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4章 ラグナロクの大迷宮
50.ラグナロクの大迷宮
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ガーゲイルと戦っていたアドルフはあれでも奇剣流を除く2つの剣派で帝級の腕前を持つ凄腕の剣士だ。
S級冒険者というのも世界に100人といないらしい。
ようするに、アドルフは強者だった。
そのアドルフが亀のようなスピードで首の落ちたガーゲイルに追撃している。
対するガーゲイルも亀のようなスピードで迎撃していた。まあ実際に亀なんだが。
だがまるでスローモーションがかかっているように戦っているアドルフたちと違い、俺の体はスローでもなく普通に空中に浮遊している。
なんなんだこれは。
【わかるか。この絶対的な実力の差を】
謎の声は、"圧倒的"ではなく"絶対的"と言った。つまりこの場の絶対的な強者はアドルフでもガーゲイルでもない。
俺の体を乗っ取っている謎の声だ。
【強者とは何かを知るがいい。常に強さを求め、常に挑戦せよ。すればお前はまだまだ強くなれる】
そう言い終わると俺の体はスローモーションの戦いの中に下降していく。
丁度アドルフとガーゲイルの真ん中に降り立った時、俺の体はガーゲイル側の片手を上げた。
「ギューォーォーオーオーオー!!」
ガーゲイルが吠える、がゆっくりなのでなんか可愛い。
そのガーゲイルは何かおかしいと思ったのかそろそろと後退し始めた。
その瞬間、ガーゲイルは弾き飛んだ。
いや、体の内側から爆発したように肉片が弾き飛んだ。
何が起こったのか全くわからない。だがなんとなくわかった。
俺の体、謎の声が魔法を使ったと。
【そろそろ限界か。ーーー1つ忠告しておく。決して見えざる者を信用するな。『王』を信用せよ】
そう言い残して俺の体から何かが出て行った。
俺の体はそのまま地面に横たわる。
自分の体を操作できる感覚が戻ってくるーーーと同時に体がやけに熱いのに気づいた。
例えるならば40度の熱がある上でサウナに長時間入るような外も内も熱く燃えるような感覚だ。
「ーーお、おい!お前今何やったんだ?」
唖然とする声が頭上から聞こえてきた。
そりゃ俺の体が勝手に動いてた、なんてわかるわけが無いよな。
ーーーーーーてかあれ?全く動けもしないし全身が壮絶にだるい。
いつか聞いたことがある。車に轢かれた人は怠いような体の感覚を覚えると。
うん。こりゃまずい。
「てか、お前大丈夫か!?おいシルク!治癒できるか?」
「.......え、ええ。できるわ....」
と言いつつシルクが近寄ってくる気配はない。魔力切れで動けないんだろう。
「無理だな。くっそ.....ど....れば...」
だんだんアドルフの声が掠れてきた。
魔物を倒したのに死ぬとか冗談じゃないぞ。
こんな..ところで......。
「ぉぃ....をし.....て!...し....な....」
なん...だ?なんて....言ってるんだ...アドルフ?
もっと....大きな声で....言って...くれ...よ...
《我が名はガーゲイル。第20層の守護者だ》
遠くなる意識の中、そんな声が聞こえた気がした。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
必死にレイの肩を揺さぶるが反応がない。
「どうなってんだよクソッ!!」
思わずそんな言葉が飛び出た。
イラついていたのだ。何も出来なかった自分に。
「...........アドルフ?レイがどうしたの?」
シルクは魔力切れで全く動けずレイの様子がわからないみたいだった。
...........ここで言っても場が混乱するだけだ。
「いいや、なんでもねえよ。ただ疲れてるだけだ」
「そう....良かった」
もし本当にそうならばどれだけ良かったことだろうか。
心なしかレイの体温がどんどん冷たくなっている気がする。
さっきまではとても熱かったのに。
ーーーーーーもう.......。
いいや!違う!まだ治療をすれば助かるはずだ!
無理やりそんな考えに切り替え、レイをおぶって次の階層への階段を探す。
そんな時だった。
《我が名はガーゲイル。第20層の守護者だ》
「ーーーーーーは?」
突如後ろから聞こえた一度聞いた声に振り返る。
そして、俺は驚愕した。
《生贄を捧げよ》
さっき、確かにレイが不思議な魔法で倒したはずの、ガーゲイルが確かにいた。
「な.........んで?」
今更あの魔物と戦う気力なんてない。
どうすれば.......。
己の無力感に強く拳を握る。
いや、ちょっと待て。
さっきアイツはなんて言った?
