1 / 39
1
しおりを挟む「……あれ?」
見上げた天井にある大穴。仲間三人と一緒に来この洞窟で、どうやら上の階層から落ちてしまったようだった。
「嘘だろ」
じんじんと痛む尻をよそに、惚けながら暗い穴を見上げている俺。そして何が起きたのかをゆっくりと理解する。
「俺、転生してたのか……ネトゲの世界に」
ここまでの流れ、大穴から落ちるという展開は……俺が生前プレイしていたラスドリというネットゲームのチュートリアルと同じだった。
そう、ここはフルダイブ型VRMMORPG、【LAST DREAM】通称ラスドリの世界。そのが美しく、リアル。さらに高性能AIで作られたNPCはまるで生きているかのようで、種族も豊富。魔物の種類、多くのダンジョンやPVPコンテンツ等であらゆる角度でゲーマーを魅了した。全世界6000万人がプレイしていた大型の大人気MMOである。
……何度も訪れたこのダンジョン、それに村の風景、仲間の顔、何もかもが同じだった。
(この世界に生まれてからここまでの記憶はある。村の娘として産まれ、14歳になる今までこの村で暮らしてきた記憶が。けれど、今思い出した。俺はもともと男だったことを……)
前世は34歳の男でブラックな会社に使われ体を壊し辞職。その帰りに暴漢に襲われていた女性を庇って……そして刺され死亡した。なんとも悲しい最期だが、あれが夢ではないことを鋭く痛む腹部の感覚が記憶している。
(けど、ありえるのか?ネトゲの世界に転生しただなんて……何がどうなったらそんなおかしな展開に……)
しかし懐かしいな。このネトゲ、もうサービス終了して何年にもなるんだが。まさかこうして再びこの世界に来られる日が来るとは。
俺はこのラスドリをベータテストからサービス終了までずっと遊んでいた。それこそまるでこの世界で生活していたレベル。12人推奨の高難度レイドをソロでクリアしたり、世界ランク4位までのぼりつめたりと……まあ、要するに廃人とよばれる域の人間だった。
だからこそ、この世界には思い入れがある。転生していると分かった今も、動揺しているものの嬉しさの方が勝ってさえいた。
「しかし凄いな。あたりまえだけど、この床のざらつきも、薄暗さも何もかもがラスドリよりリアルだ……いや、それどころか、この落下してぶつけた尻の痛みや、洞窟内のカビ臭さ、じめついた風はゲームでは体感できなかった」
フルダイブゲームは専用のギアと呼ばれるヘッドセットを被ることで世界に入りこむことができる。しかしそれはあくまで視界や聴力に情報を伝達しているだけで、触感や嗅覚に作用することは無かった。
フルダイブと銘打っときながらもそこ止まりだったのは、おそらく安全性の問題。誰もが夢見た世界は夢のままとなり、このタイプのゲームが主流となった。
(だからこそ、俺は今わくわくしている!)
糞みてえな前世だったからな。生まれ変われたうえに、それがこのラスドリの世界と来た日にゃ楽しまずにはいられねえ。たのしむぞー!
「メニュー!」
俺は手を宙にかざしメニュー画面を表示させようと呼びかける。メニュー画面とは、開くと「アイテム」「ステータス」「装備」「セーブ」等の機能一覧が見られる機能で、プレイヤーがコールすることで呼び出せるゲームのシステム画面だ。しかし、それが一向に現れない。
「……あれ?」
しかしメニュー画面は現れず、俺は虚空を見つめ固まる。もしかしてそういうゲーム的なシステムはこの世界では無いのか?と首を傾げた。
しかしゲーマーの習性とでもいうのだろうか。試せるものは全て試さなければ気が済まない。もう一つのシステム画面をコールした。
「こっちはどうかな?ステータスオープン」
――
【ステータス】《称号》深淵ノ死者
《名前》リン《ジョブ》白魔道士
レベル:5
HP:80/80
MP:120/120
筋力:12
魔力:32
精神:16
俊敏:13
詠唱:23
《装備:武器》
N1『魔力の杖』攻撃力(物):7 攻撃力(魔):21
《装備:防具》
N1『魔道士の外套』防御力(物):11 防御力(魔):18
《スキル》
★【魔眼】:消費MP――
《魔法》
☆『ヒーリング』:消費MP15
☆『エアマジック』:消費MP5
☆『マジックバースト』:消費MP20
――
「おおお?でた!」
透明感のある四角い画面。そこに白い文字で表記された俺の能力値。懐かしいな。本来は青い画面なんだけど、設定で黒にかえたんだよな。あー懐かしい。
えーと、どれどれ……白魔道士は初めてやるからな。魔法をちゃんと理解しておかないと。
俺は魔法に指をさす。するとその魔法についての説明が別窓で現れた。
☆『ヒーリング』対象一体のHPを回復する。回復量小。
これが基本の回復魔法。回復量が小とあるけど、実はこういうのは使い手の魔力に依存するのでレベルが上がって魔力の数値がふえれば回復量も増える。
☆『エアマジック』対象一体を吹き飛ばす。威力0。
これは要するに敵をノックバックさせる技。ヒーリングが間に合わない時に敵の攻撃を阻止するのに使うと解説動画で見た。ネットのまとめサイトでは使えない魔法ナンバーワンとか言われていたが、俺にはそうは思えない。
☆『マジックバースト』対象一体に聖属性ダメージ。威力大。
こちらも同じく、威力は魔力依存。その為、威力大とあるが大したダメージは出ない。せいぜい黒魔道士の初期魔法、ファイアよりも弱い火力。キャストもリキャストも重いが、しかしこれがあるおかげでこのヒーラージョブでもソロで冒険を進めることが可能。初期の白魔道士、唯一の攻撃魔法だ。
「まあ、回復魔法があるのを考えれば妥当か。バランス調整上手いんだよなこのゲームの運営……さて、確認終わり。次は実戦だ」
俺はざらついた岩の地面に手をついて立ち上がった。その際に自分の纏う白い外套に気が付く。裾を縁取る朱色の模様。波をうったそれは命を運ぶ血液を表し、ヒーラーであることをさしている。
「この白魔道士の服装良いよねえ。テンション上がるわ」
周囲を見渡せば、道が前後へと通っている。洞窟内だというのに完全な闇にはならず薄暗いのは、一定間隔で通路脇に露出しているクリスタルの魔力光によるものだ。
この二方向、どちらに行ってもチュートリアルモンスターが出てくはず……っと、でた。
ふと闇の中現れた黒い影。現れたのはリトルオーク。豚の鼻に鋭い目つき、体は俺の半分くらいのサイズなのに、大きな棍棒を担いでいる。
「ぐるるる……!!」
低い唸り声。強烈な獣臭と明確な敵意。
「おお、すげえ迫力……やっぱりゲームとは違うな。けどこっちから攻撃をしかけないとかかってこないところはチュートリアルだな」
俺はリトルオークに指をさす。すると、黒いウィンドウが現れる。
☆【リトルオーク】レベル5
「敵の情報もでる、と」
まあ、レベルしかわからないけど。情報開示スキルか魔法があればいろいろとわかったんだけど、この白魔道士サブキャラだしな。仕方がない。
「さて、いこうか」
俺はリトルオークへと杖を向け、『マジックバースト』を詠唱する。キャストバーが現れ、そのゲージが満たされると、リトルオークへ光が収束し「ボン!!」と弾けた。
「グゴッ!?」
吹き飛び床を転がるリトルオーク。俺はさらに『エアマジック』を放ち吹き飛ばした。再度『マジックバースト』を使用するため、時間を稼ぐ。
態勢を立て直すリトルオーク。ガン!と棍棒で床を打ち付け怒りをあらわにし、こちらへ向かってくる。
あっという間に距離を詰められる。しかし、すでに溜まっていた『マジックバースト』のキャストバー。振り下ろそうとしていた棍棒は俺へと当たることなく、顔面が吹き飛ぶ。
宙へと舞う棍棒がゴンと床へ落ち、倒れたリトルオークも動かなくなる。
「ふう、戦闘チュートリアル、クリアっと……ステータスオープン」
――
【ステータス】《称号》深淵ノ死者
《名前》リン《ジョブ》白魔道士
レベル:6
HP:100/100
MP:110/160
筋力:18
魔力:45
精神:21
俊敏:19
詠唱:28
《振り分け:10P》
《装備:武器》
N1『魔力の杖』攻撃力(物):7 攻撃力(魔):21
《装備:防具》
N1『魔道士の外套』防御力(物):11 防御力(魔):18
《スキル》
★【魔眼】:消費MP――
《魔法》
☆『ヒーリング』:消費MP15
☆『エアマジック』:消費MP5
☆『マジックバースト』:消費MP20
――
よしよし、レベルが上がった。そんでこれね、振り分けポイント。レベルが上がると各ステータスに任意で振ることができるポイントが貰える。これはレベルアップの他にも特定のお使いクエストやダンジョンをクリアすることで入手することができる。
俺はこれを必ず『俊敏』に振るようにしている。このステは回避率にも影響があるとされていて、接敵するのにかなりつかえる。
そう、接敵。え、ヒーラーなのに敵に近づいていいの?そう思われただろう。まあ、それはそう。普通、ヒーラーといえばパーティーの生命線であるがゆえに後方で支援をするもの。敵に近づくなど言語道断だ。野良などでやればたちまちブラックリスト入りになるだろう。
だがしかし俺はソロプレイヤー。普通にヒーラーをするつもりはない。というよりも、そもそもこの白魔道士のキャラクターを作ったのもあることを試したくて作った。
(まあ、作ったはいいがすぐにサービス終了しちゃって試せずじまいだったんだが……はあ、運営があんなことになったせいで)
や、それはもういい。とにかく、神様か誰かは知らないがこんないい機会を与えてくれたんだ。存分にやりたいことをやろう。
俺はステータス画面のスキルにある【魔眼】を指さす。
★【魔眼】対象にある死に直結するポイント【死門】が視認できる。深淵ノ死者のみが所有するユニークスキル。
このゲームには最難関クエストとよばれるコンテンツがある。それはフルパーティーである12人でもクリア率0.00001%、約6組という鬼畜クエストで、熟練のプレイヤーであってもクリア困難なものだ。
しかしそれをクリアしたもの(アカウント単位)にだけ与えられる唯一無二の報酬がある。
それがこのユニークスキル【魔眼】である。ソロクリアではユニークスキル、パーティークリアでは武器、防具が先着順であたえられる。
そしてこれはジョブによって変わり、シーフでクリアした俺が与えられたのが【魔眼】だった。
(いやあ、われながらよくクリアしたもんだ。ゲーム内の財産を全て投入した五時間の死闘……大学の入試より真剣に勉強したもんなぁ。苦しかったし発狂しそうになったけど、たのしかったな)
って、話がそれた。そう、この【魔眼】でやりたいこと。それは完全なソロプレイ。
さっき高難度クエストをクリアするにあたり全財産を投入したと言ったが、そのほとんどが回復アイテムや装備武器で消えた。パーティーで戦えばヒーラーがいるからいいけど、俺のようなソロだと回復手段はアイテム等に限られる。だから金が恐ろしいほど消えていく。
しかし、ああいう高難度がリリースされるたびにあれほどの金を使わなければならないのか?いや、それは勘弁だ。他にも武器の強化や様々なことに金は使う。もったいない。そう思った俺はこのヒーラーを作ることを決心した。
このゲームにおいてはユニークスキルというものはアカウント共有であるため、新たにキャラクターを制作した場合にも引き継ぐことができる。
(まあ、そんなユニークスキル持ちなんて、数千万いる【LASTDREAM】でも10人いるかいないかだけど……)
とにかくそんなわけで俺は自分で回復できて敵を殺すことができる、ユニークスキル持ちの白魔道士、【魔眼のヒーラー】を作ってみたのだ。
「さてさて、上で俺の帰りを待っているNPCには悪いけど、【魔眼】がこの体でちゃんと使えるか確認しときたいからな……奥に行って魔物で試そうか」
そうして俺は少し下の下層を目指し歩き始めた。
23
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
男女比1対5000世界で俺はどうすれバインダー…
アルファカッター
ファンタジー
ひょんな事から男女比1対5000の世界に移動した学生の忠野タケル。
そこで生活していく内に色々なトラブルや問題に巻き込まれながら生活していくものがたりである!
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる