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マッシュルームきのこ

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7月のいえば七夕です!「はい!短冊に願い事を書くんだよ!」「書かない!」「何で?やろうよ!」「書くことがないから」スポーツ大会の一件以来、音美ちゃんのおかげで私は少し素直になった。今度は音美ちゃんの力になりてぇのですが…「音美ちゃんの願い事って何?私に出来ることなら何でもするよ!!」「じゃあほっといて欲しい」「そんなぁー」とても煙たがられてる…「はぁー?七夕?ダッセ…子供じゃあるまいし!」「強制はしないけどこのイベントカップルが増えるらしいんだよね…」「よし!書く!」カリカリカリカリ…「短冊は余ってないのかなぁ!!」(効果があるってことだ!良いこと聞いた!)「ねっ!音美ちゃんも短冊…あっ!」音美ちゃんは私のことどうおもってるのかな「待ってよー!」(うざい…)私はもっと仲良くなりてぇです!(お星様どうかよろたん!!)「お前ら風に飛ばされないようにしっかり結べよ!」「はーい!」「うーんこの風じゃあ…笹が折れそうだなぁ…すまんがそこの2人、1号館の最上階からヒモとテープを取ってきてくれないか?」(げー遠っ…めんどくさー)「ねっ…南野さんがいるよ!私達ちょっと用事があって!!」「そう!たった今思い出して!急がなきゃ!!」「あっ!じゃあ私が行く!」「そう!?流石南野さん!頼りになるな!」「それでいいのか君は…」たんたん…「へー階段の上ってこうなってんだ!屋上には出られるのかな…おおっ!広い~!」ギギィィ…パタン…「授業始めるぞ…あれ?そこにいないけど」「南野さんなら午前中はった。」「どこ行ったんだ?」「まさかまだ1号館にいるとか?」「何かあったのかな…」「先生!気分が悪いので保健室に行ってもいいっすか」「ドアが開っかなーい!おーい!誰か~!」シーン「ダメかぁ…どうしよう…こんな時、音美ちゃんならどうするかな」きっと1人でも何とかしちゃう気がする「その前にこんな失敗をしないよ」「そうだよね…え?音美ちゃん!!」「ドアをストッパーで止めておけばいいんだよ」「そうだ!裏庭で先生が待ってるんだ!!」「もう誰もいなかったけど」「じゃあ…教室戻る…ん?あれっ?音美ちゃんは戻らないの?」「保健室で寝てることになってるからね」「えっ…具合は大丈夫なの?…ってあ!!私を助けに来てくれたんだね!!」「違う!!サボるつもりで来ただけだから!!勘違いしないで!!」(やっぱり来なきゃ良かった!)「えー」音美ちゃんは困ってる人は見過ごせないんだよね「音美ちゃんはヒーローみたいだね!」「はい?」「でも今度は私が助けるからね!!音美ちゃんの願いって何?私が叶えるよ!」「無理だよ」「へ…」私の願いが叶うことはない『音美ちゃん!聞いたよ!引っ越すんだって?』『うん…』『寂しいよ…』『私も!遠いからなかなかこっちには来れなくなるってお父さんが言ってたし…』『手紙書くから!』『うん!』『今日からこのクラスの一員の三沢音美さんです』『よろしくね!』『一緒に遊ぼう!』ホッ『今日は友達ができたよっと…』『音美に手紙来てたわよ』『お手紙読んだよ…っと!返事…来ないな…』『三沢さんが転校することになった』『えーっ!もう!?』『手紙書くから返事ちょうだいね』『うん!』『すぐ返事書くから!!』『嘘つき…来ないじゃん…も…嫌だな』『音美?変わった名前だね…分からないことがあったら何でも聞いてね』『うん…でも大丈夫だからほっといて』もう人に期待するのはやめた…仲良くしない、はじめから1人なら別れだって悲しくない…人は頼らない『ノート見せてくれない?うっかり寝ちゃって』『へぇ!意外!』『えーそうかなぁ…』頼ったら人との距離が近づいてしまう…私は出来るだけ自分の力でやろう!何でもできる自分になろう『三沢さん転校するんだって?』『元気でねー』『忘れないよ!』どうせ秒で…『うっ…』忘れないで…「無理ってことはあるんだよね願いごと!!」「なになに!?」(なんでしつこいの!南野さんとも仲良くなるつもりはないんだけどなつかれてしまった…犬みたいだな…)「南野だ!!」「山岸…お前視力いくつだ?」「そうだ!音美ちゃんは将来何になりてぇ?それを短冊に書きなよ!」「まだ決めてないかな?これからじっくり考える…」「じゃあさ!私は看護師になるから、音美ちゃんはお医者さんね!」「なんでそうなるの」「私が助手をするの!」「不安要素多すぎるわ」「大丈夫!!音美ちゃんが何とかしてくれる!」「誇らしげに言われても…」カタン…「ああ!やっぱ南野と三沢か!何サボってんだよ」ガチャン「…ん?」「あー!!!」「今日は…欠席者はいないよね?2人はどこに?」「やべーやべー!!」「困ったね…放課後になれば見に来るかも知れないけど…」「来ない場合もあるよなー!」「でも1人じゃなくて良かった!2人がいると心強いよ!ふふっ…これもまたいつか思い出になるんだよね?こんなの忘れないもん!私…ズッ友がいるつもりだったけど音美ちゃんと山岸君といると今までの人は違ったような気がするの」ただ話したりするだけで違ったんだね「友達が出来て良かった!」「…」「くしゅんっ!」「やばっ!風邪引くよな!俺が抱っ…」(…きしめられる訳ねーだろ!!)「よよよよし!ドアを蹴破るぞ!!」「え?」「それが早そうね」「ええ!?」「でもドアが壊れたら」「すんませんって言う!!」「サボってたのがバレたら!?」「さーせんって言う!!」「行くぞ!!」「ええ!」「無茶苦茶だ!!」「…いないね」「まさか屋上にいたりして?」「えー」ガンッ!ドーン!サァ…「雨やんで良かった!」「傘持ってきてなかったしね…」私を忘れないで…「あっれー?何も書いてないの?」「…」「つーか!さっきの雨と風で結構落ちてんじゃん」「帰る」「私も!」ビュウ「痛っ!」「あっ…髪が絡まったのか」「切る」「バーカ!じっとしてろほどくから…せっかく綺麗な髪がもったいね…」「…」「よし取れた!じゃな!俺、部活あるからまた明日な!」音美ちゃんは私から見るといつも完璧でかっこ良かったから…こんな女の子らしい表情を見たのは初めてわず。願い事は?『このイベント後にカップルが増えるらしいんだよね…』『なんで何も書いてないの?』「音美ちゃんってもしかして…」その時、自分がどんな表情してたのかは分からない「山岸君のこと好きでしょ?」音美ちゃんは私をじっと見たまましばらくして口を開いた「そうだとしたら協力してくれるの?」今日は星が見えない…だから願いは天に届かないだろう「うん、協力する!」
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