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第25章:飲み会の視線
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金曜の夜。取引先との仕事が一区切りし、部署のメンバーで軽い打ち上げが行われることになった。
駅前の居酒屋に入ると、同僚たちのざわめきと笑い声が響く。
(いつも通り、普通にしていれば……)
陽菜はそう思いながら席に着く。
けれど、ワイシャツの下には、まだ“あのレースのブラジャー”がつけられている。
スーツのスラックスの奥では、貞操具が冷たく沈黙していた。
誰も知らないはずなのに、なぜか全員の視線が、自分の“中身”を透かしているような気がする。
酔いが回り始めた頃、先輩のひとりが冗談めかして言った。
「なあ陽菜、お前ってさ、時々女の子っぽい仕草あるよな~。手とか、歩き方とか。なんか……お上品なんだよな」
「え? ま、まさか~」
周囲が笑いに包まれる。けれど、陽菜の内心は冷や汗と火照りが混ざったような感覚だった。
「うんうん、女子っぽいってわけじゃないんだけど……なんか柔らかい雰囲気あるよね」
「メイクしたらきれいになりそう……てか、したことある?」
その言葉に、陽菜は一瞬息を止めた。
(ある、どころじゃない……昨日なんて、リップもチークもフルメイクで……)
「いや……まさか、そんな……」
苦笑いでかわしたが、隣に座っていた後輩の女の子が、ふっと言った。
「なんか……私より肌きれいかも。お手入れしてる?」
「……ちょっとだけ、保湿とか……」
言った瞬間、自分でも驚くほど声が高く、柔らかかった。
一瞬、場が静まり返る。
(しまった……)
でもすぐに、「わ~~!やっぱり気をつかってるんだ~!」と笑い声が弾けた。
けれど陽菜は、首筋から背中まで、ぞくりとした緊張と興奮を感じていた。
(バレそうで、バレてない。でも、見られてる……)
帰り道。スマホに市川からの通知。
「えらかったわね、陽菜。誰にも知られずに“女の子のまま”飲み会を乗り切った。……それだけで、すごく可愛いわ」
陽菜は思わず、その場に立ち尽くしてしまった。
“会社員としての自分”と“市川のペットとしての自分”が、あまりにも近くなりすぎていることに気づいたから。
駅前の居酒屋に入ると、同僚たちのざわめきと笑い声が響く。
(いつも通り、普通にしていれば……)
陽菜はそう思いながら席に着く。
けれど、ワイシャツの下には、まだ“あのレースのブラジャー”がつけられている。
スーツのスラックスの奥では、貞操具が冷たく沈黙していた。
誰も知らないはずなのに、なぜか全員の視線が、自分の“中身”を透かしているような気がする。
酔いが回り始めた頃、先輩のひとりが冗談めかして言った。
「なあ陽菜、お前ってさ、時々女の子っぽい仕草あるよな~。手とか、歩き方とか。なんか……お上品なんだよな」
「え? ま、まさか~」
周囲が笑いに包まれる。けれど、陽菜の内心は冷や汗と火照りが混ざったような感覚だった。
「うんうん、女子っぽいってわけじゃないんだけど……なんか柔らかい雰囲気あるよね」
「メイクしたらきれいになりそう……てか、したことある?」
その言葉に、陽菜は一瞬息を止めた。
(ある、どころじゃない……昨日なんて、リップもチークもフルメイクで……)
「いや……まさか、そんな……」
苦笑いでかわしたが、隣に座っていた後輩の女の子が、ふっと言った。
「なんか……私より肌きれいかも。お手入れしてる?」
「……ちょっとだけ、保湿とか……」
言った瞬間、自分でも驚くほど声が高く、柔らかかった。
一瞬、場が静まり返る。
(しまった……)
でもすぐに、「わ~~!やっぱり気をつかってるんだ~!」と笑い声が弾けた。
けれど陽菜は、首筋から背中まで、ぞくりとした緊張と興奮を感じていた。
(バレそうで、バレてない。でも、見られてる……)
帰り道。スマホに市川からの通知。
「えらかったわね、陽菜。誰にも知られずに“女の子のまま”飲み会を乗り切った。……それだけで、すごく可愛いわ」
陽菜は思わず、その場に立ち尽くしてしまった。
“会社員としての自分”と“市川のペットとしての自分”が、あまりにも近くなりすぎていることに気づいたから。
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