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37. 《神》のライブ 希望を胸にあるいは石を手に 降臨を待つ天使たち
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「何だって?」
ラウエルが聞く。
「アンゲロス。天使の語源のギリシャ語だ」
ジョフィエルはこの流れで一気にゴルゴポタモス・阿・ヴァン・アンク・O・タオ・ギータの正体を仲間たちに告げようとした。だが、ヒュリエルの間の悪い発言がそれを阻んだ。
「だけど、あの亡霊たち、氷をどうやって組み立てるんだろう。こんな季節じゃ、水の中でもすぐに溶けてしまうと思うけど」
さらにゼピエルが言う。
「あのクレーンはいつからあそこにあったんだろう。水の中に置いといて、錆びたりする心配はなかったんだとうか」
「いつの間に、あれだけのライティング機材や水中花火を備えつけたんだ。昨日は何も見なかったぞ」
と、ナイジェル。
「あの帆船はどこに置いてあったんだ。水中じゃ木の部分が腐ってしまうだろうに」
テュリクセルが首をひねる。
「いいじゃないか。世の中には科学で解明すると面白くないことがたくさんある」
ギヒテルにとって、面白さが万事の基準である。
「人間がいなくなると、人間が見出した原理や自然法則まで変わってしまうのかもしれないな」
そう言ってロドフェルが湖に小石を蹴落とす頃には、ジョフィエルは自分が恋人の正体を明かすつもりでいたことなどすっかり忘れて、音楽に聴き入っていた。
「くだらないことばかり言ってないで、みんな静かに聴けよ。いい音楽だろう」
ジョフィエルが空中でホバリングを続けながら目を閉じる。
ロドフェルがそれを見て、すかさず足元の小石を拾って投げた。ジョフィエルは目を閉じたまま無造作によけた。
「ジョフィエル。君を助けるためならあのクレーンだけでよかったはずじゃないか。なぜ、〈さまよえるユーロ・ロックの亡霊たち〉が去った今、彼はあそこで演奏を続けているんだ。あれやこれやの派手な仕掛けは何のためだ」
まだ腹の虫の治まらないラウエルが、とげとげしい口調でたずねた。
『神話集』に収録されている美しい調べから現実に引き戻されたジョフィエルは、うるさそうな表情で目を開けると地上に降り立ち、さあね、のポーズで肩をすくめた。
東の稜線に赤みが射し、夜が白々と明け始めた。それにつれて、湖畔のそこかしこで何かがうごめく気配が感じられた。よく見るとそれは、亡霊たちの頭だった。〈レイク・スタジオ〉の周辺だけをぽっかりと抜かし、何百という亡霊たちが湖の周りにひしめいている。この湖は一夜にして野外音楽堂になっていたのだ。
みんな、昨日のうちに口コミと虫の知らせと風の便りと第六感とその他の霊的能力でゴルゴポタモス・阿・ヴァン・アンク・O・タオ・ギータのコンサートが夜明け前にここで行われることを知り、山を通り抜け、谷を通り抜け、万里の長城を通り抜け、地球の裏側から核のマグマを通り抜け、とにかく世界のあらゆる地域から障害物をまっすぐ通り抜けて駆けつけてきたマニアックな亡霊たちだ。
亡霊たちの能力には侮れないものがある。GDと違うアレンジをものともせず一緒に歌う。時にはアドリブ演奏にさえ、合わせて歌っていることもある。
彼らは今、音楽に合わせて穏やかに体を動かしていた。ところどころに松明の明かりが見える。元々が亡霊であり、しかも、絶叫する天使ミュージシャンとの一体化を求めて集まる〈原石派〉や〈重金属派〉のファンと違って純粋に音楽を聴きに来ている静かな群集である。それで、夜明け前の薄暗がりにまぎれ、天使たちは彼らの存在を察知することができなかったのだ。
「なんでわざわざ、オレたちのスタジオのある湖でこんなことやらなくちゃならないんだ」
ソロ活動中はステージの派手好みで右に出る者のなかったギヒテルが、地団駄踏んで悔しがる。
「ロギエルの計画だな。わざわざ総合スタジオを建てる場所として〈プログレ浄土〉のあるこの湖を選んだのは、彼だ」
「そこでわざわざあんな派手なことをしている君の友人については、どう説明してくれるんだ」
ラウエルが地上40センチくらいまで飛び上がったジョフィエルの手をつかんで引き戻し、前後に激しく揺さぶる。
「単なる偶然だ」
斜め下を向いてぼそりとつぶやく元恋人を、ラウエルは湖に突き落とすための反動にぐいと引き寄せた。その時、いきなりサーチライトが彼らのいる岸辺を照らした。とっさによけるラウエルを見てジョフィエルが聞いた。
「ラウエル、なぜ、よけるんだ。戻ってくる時、もう一度メジャーな会場でライトを浴びられると喜んでいたのに」
「だって、あのステージにいるのはゴルゴポタモス・阿・ヴァン・アンク・O・タオ・ギータだろう。ということは、今この場にいる僕たちが亡霊たちの目にとまれば、ヤツのショーに《ケルビム》が友情出演しに来たと映ってしまう」
「大丈夫。君たちは今翼も着けていないし、いつもライブで着るような派手なコスチュームも着ていない。だから、ここに集まったファン亡霊の仲間とみなされるはずだ」
「そんな情けない理由で安心するのか。うう。プライドが…」
ここでいきなり、音楽が変わり、人類文化華やかなりし頃のかなりマイナーな映画『モスクワは涙を信じない』のテーマが流れ始めたのだ。音のくぐもり具合からして、相当古い録音である。
8人は何事が起こるのかと水上ステージを見守る。ステージを照らすライトと湖面を照らすサーチライトが一つ、また一つと消え、湖面は朝日をうっすらと映しだした。
コンサート終了というわけだ。
天使たちは再び、ゴルゴポタモス・阿・ヴァン・アンク・O・タオ・ギータがステージの模造遺跡の中から出てこないかと目をこらした。
特にテュルクセル、ナイジェル、ゼピエルの3人は、解散して花形役者が皆よそで活躍しはじめ、自分たちがこの先どうしようかと焦っている時期に“EX 《ケルビム》”の肩書きを背負ったジョフィエルとともに脚光を浴びた覆面ミュージシャンをぜひとも見ておきたかった。
当時すでに《グレイブ・ストーンズ》で活躍していたが、バンドが偉大な足跡を残すにあたって大きく貢献したロドフェルもまた、ジョフィエルとその相棒のことを人類史の中国に於ける破壊と陰謀の悪名高い文化大革命の首謀者の呼び名をもじって二人組《ギャング・オブ・ツー》と呼んでいた。
ジョフィエルに対しては前々から好意をもったことはなかったが、自分がいたバンドの威光をかさに着たいいとこどりのミュージシャンに悪感情を持つのは、彼の性格からして無理からぬことだった。一目姿を見たいのはもちろんだが、できたら石の一つも投げつけてやるつもりだった。
「アンコール」のシュプレヒコールも尻すぼみになって湖の周辺が静寂を取り戻したところで、ジョフィエルは水上ステージへ飛んでいこうかどうしようか迷っていた。
その時、皆の注目を一身に浴びて何かがステージの模造遺跡の中から飛び立った。それは光を放ちながら、湖の上空で弧を描くとこちらに向って飛んできた。ただの物体のようでもあり、生き物のようでもある。
ラウエルが聞く。
「アンゲロス。天使の語源のギリシャ語だ」
ジョフィエルはこの流れで一気にゴルゴポタモス・阿・ヴァン・アンク・O・タオ・ギータの正体を仲間たちに告げようとした。だが、ヒュリエルの間の悪い発言がそれを阻んだ。
「だけど、あの亡霊たち、氷をどうやって組み立てるんだろう。こんな季節じゃ、水の中でもすぐに溶けてしまうと思うけど」
さらにゼピエルが言う。
「あのクレーンはいつからあそこにあったんだろう。水の中に置いといて、錆びたりする心配はなかったんだとうか」
「いつの間に、あれだけのライティング機材や水中花火を備えつけたんだ。昨日は何も見なかったぞ」
と、ナイジェル。
「あの帆船はどこに置いてあったんだ。水中じゃ木の部分が腐ってしまうだろうに」
テュリクセルが首をひねる。
「いいじゃないか。世の中には科学で解明すると面白くないことがたくさんある」
ギヒテルにとって、面白さが万事の基準である。
「人間がいなくなると、人間が見出した原理や自然法則まで変わってしまうのかもしれないな」
そう言ってロドフェルが湖に小石を蹴落とす頃には、ジョフィエルは自分が恋人の正体を明かすつもりでいたことなどすっかり忘れて、音楽に聴き入っていた。
「くだらないことばかり言ってないで、みんな静かに聴けよ。いい音楽だろう」
ジョフィエルが空中でホバリングを続けながら目を閉じる。
ロドフェルがそれを見て、すかさず足元の小石を拾って投げた。ジョフィエルは目を閉じたまま無造作によけた。
「ジョフィエル。君を助けるためならあのクレーンだけでよかったはずじゃないか。なぜ、〈さまよえるユーロ・ロックの亡霊たち〉が去った今、彼はあそこで演奏を続けているんだ。あれやこれやの派手な仕掛けは何のためだ」
まだ腹の虫の治まらないラウエルが、とげとげしい口調でたずねた。
『神話集』に収録されている美しい調べから現実に引き戻されたジョフィエルは、うるさそうな表情で目を開けると地上に降り立ち、さあね、のポーズで肩をすくめた。
