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8章 勇者の国
84ー1.嫁入り条件
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清く正しいエルフ族は、清く正しい者へと嫁入りしなければならない。よって以下の条件を満たした者に嫁入りしなければならない。
・その者と清らかな一夜を過ごしたことがある
・無条件で助けることのできる清い者
・乙女の命ともなる髪を触らせることのできる心の通じ合った者
(カルナ談)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ーーーーえ?」
「ですからっ!エルフにはこんなものがあるんですよ」
「んんん?」
何言ってるのこの子?責任って、これ?
一夜を過ごしたことがある。そりゃあまあ旅を一緒にしてるし、寝てるけど。
無条件で助ける。そりゃあ、さっき助けたけど。
髪を触った。そりゃあ、カルナが正座してる時に触ったけど。いやあれ頭撫でただけなんだけどね!?
うむむ、しかし確かに条件は満たされている。
てかなんだこの条件!!??
「なんで髪なんだ?」
「エルフにとって、いえ女の人にとって髪は命同然なんですよぅ」
ふ、とハクリを見ると首をブンブン振る。恐らくエルフだけの文化なんだろう。
確かにエルフの村でも髪は綺麗に整えられていた気がする。
「私も髪はあんまり触られたくないんです」
「そ、それはマジごめん」
「初体験は思いあってる人と、って決めてたんですよ?なのに勝手に.....レイさんひどいです...」
「ちょ、言いかた!」
少し泣きだすカルナの周りに、心なしか俺への非難の視線が集まっている気がする。
まずい、このままじゃ俺の社会的な地位が!
「うぅ.....なので結婚してくれますか?」
ーーーーん?
「な、なんで!?」
「なんでって、責任とってくださいよぅ」
周りの人がその言葉にウンウン頷く。
「え、え、え?」
いきなり話飛んだあぁぁぁ!!!
確かにな、確かに周りから見れば責任とれよ、って感じかもしれない。
けど実際は髪触っただけだぞ?それだけでセクハラ?セクシャルハラスメント?
むむむ、異世界の文化って恐ろしい。
てか俺はまだ外見11とか12ぐらいである。確かにカルナも外見は18ぐらいに見えるが、実際は100越え。
年齢差100のカップルの誕生である。めでたしめでたし、のわけがない!!
「俺はまだ11歳だぞ?」
「いいえ、わかってます!中身は27歳ぐらいでしょう?きっと.....」
「ギクギクゥ!」
なんで知ってんだこの人!?
「ともかくこれは譲れません。私はエルフ族、ましてや亜人の王ですよ?
王が代々伝わる掟を守らなければどうするんですか!?」
「ぐっ、そう言われると非常に辛い」
なんでか知らないけどやたら食い気味にグイグイ来る。
ただ髪を触っただけなのに。
「い、いやけど誰も撫でるとこ見てないしさ?別に問題は」
「見てる見てないの問題じゃないんですぅ!」
「せ、正論ですね!」
さっきからずっと論破されっぱなしの俺。
さて、どうしたものか。そもそもこれは本気で言ってるのか?そのうちドッキリ大成功!とか出てきても不思議ではない。キレるけど。
ともかく、なんだ、カルナは族の掟を破るのは耐えられないってことか。それとも他に理由が?
「レイさんは嫌なんですか?」
「・・・え?」
「わ、私との結婚」
ほおを染めて聞いてくる。俺はズガガガーンと衝撃を受けたようだった。
な、なんてこった......ま、まんざらでもないと感じる俺がいる。
だって中身は100越えでも外見と性格はベリグッ!なのだ。動揺するのも無理はない。
が、結婚となると話は別だ。
「け、結婚はいくらなんでも早すぎーじゃないっすか?」
「い、嫌だってことですか......?」
途端にしょんぼりしたように尋ねてくる。
卑怯だ、その技は。
「い、いやだからさ!普通はお付き合いをしてからというか、その、ともかく早すぎじゃい!」
テンパって意味わからなくなった。
「そ、そんなことないです!私たち出会った日は浅くても心は通じ合ってます!」
「そうなのだ!???2人とも心が通じ合っているのだ!??」
「アン、あっちにお魚がーーー」
「わーい!」
ふぅ、面倒なことになるところだった。
アンは純真無垢すぎて困る。
「いやけど結婚......そうだ、ハクリはどう思う?」
忍法、人頼みの術。
「もうくっ付けばいいんじゃ」
「!?・・・・お前覚えてろよ」
「むふふふ~」
あ、あいつ......!
「あ、あのレイさん?」
「は!はい!なんでしょう?」
なんか今のカルナはいつもらしくない。何をするつもりなのかわからないのだ。なぜこんなに結婚を推し進めてくるのか。
一体理由は?結婚勧める理由.....。地球では婚期がってーーーー婚期?
「結婚してください」
「ーーーはい?」
「だ、だからその、もう結婚しましょうよ、いいじゃないですかもう!」
「う、うん?なんで?」
そうか、やはり婚期なのか。
確かにカルナは現在進行形で100歳道を突き進んでいる。そうか、もう婚期がやばいのか。
と、思えば必死なカルナの気持ちもわかってきた、気がする。
「じゃあ、私の初体験をとった責任はどうするんですか!?」
「うぐっ!そ、それは」
「ね、結婚しかないですね!」
「無理矢理ぃ!!!」
悲痛な叫びをあげる俺に、ほおを染めたカルナは意を決したように抱きつく。
「結婚してくれないのなら絶対に離れません!」
「ふぁっ!!??????」
もう、わけがわからない!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
え、いきなり話がぶっ飛んだ?
