと言わんか。……って、まあ、よか。お前らエルフにちゃんと備わっとるとは、『睡眠欲』くらいやろが。」
「そんな事あるかよ。食欲だって普通にあるわ。せ、性欲だって……あるわ!」
「はははん!ちゃんちゃらおかしか~。食欲は、ただ、量ば食うだけやろ!?何時までもクソ不味かスープに、無駄に種類の多かサラダ。塩ふっただけの肉に魚。食えるとは、ケーキにパンだけやろうもん。なんの工夫も向上もせんとに、食欲があるとか言うとはおかしかっぞ。それは、ただ腹ば満たしとるだけたい。栄養ば補給しとるだけ。作業と変わらん。それは、『欲』を満たしとるとは言わん。」
「そ、それは……。」
「ふん!言い返せんやろが?性欲も同じたいね。貞操観念が強いとか、純粋、純真とか言いよるけど、探求心ってのが足りんのよ。ただ、耳ば触って喜んどるだけ。それで、お前達は幸せかも知れんけど、ヤマトはどうやろね?あやつは人間やし、性欲はこの世界でもかなり強めの部類に入るはずたい。……そぎゃん考えると、尚更、かわいそかね。こげん色気のなかヤツらばかりと一緒におるんは……。」
「そ、そんなのは、あんたには関係ないだろ!?」
「いいや。関係あるたい。なんせ、わし、ヤマトの事、気に入っとるけん。神が気に入るって意味、お前達には分かるやろ?」
ゼウスとエリのやりとりを黙って聞いていた、イリア達の表情が一瞬で強張る。
「あなたの……目的はなんなのです?神ゼウス。」
イリアは身構えてゼウスにたずねる。
「ククク。神ばい?この世界の神がする事なんて分かっとるやろ??神の気まぐれば起こして、イレギュラーば仕込んで、ヤマトば、いっぱい、いっ~ぱい、可愛がってやるったい。そっが、目的ばい!!」
ゼウスは高らかにそう叫ぶ。
「くっ!だから、神は嫌われのですよ。」
ターニャは短剣に手をかけて言う。
その姿を見て、ゼウスは満足そうに言う。
「な~んてね。嘘ばい。そぎゃん、神経質になりなすな。」
「そんなの信じられるわけないよ?なら、なんで神ゼウスはヤマト君をさらったのさ?本心は、最初に言ってた通りでしょ??」
「……そう。神がする事は、ろくな事じゃない。マスターをさらった……目的はなに?他にあるはず……。」
アリシアとララも己の武器に手をかける。
「まあ、しょんなかか。ヤマトばさらった目的は、わしの仲間になってもらう為たいね。」
ゼウスの言葉を聞いて、エリはまたゼウスに食ってかかる。
「仲間だと?」
「そぎゃんたい。わしは、この世界い獣人ば住まわせようと思っとる。そん手助けばして貰おうと思っとるよ。」
「獣人だって?はん!主様がそんな事に手を貸すとは思えないけどな。」
「まあ、そうたい。そげん結果になってしもた。ヤマトにこん計画ば話したばってん、見事に断られたばい。わしの仲間にはならんって。」
「ほらみろ。流石、主様だぜ。」
エリは自分の思った通りだ。と言わんように、誇らしく胸を張って言う。
「……それなら、マスターはどこ?仲間にならないって……断ったら、マスターに用はないはず……。早く返して。」
「ん?それなら、そこば見んね。」
ララの言葉に、ゼウスはイリアの足元を指差す。
そこには、折れた麗月の柄が転がっていた。
「……これは、どういう事ですか?神ゼウス……。」
イリアは震えながら、ゼウスに問う。
「むふん。見れば分かるやろ?折れたヤマトの刀たいね。」
「そういう事を聞いているのではないですよ?神ゼウス……!」
「むふふん。はて?ヤマトは、どげんしたとやろね?見当たらんね~。」
わざとらしくゼウスは周りをキョロキョロと大げさに見渡し。
「あっ。ほら、そこたい。そこに転がっとる。」
そう言いながら、雲で出来た椅子の少し斜め後ろを指差した。
その瞬間、ララはヤマトの元へ翔る。
しかし、椅子の横を通り過ぎようとした時、行く手を何かに阻まれる。そこには、見えない壁があるようだった。
それに、勢い良くぶつかったララはよろめく。
「……何も分からなかった……。何も感知できなかった……?」
それを見て、ゼウスは笑いながらララに近付き。
「ククク。そぎゃん簡単に、ヤマトの所へ行けるはずなかろうもん?」
そう言って、ララを掴み、イリア達の居る方へ、ゴミを投げるように軽く投げ飛ばした。
「ほ~れ。ヤマトば返して欲しくば、かかってこんね。わしば倒せたら、ちゃんとヤマトば返すばい?」
「言われるまでもありません!」
イリア達は武器を構え、ゼウスと対峙する。戦いの幕開けだ。
それを見て、ゼウスは呆れ顔でイリア達に話し掛ける。
「おうおう。なんね?そん態度は??仮にも、わし、神よ?神??失礼やなかか??」
「は!?何言ってやがる。あの『不貞の神、ゼウス』じゃねぇかよ??なんで、そんなヤツにオレ達が礼儀なんて言われなきゃなんないだよ?」
エリは尚も悪態をつき。
「そうですね。あの『不貞の神』ですからね。敬意を払う必要はありませんね。」
それにイリアも同調する。そして。
「そうだね。あのゼウスだもんね。不貞の逸話なんて数知れずあるし、語られない物も含めれば、星の数ほどあるって言うしね。そんな相手に、敬意なんて払えないよ。」
「ええ……そうですね。この世界で嫌われいる神、ナンバーワンですからね。」
アリシアとターニャも続いた。
「でも……密かに信仰している者も……いる。宗教もあるくらいだし……。」
ララは不快感そうな顔をしながら、その事実を伝える。
「そうなんですよね。全く、不可解です。なぜ、こんな神を信仰するのか……。」
ターニャは呆れたように言う。
「ふん!良かろうもん。あん子らは、数少ない、この世界でわしが愛すべき子たい。だいたいな。お前らがおかしかっぞ。」
「何がおかしいんだよ?」
「知っとるか?生物の三大欲求は、『食欲』『睡眠欲』『性欲』ぞ。」
「なんだよそれ?」
ゼウスとエリは言葉でやり合い始めた。
「そんも知らんとか?ああ?!」
「知らねえよ。そんなもん当たり前の欲求だろうが……せ、性欲は知らねえけど……さ。」
性欲という言葉が恥ずかしかったのか?エリは少し口ごもった。
「はん!?なに、清楚ぶっとっとか??卑猥な言葉は言いよっとやなかとやけん、そんくらいちゃんと言わんか。……って、まあ、よか。お前らエルフにちゃんと備わっとるとは、『睡眠欲』くらいやろが。」
「そんな事あるかよ。食欲だって普通にあるわ。せ、性欲だって……あるわ!」
「はははん!ちゃんちゃらおかしか~。食欲は、ただ、量ば食うだけやろ!?何時までもクソ不味かスープに、無駄に種類の多かサラダ。塩ふっただけの肉に魚。食えるとは、ケーキにパンだけやろうもん。なんの工夫も向上もせんとに、食欲があるとか言うとはおかしかっぞ。それは、ただ腹ば満たしとるだけたい。栄養ば補給しとるだけ。作業と変わらん。それは、『欲』を満たしとるとは言わん。」
「そ、それは……。」
「ふん!言い返せんやろが?性欲も同じたいね。貞操観念が強いとか、純粋、純真とか言いよるけど、探求心ってのが足りんのよ。ただ、耳ば触って喜んどるだけ。それで、お前達は幸せかも知れんけど、ヤマトはどうやろね?あやつは人間やし、性欲はこの世界でもかなり強めの部類に入るはずたい。……そぎゃん考えると、尚更、かわいそかね。こげん色気のなかヤツらばかりと一緒におるんは……。」
「そ、そんなのは、あんたには関係ないだろ!?」
「いいや。関係あるたい。なんせ、わし、ヤマトの事、気に入っとるけん。神が気に入るって意味、お前達には分かるやろ?」
ゼウスとエリのやりとりを黙って聞いていた、イリア達の表情が一瞬で強張る。
「あなたの……目的はなんなのです?神ゼウス。」
イリアは身構えてゼウスにたずねる。
「ククク。神ばい?この世界の神がする事なんて分かっとるやろ??神の気まぐれば起こして、イレギュラーば仕込んで、ヤマトば、いっぱい、いっ~ぱい、可愛がってやるったい。そっが、目的ばい!!」
ゼウスは高らかにそう叫ぶ。
「くっ!だから、神は嫌われのですよ。」
ターニャは短剣に手をかけて言う。
その姿を見て、ゼウスは満足そうに言う。
「な~んてね。嘘ばい。そぎゃん、神経質になりなすな。」
「そんなの信じられるわけないよ?なら、なんで神ゼウスはヤマト君をさらったのさ?本心は、最初に言ってた通りでしょ??」
「……そう。神がする事は、ろくな事じゃない。マスターをさらった……目的はなに?他にあるはず……。」
アリシアとララも己の武器に手をかける。
「まあ、しょんなかか。ヤマトばさらった目的は、わしの仲間になってもらう為たいね。」
ゼウスの言葉を聞いて、エリはまたゼウスに食ってかかる。
「仲間だと?」
「そぎゃんたい。わしは、この世界い獣人ば住まわせようと思っとる。そん手助けばして貰おうと思っとるよ。」
「獣人だって?はん!主様がそんな事に手を貸すとは思えないけどな。」
「まあ、そうたい。そげん結果になってしもた。ヤマトにこん計画ば話したばってん、見事に断られたばい。わしの仲間にはならんって。」
「ほらみろ。流石、主様だぜ。」
エリは自分の思った通りだ。と言わんように、誇らしく胸を張って言う。
「……それなら、マスターはどこ?仲間にならないって……断ったら、マスターに用はないはず……。早く返して。」
「ん?それなら、そこば見んね。」
ララの言葉に、ゼウスはイリアの足元を指差す。
そこには、折れた麗月の柄が転がっていた。
「……これは、どういう事ですか?神ゼウス……。」
イリアは震えながら、ゼウスに問う。
「むふん。見れば分かるやろ?折れたヤマトの刀たいね。」
「そういう事を聞いているのではないですよ?神ゼウス……!」
「むふふん。はて?ヤマトは、どげんしたとやろね?見当たらんね~。」
わざとらしくゼウスは周りをキョロキョロと大げさに見渡し。
「あっ。ほら、そこたい。そこに転がっとる。」
そう言いながら、雲で出来た椅子の少し斜め後ろを指差した。
その瞬間、ララはヤマトの元へ翔る。
しかし、椅子の横を通り過ぎようとした時、行く手を何かに阻まれる。そこには、見えない壁があるようだった。
それに、勢い良くぶつかったララはよろめく。
「……何も分からなかった……。何も感知できなかった……?」
それを見て、ゼウスは笑いながらララに近付き。
「ククク。そぎゃん簡単に、ヤマトの所へ行けるはずなかろうもん?」
そう言って、ララを掴み、イリア達の居る方へ、ゴミを投げるように軽く投げ飛ばした。
「ほ~れ。ヤマトば返して欲しくば、かかってこんね。わしば倒せたら、ちゃんとヤマトば返すばい?」
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