ふと頭をよぎったことを書いておく、いわゆるブログ的なあれ

ぽんたしろお

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2020年03月

木目込み雛人形

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 なんだか、いろいろ楽しくない雰囲気の世の中だが、今日は雛祭りなんだね。
ほんと、すっかり忘れていた。
 
 私自身は、ウン十年前、母方の祖父母にとっての初孫だった。私の誕生をとても喜んでくれた祖父母は、雛人形をプレゼントしてくれた。
 当時はめちゃくちゃ珍しいタイプだった「木目込み雛人形」だった。
聞きなれない人も多いと思う。段飾りタイプの綺麗な印象の雛飾りと違って、コロッとしたお雛様で、着物の着崩れのしにくいタイプだ。そしてすごくコンパクトだった。
 そこそこ小さな人形ケースに三人官女、五人囃子まで収まってしまう。今の住宅事情にマッチして人気が出てきているのを知って、ついさっき驚いた。
 いや、ネットでさらっと出てくる時代ってやはりいいわ。

 ウン十年前、その木目込み雛人形をセレクトした祖父母も随分、時代を先取りした感覚の持ち主だったのかもしれない。
 
 さて、しかしだ。ウン十年前は宅配は発達していない時代だったので。おそらく高価だったであろう木目込み雛人形を初孫に届けるために祖父がとった行動は――。
 コンパクトなので、祖父は木目込み雛人形セットの入った人形ケースを背負って今のJRではるばる届けにきたらしい。
 行商のおじさんやおばさんが、背中に大きな籠を背負ってよく今のJRに乗っていた時代だ。
 なので、祖父も木目込み雛人形のケースを背負うことに躊躇はなかったようだ。祖父のフットワークの軽さは尋常ならざるものがあったので、数百キロ離れた場所に運んでくることを大変と思わなかったのだろうとは推察できるけれど。それでもやはり大変だったと思うなぁ。
 すでにいない祖父母がどんな気持ちだったのか、確認できないけれどね。

 今更ながら、確かめたくなってくるものだ、不思議だね。木目込み雛人形を選んだ理由とか、運ぶのが大変でなかったのかとか。運んだ時に、私はちゃんと喜んでいたのかな、とかさ。

 木目込み雛人形は今も実家にある。飾っているかなぁ。実家にしばらく寄っていないから、木目込みの雛人形もしばらく見ていない。すごくなつかしい気持ちになるな。

 で。しつこいけれど、木目込み雛人形をウン十年前にセレクトした祖父母のセンス、すごいねぇ。




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