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40.なぜかこのタイミングで突然明かされる ヒュリエルの正体
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顔はふいに水からざぶりと飛び出し、空中に浮き上がって天使たちを見下ろした。天使たちが一様に驚きの声をあげる。
「私の名前はホルガー・チューカイ」
白髪に口髭の老人が、本物の朝日を後光として厳かに言い放つ。
「これが伝説に残るポップ音楽とアバンギャルドの融合の先駆者ホルガー・チューカイ。なんて、気味の悪い」
誰もがそう思い、誰もが、だがそれをゼピエルが言うべきではないと思った。
逆光のおかげでかろうじて正視にたえるが、やはり醜い。それはまるで、一個の傷んだ物体だった。活動中もじじむさい印象を与えていたホルガー・チューカイだが、79歳まで生きて寿命を全うした後亡霊になった彼は、晩年のアインシュタインを一度凍らせてトンカチでパーツにばらしてそれから組み立てたが途中で投げ出したような顔になっていた。
ジョフィエルが身構える。
「天使の声はわたせませんよ」
「いらないよ。あんなノイズの中に置いたら聞こえもしないじゃないか」
「《ケルビム》の名前もわたせません」
「何に使うんだ。そんなもん」
ジョフィエルを筆頭として、天使たちはいっぺんに拍子抜けしてしまった。ついさっきまで、どちらを守るかで仲間割れまでしたというのに。
ホルガー・チューカイは湖岸に一列に並ぶ天使たちを見回し、次に、平面の顔で反転してカオスと化している〈プログレ浄土〉をふりむいた。
島では、かつて人間界でわりとメジャーだったレーベルのデザインによるマイナー・レーベルいじめが始まっていた。“EL&P”で名を馳せたレーベルのキャラクターである伝説の怪物”マンティコア“が、ゆで卵を巨大スプーンでショットしようとしている弱小レーベル〔エッグ〕の人物を頭から食い、ムーディー・ブルースのスレッショルド・レコードの半ば風と化した顔の図案が、〔セブン・シーズ・レコード〕の地球儀の周りを渦巻いて翻弄する。
亡霊は亡霊で、こちらも相変わらず小競り合いが絶えない。
“カヤック”のメンバーが“ZNR”のメンバーに「堕落した」となじられて、「時代の流れに沿ったまでだ」と反論し、口角泡をとばしての激論が始まっている。
また別の一角では「スペイン万歳、でも、フランコはダメ」と、この期におよんで何の役にも立たないプロテストソングを歌う“エンブリヨ”にケンカを売って、56億7千万年なんて現実離れしたスケジュールを組んで人類滅亡に知らん顔をしていた弥勒菩薩よりましだと言い返されている電子ガムラン奏者もいる。
そうかと思えば一人黙々と、細口の土器から切り取ったボトルネックでギターに太古の叫びをあげさせている東洋人もいる。
少し離れたところでは、印刷ミスの”P・P・P・アーノルド“と言い間違いの”B・B・B・キング”から放出された余分なスペル同士が結合してできた鉛の粉が空中を漂い、風下で大口開いて歌っていたヴォーカリストたちに鉛毒症状を起こさせていた。
《浄土》とは名ばかりで自己中と過去への見苦しい執着と虚栄と弱肉強食と狂気の渦巻く混沌だった。
「できたら、どれでもいいから引き取ってもらいたいくらいなんだ。みんな、自分のバンドの名前や譜面、全盛期の栄光の証拠品、もとい、記念の品だけを持って来ればいいものを、これだけの面積に、やれ長老への土産だ、新入りの挨拶だとやたらなものを持ち込むから、見てくれ、この混乱ぶり」
余分なものを持ちこまなくても、この場所の性質からして混乱は免れないように思われた。“♪Confusion will be my epitaph“(『混乱が私の墓碑銘』)と島のどこかから、プログレ史上に残る名曲の懐かしいフレーズが聞こえていた。
「こうして時々水から上に出して、どこかへ行きたいヤツは行けと言っておるのに、誰も出て行こうとしない。彼らにとっては居心地がいいんだろうか」
天使たちは答えなかった。ホルガー・チューカイは愚痴を言っても仕方がないとあきらめたのか、急に柔和な表情になった。
「それより、君たち7人に言っておかなければならないことがある」
「7人…」
ジョフィエルが復唱し、残り7人がジョフィエルを見る。
だが、メンバーたちの予想に反し、ホルガー・チューカイはこう言った。
「ヒュリエル。水に入ってごらん」
ヒュリエルの目に困惑と恐怖の色が浮かぶ。
「水が怖いのか?天使なら溺れないはずだよ」
ヒュリエルは返事をしなかった。唇を震わせてじっと湖面をみつめている。
