19 / 20
19. 本当の別れ
しおりを挟む
〈なりそこない天使〉は望楼の入口を抜け、らせん階段を慎重に降りて行った。
水槽の水鏡に映してみればわかるはずだと、そればかり考えて。
ゆがんだ石の段に足をとられて落ちそうになったら羽ばたきでそれをふせぎながら、下へ下へと降りていくと、ごおおお、という水音が聞こえた。外の雨の音もどんどん大きくなる。
〈なりそこない天使〉は、はっとして立ち止まった。
なんてバカだろう。塔が沈む。森も沈むという話を聞いていながら。
きっともう、六角音楽堂にも水があふれているはずだ。
それに、儀式の時でなければ水鏡は[旅立つ子供]の元々の姿を映しださないと、知っていたはずなのに。
〈なりそこない天使〉が階段をひきかえして望楼から屋上に出ると、思わぬ人物とはちあわせした。
イクテュースだ。
「イクテュース。どうして、ここに?」
「君こそ、どうして」
二人はあっけにとられてお互いを見た。
「私は水の中では自由に動ける。だが、飛べるというのはウソだ。胸ビレはとっくに退化してしまったし、背ビレで飛ぶことはできない」
「どうして、そんなこと」
「そう言わなければ、祈りの鳥か天海王の手の分身たちに無理やり宮殿へ連れていかれただろう」
イクテュースはそう言うとかがんで、〈なりそこない天使〉の顔をのぞきこんだ。
やがて頭の上に手を置いて、微笑んだ。
「なりそこない天使。君は宮殿へ行ったとばかり思っていたよ」
〈なりそこない天使〉は、答える代わりに歌を歌った。
月の砂漠をはるばると
旅のらくだがゆきました
か細い声は雨のザーザーいう音にほとんどかき消されてしまったが、イクテュースの唇も、自分と同じ動きをしているのがわかった。
金と銀との鞍おいて
二つならんでゆきました
なりそこない天使は、イクテュースの顔をまじまじと見た。
「天美寿」
イクテュースが澄んだ湖のような目をして名前を呼んだ。
〈なりそこない天使〉の中で何かがはじけ、目にあふれてくる涙を我慢できなくなってうつむいた。
ぽとぽとと涙の粒が床に落ちる。
イクテュースがマントの端で顔をふいてくれた。
「やっぱり、阿幌だったの」
「そうだよ」
「いつ、気がついた?」
「イシュアクアが眠った後」
「阿幌が病気で長いこと入院してたの、思い出した。手美寿がその時、いとこのハルちゃんの家に預けられてて、一番最後に会えなかったことも」
「あれがパパとママの思いやりだったんだ。私だって妹に、死んでゆくところなんか見せたくなかった」
「ずいぶん時間が経ってから、阿幌はもういないんだって教えられて、いろんなものを壊して、パパの絵をナイフで切り裂いて泣いた」
「知ってる。空から見てた。私が宇宙空間にただよう魂になった時に」
「自分のこと、『阿幌』って呼ばないんだね」
「もう阿幌じゃないからね」
〈なりそこない天使〉は新しく湧いてきた涙を、今度は天使の白いローブの袖でふいた。
「阿幌は脈が速かっただろう。きっと、ひとの二倍の速さで生きていたんだ。パパとママには悲しい思いをさせたけど、多分あれが、阿幌のために用意された一生分の時間だったんだよ。ここで儀式の手伝いをすることに、初めから運命が決まっていたのかもしれない」
なりそこない天使は、怖くて聞けずにいたことを思い切って聞いた。
「天美寿も死んだの?」
イクテュースはマントを翼のように広げて、なりそこない天使の頭に両手を乗せた。
まるで、小さなテントだ。
