14 / 36
第二章 もう一度、あなたと友達でいられる最後の日
犠牲
しおりを挟む
小春にさようならを言って、家に帰って、それでいいはずだった。
なのに柊は落ち着かない。胸騒ぎがあった。何か間違えている気がする。それでも、目を瞑ると小春から届いた告白への返信を思い出してはこれでいいと言い聞かせた。振り返って考えると、自殺の可能性もある。無理矢理のつもりはなかったが、大人しい小春が自分の意志を貫けただろうか。本当は嫌なのに諦めてしまってもおかしくはない。
脈がないことは柊も自覚していた。
はっきりと分かったのは大学生だった頃、小春の誕生日にデートらしいことがしたくてホテルのラウンジに行った時だ。不安そうな顔で柊を見ていた。どうしてここに行くのか分からないという困惑がありありと伝わり、冷水を浴びせられたような気分になった。そして一人盛り上がっていた自分を恥じたのだ。どうにか食事を終えて、会計を柊がすべて払おうとすれば小春は自分の分をしっかりと払った。俺が払うよ、と言っても聞かない。
「何で? 恋人じゃないんだから、気を遣わないで」
おかしそうに笑う小春は残酷だった。けれどその言葉は痛いくらいに正しい。二人は友達だ。
そして小春は柊と違って、実家に住んでいるわけではない。その頃はまだ大学生で、実家からの仕送りで生活していたのだ。この出費は苦しいだろう。他の学生と付き合いがないから払えたのだ。
次からはちゃんと友達にならなければならない。
本当は誕生日プレゼントだって買っていた。けれど、これはきっと小春には高価なものだろう。律儀な彼女は同じ価格帯のものを用意するはずだ。
そうなったらもう、小春にとって柊は負担を強いる存在になってしまう。
だから柊は用意していたプレゼントを出さなかった。ブレスレットなんて、男が女の友達に贈るものではない。
――どうすれば、小春は俺を男として意識してくれるんだろう。
何度も食事を繰り返した。小春が成人してから酒だって飲んだ。酔って頬が赤くなった小春は柊を見て嬉しそうに笑うだけで、隙なんてなかった。その足でしっかりと立って、家に帰る。柊に迷惑をかけない。
なら、柊が一人暮らしを始めたらどうだろう。引っ越しの手伝いをしようか、と言ってくれた小春に甘え家に来てもらう。次はカフェではなく、宅飲みでもしないかと誘いたかった。しかし小春は頷かない。彼女の口から出るのは柊の負担についてだ。後片付けをさせてしまうのが申し訳ないからと、気軽に店で食べようと提案してくれる。きっとこんなにいい子はいないだろう。いい子すぎて、柊は涙が出そうになる。
次は何をしたか。柊から誘うのやめてみた。回数を減らし、小春から誘ってくれるのを待った。距離ができたらどうしよう、と怖かった。それでも、誘って欲しかったのだ。
結果、どうなったかと言えば小春は一人で出かける回数が増えただけだった。
『源氏山公園の桜が綺麗でした』
ホワスタでは一人で鎌倉に行ったらしい小春の投稿があり、彼女は楽しそうに花見や散歩をしたことが分かる。カフェに行った写真には向かいの席には誰もいない。一人だ。
「一人なら誘えよ……」
一声くらいかけてくれてもいいだろうにと苦しくなる。
友達が一人もいないと泣いていた頃の小春はどこに行ってしまったのか。あれは確かに、小春の本音だった。
しかし柊と友達になったとしても、いつでもどこでも一緒というわけでもない。泣いてしまうくらい寂しいはずなのに、小春は一人でいても楽しみを見いだせる。だから出会った当初、小春に友達がいないのは自らの意思だと思っていた。
今はもう小春が何を考えているのか、柊には分からない。
こんなに焦がれているのは、柊だけなのだろうか。
このまま柊が誘わなかったら途切れてしまいそうな縁だった。
自分だけが必死になって手を伸ばしている。
抱きしめて、キスをして、体を繋げたら小春の本心に触れられたらよかったのに。
時間が経つにつれて、胸の鼓動が強くなる。
やっぱり、もう一度小春の家の近くに行こう。そう決めて、家を出る。もう会わないと決めたのだから、小春と顔は合わせない。せめて家の明かりがついているかどうかだけ見ようと思った。そうすれば、安心できる。
しかし、小春が住んでいる部屋の明かりはついていない。もう寝ているのか。小春なら日付が変わる前に寝ていてもおかしくなかった。