東の稜線に赤みが射し、夜が白々と明け始めた。それにつれて、湖畔のそこかしこで何かがうごめく気配が感じられた。よく見るとそれは、亡霊たちの頭だった。〈レイク・スタジオ〉の周辺だけをぽっかりと抜かし、何百という亡霊たちが湖の周りにひしめいている。この湖は一夜にして野外音楽堂になっていたのだ。
みんな、昨日のうちに口コミと虫の知らせと風の便りと第六感とその他の霊的能力でゴルゴポタモス・阿・ヴァン・アンク・O・タオ・ギータのコンサートが夜明け前にここで行われることを知り、山を通り抜け、谷を通り抜け、万里の長城を通り抜け、地球の裏側から核のマグマを通り抜け、とにかく世界のあらゆる地域から障害物をまっすぐ通り抜けて駆けつけてきたマニアックな亡霊たちだ。
亡霊たちの能力には侮れないものがある。GDと違うアレンジをものともせず一緒に歌う。時にはアドリブ演奏にさえ、合わせて歌っていることもある。
彼らは今、音楽に合わせて穏やかに体を動かしていた。ところどころに松明の明かりが見える。元々が亡霊であり、しかも、絶叫する天使ミュージシャンとの一体化を求めて集まる〈原石派〉や〈重金属派〉のファンと違って純粋に音楽を聴きに来ている静かな群集である。それで、夜明け前の薄暗がりにまぎれ、天使たちは彼らの存在を察知することができなかったのだ。
「なんでわざわざ、オレたちのスタジオのある湖でこんなことやらなくちゃならないんだ」
ソロ活動中はステージの派手好みで右に出る者のなかったギヒテルが、地団駄踏んで悔しがる。
「ロギエルの計画だな。わざわざ総合スタジオを建てる場所として〈プログレ浄土〉のあるこの湖を選んだのは、彼だ」
「そこでわざわざあんな派手なことをしている君の友人については、どう説明してくれるんだ」
ラウエルが地上40センチくらいまで飛び上がったジョフィエルの手をつかんで引き戻し、前後に激しく揺さぶる。
「単なる偶然だ」
斜め下を向いてぼそりとつぶやく元恋人を、ラウエルは湖に突き落とすための反動にぐいと引き寄せた。その時、いきなりサーチライトが彼らのいる岸辺を照らした。とっさによけるラウエルを見てジョフィエルが聞いた。
「ラウエル、なぜ、よけるんだ。戻ってくる時、もう一度メジャーな会場でライトを浴びられると喜んでいたのに」
「だって、あのステージにいるのはゴルゴポタモス・阿・ヴァン・アンク・O・タオ・ギータだろう。ということは、今この場にいる僕たちが亡霊たちの目にとまれば、ヤツのショーに《ケルビム》が友情出演しに来たと映ってしまう」
「大丈夫。君たちは今翼も着けていないし、いつもライブで着るような派手なコスチュームも着ていない。だから、ここに集まったファン亡霊の仲間とみなされるはずだ」
「そんな情けない理由で安心するのか。うう。プライドが…」
ここでいきなり、音楽が変わり、人類文化華やかなりし頃のかなりマイナーな映画『モスクワは涙を信じない』のテーマが流れ始めたのだ。音のくぐもり具合からして、相当古い録音である。
8人は何事が起こるのかと水上ステージを見守る。ステージを照らすライトと湖面を照らすサーチライトが一つ、また一つと消え、湖面は朝日をうっすらと映しだした。
コンサート終了というわけだ。
天使たちは再び、ゴルゴポタモス・阿・ヴァン・アンク・O・タオ・ギータがステージの模造遺跡の中から出てこないかと目をこらした。
特にテュルクセル、ナイジェル、ゼピエルの3人は、解散して花形役者が皆よそで活躍しはじめ、自分たちがこの先どうしようかと焦っている時期に“EX 《ケルビム》”の肩書きを背負ったジョフィエルとともに脚光を浴びた覆面ミュージシャンをぜひとも見ておきたかった。
当時すでに《グレイブ・ストーンズ》で活躍していたが、バンドが偉大な足跡を残すにあたって大きく貢献したロドフェルもまた、ジョフィエルとその相棒のことを人類史の中国に於ける破壊と陰謀の悪名高い文化大革命の首謀者の呼び名をもじって二人組《ギャング・オブ・ツー》と呼んでいた。
ジョフィエルに対しては前々から好意をもったことはなかったが、自分がいたバンドの威光をかさに着たいいとこどりのミュージシャンに悪感情を持つのは、彼の性格からして無理からぬことだった。一目姿を見たいのはもちろんだが、できたら石の一つも投げつけてやるつもりだった。
「アンコール」のシュプレヒコールも尻すぼみになって湖の周辺が静寂を取り戻したところで、ジョフィエルは水上ステージへ飛んでいこうかどうしようか迷っていた。
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