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7. 美少年天使ジョフィエルとの出会いをふり返る《神》①
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幼少の頃から《神》は、音楽を演奏することに喜びを感じていた。
物心ついたときから、目に映るものは木の幹でも岩でも神殿の柱でもネクタルの入れ物のリュトンでもオイノコエでも手当たり次第に打楽器にしていた。
おかげで色々なものを壊してしまい、これではいけないと4歳のときにアフロディテからピアノを与えられた。
彼はそれで本格的な演奏を始めた。
人間の世界から聴こえていた音楽を真似てやってみたら、これが案外うまくいった。
その頃はまだ、オリンポスにギリシャの神々が里帰りしてきて彼の演奏を聴いてくれた。音楽や芸術の神アポロンの生みの親の生まれ変わりだけのことはあると褒められ、拍手喝采と賞賛の言葉を浴びて彼は有頂天になった。
が、そのうち神々があまりオリンポスに来なくなった。アフロディテも去ってしまった。残っているのは、音楽などまるで解さないヘラクレスのみ。彼は誰かに自分の音楽を聴かせたかった。
彼はいつもオリンポス山から下界を眺めていた。そのうち、人間の数が目に見えて減っていった。
そして、人類の全滅を待たずある時期を境に天国行きの魂はふっつりと途絶えてしまった。天国は慢性の定員割れだったらしく、善人ほど早死にして清い魂は早々とはるかな高みへハケていた。
地上に残されたのは死を待つ者もすでに死んでいる者も全て、魂は中級以下。
キリスト教の神が統べる天国へ人間の魂を導いていた安息天使たちは次々と職場離脱し、ヒマにあかしてそこらにあった楽器で音楽を奏で始めた。職務をまっとうした者たちは天国へ引き上げてそれっきり姿を現さなかったが、職場放棄組は、かつて人間が現れる前に自分たちが暮らしていた地上の世界に再び腰をすえた。
彼らは亡霊相手に本格的に演奏活動を始めた。亡霊たちが電気を供給し、天使たちが楽器を演奏する。機材も人類同様に使いこなす。亡霊たちはそれをGD(ゴースト・ディスク)に納め、大量の電気を使ってプレスし、流通させた。
電波に乗せて放送もした。
亡霊たちが電気的な存在だということは知っていたが、まさか無尽蔵に電気を作りだせるなどと、《神》は夢にも思っていなかった。最初からそれをやっていれば、資源の枯渇も地球環境の激変もなく、人類は滅びずにすんだはずだ。しかし、その滅びがなければ、寄り集まって発電所の機能が果たせるほど大量の亡霊も出現しなかったはずだった。
彼は、自分も天使たちの真似をしてみようと思いたった。神だということを隠して亡霊たちの組織したGD公社にデモテープを送り、かくして彼もまた、天使たち同様下界でGDデビューを果たした。
彼は決してライブを行わない覆面音楽家として、文字通り「神格化」され、一部熱狂的なファンを持つに至った。ミュージシャンは皆天使だと思われていたから、彼は、おいそれとは身分の明かせない位の高い天使だという噂が広まった。そして、彼の正体は、ヤコブと力比べをしてイスラエルの土地を与えた暗黒天使だというのがいつしか定説になっていた。《神》はその誤解を、暗黒天使のほうに異存がなければ別にかまわないと思っていた。
ただ、彼の創りだす音楽には一つ問題があった。ギリシャというルーツのせいか、叙情性に乏しい理論先行の古代ヘレニズム的な音楽になりがちなのだ。曲によってはイスラム圏にも共通する独特の節回しで、全体にA・B・Aの明確な区分もなく盛り上がりに欠け、はっきりした終了感もない。麻酔から醒めかけたようなもやもやとした後味だけが残る。
そこがマニアにはたまらないらしいのだが。
アポロンの手を放れ、人間界で発展増殖したポップな曲が、その創造主の大元である《Z神》の指先からはめったに出てこなかったのである。
ヘレニズムの呪縛にとらわれないリズミカルな仕上がりになったものでも、力強いパーカッションとストリングス、壮大なキーボードで心に響く迫力はあるが、亡霊たちが求めている胸にしみるイージー・リスニング風の心地よいメロディ・ラインには程遠かった。これは歌詞や歌声に頼らないインストルメンタルの奏者にはたいへんなハンディだった。
コマーシャリズムに背を向けた孤高のミュージシャンといえば聞こえはいいが、それは要するに、一度もスポット・ライトを浴びず、メジャーなヒットとも縁のない地味な音楽家で終わることを意味していた。
だから、本名である《神》を名乗って輪光をバックに鳴り物入りで登場すればいいかといえば、ことはそれほど単純ではなかった。彼が眼前に正体をさらせばファンの亡霊たちは居心地悪くかしこまり、また、些細な怒りで稲妻の一撃が下るのではないかとライブ会場でも怯えて逃げ腰、GDも先入観なしには聴かなくなる。また、既に亡霊になっているにもかかわらず神罰を恐れる評論家たちが、軽々しくその名を口にしなくなることも考えられた。
神の孤独は根が深い。
彼にはもう一つ悩みがあった。ある天使のことである。
職場を放棄した天使たちは時を経るにしたがって、天使特有の美点を剥奪されていった。
子供子供していた者たちの身長が伸びて、顔も体つきも青年に達した。職場放棄の早かった者たちはさらにそれを通り越して、天使に最も不似合いな分別くさい大人の顔つきになった。
ふるまいもどことなく聖性が失せ、人間的になっていった。天使特有の優れた五感も鈍り、以前と同じ翼がありながら、身長程度の高さまでは飛び上がれても飛翔はできない。
しばらくは天使たちがキリスト教の神に向かって何かしらうったえていたが、返答らしきものが聞こえたためしはない。何もそこまでしなくてもと思うほど、キリスト教の神の、地上に移住した天使たちへの処置は徹底し情け容赦がなかった。
思えばその大元である神は、自分の手で創った最初の人間たちが住む楽園に、平気で邪悪な蛇を放し飼いにするような神である。
オリンポス山といえどもキリスト教の天国ほどの高みにあるわけではない。《神》はいつも雲間から天使が人間の魂を送り届けるのを見るだけで、キリスト教の神本人の姿は知らなかった。だが、その厳しい態度からして、白髭の老人の類型とはほど遠い相貌、絵や画像はないが猛々しいことで知られるアッラーよりさらに恐ろしい姿ではないかと彼は思った。
天使の中で一人だけ、真っ先に職場を放棄したグループでありながら、いつまで経っても天使の美点をそのまま保っている者がいた。あまりに美しく、声もずば抜けてすばらしいのでキリスト教の神が、天使のサンプルとして一人だけ残しておくことに決めたのだろうと《神》は思った。
物心ついたときから、目に映るものは木の幹でも岩でも神殿の柱でもネクタルの入れ物のリュトンでもオイノコエでも手当たり次第に打楽器にしていた。
おかげで色々なものを壊してしまい、これではいけないと4歳のときにアフロディテからピアノを与えられた。
彼はそれで本格的な演奏を始めた。
人間の世界から聴こえていた音楽を真似てやってみたら、これが案外うまくいった。
その頃はまだ、オリンポスにギリシャの神々が里帰りしてきて彼の演奏を聴いてくれた。音楽や芸術の神アポロンの生みの親の生まれ変わりだけのことはあると褒められ、拍手喝采と賞賛の言葉を浴びて彼は有頂天になった。
が、そのうち神々があまりオリンポスに来なくなった。アフロディテも去ってしまった。残っているのは、音楽などまるで解さないヘラクレスのみ。彼は誰かに自分の音楽を聴かせたかった。
彼はいつもオリンポス山から下界を眺めていた。そのうち、人間の数が目に見えて減っていった。
そして、人類の全滅を待たずある時期を境に天国行きの魂はふっつりと途絶えてしまった。天国は慢性の定員割れだったらしく、善人ほど早死にして清い魂は早々とはるかな高みへハケていた。
地上に残されたのは死を待つ者もすでに死んでいる者も全て、魂は中級以下。
キリスト教の神が統べる天国へ人間の魂を導いていた安息天使たちは次々と職場離脱し、ヒマにあかしてそこらにあった楽器で音楽を奏で始めた。職務をまっとうした者たちは天国へ引き上げてそれっきり姿を現さなかったが、職場放棄組は、かつて人間が現れる前に自分たちが暮らしていた地上の世界に再び腰をすえた。
彼らは亡霊相手に本格的に演奏活動を始めた。亡霊たちが電気を供給し、天使たちが楽器を演奏する。機材も人類同様に使いこなす。亡霊たちはそれをGD(ゴースト・ディスク)に納め、大量の電気を使ってプレスし、流通させた。
電波に乗せて放送もした。
亡霊たちが電気的な存在だということは知っていたが、まさか無尽蔵に電気を作りだせるなどと、《神》は夢にも思っていなかった。最初からそれをやっていれば、資源の枯渇も地球環境の激変もなく、人類は滅びずにすんだはずだ。しかし、その滅びがなければ、寄り集まって発電所の機能が果たせるほど大量の亡霊も出現しなかったはずだった。
彼は、自分も天使たちの真似をしてみようと思いたった。神だということを隠して亡霊たちの組織したGD公社にデモテープを送り、かくして彼もまた、天使たち同様下界でGDデビューを果たした。
彼は決してライブを行わない覆面音楽家として、文字通り「神格化」され、一部熱狂的なファンを持つに至った。ミュージシャンは皆天使だと思われていたから、彼は、おいそれとは身分の明かせない位の高い天使だという噂が広まった。そして、彼の正体は、ヤコブと力比べをしてイスラエルの土地を与えた暗黒天使だというのがいつしか定説になっていた。《神》はその誤解を、暗黒天使のほうに異存がなければ別にかまわないと思っていた。
ただ、彼の創りだす音楽には一つ問題があった。ギリシャというルーツのせいか、叙情性に乏しい理論先行の古代ヘレニズム的な音楽になりがちなのだ。曲によってはイスラム圏にも共通する独特の節回しで、全体にA・B・Aの明確な区分もなく盛り上がりに欠け、はっきりした終了感もない。麻酔から醒めかけたようなもやもやとした後味だけが残る。
そこがマニアにはたまらないらしいのだが。
アポロンの手を放れ、人間界で発展増殖したポップな曲が、その創造主の大元である《Z神》の指先からはめったに出てこなかったのである。
ヘレニズムの呪縛にとらわれないリズミカルな仕上がりになったものでも、力強いパーカッションとストリングス、壮大なキーボードで心に響く迫力はあるが、亡霊たちが求めている胸にしみるイージー・リスニング風の心地よいメロディ・ラインには程遠かった。これは歌詞や歌声に頼らないインストルメンタルの奏者にはたいへんなハンディだった。
コマーシャリズムに背を向けた孤高のミュージシャンといえば聞こえはいいが、それは要するに、一度もスポット・ライトを浴びず、メジャーなヒットとも縁のない地味な音楽家で終わることを意味していた。
だから、本名である《神》を名乗って輪光をバックに鳴り物入りで登場すればいいかといえば、ことはそれほど単純ではなかった。彼が眼前に正体をさらせばファンの亡霊たちは居心地悪くかしこまり、また、些細な怒りで稲妻の一撃が下るのではないかとライブ会場でも怯えて逃げ腰、GDも先入観なしには聴かなくなる。また、既に亡霊になっているにもかかわらず神罰を恐れる評論家たちが、軽々しくその名を口にしなくなることも考えられた。
神の孤独は根が深い。
彼にはもう一つ悩みがあった。ある天使のことである。
職場を放棄した天使たちは時を経るにしたがって、天使特有の美点を剥奪されていった。
子供子供していた者たちの身長が伸びて、顔も体つきも青年に達した。職場放棄の早かった者たちはさらにそれを通り越して、天使に最も不似合いな分別くさい大人の顔つきになった。
ふるまいもどことなく聖性が失せ、人間的になっていった。天使特有の優れた五感も鈍り、以前と同じ翼がありながら、身長程度の高さまでは飛び上がれても飛翔はできない。
しばらくは天使たちがキリスト教の神に向かって何かしらうったえていたが、返答らしきものが聞こえたためしはない。何もそこまでしなくてもと思うほど、キリスト教の神の、地上に移住した天使たちへの処置は徹底し情け容赦がなかった。
思えばその大元である神は、自分の手で創った最初の人間たちが住む楽園に、平気で邪悪な蛇を放し飼いにするような神である。
オリンポス山といえどもキリスト教の天国ほどの高みにあるわけではない。《神》はいつも雲間から天使が人間の魂を送り届けるのを見るだけで、キリスト教の神本人の姿は知らなかった。だが、その厳しい態度からして、白髭の老人の類型とはほど遠い相貌、絵や画像はないが猛々しいことで知られるアッラーよりさらに恐ろしい姿ではないかと彼は思った。
天使の中で一人だけ、真っ先に職場を放棄したグループでありながら、いつまで経っても天使の美点をそのまま保っている者がいた。あまりに美しく、声もずば抜けてすばらしいのでキリスト教の神が、天使のサンプルとして一人だけ残しておくことに決めたのだろうと《神》は思った。
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