大丈夫だよな。きっと、大丈夫だ。柊は自分に言い聞かせながら、アパートを離れる。明日から小春と関わらない生活をしなければならない。小春にフラれてしまった今、見合いを断る気も起きなかった。
更新されていないだろうけれど、小春のホワスタを見る。いつかこの投稿に男の存在がチラつくようになるのだろうか。想像するとゾッとする。怖くてたまらないのに、柊は何度も彼女の投稿を見るのだろう。
スマホを見るのをやめて顔を上げると、まったく違う道を歩いていた。駅とは反対方向だ。戻ろうとするが、道の先に何かが落ちていた。鞄だ。白いレザーのミニハンドバッグで、落とし物にしては不自然だった。
反射的に近づきたくない、と柊は思った。指の先がヒリヒリと痺れる。それなのに持っていたスマホをズボンのポケットに入れ、バッグに近づいた。
暗い夜道であってもその白は目立った。見たことのあるものだった。持ち主はどこにいるのだろうか。こんな川沿いの歩道に鞄を置いてどこかに行くような場所はない。自然と、柊の顔は川の方を向いた。掘りの深い川はそれほど水がない。
そこに人の体があった。
柊はガードレールの反対側に行き、慎重に手足を使って川の底へ下りる。
近くで見れば、認めざるを得なかった。
「小春……」
真っ白な頬に触れると、驚くほど冷たい。
小春は自殺ではなかった。柊に追われて事故死したわけでもない。まさかよろけて川に落ちたはずはないだろう。二度目ともなれば、誰かの手によって小春が死んだことになる。
何故、すぐにループしようとしたのだろうか。
遮断機で小春が死んだのを知った時、監視カメラの映像を調べるべきだった。原因を突き止めてから行動するべきだったのに、衝動的に動いたせいで彼女が二回も死んだ。
こうなった手がかりはないだろうか。考えてみるが、思い当たる節はなかった。小春の人間関係は広くない。関わりのある人はほとんど会社の関係者で、彼女のいる部署には同じ年代の女性はいなかった。個人的な関わりはないだろう。その中に小春を殺したいと思うほど憎む人がいるのだろうか。
柊は半年の間、小春と会っていなかったこともあり、彼女の周りでトラブルがあったのか分からなかった。四月十七日を繰り返せば、原因を知ることができるだろう。だが、そうなると小春は何度も死んでしまう。柊にはとてもできなかった。もう死んで欲しくない。きっととても怖かっただろうし、痛かったはずだ。時間を戻すからといってそれらがすべてなかったことになったとしても、割り切れることではない。なら、どうするか。
これは柊一人で解決できることではない。
だが、解決できる人間に心当たりがあった。
「小春、ごめん。次は絶対に死なせないから……」
もう一度、小春の頬に触れる。柔らかいはずの頬はすこし硬くなっていた。
なのに柊は落ち着かない。胸騒ぎがあった。何か間違えている気がする。それでも、目を瞑ると小春から届いた告白への返信を思い出してはこれでいいと言い聞かせた。振り返って考えると、自殺の可能性もある。無理矢理のつもりはなかったが、大人しい小春が自分の意志を貫けただろうか。本当は嫌なのに諦めてしまってもおかしくはない。
脈がないことは柊も自覚していた。
はっきりと分かったのは大学生だった頃、小春の誕生日にデートらしいことがしたくてホテルのラウンジに行った時だ。不安そうな顔で柊を見ていた。どうしてここに行くのか分からないという困惑がありありと伝わり、冷水を浴びせられたような気分になった。そして一人盛り上がっていた自分を恥じたのだ。どうにか食事を終えて、会計を柊がすべて払おうとすれば小春は自分の分をしっかりと払った。俺が払うよ、と言っても聞かない。
「何で? 恋人じゃないんだから、気を遣わないで」
おかしそうに笑う小春は残酷だった。けれどその言葉は痛いくらいに正しい。二人は友達だ。
そして小春は柊と違って、実家に住んでいるわけではない。その頃はまだ大学生で、実家からの仕送りで生活していたのだ。この出費は苦しいだろう。他の学生と付き合いがないから払えたのだ。
次からはちゃんと友達にならなければならない。
本当は誕生日プレゼントだって買っていた。けれど、これはきっと小春には高価なものだろう。律儀な彼女は同じ価格帯のものを用意するはずだ。
そうなったらもう、小春にとって柊は負担を強いる存在になってしまう。
だから柊は用意していたプレゼントを出さなかった。ブレスレットなんて、男が女の友達に贈るものではない。