「天美寿は眠っているだけだ。君は元いた世界で、祈りの鳥や遠くの国にある戦火の街を見ただろう。ほかの人には見えないものが見える。霊感、というのかな。すごく精神が敏感で、特別なアンテナがあるんだよ。だから、自分は死んでいないのに、双子の兄の魂を追いかけてこんなふうに、生まれ変わりのために用意された世界に迷いこんだりする。君は元いた世界に戻れるよ。水があふれてきている。塔の屋上にも、もうすぐ周りの水が流れこんでくる。そうしたら、〈旅立つ子供〉たちが昇って行ったルートに渦ができるはずだ。それに巻きこまれさえすれば、その向こうは地球だ。滅びに向かう星だと天海王は言ったけど、天美寿やたくさんの子供たちには考える頭と感じる心がある。みんなで軌道を修正するんだ。そして、月の見たようなユートピアに変えればいい」
「阿幌」
「何?」
「一緒に帰ろう」
イクテュースはため息をついた。
「阿幌の体はなくなってしまった」
「魂の入れ物なら天美寿の体があるよ。半分こしよう。いつも一緒にいられる。昔みたいに」
「天美寿。よく聞いて。天美寿はほかの誰でもない。大人になって、恋をして、結婚する。生きがいになるような仕事を見つける。人生は誰とも半分こなんてできない。絵を描くのが大好きだろう。君にしか描けない絵を描いて。きっと、すばらしい絵描きさんになれる」
「阿幌…イクテュースはどうなるの?」
「私はここに残る。ここに残って滅びる『月のしずくの塔』と運命をともにする。私は魚のように、水中ですごすことができる。水中で、再び島が浮かび上がるまで待つ」
「わからない。なぜ、そんなことをするの?『天海王の宮殿』へ行けば、争いも憎しみもない新しい星に生まれ変われるのに」
「イシュアクアなしでは、私の存在には意味がない。だから、ほかの星に生まれ変わることなど望まない。私のことを忘れていてもかまわない。彼女の新しく住む宮殿のそばで時を過ごしたい。それだけだ」
ゴオオオ、と音がして、塔の屋上に水があふれてきた。
見る間に水球時計の台座が水没し、なりそこない天使の肩ほどの高さまで一気に水かさが増した。
「阿幌。一緒に帰ろう」
イクテュースは首を横に振った。
なりそこない天使はそれを見て、何倍もの激しさで左右に何度も首を振った。
「どうして、大好きな阿幌と二度もお別れしなくちゃいけないの?」
「また会えるよ。ムーン・ラが何十年、何百年先どうなるかは誰にもわからない。もしかしたら、また一緒に地球に生まれ変われるかもしれない」
イクテュースはそれだけ言うと、微笑んで、マントの中になりそこない天使をかばうようにして、強く抱きしめた。
水はすごい勢いでイクテュースと、天美寿に戻ったなりそこない天使を飲みこみ、荒れ狂う嵐の海のように中に引きずりこんだ。
目を開けると、もう望楼のてっぺんまで水の中だった。
波にもまれて、二人は強い力で押されたり引っぱられたりした。
渦を巻いて上昇している場所を見つけると、イクテュースは天美寿を抱えたまま泳いで行って彼女をその中へ放した。
天美寿は渦に巻きこまれながら、イクテュースの手をなんとかつかもうとする。
イクテュースも手をのばしたが、それはさよならの合図だった。
片手を振りながら、片手で水を掻いて離れていくイクテュースに、天美寿は「また会えるよね、また会えるよね」と、心でくりかえした。
天美寿は渦の中を上へ上へと流されていった。
あとからあとから、月の涙には天美寿の涙が溶けていった。
(パパ、ママ。阿幌が行っちゃった。せっかく、また会えたのに)
天美寿の心の中に、イクテュースになった阿幌の声が響いてきた。
(もしかしたら、魚に生まれ変わるかもしれない。海を見る時は、そこに阿幌がいると思っておくれ)
水槽の水鏡に映してみればわかるはずだと、そればかり考えて。
ゆがんだ石の段に足をとられて落ちそうになったら羽ばたきでそれをふせぎながら、下へ下へと降りていくと、ごおおお、という水音が聞こえた。外の雨の音もどんどん大きくなる。
〈なりそこない天使〉は、はっとして立ち止まった。