「プールで泳いでいて、飛びこんできた女性がもろにぶつかって背骨を骨折したのはいつだった?」
「そんなことがあったのか。かわいそうに。大丈夫だったか?」
テュリクセルに背中をさすられ、ヒュリエルがぎこちなく微笑みながら顔をあげた。
「面白い女難だなあ」
ロドフェルの横槍が、せっかく顔をあげたヒュリエルの胸をまともに貫く。
「見た目がいかに好青年でも脚が長くてもレザーの上下が似合っても、間抜けなアクシデントはふせげないってことか」
ジョフィエルが死者に鞭打つ勢いで追い討ちをかける。
「君はそのせいで、水と女性の恐怖症になってしまったんだ。その時はまだ、君に翼はなかった。そうだね」
「なんだって?」「どういうことだ」「翼がなかっただって?」
7人がそれぞれに驚きの声をあげる。
「てことはつまり…天使じゃないのか」
テュリクセルがヒュリエルの両肩に手を置き、他の天使たちから引き離すようにして尋ねる。特にジョフィエルとロドフェルを意識したのは、万一の時の危害を恐れてだ。
「みんな、知らなかったのか?」
ヒュリエルが危機感とは無縁の顔であっけらかんと問い返す。
「だって、そんなこと一言も言わなかったじゃないか」
ゼピエルが叫ぶ。
「君はこれまで僕たちをだましてきたのか」
ジョフィエルが感情の昂ぶったときのクセでふわりと浮き上がる。
「亡霊GD公社が既に話してると思ったんだ。それで、特に話題にものぼらないし、みんなあえてそのことには触れず、暖かく見守ってくれてるんだろうと思ってた。テュリクセルとの関係と同じで」
テュリクセルは腕組みして下を向いた。考えこむフリをしているが、こんなところでいきなりヒュリエルがあからさまな言い方をしたので、全員の視線が集まる前にそれを避けただけだった。
「じゃ、ヒュリエルって名前は?」
「芸名だよ。GD公社が、天使バンドに入るんだったらそうしろって」
「本名はすごく変な名前なんだろ」
「気にしてるんだから、言わせないでくれ」
「どんな名前だ」
ジョフィエルが期待に胸ふくらませて顔を近づける。
「20世紀に暗殺されたイスラエルの大統領と同姓同名なんだ」
ジョフィエルはそれを聞いて気落ちし、それ以上の追及をやめた。
「亡霊の養子に歌わせているアーティストもいることだし、メンバーに一人くらい混じっててもいいよな」
ギヒテルが気のいいところをみせる。
「亡霊でもないよ」
ヒュリエルはさらに意外なことを言い出した。
「天使でも亡霊でもないとしたら、何だ?悪魔か」
テュリクセルはこの台詞を、ジョフィエルにだけは言わせたくなかった。
「私の名前はホルガー・チューカイ」
白髪に口髭の老人が、本物の朝日を後光として厳かに言い放つ。
「これが伝説に残るポップ音楽とアバンギャルドの融合の先駆者ホルガー・チューカイ。なんて、気味の悪い」
誰もがそう思い、誰もが、だがそれをゼピエルが言うべきではないと思った。
逆光のおかげでかろうじて正視にたえるが、やはり醜い。それはまるで、一個の傷んだ物体だった。活動中もじじむさい印象を与えていたホルガー・チューカイだが、79歳まで生きて寿命を全うした後亡霊になった彼は、晩年のアインシュタインを一度凍らせてトンカチでパーツにばらしてそれから組み立てたが途中で投げ出したような顔になっていた。
ジョフィエルが身構える。
「天使の声はわたせませんよ」
「いらないよ。あんなノイズの中に置いたら聞こえもしないじゃないか」
「《ケルビム》の名前もわたせません」
「何に使うんだ。そんなもん」
ジョフィエルを筆頭として、天使たちはいっぺんに拍子抜けしてしまった。ついさっきまで、どちらを守るかで仲間割れまでしたというのに。
ホルガー・チューカイは湖岸に一列に並ぶ天使たちを見回し、次に、平面の顔で反転してカオスと化している〈プログレ浄土〉をふりむいた。
島では、かつて人間界でわりとメジャーだったレーベルのデザインによるマイナー・レーベルいじめが始まっていた。“EL&P”で名を馳せたレーベルのキャラクターである伝説の怪物”マンティコア“が、ゆで卵を巨大スプーンでショットしようとしている弱小レーベル〔エッグ〕の人物を頭から食い、ムーディー・ブルースのスレッショルド・レコードの半ば風と化した顔の図案が、〔セブン・シーズ・レコード〕の地球儀の周りを渦巻いて翻弄する。
亡霊は亡霊で、こちらも相変わらず小競り合いが絶えない。
“カヤック”のメンバーが“ZNR”のメンバーに「堕落した」となじられて、「時代の流れに沿ったまでだ」と反論し、口角泡をとばしての激論が始まっている。
