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二章「聖域を巡る旅~咲き綻ぶ光輝~」
二章 第十五話「残滓を求めて」
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「それで、俺の話は纏まったわけだが。そろそろ君が先ほど触れていた話も聞かせてくれないか。今は余計な人の耳もないことだしな」
「貴方ってせっかちな人間なのね。もう少し叙情的な方が可愛げがあるわよ」
正式に仲間となることを受諾したからか、それとも親近感からか。ロレッタの言い方にはエルキュールを揶揄う意思が感じられた。
同志が増えたことを喜ぶ気持ちはあったが、そろそろここに来たもう一つの用件を満たしたい。
そちらこそと、心の中で悪態をつきながら。エルキュールは話をするように繰り返した。
人々が去ってがらんとした教会、最後列の隅に揃って座り、ロレッタは天を仰ぎ見た。
先ほど話に合った大精霊を模した絵が天井に描かれている。壮観だが、彼女の瞳がそれを映していないのは考えるまでもないこと。思案を巡らせる声が聞こえる。
「何だったかしら……ああ、そうだ。精霊の話が現代にまで伝わっている理由、だったわね」
「全てが創作ってわけでもないのは分かる。各地の史跡や精霊の遺物、闇の封印など。大精霊の存在を裏付ける記録は点在しているからな」
ロレッタとの距離を保ちつつ、話を整理する。
その存在が古代のヴェルトモンドを統治していたのは明らかだが、途方もない時間を経てなお、あれだけ詳細な物語が伝わっているのは少々不思議に思えた。
過去に書物で読んだ文も、司祭の言葉も、古きを語り過ぎている。短いヒトの身においては本来知りようのない事象。単なる創作だと笑い飛ばされてもおかしくはない。エルキュールとて、何も知らなければただの御伽噺であると解釈していたところだ。
しかし。
「何か、あるはずだろう? 物語の信憑性を補う何かが」
衆人には知られていない、精霊に纏わる隠された物語。そしてそれはアマルティアとどこかで繋がっている。
確信めいた予感のまま尋ねると、ロレッタが鼻を鳴らす。当たりか。
「あるわ。といっても話はそれほど難しくはない。この世界には、古来の物語を受け継ぐ生き証人がいるのよ」
「何だと?」
琥珀の瞳を瞠る。
生き証人。即ちあれら伝承を直接その身で知っている者が存在しているというのか。
否、そんなはずはない。長い時を経てそれを伝えられる者などいるはずがない。エルキュールはすぐさま反論を口にしようとしたが。
「……待て。まさか、精霊のことか?」
一つだけ残った可能性に至る。古の大戦を期に姿を消した精霊。何らかの方法があって、彼らと人間の間に僅かでも交流があったとすれば。前時代の出来事を知る由もあったのかもしれない。
「六霊守護……っているでしょう。聖域を守護する一族。その六霊守護の前身となった者たちは、仮初ではあるけど失われた精霊と交感することができたそうなの。いま六霊教で教えられていることは、全て精霊からの伝聞に基づくものだというのが、限られた人の間だけに知られる常識よ」
「つまり、証人というのは六霊守護のことか? 精霊から与えられた知識を蓄え、現代まで受け継いできた一族は、そうして六霊教の威信を陰から支え続けて……」
確信したエルキュールは、しかし言葉の最後の部分を敢えて濁した。
祭壇の方に立っていたはずの司祭ルスランが、こちらに向かってきていたのだ。怪訝を浮かべていたロレッタも、彼の難しい顔が見える距離になってようやくその接近に気が付いた。
「……ふう、シスターロレッタ。先ほどからそこで何をしているのです? 祭儀の最中から居ったようですが、まさかまた職務を放棄しているわけではありませんよね?」
一見は茶髪の壮年といった体だが、ルスランの窘める口調は殊更に老獪を秘めていた。地位のある立場に立つ者の威厳をまざまざと感じさせるそれに、対するロレッタは余裕の表情を崩さない。
「まさか。熱心にも精霊様について知りたいというこちらの方に、私から説明をしていただけです」
視線を向けられたエルキュールは軽く会釈を返した。
「説明、ですか。それは結構なことですが。タチアナから言付けられていた外の掃き掃除は?」
「朝のうちに終わらせています。疑うというのなら外に出て当たりを散歩してみればいかがでしょうか。綺麗に保たれた道を歩けば、その辛気臭いお顔も少しは晴れるでしょう」
「……口の減らない。けれど務めを果たしているのなら構いません。あのような事件に巻き込まれたのです、今後もどうか、その調子で大人しくしていくださいね」
教会の仕事の邪魔をしたことを咎められるのかと思ったが。ロレッタとルスランの会話は意外にも穏やかに済んだ。
職務に対して怠惰なロレッタの普段の素行が見て取れるが、少なくともこの司祭との関係は悪くない様子。
ルスランはエルキュールに軽い挨拶を残し、「ロレッタに不備があれば奥の私の部屋を尋ねますよう」と足早に去っていこうとして。
「ああ、そうでした。一つ、伝えるべきことが」
踵を返してロレッタに向き直った。
「暫くの間ここに滞在していたあの六霊守護の一族の方……確かジェナさんと仰いましたか。外出する前、彼女から貴女に伝言を預かっていたのです」
「ジェナが……? どういった用件で?」
「午後三時、南東区ミーティスにて待っている。話がしたい、と。彼女には街の混乱を収める際にとてもお世話になりましたから。どうか行ってあげてくれませんか?」
優しげな微笑みだが、語り口には妙に力強さがあった。ロレッタは特に質問を返すこともなく頷いた。もちろんジェナからの頼みという点も大いにあるだろうが。
「では、失礼します」
品の良い所作で今度こそ去っていくルスランを尻目に、ロレッタとエルキュールは顔を見合わせた。
「どうするの? 指定の時間までそれほどないけれど、貴方の用件はもう済んだのかしら」
「ああ……」
途中になっていたロレッタとの会話を振り返る。
古代にあった精霊大戦という精霊同士の戦争。封印されし闇精霊ベルムント。ブラッドフォード邸でヴォルフガングから語られたアートルムダールの戦役。
やはり、アマルティアの狙いは精霊とどこかしらで関係している可能性が高い。ならばここに留まるよりもすべきことがあるだろう。
「君に同行しても構わないだろうか?」
「それはまあ、ご自由にどうぞ。でもジェナが六霊守護の家系だからといって、これ以上精霊について深く知っているとは限らないわよ? それに、精霊が実在したのも所詮は過去の話よ?」
「所詮は過去、か。君があんな態度でシスターを務めているのも納得のセリフだな」
「あら、そうでしょう? 過去の遺産も伝説も、私を救わない。身を助けるのはいつだって自分自身の力よ」
勝気なロレッタ。「文句ある?」とでも言いたげな視線には拍手を送っておいた。
「ともあれ、手がかりはまだ途切れていない。ジェナに会えば、また何か知ることができるかもしれない」
「デュランダル捜査隊としての初仕事ってわけね。今のところ地味な聞き込みでしかないのは味気ないけれど」
「……俺は進んで戦いたいとは思わないがな」
物騒な物言いをするロレッタだが、共に行動していれば彼女が無茶をする頻度もいくらか減ることだろう。
ジェナの待つミーティスは南東区にあるカフェバーで、エルキュールたちも王都襲撃前に既に足を運んでいる。教会を後にした二人は、迷うことなくジェナの下へ向かった。
「貴方ってせっかちな人間なのね。もう少し叙情的な方が可愛げがあるわよ」
正式に仲間となることを受諾したからか、それとも親近感からか。ロレッタの言い方にはエルキュールを揶揄う意思が感じられた。
同志が増えたことを喜ぶ気持ちはあったが、そろそろここに来たもう一つの用件を満たしたい。
そちらこそと、心の中で悪態をつきながら。エルキュールは話をするように繰り返した。
人々が去ってがらんとした教会、最後列の隅に揃って座り、ロレッタは天を仰ぎ見た。
先ほど話に合った大精霊を模した絵が天井に描かれている。壮観だが、彼女の瞳がそれを映していないのは考えるまでもないこと。思案を巡らせる声が聞こえる。
「何だったかしら……ああ、そうだ。精霊の話が現代にまで伝わっている理由、だったわね」
「全てが創作ってわけでもないのは分かる。各地の史跡や精霊の遺物、闇の封印など。大精霊の存在を裏付ける記録は点在しているからな」
ロレッタとの距離を保ちつつ、話を整理する。
その存在が古代のヴェルトモンドを統治していたのは明らかだが、途方もない時間を経てなお、あれだけ詳細な物語が伝わっているのは少々不思議に思えた。
過去に書物で読んだ文も、司祭の言葉も、古きを語り過ぎている。短いヒトの身においては本来知りようのない事象。単なる創作だと笑い飛ばされてもおかしくはない。エルキュールとて、何も知らなければただの御伽噺であると解釈していたところだ。
しかし。
「何か、あるはずだろう? 物語の信憑性を補う何かが」
衆人には知られていない、精霊に纏わる隠された物語。そしてそれはアマルティアとどこかで繋がっている。
確信めいた予感のまま尋ねると、ロレッタが鼻を鳴らす。当たりか。
「あるわ。といっても話はそれほど難しくはない。この世界には、古来の物語を受け継ぐ生き証人がいるのよ」
「何だと?」
琥珀の瞳を瞠る。
生き証人。即ちあれら伝承を直接その身で知っている者が存在しているというのか。
否、そんなはずはない。長い時を経てそれを伝えられる者などいるはずがない。エルキュールはすぐさま反論を口にしようとしたが。
