会社員の女装と緊縛

なな

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第15章:唇で覚える

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「おいで、陽菜ちゃん。今日はね……“女の子としての使い方”、ちゃんと覚えてもらうから」

そう言ってレッスンは始まった。
市川の部屋。
間接照明の落ち着いた光に照らされ、陽菜は薄いネグリジェ姿で鏡の前に座らされていた。
その膝の上には、箱から取り出された黒のシリコン製の形。見た目だけでも、胸が締めつけられる。

「これ……ほんとに……?」

「恥ずかしいよね。でも、男の人と向き合うって、こういうことでもあるの。女の子として——どんなふうに口を使うかって、大切な仕草よ?」

市川は静かに陽菜の背に腕を回し、髪を優しく撫でながら、耳元に息をかける。

「大丈夫。最初は、私が全部教えてあげるから」

市川は、ディルドを立てた専用の台をテーブルに置くと、自分がまず正面に座った。

「女の子はね、ここで急にがっつくようなこと、しないの。最初はね、視線で誘惑するの。見つめながら……そっと、唇だけを寄せるの」

市川はゆっくりと、それに唇を近づけ、ほんのりと触れたあと離れる。
その仕草が妙に優雅で、色っぽく、陽菜は思わず息を呑んだ。

「じゃあ次、陽菜ちゃんの番ね。真似してみて」

陽菜は震える手で、それを前に引き寄せる。
鏡に映る自分の姿——下着姿で、女のような髪型とメイク、そしてあの“形”に顔を寄せていく自分。

(こんな……こんなこと……でも、教えられてる……)

そっと唇を触れさせると、市川がすぐ後ろから支える。

「そう。今度は舌先で、ちょっとだけ撫でてみて。恥ずかしくても、きれいにね」

ぴと、と舌が触れた瞬間、陽菜の身体がビクンと反応する。
自分が“それ”に口を使っているという事実が、頭では拒否しているのに——身体の奥では熱く、疼くように反応していた。

市川はその背中を撫でながら、囁く。

「ね、わかってきた? ただ舐めるんじゃなくて、“女の子らしく”丁寧に、美しく動くことが大事なの」

「……は、い……でも、まだ……うまくできない……」

「大丈夫。何度も練習すれば、きっと“自然にできるようになる”から」

その夜、陽菜は鏡の前で、何度も市川の目の前で唇を重ね、舌を伸ばし、呼吸を合わせる練習を繰り返した。

羞恥に震えながらも、どこか——嬉しささえ混じったその時間に、陽菜は少しずつ、自分が“女として受け入れられていく”感覚を覚え始めていた。

舐めたあと、咥えて上目遣いをするポイント、喉を求められた場合の対応、、レッスンは続いた。
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