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ホストかしら?

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「キミたちホストでもやってたの?」

「タムは、あぁ、さっきの店員の田村は2年前までやってましたけどね、チビなのに(笑)」

「そうなんだ^ ^なんか上手いもんね、朝田さんは?ずっとお洋服屋さん?」

「俺はずっと服飾ですねぇ、タムとも2年前に久々再会してそれからずっとほぼ毎日ここなんですよ(笑)」
さすが、洋服屋さんの店長さんだね
黒のモノトーンジャケットに細身のスラックス、ワインレッドニットでスマートさが強調される

「へぇ~、朝田さんもどっか別のとこでお仕事してたの?」

「ええ、2年前にスペイン本社からこっちに戻ってきて、そこの立ち上げからって感じですね、あの、お姉さん?」

「はい?」

「なんてお呼びしたら・・・」

「あぁ、ごめんなさい、浅見って言います」
とバッグから名刺を取り出し渡す

「ありがとうごさいます、マリアさん
取締役兼執行委員長!
あぁ!あそこの!?
すみません、ちょーお偉いさんなんですね!」

「えっ!ぜんぜん!ただの役割だよ
朝田さんの方がすごいよ、全国区のあの会社の店長さんでしょ?」

「おまたせしました、おっ!僕も名刺交換させてもらって良いですか?」

店員さんはフロアマネージャーの田村友和くん

「マリアさんって言うんですね、是非ごひいきにして下さいね^ ^」

「田村さんね、大丈夫、もう気に入ったから^ ^」

「タムで良いっすよ、はい、取り皿です」

「じゃあ、タムくんね^ ^」

「ちょっと、じゃあ俺はユーヤで!」
と、また注いでくれる

「はいはい、ユーヤくんね^ ^
ホントに食べてもらって良いの?取り分けちゃって良い?」

俺が私がの押し問答がありつつも、私が取り皿に少し取らせてもらった

「すっごく美味しいね!」
「でしょ?意外とサッパリだから結構いけるんですよー、これアサリの出汁だけじゃなくて、」
「おい、お前が説明すんな、素人!アサリとアラの出汁に香味野菜でスープ作って、ウチのメニューはそれをベースに色々ブレンドして合わせてるんです」

「へぇ~、やっぱ本格的だね、ママ院長が気にいるだけあるわ
あ、ごめんね向かいの橋本院長ね」

「ありがとうごさいます、はい、お待ち!」
もう一皿のパスタがユーヤくんの前に出されるとガツガツ食べだす

「美味しそうに食べるね^ ^」
男の子が美味しそうに食べる姿って、なんか良いよね

「ここ何でも美味いんで!」

ユーヤくんは食べるのが早い
10分もかからずに二皿を平らげてしまった

「タム!マメ!」

タムくんも分かっていたのだろう、ミックスナッツが5秒でユーヤくんの前に出る

それから30~40分程だったかしら?
タムくんは他のお客さまの接客もしつつ、ほぼユーヤくんと色々会話させてもらって久々の楽しいお酒となった

「トング持ってきたときは、えっ?って思っちゃったよ(笑)」

「あそこ、たまに子供さんが色々落としちゃうんですよ、塞ぎたいんですけどねぇー」

「ごめんなさいね、子供じゃなくてオバサンで!」

「えっ?歳、そんな変わんないですよね?俺27ですけど・・・」

ヒロちゃんより下じゃん・・・

「一回り違うよ・・・」

「すみません、ぜんぜん見えないです!
めちゃ美人ですよね、旦那さん羨ましいなぁ~」

「残念ながら一人です!ユーヤくんは?奥さんと彼女は何人いるの?(笑)」

「俺も残念ながら誰もいないんですよ~」

「ホントに~?(¬_¬)まぁ、良いけど!
ねぇ、ここ他は何かオススメある?」

「なんでも美味いですけどね、個人的にはピッツァですかね、このシーフードピッツァが美味いですよ^ ^」
ユーヤくんが右側からメニューを一緒に覗き込む感じに指差す

少し身を引きながら
「じゃあ今度頼んでみるね(^_^;)」

そのままの位置でまた注いでくれる気の利く男の子

「ありがと^ ^はい!」
と私もユーヤくんに注ぐ

「服は良いのありませんでした?」

「ちょっと買いそびれちゃったのがあったけど、最近よく分からないから・・・」

「じゃあ、今度、俺がコーディネートしますよ(笑)」

それから少しファッションの話で勉強させてもらって・・・


「さて、私はそろそろ帰るね」
もう22時を回っている

「えー、じゃあまたですね、俺ほぼ毎日ここいるんで、また一緒に飲みましょ?」

「うん、ありがとう^ ^今日会ったばっかりなのに色々ありがとうございました、またね!」
小さく手を振りレジへ向かう

「タム!」
ユーヤくんが手払いしている

「今日はお会計結構です、ユーヤが払うって!マリアさん、またいらしてくださいね^ ^」

「えー!ダメよ!ユーヤくん!?」

「パスタ付き合ってもらったから、また今度一緒に食べましょー^ ^」

「ダメダメ!払うわよ」

「もうアイツに付けちゃったんで大丈夫ですよ^ ^またお待ちしてます」

「う~ん・・・」
ユーヤくんの方へ歩み寄る

「ごめんね~、ごちそうさま・・・今度は私に出させてね(^_^;)」

立ち上がり
「俺もお見送りしますね^ ^」

白い重厚なドアを開けてもらいエレベーターでイケメン二人に手を振る
「ごちそうさまでしたー^ ^」


外に出る前にストールを巻いて手袋をはめたけど寒気が頬を刺す

少し足早に南口の自宅を目指す

こんな風に男性にもてはやされたのは何年振りだったかな・・・

なんか、
今日は良い日だったなぁ
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