そうです。ぶっ飛んでます。
次回、ぶっ飛んだカルナ視点入ります。
・その者と清らかな一夜を過ごしたことがある
・無条件で助けることのできる清い者
・乙女の命ともなる髪を触らせることのできる心の通じ合った者
(カルナ談)
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「ーーーーえ?」
「ですからっ!エルフにはこんなものがあるんですよ」
「んんん?」
何言ってるのこの子?責任って、これ?
一夜を過ごしたことがある。そりゃあまあ旅を一緒にしてるし、寝てるけど。
無条件で助ける。そりゃあ、さっき助けたけど。
髪を触った。そりゃあ、カルナが正座してる時に触ったけど。いやあれ頭撫でただけなんだけどね!?
うむむ、しかし確かに条件は満たされている。
てかなんだこの条件!!??
「なんで髪なんだ?」
「エルフにとって、いえ女の人にとって髪は命同然なんですよぅ」
ふ、とハクリを見ると首をブンブン振る。恐らくエルフだけの文化なんだろう。
確かにエルフの村でも髪は綺麗に整えられていた気がする。
「私も髪はあんまり触られたくないんです」
「そ、それはマジごめん」
「初体験は思いあってる人と、って決めてたんですよ?なのに勝手に.....レイさんひどいです...」
「ちょ、言いかた!」
少し泣きだすカルナの周りに、心なしか俺への非難の視線が集まっている気がする。
まずい、このままじゃ俺の社会的な地位が!
「うぅ.....なので結婚してくれますか?」
ーーーーん?
「な、なんで!?」
「なんでって、責任とってくださいよぅ」
周りの人がその言葉にウンウン頷く。
「え、え、え?」
いきなり話飛んだあぁぁぁ!!!
確かにな、確かに周りから見れば責任とれよ、って感じかもしれない。
けど実際は髪触っただけだぞ?それだけでセクハラ?セクシャルハラスメント?
むむむ、異世界の文化って恐ろしい。
てか俺はまだ外見11とか12ぐらいである。確かにカルナも外見は18ぐらいに見えるが、実際は100越え。
年齢差100のカップルの誕生である。めでたしめでたし、のわけがない!!
「俺はまだ11歳だぞ?」
「いいえ、わかってます!中身は27歳ぐらいでしょう?きっと.....」
「ギクギクゥ!」
なんで知ってんだこの人!?
「ともかくこれは譲れません。私はエルフ族、ましてや亜人の王ですよ?
王が代々伝わる掟を守らなければどうするんですか!?」
「ぐっ、そう言われると非常に辛い」
なんでか知らないけどやたら食い気味にグイグイ来る。
ただ髪を触っただけなのに。
「い、いやけど誰も撫でるとこ見てないしさ?別に問題は」
「見てる見てないの問題じゃないんですぅ!」
「せ、正論ですね!」
さっきからずっと論破されっぱなしの俺。
さて、どうしたものか。そもそもこれは本気で言ってるのか?そのうちドッキリ大成功!とか出てきても不思議ではない。キレるけど。
ともかく、なんだ、カルナは族の掟を破るのは耐えられないってことか。それとも他に理由が?
「レイさんは嫌なんですか?」
「・・・え?」
「わ、私との結婚」
ほおを染めて聞いてくる。俺はズガガガーンと衝撃を受けたようだった。
な、なんてこった......ま、まんざらでもないと感じる俺がいる。
だって中身は100越えでも外見と性格はベリグッ!なのだ。動揺するのも無理はない。
が、結婚となると話は別だ。
「け、結婚はいくらなんでも早すぎーじゃないっすか?」
「い、嫌だってことですか......?」
途端にしょんぼりしたように尋ねてくる。
卑怯だ、その技は。
「い、いやだからさ!普通はお付き合いをしてからというか、その、ともかく早すぎじゃい!」
テンパって意味わからなくなった。
「そ、そんなことないです!私たち出会った日は浅くても心は通じ合ってます!」
「そうなのだ!???2人とも心が通じ合っているのだ!??」
「アン、あっちにお魚がーーー」
「わーい!」
ふぅ、面倒なことになるところだった。
アンは純真無垢すぎて困る。
「いやけど結婚......そうだ、ハクリはどう思う?」
忍法、人頼みの術。
「もうくっ付けばいいんじゃ」
「!?・・・・お前覚えてろよ」
「むふふふ~」
あ、あいつ......!
「あ、あのレイさん?」
「は!はい!なんでしょう?」
なんか今のカルナはいつもらしくない。何をするつもりなのかわからないのだ。なぜこんなに結婚を推し進めてくるのか。
一体理由は?結婚勧める理由.....。地球では婚期がってーーーー婚期?
「結婚してください」
「ーーーはい?」
「だ、だからその、もう結婚しましょうよ、いいじゃないですかもう!」
「う、うん?なんで?」
そうか、やはり婚期なのか。
確かにカルナは現在進行形で100歳道を突き進んでいる。そうか、もう婚期がやばいのか。
と、思えば必死なカルナの気持ちもわかってきた、気がする。
「じゃあ、私の初体験をとった責任はどうするんですか!?」
「うぐっ!そ、それは」
「ね、結婚しかないですね!」
「無理矢理ぃ!!!」
悲痛な叫びをあげる俺に、ほおを染めたカルナは意を決したように抱きつく。
「結婚してくれないのなら絶対に離れません!」
「ふぁっ!!??????」
もう、わけがわからない!
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え、いきなり話がぶっ飛んだ?
そうです。ぶっ飛んでます。
次回、ぶっ飛んだカルナ視点入ります。
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