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第5部:よりフェティシュな装いへ
第4話: 誰にも気づかれないように、気づかれたい ― すべてを“着けたまま”街に出る、甘くて危うい秘密 ―
朝、玄関の鏡に映る自分を見て、なおは小さく息を呑んだ。
ワインレッドのニットに、タイトなミディ丈のスカート。
ストッキングを伝う脚は、しっかりとしたヒールのパンプスに包まれていた。
そのすべての“下”に――
肌に吸いつくようなレースのボディスーツとランジェリー
腰を深く絞めるコルセット
そして、“鍵のかかった貞操具”
太ももを繋ぐガーターベルトが脚を制限し
鍵は、昨日の夜、河合の手の中に渡されたままだった。
(全部、着けたまま、街に出る)
それは、“ただの外出”ではなかった。
なおにとっては――晒されるような、でも褒められたいような行為だった。
電車の中。
立ったまま吊り革につかまる。
スカートの内側で、脚を開こうとするとすぐにチェーンが引っかかる。
(歩幅……狭くしないと……)
誰もなおの秘密を知らない。
けれど、身体だけは“すべてを覚えている”。
駅の階段を上るたび、
腰のコルセットが内臓を締めつけるたび、
ボディスーツの端が肌をなぞるたび、
なおの脳裏に河合の声がよぎった。
「歩ける贈り物だね」
(……うん、私、今日も“贈り物”のまま、外にいる)
トイレ。
個室に入ると、思わず壁にもたれた。
(この下に、見られたら絶対にアウトな“私”がいる)
でも、それが怖くて、嬉しかった。
ボディスーツの内側、太ももにあたるレースのふち。
コルセットの締め付け。
貞操具の重みと、そこに手が届かないもどかしさ。
全部、自分が選んだ。
「……河合さんに、“今日のなお”を見てほしいな」
小さくつぶやいた声が、個室の中にだけ残った。
その日の帰り、夕暮れの街角を歩く。
ヒールの音が“私の存在”をアスファルトに刻んでいく。
バッグの中には何も入っていないけど、
身体の中には、たくさんの秘密が詰まっている。
「見えないのに、わかってしまいそうで、
でも、気づかれてしまいたい――
そんな矛盾が、女の子としての私を、どんどん深くしていく」
帰宅して、服を脱ぐと、
コルセットの跡が皮膚にくっきりと残っていた。
チェーンの痕。ボディスーツの縁の赤み。
そして、外せない鍵。
それらすべてが、“今日一日を女の子で過ごした証拠”だった。
なおは鏡の前で、小さく微笑んだ。
「今日もちゃんと、私は“装っていた”。
でも、それは――嘘じゃない、私の一部」
ワインレッドのニットに、タイトなミディ丈のスカート。
ストッキングを伝う脚は、しっかりとしたヒールのパンプスに包まれていた。
そのすべての“下”に――
肌に吸いつくようなレースのボディスーツとランジェリー
腰を深く絞めるコルセット
そして、“鍵のかかった貞操具”
太ももを繋ぐガーターベルトが脚を制限し
鍵は、昨日の夜、河合の手の中に渡されたままだった。
(全部、着けたまま、街に出る)
それは、“ただの外出”ではなかった。
なおにとっては――晒されるような、でも褒められたいような行為だった。
電車の中。
立ったまま吊り革につかまる。
スカートの内側で、脚を開こうとするとすぐにチェーンが引っかかる。
(歩幅……狭くしないと……)
誰もなおの秘密を知らない。
けれど、身体だけは“すべてを覚えている”。
駅の階段を上るたび、
腰のコルセットが内臓を締めつけるたび、
ボディスーツの端が肌をなぞるたび、
なおの脳裏に河合の声がよぎった。
「歩ける贈り物だね」
(……うん、私、今日も“贈り物”のまま、外にいる)
トイレ。
個室に入ると、思わず壁にもたれた。
(この下に、見られたら絶対にアウトな“私”がいる)
でも、それが怖くて、嬉しかった。
ボディスーツの内側、太ももにあたるレースのふち。
コルセットの締め付け。
貞操具の重みと、そこに手が届かないもどかしさ。
全部、自分が選んだ。
「……河合さんに、“今日のなお”を見てほしいな」
小さくつぶやいた声が、個室の中にだけ残った。
その日の帰り、夕暮れの街角を歩く。
ヒールの音が“私の存在”をアスファルトに刻んでいく。
バッグの中には何も入っていないけど、
身体の中には、たくさんの秘密が詰まっている。
「見えないのに、わかってしまいそうで、
でも、気づかれてしまいたい――
そんな矛盾が、女の子としての私を、どんどん深くしていく」
帰宅して、服を脱ぐと、
コルセットの跡が皮膚にくっきりと残っていた。
チェーンの痕。ボディスーツの縁の赤み。
そして、外せない鍵。
それらすべてが、“今日一日を女の子で過ごした証拠”だった。
なおは鏡の前で、小さく微笑んだ。
「今日もちゃんと、私は“装っていた”。
でも、それは――嘘じゃない、私の一部」
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