《生贄を捧げよ。さすれば次の道は開かれよう》
その言葉とともにガーゲイルが沈む。
よく見れば本物ではなく銅像のようだった。
そして、ガーゲイルが沈んだ後には人1人分の穴が空いていた。
《生贄を捧げよ》
ーーーどうやらあの穴は生贄を入れる用らしい。
だが迷宮で生贄が必要など聞いたことがない。
いや、それがラグナロクの厳しさなのか。
しかしどっちにしろ生贄などに誰も出来るわけがない。
「い、生贄?」
レイと同じように背負っていたシルクが困惑の声を上げる。
「ああ。生贄を捧げないとこの先には進めないようだ」
どうするか。この場には俺たちしかいない。誰かが、誰かが行くしか。
いや、"進まない"という選択もあるはずだ。
《決めよ。生贄を捧げ先に進むか、全員ここで死ぬか》
見ると洞窟にいつの間にか弓が複数設置されている。すべての矛先がこっちに向いた形で。
どうやら進まない選択はさせてくれないらしい。
《簡単ではないか。そこの死にかけの者を捧げよ。それでお主らは進む事が出来る》
「なっ!」
まるで俺たちの状況が見えているような声。一体誰が?
「ふざけないで!誰が渡すものか!」
とてつもない怒りを込めてシルクは言い放つ。
こんなに感情がむき出しになったシルクは見たことがない。
「ああ!誰が渡すかよ!」
レイを守るように少し後ろに下がる。
何があっても守れるように。
《そうか。ではお主らの気持ちを汲んで我が決めよう》
その瞬間、背中にあった2つの感覚の内の1つが消えた。
「なっ、何を!!」
背中から消えた反応。
ーーーーーーレイの方だった。
《お主らの心の奥底にあった思い。悔しさ、絶望、反抗、恐怖、友情、愛情、そして"保身"。お主らは自分でも気付けぬ心の奥底で自らの保身を願っておったのだ》
何を言っているのかわからない。考えがまとまらない。
顔が青白くなっているのを感じた。
「な、なにをいって」
《先に進むが良い》
ゴゴゴ、と開いていた穴が閉まり、同時に洞窟の奥で岩壁が開いていた。
先に進む道が見える。
暗い、絶望に覆われた道が。
S級冒険者というのも世界に100人といないらしい。
ようするに、アドルフは強者だった。
そのアドルフが亀のようなスピードで首の落ちたガーゲイルに追撃している。
対するガーゲイルも亀のようなスピードで迎撃していた。まあ実際に亀なんだが。
だがまるでスローモーションがかかっているように戦っているアドルフたちと違い、俺の体はスローでもなく普通に空中に浮遊している。
なんなんだこれは。
【わかるか。この絶対的な実力の差を】
謎の声は、"圧倒的"ではなく"絶対的"と言った。つまりこの場の絶対的な強者はアドルフでもガーゲイルでもない。
俺の体を乗っ取っている謎の声だ。
【強者とは何かを知るがいい。常に強さを求め、常に挑戦せよ。すればお前はまだまだ強くなれる】
そう言い終わると俺の体はスローモーションの戦いの中に下降していく。
丁度アドルフとガーゲイルの真ん中に降り立った時、俺の体はガーゲイル側の片手を上げた。
「ギューォーォーオーオーオー!!」
ガーゲイルが吠える、がゆっくりなのでなんか可愛い。
そのガーゲイルは何かおかしいと思ったのかそろそろと後退し始めた。
その瞬間、ガーゲイルは弾き飛んだ。
いや、体の内側から爆発したように肉片が弾き飛んだ。
何が起こったのか全くわからない。だがなんとなくわかった。
俺の体、謎の声が魔法を使ったと。
【そろそろ限界か。ーーー1つ忠告しておく。決して見えざる者を信用するな。『王』を信用せよ】
そう言い残して俺の体から何かが出て行った。
俺の体はそのまま地面に横たわる。
自分の体を操作できる感覚が戻ってくるーーーと同時に体がやけに熱いのに気づいた。
例えるならば40度の熱がある上でサウナに長時間入るような外も内も熱く燃えるような感覚だ。
「ーーお、おい!お前今何やったんだ?」
唖然とする声が頭上から聞こえてきた。
そりゃ俺の体が勝手に動いてた、なんてわかるわけが無いよな。
ーーーーーーてかあれ?全く動けもしないし全身が壮絶にだるい。
いつか聞いたことがある。車に轢かれた人は怠いような体の感覚を覚えると。
うん。こりゃまずい。
「てか、お前大丈夫か!?おいシルク!治癒できるか?」
「.......え、ええ。できるわ....」
と言いつつシルクが近寄ってくる気配はない。魔力切れで動けないんだろう。
「無理だな。くっそ.....ど....れば...」
だんだんアドルフの声が掠れてきた。
魔物を倒したのに死ぬとか冗談じゃないぞ。
こんな..ところで......。
「ぉぃ....をし.....て!...し....な....」
なん...だ?なんて....言ってるんだ...アドルフ?
もっと....大きな声で....言って...くれ...よ...
《我が名はガーゲイル。第20層の守護者だ》
遠くなる意識の中、そんな声が聞こえた気がした。
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必死にレイの肩を揺さぶるが反応がない。
「どうなってんだよクソッ!!」
思わずそんな言葉が飛び出た。
イラついていたのだ。何も出来なかった自分に。
「...........アドルフ?レイがどうしたの?」
シルクは魔力切れで全く動けずレイの様子がわからないみたいだった。
...........ここで言っても場が混乱するだけだ。
「いいや、なんでもねえよ。ただ疲れてるだけだ」
「そう....良かった」
もし本当にそうならばどれだけ良かったことだろうか。
心なしかレイの体温がどんどん冷たくなっている気がする。
さっきまではとても熱かったのに。
ーーーーーーもう.......。
いいや!違う!まだ治療をすれば助かるはずだ!
無理やりそんな考えに切り替え、レイをおぶって次の階層への階段を探す。
そんな時だった。
《我が名はガーゲイル。第20層の守護者だ》
「ーーーーーーは?」
突如後ろから聞こえた一度聞いた声に振り返る。
そして、俺は驚愕した。
《生贄を捧げよ》
さっき、確かにレイが不思議な魔法で倒したはずの、ガーゲイルが確かにいた。
「な.........んで?」
今更あの魔物と戦う気力なんてない。
どうすれば.......。
己の無力感に強く拳を握る。
いや、ちょっと待て。
さっきアイツはなんて言った?
《生贄を捧げよ。さすれば次の道は開かれよう》
その言葉とともにガーゲイルが沈む。
よく見れば本物ではなく銅像のようだった。
そして、ガーゲイルが沈んだ後には人1人分の穴が空いていた。
《生贄を捧げよ》
ーーーどうやらあの穴は生贄を入れる用らしい。
だが迷宮で生贄が必要など聞いたことがない。
いや、それがラグナロクの厳しさなのか。
しかしどっちにしろ生贄などに誰も出来るわけがない。
「い、生贄?」
レイと同じように背負っていたシルクが困惑の声を上げる。
「ああ。生贄を捧げないとこの先には進めないようだ」
どうするか。この場には俺たちしかいない。誰かが、誰かが行くしか。
いや、"進まない"という選択もあるはずだ。
《決めよ。生贄を捧げ先に進むか、全員ここで死ぬか》
見ると洞窟にいつの間にか弓が複数設置されている。すべての矛先がこっちに向いた形で。
どうやら進まない選択はさせてくれないらしい。
《簡単ではないか。そこの死にかけの者を捧げよ。それでお主らは進む事が出来る》
「なっ!」
まるで俺たちの状況が見えているような声。一体誰が?
「ふざけないで!誰が渡すものか!」
とてつもない怒りを込めてシルクは言い放つ。
こんなに感情がむき出しになったシルクは見たことがない。
「ああ!誰が渡すかよ!」
レイを守るように少し後ろに下がる。
何があっても守れるように。
《そうか。ではお主らの気持ちを汲んで我が決めよう》
その瞬間、背中にあった2つの感覚の内の1つが消えた。
「なっ、何を!!」
背中から消えた反応。
ーーーーーーレイの方だった。
《お主らの心の奥底にあった思い。悔しさ、絶望、反抗、恐怖、友情、愛情、そして"保身"。お主らは自分でも気付けぬ心の奥底で自らの保身を願っておったのだ》
何を言っているのかわからない。考えがまとまらない。
顔が青白くなっているのを感じた。
「な、なにをいって」
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