黒き魔人のサルバシオン

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 エルキュール・ラングレーは魔人でありながら人間の世界に混じって生きる青年だ。人間と魔人は相容れないというのが世界の常識とはいえ、エルキュールは物心ついた時からヒトの社会で暮らしていた。

 正体が露見することを避けるため、彼は人間である家族と共に目立たずに生活をしてきたが――ふとした瞬間に思うことがあった。

「俺はどうしてここにいる? なぜ他と違っている?」

 そして自らを不純な存在だと捉えていた青年は、やがて一つの邂逅を遂げる。
 彼と同じ種族である魔人であり、人の世界に反逆する集団・アマルティアと。

「エルキュールよ、貴様の在り方はそれで正しいといえるのか?」

 抱える疑念を抉るようなその言葉に、青年は突きつけられる。自らの矛盾した存在を、そしてそれによって生み出される歪みを。
 矛盾を抱えた魔人が紡ぐ、救済と救世のダーク・ファンタジー。
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