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第一章︙精霊編
精霊王
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クロスSIDE
僕は人間たちの言う神話時代に生まれた。
創世神話の神々が僕達精霊を誕生させたことにより、神々はこの世界から距離を置くことにしたらしい。
世界管理の代理人である僕達がいるからもう大丈夫だとでも思ったのか、僕でも神本人は一度も見たことがない。
精霊には人間の様に沢山の種類がある。
中でも原初の7属性に分類される精霊達は強い力を持ち精霊界の実権を握っていた。
更に水や火、それに土など7属性の精霊達をも各属性の代表が統治していた。
僕は時空を司る精霊だ。7属性の中でも突出した実力を誇っていた僕には同族はいなかった。
それから千年ほど時空を司る精霊を探して世界を放浪していたけれど、流石に千年も経つと僕にも分かった。
……あぁ、僕の同族はいないんだ。
それから僕は精霊達の住処である神秘の森に閉じ籠もってしまった。
他の精霊たちが楽しそうにじゃれ合っている様子を見ては僕も仲間に入りたいなといつも羨む。
けれど僕は他の精霊たちから恐れられている。あまりにも強い力を感じ取ってしまうからだ。
僕と直接向かい合える精霊は代表達くらい。
時は過ぎ去っていて僕はいつの間にか精霊達から王と敬われていた。
何百年も閉じ籠もっていた僕はいつの間にか精霊達の間で広まっていたらしい。
かといって僕のなにかが変わる訳でもないのでいつものようにボーッと過ごしていたら、火の最上位精霊のフレイと水の最上位精霊のアクアが面白い話を持ち出してきた。
属性の関係で仲が悪そうな二人だけど、精霊達の間では仲が良くて有名だ。
たしか精霊達は二人が真の支配者だとコソコソ話していたのを覚えている。
そんな二人が僕に用があるなんて珍しい。
「精霊王。私達と一緒に人間の街へ行きませんか?」
「なぜ僕が行かないといけないんだ。何にも面白くもないし行く意味がない。」
フレイの問いかけに僕は行かないと適当に返事をしたけれど、アクアの一言で僕は固まってしまった。
「人間の中には精霊と契約できる稀な人間がいるんですって。精霊と契約した人間は固い繋がりができて魔力や体質に変化もある場合もあるらしいんですよ。そして何より契約した精霊達が………」
「精霊達が?」
僕が食い気味に問いかけると、少し驚いたのか目を見開いたアクアが答えた。
「それが………とっても幸せそうなんですって。他の精霊たちが羨むほど契約した精霊は毎日が楽しそうな様子で………まるで本当の家族ができたみたいだと……」
「………やっぱり僕、行くことにするよ。」
僕が随分と永い間願っていたことが、まさか人間たちによって叶えられるかもしれないなんて。
突然の青天の霹靂だった僕は、アクアとフレイと共に少しの期待を乗せて人間の街へ行った。
家族のような存在…………ついに僕にも出来るかもしれない。
僕達は人間の街に着いたと同時に契約できる人間を探しはじめた。
しかし現実は甘くない。
アクアやフレイ、ましてや僕に見合う器を持った人間はいない。仮にいたとしてもその人の心が美しくなければ契約したいとも思わない。
結局アクアとフレイにあう人間はいなくて早々に帰っていった。
それでも僕は諦めなかった。
何千年も家族のような存在を願っていた僕はまた世界を放浪しはじめた。
何年も何年も探し始めて、大賢者や聖女、聖騎士にも契約してと言った僕に彼らは快く応えてくれた。
けれど契約することができない。
原因は単純、僕の力が強大すぎるためだった。
精霊と契約するとその人間も契約した精霊の力を完全ではないけれど行使することが出来る。
だからこそ人間は契約した精霊の力を扱える器を持っていなければならない。
聖女や聖騎士はまさに器でいえば世界最高レベルな筈。
けれどその人達をもってしても僕と契約することが出来なかった。
これで最後にすると決意して僕が契約を持ちかけた相手は神子。
神に愛されているその人間なら僕とも契約できるかもと期待していた。
しかし結果は惨敗。僕の名をつけることすら出来なかった。
そのときからだろうか。僕はもう全てのことに無気力になってどうでも良くなってしまった。
また神秘の森に閉じこもった僕にアクアやフレイは心配していたけれど、僕はもう努力しようとする気すら起こらなかった。
それから何年経っただろうか。僕はふと外に目を向けた。いつものように色々な精霊がいる光景を僕は何故か美しく感じてしまった。
そして夕方久方ぶりに外に出た僕は森を歩き始めた。
久しぶりの外の光景が珍しいと感じながら僕は歩いていると、微かに光る大きな木の根元に着いた。
これは………世界樹じゃないか。
創世神話の時代に消えたとされる膨大な魔力を秘めたこの木があることに僕は首を傾げた。
それに僕が気づかなかったのもおかしい。これくらいの魔力なら一瞬で感知できるはずなのに。
僕がボーッと目の前の大樹を眺めていると、突如後ろから声がした。
僕は振り返って見るとまさかの人間。
しかもあの聖女や神子を遥かに上回る魔力量に僕は驚愕した。
……あれはもはや人間の域を越えている。
「君は………」
「すけすけだ…………」
僕が口を開くと同時にあの子が喋った。なんか謎の緊張感が漂ってきて僕は少し面白く感じてしまった。
精霊王である僕をすけすけなんて言えるこの子を僕はひと目で気に入った。
神様にここに連れてこられたと言っていたこの子はどうやら神子のようなものかもしれない。
これからここに簡易住居を建てるといったこの子は、その小さな手で腰袋をゴソゴソやって正方形の小さな箱みたいな物を取り出した。
ホイと投げると一瞬で組みたたったその道具に僕は興味が湧いた。
あの子が出てくると入れてほしいとお願いして中に入ると、強烈な神の気配がした。
僕が強烈と感じてしまう程の気配に僕は唖然としながら外に出てあの子にあれは神の物か問いかけた。
当然のように頷く目の前の子供にありえないと再び驚愕した僕はどうかしていたのかもしれない。
とうの昔に消え去っていた願いが再び再燃した僕は、この子に契約を持ちかけた。
最初は渋っていたけれど食べ物を持ち出すと目を輝かせて許可してくれた。
……凄くチョロ可愛い子だな。
僕が名前をつけてとお願いするとあの子はまさかの名前を言っただけで契約を成立させてしまった。
魔法陣や祝詞のための準備をしないといけないのに全てをすっ飛ばしてきたこの子に、僕はまたしても驚愕すると同時に胸に熱いものがぐっとこみあげてきた。
「………凄い。まさか本当に成功するなんて………っ、僕の名は……クロス。時空精霊だ。」
僕が少し泣きそうになるともらい泣きしてしまったのかこの子も泣きはじめた。
「ありがとう主。僕の願いが叶ったよ。主の名前を教えてくれるかい?」
「ふ…ぐずっ……おれはダイキだ。」
改めて名を問いかけた僕はこの子を一生忘れないだろう。
初めての家族。
そして僕の世界が色づき始めた。
僕は人間たちの言う神話時代に生まれた。
創世神話の神々が僕達精霊を誕生させたことにより、神々はこの世界から距離を置くことにしたらしい。
世界管理の代理人である僕達がいるからもう大丈夫だとでも思ったのか、僕でも神本人は一度も見たことがない。
精霊には人間の様に沢山の種類がある。
中でも原初の7属性に分類される精霊達は強い力を持ち精霊界の実権を握っていた。
更に水や火、それに土など7属性の精霊達をも各属性の代表が統治していた。
僕は時空を司る精霊だ。7属性の中でも突出した実力を誇っていた僕には同族はいなかった。
それから千年ほど時空を司る精霊を探して世界を放浪していたけれど、流石に千年も経つと僕にも分かった。
……あぁ、僕の同族はいないんだ。
それから僕は精霊達の住処である神秘の森に閉じ籠もってしまった。
他の精霊たちが楽しそうにじゃれ合っている様子を見ては僕も仲間に入りたいなといつも羨む。
けれど僕は他の精霊たちから恐れられている。あまりにも強い力を感じ取ってしまうからだ。
僕と直接向かい合える精霊は代表達くらい。
時は過ぎ去っていて僕はいつの間にか精霊達から王と敬われていた。
何百年も閉じ籠もっていた僕はいつの間にか精霊達の間で広まっていたらしい。
かといって僕のなにかが変わる訳でもないのでいつものようにボーッと過ごしていたら、火の最上位精霊のフレイと水の最上位精霊のアクアが面白い話を持ち出してきた。
属性の関係で仲が悪そうな二人だけど、精霊達の間では仲が良くて有名だ。
たしか精霊達は二人が真の支配者だとコソコソ話していたのを覚えている。
そんな二人が僕に用があるなんて珍しい。
「精霊王。私達と一緒に人間の街へ行きませんか?」
「なぜ僕が行かないといけないんだ。何にも面白くもないし行く意味がない。」
フレイの問いかけに僕は行かないと適当に返事をしたけれど、アクアの一言で僕は固まってしまった。
「人間の中には精霊と契約できる稀な人間がいるんですって。精霊と契約した人間は固い繋がりができて魔力や体質に変化もある場合もあるらしいんですよ。そして何より契約した精霊達が………」
「精霊達が?」
僕が食い気味に問いかけると、少し驚いたのか目を見開いたアクアが答えた。
「それが………とっても幸せそうなんですって。他の精霊たちが羨むほど契約した精霊は毎日が楽しそうな様子で………まるで本当の家族ができたみたいだと……」
「………やっぱり僕、行くことにするよ。」
僕が随分と永い間願っていたことが、まさか人間たちによって叶えられるかもしれないなんて。
突然の青天の霹靂だった僕は、アクアとフレイと共に少しの期待を乗せて人間の街へ行った。
家族のような存在…………ついに僕にも出来るかもしれない。
僕達は人間の街に着いたと同時に契約できる人間を探しはじめた。
しかし現実は甘くない。
アクアやフレイ、ましてや僕に見合う器を持った人間はいない。仮にいたとしてもその人の心が美しくなければ契約したいとも思わない。
結局アクアとフレイにあう人間はいなくて早々に帰っていった。
それでも僕は諦めなかった。
何千年も家族のような存在を願っていた僕はまた世界を放浪しはじめた。
何年も何年も探し始めて、大賢者や聖女、聖騎士にも契約してと言った僕に彼らは快く応えてくれた。
けれど契約することができない。
原因は単純、僕の力が強大すぎるためだった。
精霊と契約するとその人間も契約した精霊の力を完全ではないけれど行使することが出来る。
だからこそ人間は契約した精霊の力を扱える器を持っていなければならない。
聖女や聖騎士はまさに器でいえば世界最高レベルな筈。
けれどその人達をもってしても僕と契約することが出来なかった。
これで最後にすると決意して僕が契約を持ちかけた相手は神子。
神に愛されているその人間なら僕とも契約できるかもと期待していた。
しかし結果は惨敗。僕の名をつけることすら出来なかった。
そのときからだろうか。僕はもう全てのことに無気力になってどうでも良くなってしまった。
また神秘の森に閉じこもった僕にアクアやフレイは心配していたけれど、僕はもう努力しようとする気すら起こらなかった。
それから何年経っただろうか。僕はふと外に目を向けた。いつものように色々な精霊がいる光景を僕は何故か美しく感じてしまった。
そして夕方久方ぶりに外に出た僕は森を歩き始めた。
久しぶりの外の光景が珍しいと感じながら僕は歩いていると、微かに光る大きな木の根元に着いた。
これは………世界樹じゃないか。
創世神話の時代に消えたとされる膨大な魔力を秘めたこの木があることに僕は首を傾げた。
それに僕が気づかなかったのもおかしい。これくらいの魔力なら一瞬で感知できるはずなのに。
僕がボーッと目の前の大樹を眺めていると、突如後ろから声がした。
僕は振り返って見るとまさかの人間。
しかもあの聖女や神子を遥かに上回る魔力量に僕は驚愕した。
……あれはもはや人間の域を越えている。
「君は………」
「すけすけだ…………」
僕が口を開くと同時にあの子が喋った。なんか謎の緊張感が漂ってきて僕は少し面白く感じてしまった。
精霊王である僕をすけすけなんて言えるこの子を僕はひと目で気に入った。
神様にここに連れてこられたと言っていたこの子はどうやら神子のようなものかもしれない。
これからここに簡易住居を建てるといったこの子は、その小さな手で腰袋をゴソゴソやって正方形の小さな箱みたいな物を取り出した。
ホイと投げると一瞬で組みたたったその道具に僕は興味が湧いた。
あの子が出てくると入れてほしいとお願いして中に入ると、強烈な神の気配がした。
僕が強烈と感じてしまう程の気配に僕は唖然としながら外に出てあの子にあれは神の物か問いかけた。
当然のように頷く目の前の子供にありえないと再び驚愕した僕はどうかしていたのかもしれない。
とうの昔に消え去っていた願いが再び再燃した僕は、この子に契約を持ちかけた。
最初は渋っていたけれど食べ物を持ち出すと目を輝かせて許可してくれた。
……凄くチョロ可愛い子だな。
僕が名前をつけてとお願いするとあの子はまさかの名前を言っただけで契約を成立させてしまった。
魔法陣や祝詞のための準備をしないといけないのに全てをすっ飛ばしてきたこの子に、僕はまたしても驚愕すると同時に胸に熱いものがぐっとこみあげてきた。
「………凄い。まさか本当に成功するなんて………っ、僕の名は……クロス。時空精霊だ。」
僕が少し泣きそうになるともらい泣きしてしまったのかこの子も泣きはじめた。
「ありがとう主。僕の願いが叶ったよ。主の名前を教えてくれるかい?」
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