なんてバカだろう。塔が沈む。森も沈むという話を聞いていながら。
きっともう、六角音楽堂にも水があふれているはずだ。
それに、儀式の時でなければ水鏡は[旅立つ子供]の元々の姿を映しださないと、知っていたはずなのに。
〈なりそこない天使〉が階段をひきかえして望楼から屋上に出ると、思わぬ人物とはちあわせした。
イクテュースだ。
「イクテュース。どうして、ここに?」
「君こそ、どうして」
二人はあっけにとられてお互いを見た。
「私は水の中では自由に動ける。だが、飛べるというのはウソだ。胸ビレはとっくに退化してしまったし、背ビレで飛ぶことはできない」
「どうして、そんなこと」
「そう言わなければ、祈りの鳥か天海王の手の分身たちに無理やり宮殿へ連れていかれただろう」
イクテュースはそう言うとかがんで、〈なりそこない天使〉の顔をのぞきこんだ。
やがて頭の上に手を置いて、微笑んだ。
「なりそこない天使。君は宮殿へ行ったとばかり思っていたよ」
〈なりそこない天使〉は、答える代わりに歌を歌った。
月の砂漠をはるばると
旅のらくだがゆきました
か細い声は雨のザーザーいう音にほとんどかき消されてしまったが、イクテュースの唇も、自分と同じ動きをしているのがわかった。
金と銀との鞍おいて
二つならんでゆきました
なりそこない天使は、イクテュースの顔をまじまじと見た。
「天美寿」
イクテュースが澄んだ湖のような目をして名前を呼んだ。
〈なりそこない天使〉の中で何かがはじけ、目にあふれてくる涙を我慢できなくなってうつむいた。
ぽとぽとと涙の粒が床に落ちる。
イクテュースがマントの端で顔をふいてくれた。
「やっぱり、阿幌だったの」
「そうだよ」
「いつ、気がついた?」
「イシュアクアが眠った後」
「阿幌が病気で長いこと入院してたの、思い出した。手美寿がその時、いとこのハルちゃんの家に預けられてて、一番最後に会えなかったことも」
「あれがパパとママの思いやりだったんだ。私だって妹に、死んでゆくところなんか見せたくなかった」
「ずいぶん時間が経ってから、阿幌はもういないんだって教えられて、いろんなものを壊して、パパの絵をナイフで切り裂いて泣いた」
「知ってる。空から見てた。私が宇宙空間にただよう魂になった時に」
「自分のこと、『阿幌』って呼ばないんだね」
「もう阿幌じゃないからね」
〈なりそこない天使〉は新しく湧いてきた涙を、今度は天使の白いローブの袖でふいた。
「阿幌は脈が速かっただろう。きっと、ひとの二倍の速さで生きていたんだ。パパとママには悲しい思いをさせたけど、多分あれが、阿幌のために用意された一生分の時間だったんだよ。ここで儀式の手伝いをすることに、初めから運命が決まっていたのかもしれない」
なりそこない天使は、怖くて聞けずにいたことを思い切って聞いた。
「天美寿も死んだの?」
イクテュースはマントを翼のように広げて、なりそこない天使の頭に両手を乗せた。
まるで、小さなテントだ。
「天美寿は眠っているだけだ。君は元いた世界で、祈りの鳥や遠くの国にある戦火の街を見ただろう。ほかの人には見えないものが見える。霊感、というのかな。すごく精神が敏感で、特別なアンテナがあるんだよ。だから、自分は死んでいないのに、双子の兄の魂を追いかけてこんなふうに、生まれ変わりのために用意された世界に迷いこんだりする。君は元いた世界に戻れるよ。水があふれてきている。塔の屋上にも、もうすぐ周りの水が流れこんでくる。そうしたら、〈旅立つ子供〉たちが昇って行ったルートに渦ができるはずだ。それに巻きこまれさえすれば、その向こうは地球だ。滅びに向かう星だと天海王は言ったけど、天美寿やたくさんの子供たちには考える頭と感じる心がある。みんなで軌道を修正するんだ。そして、月の見たようなユートピアに変えればいい」
