7 / 12
5.初めてのイジメ経験(1)
しおりを挟む
藤宮「えっ?」
土下座すると言った僕の言葉に、
さすがの翔も驚いたようだった。
成り行きに戸惑っているようでもある。
だが、ここで後に引かないのが翔らしさだ。
藤宮「じゃ、こっち。
ここじゃ人目があるから」
僕を校舎の中に促した。
夏休みの校舎はがらんとしていた。
翔は階段を最上階まで上がり、
僕らの足音だけが響く廊下を奥へと向かう。
僕は翔の後ろを続いた。
あと2分か3分もしないうちに、
僕は翔の前に土下座する事になる。
土下座は翔が言い出した事だが、
僕が一週間、思い描いていた事だ。
翔は一番奥の教室に入った。
少子化でできた空き教室だそうで、
教室の隅に机と椅子が数セット
置かれているだけだ。
今は施錠もされていないようだ。
翔は椅子を教室の真ん中まで運んで
腰を下ろした。
藤宮「ここは人が来る事はないんで」
翔はそう言って、床を指さした。
土下座しろと言っている。
佐藤「はい」
僕は翔の前に正座すると、両手をついて
翔の足下に土下座した。
佐藤「藤宮さんにはいろいろ嫌な想いをさせて、
本当に申し訳ありませんでした」
額を汚れた床にこすりつける。
藤宮「うわっ。本当に土下座したんだ」
頭の上から翔の嘲笑が聞こえてきた。
僕はその笑い声に興奮した。
僕がずっと求めてきた“何か”に
やっと手が届いたような気持ちだった。
だが、手が届いただけで、
まだ手に入れたわけではない。
“もっと笑って下さい!”
“もっとバカにして下さい”
僕は土下座しながら、心の中で叫んでいた。
土下座すると言った僕の言葉に、
さすがの翔も驚いたようだった。
成り行きに戸惑っているようでもある。
だが、ここで後に引かないのが翔らしさだ。
藤宮「じゃ、こっち。
ここじゃ人目があるから」
僕を校舎の中に促した。
夏休みの校舎はがらんとしていた。
翔は階段を最上階まで上がり、
僕らの足音だけが響く廊下を奥へと向かう。
僕は翔の後ろを続いた。
あと2分か3分もしないうちに、
僕は翔の前に土下座する事になる。
土下座は翔が言い出した事だが、
僕が一週間、思い描いていた事だ。
翔は一番奥の教室に入った。
少子化でできた空き教室だそうで、
教室の隅に机と椅子が数セット
置かれているだけだ。
今は施錠もされていないようだ。
翔は椅子を教室の真ん中まで運んで
腰を下ろした。
藤宮「ここは人が来る事はないんで」
翔はそう言って、床を指さした。
土下座しろと言っている。
佐藤「はい」
僕は翔の前に正座すると、両手をついて
翔の足下に土下座した。
佐藤「藤宮さんにはいろいろ嫌な想いをさせて、
本当に申し訳ありませんでした」
額を汚れた床にこすりつける。
藤宮「うわっ。本当に土下座したんだ」
頭の上から翔の嘲笑が聞こえてきた。
僕はその笑い声に興奮した。
僕がずっと求めてきた“何か”に
やっと手が届いたような気持ちだった。
だが、手が届いただけで、
まだ手に入れたわけではない。
“もっと笑って下さい!”
“もっとバカにして下さい”
僕は土下座しながら、心の中で叫んでいた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる