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31. テュリクセルでもかばいきれないヒュリエルの自画自賛
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「次、ギヒテル」
ゼピエルがギヒテルに席を譲る。
「ギヒテル。魔女と知り合いだというのは本当か?」
この質問に、残りのメンバーからどよめきが起こった。
「君が魔女の森から出てくるのを見たという者がいるんだ」
「あれは魔女じゃなく森に住む女占い師の亡霊で、コーヒーのかすの模様で未来を占ってくれるんですよ。あの時構想中のソロ・アルバムが、超常現象についてのコンセプト・アルバムで、取材のつもりで行ったんです。
コーヒー飲んだ後のカップを持って奥の部屋に引っ込んだと思ったら、『あなたはもう長くないですね。カップの底からストリキニーネが検出されました』だと。自分で入れといて、何言ってるんだか。隠し持ってた天使の翼見せたら、『おみそれしました。亡霊だと思ったものですから』だって。亡霊だって、一度死んでるんだから同じだろうに」
データ・パニック氏はあえて反応を示さず、肩越しに後ろを向いた。
「ラウエル。第一期《ケルビム》時代、ギターを弾いているときに君の形相は鬼気迫るものがあると亡霊ファンたちの間でよく言われていたが、あれは意識してやっていたのかい?」
「冗談じゃない。『このリフでだんだん眉毛をつり上げいって、ここのエフェクトを効かせながら歯をむき出そう』なんて考えながらプレイするヤツがどこの世界にいるもんですか。
天使は演奏中、楽器に全身全霊を傾けているんです。祈りをこめているんです。魂を吹き込んでいるんです。感情移入しているんです。極端な言い方をすれば、演奏中の顔は音楽の精霊の憑依したもので、彼個人の顔ではない。そんな写真を持ち出して、怖いだのひどいだの言うのはおかしい。僕はそんな写真を公表、いや、撮影すらしないよう、肖像権を掲げて抗議するつもりです」
「でも、本人の顔でないなら、肖像権を主張するのも変だろう」
「それはそうですけど」
ラウエルが口ごもる。
「ナイジェル」
「はい」
彼もその場で腕組みしたまま答えた。
「『加入しないと海に突き落とす』とテュリクセルに脅されたと、あるインタビューでコメントしていたが、前に何かで読んだ時、ジョフィエルと書いてあった。本当はどっちだね?」
「テュリクセルですよ」
「と、言えとジョフィエルに言われているのか?」
データ・パニック氏が小声になる。
「テュリクセルです。間違いなく」
ロドフェルとギヒテルが顔を見合わせた。テュリクセルは黙っている。ヒュリエルはすねたように窓の外を見ている。
ここで否定しないこと=ジョフィエルに誘惑されてヨリを戻したがって彼をかばっている、とヒュリエルに取られるのはわかっている。
だが、部外者の前でジョフィエルに恥をかかせたら後からどんな思い出話攻撃で傷つけられるかわからない。
ジョフィエルに身も心も捧げ尽くし平常心を失っていた頃の言動は、テュリクセルにとってもはや黒歴史、歩んできた人生の地雷原だった。
ソファからこちらをふり向いたジョフィエルがとびきりのいたずらっぽい微笑みを浴びせかけているのがわかっていたので、テュリクセルはわざと目の焦点をぼかしあらぬ方向を向いて対抗した。
他のメンバーが一切リアクションしないので、ジョフィエルが必死でフォローする。
「データ・パニックさん。本当ですよ。音楽誌の記者たちは、『こんなことはAよりBが言いそうだ』とか『AよりBが言ったことにしたほうが面白い』と思うコメントはためらいもなくスライドさせるんです。同じバンド内だからいいだろう、って。見ず知らずの天使や亡霊と知り合いにされたり、身に覚えのない発言のせいで友達が減ったりしたことが何度もあります」
「じゃ、次、ヒュリエル」
「ちょっと待ってください。“神の美”を意味する名前をもち、第一期《ケルビム》時代には天使の中の天使。天上の平安と調和の象徴と言われ、最も多くのマスコミにつきまとわれ、常にグループの顔であり続けた僕の立場はどうなるんです?」
ジョフィエルがたまりかねたように叫ぶ。
「ジョフィエル。君には訊きたいことがたくさんあり過ぎるんで、最後にしようと思ってるだけだよ」
ジョフィエルは、自分が後回しにされているのではなくトリをつとめるのだと納得して、おとなしくひきさがった。
他の天使たちは、一を聞けば十を答えてしゃべりが止まらなくなるジョフィエルの性格について、データ・パニック氏がどこかで聞いてきたのだろうと推測した。
「ヒュリエル。天才ギタリストとして名高いラウエルとのツイン・ギター、やりにくくないか」