「……待て。まさか、精霊のことか?」
一つだけ残った可能性に至る。古の大戦を期に姿を消した精霊。何らかの方法があって、彼らと人間の間に僅かでも交流があったとすれば。前時代の出来事を知る由もあったのかもしれない。
「六霊守護……っているでしょう。聖域を守護する一族。その六霊守護の前身となった者たちは、仮初ではあるけど失われた精霊と交感することができたそうなの。いま六霊教で教えられていることは、全て精霊からの伝聞に基づくものだというのが、限られた人の間だけに知られる常識よ」
「つまり、証人というのは六霊守護のことか? 精霊から与えられた知識を蓄え、現代まで受け継いできた一族は、そうして六霊教の威信を陰から支え続けて……」
確信したエルキュールは、しかし言葉の最後の部分を敢えて濁した。
祭壇の方に立っていたはずの司祭ルスランが、こちらに向かってきていたのだ。怪訝を浮かべていたロレッタも、彼の難しい顔が見える距離になってようやくその接近に気が付いた。
「……ふう、シスターロレッタ。先ほどからそこで何をしているのです? 祭儀の最中から居ったようですが、まさかまた職務を放棄しているわけではありませんよね?」
一見は茶髪の壮年といった体だが、ルスランの窘める口調は殊更に老獪を秘めていた。地位のある立場に立つ者の威厳をまざまざと感じさせるそれに、対するロレッタは余裕の表情を崩さない。
「まさか。熱心にも精霊様について知りたいというこちらの方に、私から説明をしていただけです」
視線を向けられたエルキュールは軽く会釈を返した。
「説明、ですか。それは結構なことですが。タチアナから言付けられていた外の掃き掃除は?」
「朝のうちに終わらせています。疑うというのなら外に出て当たりを散歩してみればいかがでしょうか。綺麗に保たれた道を歩けば、その辛気臭いお顔も少しは晴れるでしょう」
「……口の減らない。けれど務めを果たしているのなら構いません。あのような事件に巻き込まれたのです、今後もどうか、その調子で大人しくしていくださいね」
教会の仕事の邪魔をしたことを咎められるのかと思ったが。ロレッタとルスランの会話は意外にも穏やかに済んだ。
職務に対して怠惰なロレッタの普段の素行が見て取れるが、少なくともこの司祭との関係は悪くない様子。
ルスランはエルキュールに軽い挨拶を残し、「ロレッタに不備があれば奥の私の部屋を尋ねますよう」と足早に去っていこうとして。
「ああ、そうでした。一つ、伝えるべきことが」
踵を返してロレッタに向き直った。
「暫くの間ここに滞在していたあの六霊守護の一族の方……確かジェナさんと仰いましたか。外出する前、彼女から貴女に伝言を預かっていたのです」
「ジェナが……? どういった用件で?」
「午後三時、南東区ミーティスにて待っている。話がしたい、と。彼女には街の混乱を収める際にとてもお世話になりましたから。どうか行ってあげてくれませんか?」
優しげな微笑みだが、語り口には妙に力強さがあった。ロレッタは特に質問を返すこともなく頷いた。もちろんジェナからの頼みという点も大いにあるだろうが。
「では、失礼します」
品の良い所作で今度こそ去っていくルスランを尻目に、ロレッタとエルキュールは顔を見合わせた。
「どうするの? 指定の時間までそれほどないけれど、貴方の用件はもう済んだのかしら」
「ああ……」
途中になっていたロレッタとの会話を振り返る。
古代にあった精霊大戦という精霊同士の戦争。封印されし闇精霊ベルムント。ブラッドフォード邸でヴォルフガングから語られたアートルムダールの戦役。
やはり、アマルティアの狙いは精霊とどこかしらで関係している可能性が高い。ならばここに留まるよりもすべきことがあるだろう。
「君に同行しても構わないだろうか?」
「それはまあ、ご自由にどうぞ。でもジェナが六霊守護の家系だからといって、これ以上精霊について深く知っているとは限らないわよ? それに、精霊が実在したのも所詮は過去の話よ?」
「所詮は過去、か。君があんな態度でシスターを務めているのも納得のセリフだな」
「あら、そうでしょう? 過去の遺産も伝説も、私を救わない。身を助けるのはいつだって自分自身の力よ」
勝気なロレッタ。「文句ある?」とでも言いたげな視線には拍手を送っておいた。
「ともあれ、手がかりはまだ途切れていない。ジェナに会えば、また何か知ることができるかもしれない」
「デュランダル捜査隊としての初仕事ってわけね。今のところ地味な聞き込みでしかないのは味気ないけれど」
「……俺は進んで戦いたいとは思わないがな」
物騒な物言いをするロレッタだが、共に行動していれば彼女が無茶をする頻度もいくらか減ることだろう。
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