また別の一角では「スペイン万歳、でも、フランコはダメ」と、この期におよんで何の役にも立たないプロテストソングを歌う“エンブリヨ”にケンカを売って、56億7千万年なんて現実離れしたスケジュールを組んで人類滅亡に知らん顔をしていた弥勒菩薩よりましだと言い返されている電子ガムラン奏者もいる。
そうかと思えば一人黙々と、細口の土器から切り取ったボトルネックでギターに太古の叫びをあげさせている東洋人もいる。
少し離れたところでは、印刷ミスの”P・P・P・アーノルド“と言い間違いの”B・B・B・キング”から放出された余分なスペル同士が結合してできた鉛の粉が空中を漂い、風下で大口開いて歌っていたヴォーカリストたちに鉛毒症状を起こさせていた。
《浄土》とは名ばかりで自己中と過去への見苦しい執着と虚栄と弱肉強食と狂気の渦巻く混沌だった。
「できたら、どれでもいいから引き取ってもらいたいくらいなんだ。みんな、自分のバンドの名前や譜面、全盛期の栄光の証拠品、もとい、記念の品だけを持って来ればいいものを、これだけの面積に、やれ長老への土産だ、新入りの挨拶だとやたらなものを持ち込むから、見てくれ、この混乱ぶり」
余分なものを持ちこまなくても、この場所の性質からして混乱は免れないように思われた。“♪Confusion will be my epitaph“(『混乱が私の墓碑銘』)と島のどこかから、プログレ史上に残る名曲の懐かしいフレーズが聞こえていた。
「こうして時々水から上に出して、どこかへ行きたいヤツは行けと言っておるのに、誰も出て行こうとしない。彼らにとっては居心地がいいんだろうか」
天使たちは答えなかった。ホルガー・チューカイは愚痴を言っても仕方がないとあきらめたのか、急に柔和な表情になった。
「それより、君たち7人に言っておかなければならないことがある」
「7人…」
ジョフィエルが復唱し、残り7人がジョフィエルを見る。
だが、メンバーたちの予想に反し、ホルガー・チューカイはこう言った。
「ヒュリエル。水に入ってごらん」
ヒュリエルの目に困惑と恐怖の色が浮かぶ。
「水が怖いのか?天使なら溺れないはずだよ」
ヒュリエルは返事をしなかった。唇を震わせてじっと湖面をみつめている。
「プールで泳いでいて、飛びこんできた女性がもろにぶつかって背骨を骨折したのはいつだった?」
「そんなことがあったのか。かわいそうに。大丈夫だったか?」
テュリクセルに背中をさすられ、ヒュリエルがぎこちなく微笑みながら顔をあげた。
「面白い女難だなあ」
ロドフェルの横槍が、せっかく顔をあげたヒュリエルの胸をまともに貫く。
「見た目がいかに好青年でも脚が長くてもレザーの上下が似合っても、間抜けなアクシデントはふせげないってことか」
ジョフィエルが死者に鞭打つ勢いで追い討ちをかける。
「君はそのせいで、水と女性の恐怖症になってしまったんだ。その時はまだ、君に翼はなかった。そうだね」
「なんだって?」「どういうことだ」「翼がなかっただって?」
7人がそれぞれに驚きの声をあげる。
「てことはつまり…天使じゃないのか」
テュリクセルがヒュリエルの両肩に手を置き、他の天使たちから引き離すようにして尋ねる。特にジョフィエルとロドフェルを意識したのは、万一の時の危害を恐れてだ。
「みんな、知らなかったのか?」
ヒュリエルが危機感とは無縁の顔であっけらかんと問い返す。
「だって、そんなこと一言も言わなかったじゃないか」
ゼピエルが叫ぶ。
「君はこれまで僕たちをだましてきたのか」
ジョフィエルが感情の昂ぶったときのクセでふわりと浮き上がる。
「亡霊GD公社が既に話してると思ったんだ。それで、特に話題にものぼらないし、みんなあえてそのことには触れず、暖かく見守ってくれてるんだろうと思ってた。テュリクセルとの関係と同じで」
テュリクセルは腕組みして下を向いた。考えこむフリをしているが、こんなところでいきなりヒュリエルがあからさまな言い方をしたので、全員の視線が集まる前にそれを避けただけだった。
「じゃ、ヒュリエルって名前は?」
「芸名だよ。GD公社が、天使バンドに入るんだったらそうしろって」
「本名はすごく変な名前なんだろ」
「気にしてるんだから、言わせないでくれ」
「どんな名前だ」
ジョフィエルが期待に胸ふくらませて顔を近づける。
「20世紀に暗殺されたイスラエルの大統領と同姓同名なんだ」
ジョフィエルはそれを聞いて気落ちし、それ以上の追及をやめた。
「亡霊の養子に歌わせているアーティストもいることだし、メンバーに一人くらい混じっててもいいよな」
ギヒテルが気のいいところをみせる。
「亡霊でもないよ」
ヒュリエルはさらに意外なことを言い出した。
「天使でも亡霊でもないとしたら、何だ?悪魔か」
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