「ラウエルは先にプレイを始めていたというだけでしょう。僕は彼とはやり方は違うけど、どちらが優れているとも劣っているとも思いません。僕は僕なりにキャリアを追及してきたし、決して彼にひけをとらないつもりでいるんです。それぞれの時代には、時代の申し子がいるものです」
ヒュリエルは一気にこれだけしゃべってしまってから、少し後悔した。[出戻り組]という言葉を入れ忘れていたからだ。
しかし、そんな言葉を使わなくても、万事にかっとなりやすいロドフェルは既にMAXで怒っていた。
「ラウエル。この青二才、とっくにおまえに追いついたつもりでいるぜ。10年早いって言ってやれよ」
「いや。その言い方は酷だな。永久に無理だとはっきり言ってやったほうが本人のためだ」
これがジョフィエルの真骨頂。
「テュリクセルが甘やかすから調子に乗ってるぜ。新入りのくせに」
「一度ぶっ壊れたバンドを修復して、チャートの1位にして3年間もたせた新入りですか。ラウエルがあの時点で戻ってきていれば、時流に乗り損ねてバンドの再生はなかったかも…」
テュリクセルは目くばせで、“もうやめろ”と合図するのだが、ヒュリエルは気づかない。
ラウエルは黙っていた。ここでの議論がどう進もうと、自分の今までの業績が改ざんされるわけでも、ファンや同業者から得てきた評価が変わるわけでもない。
「ラウエルのことをそんなふうに言うのはよくないな。彼は好意的だし、色々教えてもらって勉強になってるだろ。時々、側にきて教えてもらってるじゃないか。その…君とテュリクセルがくっついていない時だけど」
雲行きを察して口をはさんだゼピエルが、途中で顔を赤くしてしどろもどろになる。これでもう、再加入3人組に対し、『えっ?あいつらそんなことしてたのか』という台詞は通用しない。
「ラウエルは僕がテュリクセルのところへ行こうとしてるのを察して、立ちふさがってるだけだ。彼と僕がべたべたすれば〈前衛天球派〉バンドとしての品位が落ちるとでも言いたいのか、そのへんは知らないけど。でも、邪魔される筋合いはないなぁ。テュリクセルはもう関係ないんだから、ラウエルは好きなだけジョフィエルと仲良くすればいいんだ。
ああ、それと、自分が作った曲を他人がどう弾いてるか、気になってチェックしに来てるってとこもありますよ。どの曲もいやいやながらなんとか弾けるようになったけど、最初は指がつって大変でした。ああいう曲をまた今後も作るんだったら、技術をひけらかして優越感を得ることだけが目的の気取り屋の天使だけが演奏すればいい」
ヒュリエルはテュリクセル、ジョフィエル、ラウエルの顔をちらちら見ながら一気にこれだけまくしたてた。
ゼピエルがギヒテルに席を譲る。
「ギヒテル。魔女と知り合いだというのは本当か?」
この質問に、残りのメンバーからどよめきが起こった。
「君が魔女の森から出てくるのを見たという者がいるんだ」
「あれは魔女じゃなく森に住む女占い師の亡霊で、コーヒーのかすの模様で未来を占ってくれるんですよ。あの時構想中のソロ・アルバムが、超常現象についてのコンセプト・アルバムで、取材のつもりで行ったんです。
コーヒー飲んだ後のカップを持って奥の部屋に引っ込んだと思ったら、『あなたはもう長くないですね。カップの底からストリキニーネが検出されました』だと。自分で入れといて、何言ってるんだか。隠し持ってた天使の翼見せたら、『おみそれしました。亡霊だと思ったものですから』だって。亡霊だって、一度死んでるんだから同じだろうに」
データ・パニック氏はあえて反応を示さず、肩越しに後ろを向いた。
「ラウエル。第一期《ケルビム》時代、ギターを弾いているときに君の形相は鬼気迫るものがあると亡霊ファンたちの間でよく言われていたが、あれは意識してやっていたのかい?」
「冗談じゃない。『このリフでだんだん眉毛をつり上げいって、ここのエフェクトを効かせながら歯をむき出そう』なんて考えながらプレイするヤツがどこの世界にいるもんですか。
天使は演奏中、楽器に全身全霊を傾けているんです。祈りをこめているんです。魂を吹き込んでいるんです。感情移入しているんです。極端な言い方をすれば、演奏中の顔は音楽の精霊の憑依したもので、彼個人の顔ではない。そんな写真を持ち出して、怖いだのひどいだの言うのはおかしい。僕はそんな写真を公表、いや、撮影すらしないよう、肖像権を掲げて抗議するつもりです」
「でも、本人の顔でないなら、肖像権を主張するのも変だろう」
「それはそうですけど」
ラウエルが口ごもる。
「ナイジェル」
「はい」
彼もその場で腕組みしたまま答えた。
「『加入しないと海に突き落とす』とテュリクセルに脅されたと、あるインタビューでコメントしていたが、前に何かで読んだ時、ジョフィエルと書いてあった。本当はどっちだね?」
「テュリクセルですよ」
「と、言えとジョフィエルに言われているのか?」
データ・パニック氏が小声になる。