「阿幌」
「何?」
「一緒に帰ろう」
イクテュースはため息をついた。
「阿幌の体はなくなってしまった」
「魂の入れ物なら天美寿の体があるよ。半分こしよう。いつも一緒にいられる。昔みたいに」
「天美寿。よく聞いて。天美寿はほかの誰でもない。大人になって、恋をして、結婚する。生きがいになるような仕事を見つける。人生は誰とも半分こなんてできない。絵を描くのが大好きだろう。君にしか描けない絵を描いて。きっと、すばらしい絵描きさんになれる」
「阿幌…イクテュースはどうなるの?」
「私はここに残る。ここに残って滅びる『月のしずくの塔』と運命をともにする。私は魚のように、水中ですごすことができる。水中で、再び島が浮かび上がるまで待つ」
「わからない。なぜ、そんなことをするの?『天海王の宮殿』へ行けば、争いも憎しみもない新しい星に生まれ変われるのに」
「イシュアクアなしでは、私の存在には意味がない。だから、ほかの星に生まれ変わることなど望まない。私のことを忘れていてもかまわない。彼女の新しく住む宮殿のそばで時を過ごしたい。それだけだ」
ゴオオオ、と音がして、塔の屋上に水があふれてきた。
見る間に水球時計の台座が水没し、なりそこない天使の肩ほどの高さまで一気に水かさが増した。
「阿幌。一緒に帰ろう」
イクテュースは首を横に振った。
なりそこない天使はそれを見て、何倍もの激しさで左右に何度も首を振った。
「どうして、大好きな阿幌と二度もお別れしなくちゃいけないの?」
「また会えるよ。ムーン・ラが何十年、何百年先どうなるかは誰にもわからない。もしかしたら、また一緒に地球に生まれ変われるかもしれない」
イクテュースはそれだけ言うと、微笑んで、マントの中になりそこない天使をかばうようにして、強く抱きしめた。
水はすごい勢いでイクテュースと、天美寿に戻ったなりそこない天使を飲みこみ、荒れ狂う嵐の海のように中に引きずりこんだ。
目を開けると、もう望楼のてっぺんまで水の中だった。
波にもまれて、二人は強い力で押されたり引っぱられたりした。
渦を巻いて上昇している場所を見つけると、イクテュースは天美寿を抱えたまま泳いで行って彼女をその中へ放した。
天美寿は渦に巻きこまれながら、イクテュースの手をなんとかつかもうとする。
イクテュースも手をのばしたが、それはさよならの合図だった。
片手を振りながら、片手で水を掻いて離れていくイクテュースに、天美寿は「また会えるよね、また会えるよね」と、心でくりかえした。
天美寿は渦の中を上へ上へと流されていった。
あとからあとから、月の涙には天美寿の涙が溶けていった。
(パパ、ママ。阿幌が行っちゃった。せっかく、また会えたのに)
天美寿の心の中に、イクテュースになった阿幌の声が響いてきた。
(もしかしたら、魚に生まれ変わるかもしれない。海を見る時は、そこに阿幌がいると思っておくれ)
0
あなたにおすすめの小説
左左左右右左左 ~いらないモノ、売ります~
菱沼あゆ
児童書・童話
菜乃たちの通う中学校にはあるウワサがあった。
『しとしとと雨が降る十三日の金曜日。
旧校舎の地下にヒミツの購買部があらわれる』
大富豪で負けた菜乃は、ひとりで旧校舎の地下に下りるはめになるが――。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
児童書・童話
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
独占欲強めの最強な不良さん、溺愛は盲目なほど。
猫菜こん
児童書・童話
小さな頃から、巻き込まれで絡まれ体質の私。
中学生になって、もう巻き込まれないようにひっそり暮らそう!
そう意気込んでいたのに……。
「可愛すぎる。もっと抱きしめさせてくれ。」
私、最強の不良さんに見初められちゃったみたいです。
巻き込まれ体質の不憫な中学生
ふわふわしているけど、しっかりした芯の持ち主
咲城和凜(さきしろかりん)
×
圧倒的な力とセンスを持つ、負け知らずの最強不良
和凜以外に容赦がない
天狼絆那(てんろうきずな)
些細な事だったのに、どうしてか私にくっつくイケメンさん。
彼曰く、私に一目惚れしたらしく……?
「おい、俺の和凜に何しやがる。」
「お前が無事なら、もうそれでいい……っ。」
「この世に存在している言葉だけじゃ表せないくらい、愛している。」
王道で溺愛、甘すぎる恋物語。
最強不良さんの溺愛は、独占的で盲目的。
はるのものがたり
柏木みのり
児童書・童話
春樹(はるき)が突然逝ってしまって一ヶ月。いつも自分を守ってくれていた最愛の兄を亡くした中学二年生の春花(はるか)と親友を亡くした中学三年生の俊(しゅん)は、隣の世界から春樹に来た招待状を受け取る。頼り切っていた兄がいなくなり少しずつ変わっていく春花とそれを見守る俊。学校の日常と『お隣』での様々な出来事の中、二人は気持ちを寄せ合い、春樹を失った悲しみを乗り越えようとする。
「9日間」「春の音が聴こえる」「魔法使いたちへ」と関連してくる物語。
(also @ なろう)
大人で子供な師匠のことを、つい甘やかす僕がいる。
takemot
児童書・童話
薬草を採りに入った森で、魔獣に襲われた僕。そんな僕を助けてくれたのは、一人の女性。胸のあたりまである長い白銀色の髪。ルビーのように綺麗な赤い瞳。身にまとうのは、真っ黒なローブ。彼女は、僕にいきなりこう尋ねました。
「シチュー作れる?」
…………へ?
彼女の正体は、『森の魔女』。
誰もが崇拝したくなるような魔女。とんでもない力を持っている魔女。魔獣がわんさか生息する森を牛耳っている魔女。
そんな噂を聞いて、目を輝かせていた時代が僕にもありました。
どういうわけか、僕は彼女の弟子になったのですが……。
「うう。早くして。お腹がすいて死にそうなんだよ」
「あ、さっきよりミルク多めで!」
「今日はダラダラするって決めてたから!」
はあ……。師匠、もっとしっかりしてくださいよ。
子供っぽい師匠。そんな師匠に、今日も僕は振り回されっぱなし。
でも時折、大人っぽい師匠がそこにいて……。
師匠と弟子がおりなす不思議な物語。師匠が子供っぽい理由とは。そして、大人っぽい師匠の壮絶な過去とは。
表紙のイラストは大崎あむさん(https://twitter.com/oosakiamu)からいただきました。
宇宙人は恋をする!
山碕田鶴
児童書・童話
【第2回きずな児童書大賞/奨励賞を受賞しました。ありがとうございました。】
私が呼んでいると勘違いして現れて、部屋でアイスを食べている宇宙人・銀太郎(仮名)。
全身銀色でツルツルなのがキモチワルイ。どうせなら、大大大好きなアイドルの滝川蓮君そっくりだったら良かったのに。……え? 変身できるの?
中学一年生・川上葵とナゾの宇宙人との、家族ぐるみのおつきあい。これは、国家機密です⁉
(表紙絵:山碕田鶴/人物色塗りして下さった「ごんざぶろ」様に感謝)
ふしぎなえんぴつ
八神真哉
児童書・童話
テストが返ってきた。40点だった。
お父さんに見つかったらげんこつだ。
ぼくは、神さまにお願いした。
おさいせんをふんぱつして、「100点取らせてください」と。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる