釣りはじめました

ツ~

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出逢いは突然に、だけど必然に?

出逢いは突然に、だけど必然に?18

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 丁度、昼時。牛深に着いた。
 やはり……というか、風がある。風裏を探すしかないな。
 まあ、とりあえず、お昼ご飯だ。
 交通量はそんなに多くは無かったのに、道の駅の駐車場は車が結構停まっていた。フェリー乗り場と隣接しているからだろうか?お店もなかなかに混雑していた。
 運良く窓際の席が取れ、メニューを見る。魚介類のメニューの他にもハンバーグなんかもあった。
 「どれが良いか悩みますね。写真が載っているのも美味しそうですけれど……。瀬高さんは何にします?」
 「そうですね。この、煮魚定食なんかも気になりますけど、なぜかハンバーグ気になりますね。」
 「あははは。ですよね。こんなにお魚が美味しそうなのに、ハンバーグですからね。魚嫌いな人の為のかもしれませんけど、気になりますよね。」
 そんな事を話しながら、メニューを選んだ。
 僕は煮魚定食、古木さんは海鮮丼を頼んだ。
 「やっぱり、風が強いですね。どこか、釣り出来る所ありそうですか?」
 古木さんは心配そうに、窓の外の海を眺めながら言う。
 心配になるのも当然だ。ここから見ただけでも、海は波立っている。
 僕はスマートフォンの画面を開き、マップなどを古木さんに見せながら説明した。
 「今の風向きだと、山を挟んだこっち側なら大丈夫だと思うんです。だから、とりあえずそこに行ってみましょう。」
 そう言うと、古木さんは嬉しそうに喜んだ。
 そして、そうこうしているうちに、煮魚定食と海鮮丼がやってきた。
 うぉ……。予想より美味そう。
 そして、古木さんの海鮮丼も写真より美味そうだ。
 僕達は「いただきます。」をして、食べ始める。
 ん!やはり、美味い。
 「ん~。美味しい!脂ものってて。瀬高さんのお魚の煮付けはどうですか?」
 「美味しいですよ。味付けも丁度いい感じで。食べてみますか?」
 「え?いいんですか?なら、お言葉に甘えて……。」
 僕は煮付けを古木さんの方へ差し出し、古木さんはそれを箸で取って食べる。
 「ん~~!この煮付け、凄く美味しいです。やっぱり、こっちのお魚の味は違います。瀬高さん。私の海鮮丼も食べませんか?」
 え?もしかして、あ~ん。のパターン?
 あ~ん。イベントきた~?!
 
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