41 / 47
第41章:ただいま、そして──聞いてほしいの
しおりを挟む
「……でね、あのドレス、すっごく綺麗って言ってもらえたの。胸元にアクセサリー合わせてくれて、すごくドキドキして……」
「ふふ、いいなぁ……本当に、素敵な時間だったんだね」
梨乃さんの部屋の、いつものソファ。
私はまだスカート姿のまま、カーディガンの下には旅行でも着た淡いピンクのブラウス。
ヒールで歩き慣れた脚をソファに収めると、足首までちゃんとストッキングを履いた感触がまだ残っていた。
「でも……なんだか、夢みたいだった。ほんとに、私が女の子みたいに扱われて……あの人、ちゃんと私のこと“かわいい”って言ってくれて……」
「……うん。うん、わかるよ。ちゃんと、大事にされてるって伝わってくるもん」
梨乃さんは、私の髪を撫でながらうなずいた。
「それでね……」
声をひそめながら、私は夜の出来事もそっと打ち明ける。
ドレスの感覚、深く長いキス、そして……同じベッドで、そっと抱かれたこと。
「……怖くは、なかった?」
「……最初は、少し。でも、ちゃんと優しかった。途中でやめようか、って聞いてくれて……大事に、大事に触れてくれたの」
梨乃さんは目を細めて、私の手をぎゅっと握る。
「……ほんとうによかった。そういうふうに扱ってもらえて。……でも、無理はしないでね。嬉しいときも、不安なときも、ちゃんと、話してね」
「……うん。梨乃さんに聞いてほしくて……だから、今ここに来たの」
私はそう言って、頭を預けた。
梨乃さんの胸のなかは、なんだかやっぱり安心できる。
女の子同士の“秘密”を共有するような、不思議なぬくもり。
「今度、服とかも見せてね。下着も、ランジェリーも。旅行の写真も……ね?」
「う、うん……ちょっと恥ずかしいけど……でも、梨乃さんには見てほしい……」
「ふふ、いいなぁ……本当に、素敵な時間だったんだね」
梨乃さんの部屋の、いつものソファ。
私はまだスカート姿のまま、カーディガンの下には旅行でも着た淡いピンクのブラウス。
ヒールで歩き慣れた脚をソファに収めると、足首までちゃんとストッキングを履いた感触がまだ残っていた。
「でも……なんだか、夢みたいだった。ほんとに、私が女の子みたいに扱われて……あの人、ちゃんと私のこと“かわいい”って言ってくれて……」
「……うん。うん、わかるよ。ちゃんと、大事にされてるって伝わってくるもん」
梨乃さんは、私の髪を撫でながらうなずいた。
「それでね……」
声をひそめながら、私は夜の出来事もそっと打ち明ける。
ドレスの感覚、深く長いキス、そして……同じベッドで、そっと抱かれたこと。
「……怖くは、なかった?」
「……最初は、少し。でも、ちゃんと優しかった。途中でやめようか、って聞いてくれて……大事に、大事に触れてくれたの」
梨乃さんは目を細めて、私の手をぎゅっと握る。
「……ほんとうによかった。そういうふうに扱ってもらえて。……でも、無理はしないでね。嬉しいときも、不安なときも、ちゃんと、話してね」
「……うん。梨乃さんに聞いてほしくて……だから、今ここに来たの」
私はそう言って、頭を預けた。
梨乃さんの胸のなかは、なんだかやっぱり安心できる。
女の子同士の“秘密”を共有するような、不思議なぬくもり。
「今度、服とかも見せてね。下着も、ランジェリーも。旅行の写真も……ね?」
「う、うん……ちょっと恥ずかしいけど……でも、梨乃さんには見てほしい……」
0
あなたにおすすめの小説
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる