青年(過去)と少女の二人旅

マオセン

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現界で見つけた

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転送は一瞬で、ほんの少し前まで見ていた見慣れた執務室は景色を変えて
黒いローブを着た人間が大勢いる景色へと変貌させた

「.....は?」

イツトリの動揺とは裏腹に目の前のローブの集団は歓喜の声を上げた

「やったああああ!!!」
「召喚できたぞ!!!!」

目の前で歓喜している集団を尻目に考える

(どういうことだ?
ここは現界なはず、しかも俺を[召喚]出来ただと?)

彼は帝王の位を持つ者
通常、一般人が束になっても召喚は不可能だ
この中に特別な才覚を持っている者はローブの集団にはいない

そんなことを考えている最中、目の前に様々な装飾を施しかなり太っている金髪の貴族が現れた
それに姿形はほぼ人なため 疑うのも無理はないのだ

「お前が召喚に応じた者か? 人間ではなく?」

ちなみに今のイツトリの格好はかなりラフな格好であり、白いワイシャツと黒のスキニーズボンのみ
「あぁ、一応 魔族で通らせてもらってる」

「ふん まぁ良い
喜べ 貴様は私[ジェルノ・サンブリッジ]の使い魔となったのだ 生涯をかけて私に励めよ」

そう言ってジェルノはふところから首輪を取り出しノータイムでイツトリにはめる
それは[従魔の首輪]という魔族を強制的に従えることが可能となる魔道具アーティファクト

(うっわ.... 見た目通りの悪趣味野郎かよ 
んで、これの効果は..強制服従か 厄介な魔道具見つけやがって)

魔道具アーティファクトとは1000年以上過去の遺物
現界では到底作成することができない強力な効果を持った道具のことを指す

「さぁ  我が使い魔よ 最初の命令だ 
隣のコライス領に攻め込み領主を抹殺してくるのだ!!!」

ジェルノが命令を下す

....が、イツトリは知らん顔
それどころか周囲を見渡して何かを探している様子

「..おい! 貴様主の命令を聞かんか!!!」

「主(仮) 聞きたいことがある
この部屋以外に何の部屋がある?」

「なに?  あぁ...なんだ腹ごしらえがしたいのか
まったく我が儘な使い魔だな ついてこい」

そう言われてジェルノ、イツトリ、ローブの集団の中の3人が部屋を出た

さっきまでいた部屋は人が20人以上入ってても余裕がある
石造りの部屋だった 雰囲気は正に儀式に用いる部屋そのもの

そして移動した部屋には
肉の悪臭 無数の檻 その中に収監されている老若男女
人間のみではなく獣人やエルフもいた

イツトリは一目見て察した

(あぁ、ここは奴隷部屋か)


「さぁ、供物は貴様の腹がはちきれんほどに用意した
それらを喰らってからで構わぬ コライス領に攻め込めよ」

彼にその言葉は耳に入らなかった

なぜなら...見つけたからだ
自分の




「やぁ 君が俺の主なのかな?」



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