会社員の女装と緊縛

なな

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第12章:知らない男の視線の中で

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「陽菜ちゃん、今日は特別な場所に行くから……少し、縛っておくね」

市川の指先が、陽菜の膝裏に縄を回す。
滑らかな黒タイツの上から、しっかりと締め上げられる縄。足は自然に揃えられ、無理に開こうとするとすぐに突っ張って痛みが走る。

「これで、大股で歩けないわ。内股で、ゆっくり。……女の子みたいに」

市川の声は、甘く優しいのに、有無を言わせぬ強さがあった。

その上からスカートをかぶせられると、見た目には何もわからない。だが、陽菜は知っている。
この一歩ごとに脚が擦れ、太腿が縄を感じ、“開く自由”すら奪われているということを。

待ち合わせのレストランは、ホテルの高層階にある落ち着いた雰囲気の店だった。
市川が「久しぶり」と挨拶を交わしたのは、三十代後半の男性。落ち着いたスーツ姿で、どこか知的な雰囲気を纏っていた。

「……彼女? いやあ、綺麗な子だね。初めまして?」

「うん、“陽菜”っていうの。今、一緒に暮らしてて」

陽菜は作り笑顔を浮かべて、緊張した声で頭を下げる。

「……は、初めまして……陽菜です」

声が震える。喉が張りついて、うまく息が吸えない。
だが、その分、仕草は自然と小さく、女らしくなっていた。
何より、膝が縛られているせいで、姿勢も崩せない。
椅子に座っても、脚を広げることができず、まるで育ちの良い女性のようにしか振る舞えない。

(お願い……声、バレませんように……)

会話が進む中、市川はときおり、陽菜の腰や太腿にそっと触れる。
他人に気づかれないように、それでいて確実に陽菜の中の“女”の感覚を刺激してくる。

「緊張してる? でも大丈夫、すごく自然に見えてるよ。彼、すごく見てた」

(……そんな、見られてた……?)

膝を閉じたまま、ごくりとワインを飲み込む陽菜。
ケージの中の身体は触れられず、けれども内側で疼き、体温だけがどんどん上がっていく。

「じゃあ、今日はありがとう。また今度、ゆっくり三人で飲もうか」

知人男性が笑顔で立ち去る。
陽菜は足元を引きずるようにしながら、ゆっくりと立ち上がった。

エレベーターの中、市川が耳元で囁いた。

「脚、どうだった? ちゃんと女の子らしく動けてたね。……でも、見られてたよ。脚のラインも、喉元も、目つきも。——“女の子”としてね」

陽菜の視界が霞む。恥ずかしさと、どこにもぶつけられない興奮で、股間のケージが痛むほど脈打っていた。

「もう、限界……」

「ううん、まだ。陽菜ちゃん、今日もイかせてもらえないの。だって、男の人に女の子として見られて、嬉しくて、感じちゃった罰だもん」

陽菜は唇を噛み、涙を浮かべながら頷いた。

“私は、見られるために女になった。誰かの欲望の対象になるために——”

その夜、陽菜は脚を縛られたままベッドに横たえられ、触れることなく、ただ感じ続ける“罰”の時間を与えられた。
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