「テュリクセルです。間違いなく」
ロドフェルとギヒテルが顔を見合わせた。テュリクセルは黙っている。ヒュリエルはすねたように窓の外を見ている。
ここで否定しないこと=ジョフィエルに誘惑されてヨリを戻したがって彼をかばっている、とヒュリエルに取られるのはわかっている。
だが、部外者の前でジョフィエルに恥をかかせたら後からどんな思い出話攻撃で傷つけられるかわからない。
ジョフィエルに身も心も捧げ尽くし平常心を失っていた頃の言動は、テュリクセルにとってもはや黒歴史、歩んできた人生の地雷原だった。
ソファからこちらをふり向いたジョフィエルがとびきりのいたずらっぽい微笑みを浴びせかけているのがわかっていたので、テュリクセルはわざと目の焦点をぼかしあらぬ方向を向いて対抗した。
他のメンバーが一切リアクションしないので、ジョフィエルが必死でフォローする。
「データ・パニックさん。本当ですよ。音楽誌の記者たちは、『こんなことはAよりBが言いそうだ』とか『AよりBが言ったことにしたほうが面白い』と思うコメントはためらいもなくスライドさせるんです。同じバンド内だからいいだろう、って。見ず知らずの天使や亡霊と知り合いにされたり、身に覚えのない発言のせいで友達が減ったりしたことが何度もあります」
「じゃ、次、ヒュリエル」
「ちょっと待ってください。“神の美”を意味する名前をもち、第一期《ケルビム》時代には天使の中の天使。天上の平安と調和の象徴と言われ、最も多くのマスコミにつきまとわれ、常にグループの顔であり続けた僕の立場はどうなるんです?」
ジョフィエルがたまりかねたように叫ぶ。
「ジョフィエル。君には訊きたいことがたくさんあり過ぎるんで、最後にしようと思ってるだけだよ」
ジョフィエルは、自分が後回しにされているのではなくトリをつとめるのだと納得して、おとなしくひきさがった。
他の天使たちは、一を聞けば十を答えてしゃべりが止まらなくなるジョフィエルの性格について、データ・パニック氏がどこかで聞いてきたのだろうと推測した。
「ヒュリエル。天才ギタリストとして名高いラウエルとのツイン・ギター、やりにくくないか」
「ラウエルは先にプレイを始めていたというだけでしょう。僕は彼とはやり方は違うけど、どちらが優れているとも劣っているとも思いません。僕は僕なりにキャリアを追及してきたし、決して彼にひけをとらないつもりでいるんです。それぞれの時代には、時代の申し子がいるものです」
ヒュリエルは一気にこれだけしゃべってしまってから、少し後悔した。[出戻り組]という言葉を入れ忘れていたからだ。
しかし、そんな言葉を使わなくても、万事にかっとなりやすいロドフェルは既にMAXで怒っていた。
「ラウエル。この青二才、とっくにおまえに追いついたつもりでいるぜ。10年早いって言ってやれよ」
「いや。その言い方は酷だな。永久に無理だとはっきり言ってやったほうが本人のためだ」
これがジョフィエルの真骨頂。
「テュリクセルが甘やかすから調子に乗ってるぜ。新入りのくせに」
「一度ぶっ壊れたバンドを修復して、チャートの1位にして3年間もたせた新入りですか。ラウエルがあの時点で戻ってきていれば、時流に乗り損ねてバンドの再生はなかったかも…」
テュリクセルは目くばせで、“もうやめろ”と合図するのだが、ヒュリエルは気づかない。
ラウエルは黙っていた。ここでの議論がどう進もうと、自分の今までの業績が改ざんされるわけでも、ファンや同業者から得てきた評価が変わるわけでもない。
「ラウエルのことをそんなふうに言うのはよくないな。彼は好意的だし、色々教えてもらって勉強になってるだろ。時々、側にきて教えてもらってるじゃないか。その…君とテュリクセルがくっついていない時だけど」
雲行きを察して口をはさんだゼピエルが、途中で顔を赤くしてしどろもどろになる。これでもう、再加入3人組に対し、『えっ?あいつらそんなことしてたのか』という台詞は通用しない。
「ラウエルは僕がテュリクセルのところへ行こうとしてるのを察して、立ちふさがってるだけだ。彼と僕がべたべたすれば〈前衛天球派〉バンドとしての品位が落ちるとでも言いたいのか、そのへんは知らないけど。でも、邪魔される筋合いはないなぁ。テュリクセルはもう関係ないんだから、ラウエルは好きなだけジョフィエルと仲良くすればいいんだ。
ああ、それと、自分が作った曲を他人がどう弾いてるか、気になってチェックしに来てるってとこもありますよ。どの曲もいやいやながらなんとか弾けるようになったけど、最初は指がつって大変でした。ああいう曲をまた今後も作るんだったら、技術をひけらかして優越感を得ることだけが目的の気取り屋の天使だけが演奏すればいい」
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