19 / 30
レウキッポスの禁秘たちの略奪
19 ラバーマスク
しおりを挟む
「ああ、今日そんな話あったっけ。」
ピザ屋のバイトリーダーみたいなやつが、とぼけたことを言う。こいつは、助っ人の存在を忘れたようだ。コックから記憶をヌいたんだろうな。
「ええ、そちらの店長さんからお願いされまして。」
「ああ、そうなんだ。じゃあこっち、厨房入れるかな?」
俺は、配達がしたいんだよ。大量のな。
「わかりました。でも、厨房はちょっと。配達しかやったことないんで。」
「そうか。厨房が足りないんだけどなあ。」
やったことないって言ってんだろ。こいつは、記憶と一緒に聴力もヌかれたのか?いや、記憶については俺がでっち上げたんだった。俺は、面倒だがもう一度駄目押しで決意表明をしてやった。
「すいません。やっぱ、助っ人で来て厨房はちょっと。」
「そうか……。あ、じゃあ外で掃除してるやつ呼んできて!あいつ厨房できるから!」
ああ、しまった。さっきの勤勉バイト君は、ドラッグに嬲られ、伸されている。呼べねえよ。
「わかりました。」
こういう時に、問題を後回しにするところだ。こういうのが、俺が俺のことを嫌っているところだ。ほんの一・二分の時間稼ぎの為に、「わかりました。」の五文字を言う労力を使ってしまったわけだ。
「ちょっと呼んできます。」
さて、どうしたもんか。ヤツは、立派に萎れたスーツ姿で、丈夫なクルマ留めを枕にしてやがる。起こしても起きないだろう。そう言うもんだ。レイプドラッグってのは。
目当てが起きないのならば、依頼人を消すしかない。選択肢はない。俺は、バイトリーダーを外に出して亜空間へと隠すこととした。
「でも、今日一度店舗の正面に行きましたけど、掃除している人なんていなかったですよ。」
俺は、嘘なんてついてない。俺は、誠実に答えた。そう自分に嘘をついた。
「あいつ。またサボってんのか。ちょっと一緒に来てくれ。」
「はい。」
バイトリーダーは、呆れたように店舗を後にして駐車場へ向かった。俺もそれに続いた。こいつは直ぐに勤勉バイト君を見つけた。
「こんなとこで、寝やがって!制服はどうしたんだよ!」
バイト君のことを揺さぶる。しかしバイト君は、深い沼にはまったようで起きなかった。
バイトリーダーが、激昂しているうちに俺は、車に戻ってバットを取り出した。
バイト君がその上司に嬲られている後ろに立ち、バスターに構える。上司の首をティー、そして頭をボールに見立てて、ノックぐらいの強さではたいてやった。
上司は、前のめりに膝から崩れ落ち、バイト君の胸に覆いかぶさった。宣教師ポジションの男が二人。傑作だ。俺は、ポッケからアシッドペーパーを取り出して、バイトリーダーの舌の上に置いてやった。口の中に指を入れると大量の唾液がたまっていた。
これでこいつは、起きたらサイコシスだ。日本にLSDは似合わない。誰もヤクの悪戯なんて思わないのさ。誰が見ても精神異常ってやつに見えるだろう。もう駐車場は、特にルートダイナの裏は騒がしすぎる。二人を車の影に落とし込み、店へ戻った。
ピザ屋のバイトリーダーみたいなやつが、とぼけたことを言う。こいつは、助っ人の存在を忘れたようだ。コックから記憶をヌいたんだろうな。
「ええ、そちらの店長さんからお願いされまして。」
「ああ、そうなんだ。じゃあこっち、厨房入れるかな?」
俺は、配達がしたいんだよ。大量のな。
「わかりました。でも、厨房はちょっと。配達しかやったことないんで。」
「そうか。厨房が足りないんだけどなあ。」
やったことないって言ってんだろ。こいつは、記憶と一緒に聴力もヌかれたのか?いや、記憶については俺がでっち上げたんだった。俺は、面倒だがもう一度駄目押しで決意表明をしてやった。
「すいません。やっぱ、助っ人で来て厨房はちょっと。」
「そうか……。あ、じゃあ外で掃除してるやつ呼んできて!あいつ厨房できるから!」
ああ、しまった。さっきの勤勉バイト君は、ドラッグに嬲られ、伸されている。呼べねえよ。
「わかりました。」
こういう時に、問題を後回しにするところだ。こういうのが、俺が俺のことを嫌っているところだ。ほんの一・二分の時間稼ぎの為に、「わかりました。」の五文字を言う労力を使ってしまったわけだ。
「ちょっと呼んできます。」
さて、どうしたもんか。ヤツは、立派に萎れたスーツ姿で、丈夫なクルマ留めを枕にしてやがる。起こしても起きないだろう。そう言うもんだ。レイプドラッグってのは。
目当てが起きないのならば、依頼人を消すしかない。選択肢はない。俺は、バイトリーダーを外に出して亜空間へと隠すこととした。
「でも、今日一度店舗の正面に行きましたけど、掃除している人なんていなかったですよ。」
俺は、嘘なんてついてない。俺は、誠実に答えた。そう自分に嘘をついた。
「あいつ。またサボってんのか。ちょっと一緒に来てくれ。」
「はい。」
バイトリーダーは、呆れたように店舗を後にして駐車場へ向かった。俺もそれに続いた。こいつは直ぐに勤勉バイト君を見つけた。
「こんなとこで、寝やがって!制服はどうしたんだよ!」
バイト君のことを揺さぶる。しかしバイト君は、深い沼にはまったようで起きなかった。
バイトリーダーが、激昂しているうちに俺は、車に戻ってバットを取り出した。
バイト君がその上司に嬲られている後ろに立ち、バスターに構える。上司の首をティー、そして頭をボールに見立てて、ノックぐらいの強さではたいてやった。
上司は、前のめりに膝から崩れ落ち、バイト君の胸に覆いかぶさった。宣教師ポジションの男が二人。傑作だ。俺は、ポッケからアシッドペーパーを取り出して、バイトリーダーの舌の上に置いてやった。口の中に指を入れると大量の唾液がたまっていた。
これでこいつは、起きたらサイコシスだ。日本にLSDは似合わない。誰もヤクの悪戯なんて思わないのさ。誰が見ても精神異常ってやつに見えるだろう。もう駐車場は、特にルートダイナの裏は騒がしすぎる。二人を車の影に落とし込み、店へ戻った。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる