まとめサイトの下請けライターをやって感じた闇など。

ぽんたしろお

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2019/12/14

まとめサイトから投稿小説に場を移して感じたこと

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 まとめサイトの下書きの時は、下書きを了承された後のPVなどはクライアントが全て仕切っていたので、自分の文章が読まれているのかはわからないし、知ったところで報酬が減ることも増えることもない、どうでも良かった。
 下書きをやっている側の興味は、次のテーマで書くことに移動している。PVが増えようが関係なかった。納品して数を稼ぎたいーーそれだけだった。

 様々な変遷があったけれど。
・リライトでない自分の文章を書きたい
・ストーリー系なのでブログだと書きづらい。結果投稿小説サイト
 となって、自分の文章を投稿小説サイト(ここのこと)に投稿初めて、しみじみ思ったことがある。
 
 投稿小説サイトはSEO的にグーグルと抜群に相性がいい、と。
更新は黙っていても書きたい人によって次々更新される、書き手のファンがつきPVもサイト全体で相当な量になる。そして、まとめ記事のように、記事内容が薄くない(薄い記事もあるけどね)。独自性のある内容が切磋琢磨する。
 さらに作者自ら、ツイッターで宣伝する。運営(クライアント側)が宣伝する必要がない。
 まとめサイトの主催者または個人で必死に記事を書き毎日更新してツイッターで宣伝しても、小説投稿サイト全体のうねりに勝てるわけがないのだ。
 一人の書き手がへたろうが、新しい書き手が雨後の筍のようにとってかわる。
つねに更新されるサイトの巨人状態になっていたわけだ。

 下書きにやらせるように金を払うわけでなく、勝手に新しい話を毎日更新させれるのだから、SEO的に笑いが止まらないだろうと思った。
 つまり、下書きでスズメの涙ほどの報酬を得ていたが、その報酬すら捨てて鼻の先ブラブラさせた「文学賞」というごちそうが吊り下げられた状態で、自己承認欲求のためだけにサイトに尽くし続けているともいえるのだ。

 こんなおいしいシステムはない。巨人の「小説家になろう」に続いて続々小説投稿サイトが出てきている。一強の「小説家になろう」もうかうかしていられないのでは? それとも、いまだに危機感ないのかな?
 続々投稿小説サイトが出てくる中で、差別化を図るために広告収入を筆者に還元するサイトが現れてきた。アルファポリス、カクヨムがそれだ。
 実際もらってみて、それが、まとめサイトの下書きより更に微々たるものである厳しい現実を突きつけられた。
サイトは毎日更新でうるおっていても、そこにまったく貢献していない無名には、スズメの涙も蒸発するレベルの報酬だ。
 
 まとめ記事の話から、投稿小説の話に脱線している感があるが、一方でどちらもグーグルに牛耳られているという点で同じ立場だとも感じる。

 まとめ記事は、グーグルのレギュレーション変わるたび検索の何ページ目に載るかで右往左往していた。
 小説投稿サイトの巨人「小説家になろう」は、描写のレーティングでグーグルの気まぐれ(明示されていないはず)に右往左往して、ランキング上位の作品に嫉妬した通報で作品をアカウントごとバンすることを繰り返している。
 
 自分も戦場を変えたつもりで、結局グーグルの手のひらで踊っているだけの気がしてならない。



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