――どうすれば、小春は俺を男として意識してくれるんだろう。
何度も食事を繰り返した。小春が成人してから酒だって飲んだ。酔って頬が赤くなった小春は柊を見て嬉しそうに笑うだけで、隙なんてなかった。その足でしっかりと立って、家に帰る。柊に迷惑をかけない。
なら、柊が一人暮らしを始めたらどうだろう。引っ越しの手伝いをしようか、と言ってくれた小春に甘え家に来てもらう。次はカフェではなく、宅飲みでもしないかと誘いたかった。しかし小春は頷かない。彼女の口から出るのは柊の負担についてだ。後片付けをさせてしまうのが申し訳ないからと、気軽に店で食べようと提案してくれる。きっとこんなにいい子はいないだろう。いい子すぎて、柊は涙が出そうになる。
次は何をしたか。柊から誘うのやめてみた。回数を減らし、小春から誘ってくれるのを待った。距離ができたらどうしよう、と怖かった。それでも、誘って欲しかったのだ。
結果、どうなったかと言えば小春は一人で出かける回数が増えただけだった。
『源氏山公園の桜が綺麗でした』
ホワスタでは一人で鎌倉に行ったらしい小春の投稿があり、彼女は楽しそうに花見や散歩をしたことが分かる。カフェに行った写真には向かいの席には誰もいない。一人だ。
「一人なら誘えよ……」
一声くらいかけてくれてもいいだろうにと苦しくなる。
友達が一人もいないと泣いていた頃の小春はどこに行ってしまったのか。あれは確かに、小春の本音だった。
しかし柊と友達になったとしても、いつでもどこでも一緒というわけでもない。泣いてしまうくらい寂しいはずなのに、小春は一人でいても楽しみを見いだせる。だから出会った当初、小春に友達がいないのは自らの意思だと思っていた。
今はもう小春が何を考えているのか、柊には分からない。
こんなに焦がれているのは、柊だけなのだろうか。
このまま柊が誘わなかったら途切れてしまいそうな縁だった。
自分だけが必死になって手を伸ばしている。
抱きしめて、キスをして、体を繋げたら小春の本心に触れられたらよかったのに。
時間が経つにつれて、胸の鼓動が強くなる。
やっぱり、もう一度小春の家の近くに行こう。そう決めて、家を出る。もう会わないと決めたのだから、小春と顔は合わせない。せめて家の明かりがついているかどうかだけ見ようと思った。そうすれば、安心できる。
しかし、小春が住んでいる部屋の明かりはついていない。もう寝ているのか。小春なら日付が変わる前に寝ていてもおかしくなかった。
大丈夫だよな。きっと、大丈夫だ。柊は自分に言い聞かせながら、アパートを離れる。明日から小春と関わらない生活をしなければならない。小春にフラれてしまった今、見合いを断る気も起きなかった。
更新されていないだろうけれど、小春のホワスタを見る。いつかこの投稿に男の存在がチラつくようになるのだろうか。想像するとゾッとする。怖くてたまらないのに、柊は何度も彼女の投稿を見るのだろう。
スマホを見るのをやめて顔を上げると、まったく違う道を歩いていた。駅とは反対方向だ。戻ろうとするが、道の先に何かが落ちていた。鞄だ。白いレザーのミニハンドバッグで、落とし物にしては不自然だった。
反射的に近づきたくない、と柊は思った。指の先がヒリヒリと痺れる。それなのに持っていたスマホをズボンのポケットに入れ、バッグに近づいた。
暗い夜道であってもその白は目立った。見たことのあるものだった。持ち主はどこにいるのだろうか。こんな川沿いの歩道に鞄を置いてどこかに行くような場所はない。自然と、柊の顔は川の方を向いた。掘りの深い川はそれほど水がない。
そこに人の体があった。
柊はガードレールの反対側に行き、慎重に手足を使って川の底へ下りる。
近くで見れば、認めざるを得なかった。
「小春……」
真っ白な頬に触れると、驚くほど冷たい。
小春は自殺ではなかった。柊に追われて事故死したわけでもない。まさかよろけて川に落ちたはずはないだろう。二度目ともなれば、誰かの手によって小春が死んだことになる。
何故、すぐにループしようとしたのだろうか。
遮断機で小春が死んだのを知った時、監視カメラの映像を調べるべきだった。原因を突き止めてから行動するべきだったのに、衝動的に動いたせいで彼女が二回も死んだ。
こうなった手がかりはないだろうか。考えてみるが、思い当たる節はなかった。小春の人間関係は広くない。関わりのある人はほとんど会社の関係者で、彼女のいる部署には同じ年代の女性はいなかった。個人的な関わりはないだろう。その中に小春を殺したいと思うほど憎む人がいるのだろうか。
柊は半年の間、小春と会っていなかったこともあり、彼女の周りでトラブルがあったのか分からなかった。四月十七日を繰り返せば、原因を知ることができるだろう。だが、そうなると小春は何度も死んでしまう。柊にはとてもできなかった。もう死んで欲しくない。きっととても怖かっただろうし、痛かったはずだ。時間を戻すからといってそれらがすべてなかったことになったとしても、割り切れることではない。なら、どうするか。
これは柊一人で解決できることではない。
だが、解決できる人間に心当たりがあった。
「小春、ごめん。次は絶対に死なせないから……」
もう一度、小春の頬に触れる。柔らかいはずの頬はすこし硬くなっていた。
20
あなたにおすすめの小説
『冷徹社長の秘書をしていたら、いつの間にか専属の妻に選ばれました』
鍛高譚
恋愛
秘書課に異動してきた相沢結衣は、
仕事一筋で冷徹と噂される社長・西園寺蓮の専属秘書を務めることになる。
厳しい指示、膨大な業務、容赦のない会議――
最初はただ必死に食らいつくだけの日々だった。
だが、誰よりも真剣に仕事と向き合う蓮の姿に触れるうち、
結衣は秘書としての誇りを胸に、確かな成長を遂げていく。
そして、蓮もまた陰で彼女を支える姿勢と誠実な仕事ぶりに心を動かされ、
次第に結衣は“ただの秘書”ではなく、唯一無二の存在になっていく。
同期の嫉妬による妨害、ライバル会社の不正、社内の疑惑。
数々の試練が二人を襲うが――
蓮は揺るがない意志で結衣を守り抜き、
結衣もまた社長としてではなく、一人の男性として蓮を信じ続けた。
そしてある夜、蓮がようやく口にした言葉は、
秘書と社長の関係を静かに越えていく。
「これからの人生も、そばで支えてほしい。」
それは、彼が初めて見せた弱さであり、
結衣だけに向けた真剣な想いだった。
秘書として。
一人の女性として。
結衣は蓮の差し伸べた未来を、涙と共に受け取る――。
仕事も恋も全力で駆け抜ける、
“冷徹社長×秘書”のじれ甘オフィスラブストーリー、ここに完結。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
友達婚~5年もあいつに片想い~
日下奈緒
恋愛
求人サイトの作成の仕事をしている梨衣は
同僚の大樹に5年も片想いしている
5年前にした
「お互い30歳になっても独身だったら結婚するか」
梨衣は今30歳
その約束を大樹は覚えているのか
押しつけられた身代わり婚のはずが、最上級の溺愛生活が待っていました
cheeery
恋愛
名家・御堂家の次女・澪は、一卵性双生の双子の姉・零と常に比較され、冷遇されて育った。社交界で華やかに振る舞う姉とは対照的に、澪は人前に出されることもなく、ひっそりと生きてきた。
そんなある日、姉の零のもとに日本有数の財閥・凰条一真との縁談が舞い込む。しかし凰条一真の悪いウワサを聞きつけた零は、「ブサイクとの結婚なんて嫌」と当日に逃亡。
双子の妹、澪に縁談を押し付ける。
両親はこんな機会を逃すわけにはいかないと、顔が同じ澪に姉の代わりになるよう言って送り出す。
「はじめまして」
そうして出会った凰条一真は、冷徹で金に汚いという噂とは異なり、端正な顔立ちで品位のある落ち着いた物腰の男性だった。
なんてカッコイイ人なの……。
戸惑いながらも、澪は姉の零として振る舞うが……澪は一真を好きになってしまって──。
「澪、キミを探していたんだ」
「キミ以外はいらない」
【完結済】25億で極道に売られた女。姐になります!
satomi
恋愛
昼夜問わずに働く18才の主人公南ユキ。
働けども働けどもその収入は両親に搾取されるだけ…。睡眠時間だって2時間程度しかないのに、それでもまだ働き口を増やせと言う両親。
早朝のバイトで頭は朦朧としていたけれど、そんな時にうちにやってきたのは白虎商事CEOの白川大雄さん。ポーンっと25億で私を買っていった。
そんな大雄さん、白虎商事のCEOとは別に白虎組組長の顔を持っていて、私に『姐』になれとのこと。
大丈夫なのかなぁ?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる