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付き合ってからの短編
kiss me
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※ジョアル先生✕理一先生 学校パロ
英語の授業中。勿論、教えているのはフランシェス先生である。愛想はほとんど無く、大体暇だとかつまらないとか眠いとか言ってるようなマイペース英語教師だが、意外にも真面目に教えてくれるし分かりやすい為、生徒からは人気が高い。イケメンということもあり特に女子生徒から。
女子生徒が本文を読み終えて着席する。
「うん。しっかり読めてる。けどその発音じゃ外国人は聞き取りづらいかな」
「えー! じゃあどうすればいいですかー?」
「舌の使い方が甘い。舌を上顎に軽く押しつけるようにして……」
そう言った後、実際にやって見せてくれる。口を開いて、口内を舌がなぞる。自在に動く舌が何だか艶めかしい。
キーンコーンカーンコーン
「あ、チャイム鳴ったからここでお終いね。次のページ宿題にしとくからやっといて」
「「えー!」」
「テストに出すから。いい点取りたいなら、やっといた方がいいんじゃない?」
「「はーい」」
「起立、礼」
「「ありがとうございました!」」
授業が終わり教材を片付けていると、一人の女子生徒が教科書を持って尋ねてきた。
「あの、先生……。私、英会話コンクールに出るんですけど、どうしてもここの発音が上手くいかなくて……」
「ああ、ちょっと言ってみて」
読む姿を……口元をジッと観察されて女子生徒は恥ずかしそうに読み終えた。
「この単語が苦手?」
「は、はい!」
「口開き過ぎてるから、もう少し半開きにして」
マンツーマンで教わることが照れるのか、女子生徒は真っ赤になりながら言われた通り練習する。
「あ、ありがとうございましたっ!」
慌てたようにその女子生徒は去っていった。
フランシェス先生はというと何事もなかったかのように再び教材を片付けて、表情を変えずに教室を出ていった。
次の時間は現国の授業だ。少しの休み時間を挟んで始まる。現国教師の東堂先生は早めに教室にやってきて準備をしていた。
騒がしいな……
休み時間なのだから騒いでいても問題ないのだが、暴れれば埃は立つし、何よりうるさい。そんな喧騒の中、女子生徒達の笑い話が混ざって聞こえてきた。
「さっきのヤバくない!?」
「わかるぅ~! ジョアル先生でしょ?」
先生を下の名前で呼ぶな。長いからかもしれないが、そういう所で公私の分別を……
「あの舌遣いはゼッタイ慣れてるよね!」
し、舌遣い!!?
「うんうん。ジョアル先生って彼女いるのかな?」
「いるんじゃないの? ジョアル先生イケメンだしぃ」
そんな女子生徒達の会話を聞いて複雑な気持ちになる。
確かにジョアルはカッコイイと思う。しかし何て会話だ
それから授業が始まり会話が途切れた。
東堂先生はその時間、全く授業に専念出来なかった。授業が終わって溜め息を吐く。
……自分こそ公私を分けるべきだ
自己嫌悪に陥りながら廊下を歩いて曲がり角を進むと、視線の先にはジョアルと先程の女子生徒達ではない別の女子生徒と何か話している姿があった。
反射的に隠れてしまった……本当にジョアルは女子たちに人気があるな
教師と生徒が話している所なんてしょっちゅう見ている筈なのに、先程の会話を聞いたせいか変に意識してしまう。
「ねぇ、フランシェス先生は……彼女、いますよね?」
「ん? 彼女……、ポジションならいる」
「彼女ポジション?」
カッコいいけど掴みどころがないフランシェス先生。その言動にも惑わされてしまいそうだ。
首を傾げてから気を取り直して。
「はぁー、フランシェス先生の彼女って羨ましいなぁ……」
「そう?」
チラッとフランシェス先生が視線を向けてきた。
もしかして俺に気づいてるのか……?
そんなことは知らずに女子生徒は話を続ける。
「さっきの授業とか、チョーエロかったんですけどぉ?」
「へぇ……? そんな風に感じたんだ……」
「うん! あの舌の動き! 先生若い時いっぱい遊んでたんでしょ?」
は? 何……言ってるんだ……
女子生徒の話は想像でしかない。ただその場での笑い話にすぎないのに、何故だかそれが『本当』に聞こえて不安が募る。
「今も若いんだけど?」
「あーギリ20代だもんね。彼女も可愛い年下な女の子だったりして!」
茶化す笑い声が聞こえる。何で。
どうして……笑っていられるんだ……
心がモヤモヤする。そんな話をしないで。笑いかけないで。
「その年なら色々してるんでしょー? 大人の関係的なー」
「こら。健全な婦女子が何言ってんの」
「だって気になるよ~。先生キス上手そうだよね?」
……やめろ
「私もされてみたーい」
……やめてくれ
「試しに女子高生の唇を試してもいいよぉ?」
……それ以上聞きたくない!
「へぇ……、じゃあ試そうか……?」
くいっと女子生徒の顎を持ち上げて不敵な笑みを浮かべる。その表情を見た女子生徒は驚いた後、ウットリとしてその身を任せてしまう。そのまま唇が近づいた、が。
「……そこで何をしてるんだ」
東堂先生が声をかける。女子生徒は慌てて離れるが、フランシェス先生はしれっとしていた。
「……フランシェス先生、少しばかり来て下さい」
「うん」
静かに告げて先を歩く。簡単な返事をして後ろからついてくる恋人を見ないで、誰も使っていない多目的室へ入った。さっきの女子生徒がついて来てないか確認して鍵を閉める。
「フラン……、ジョアル……。さっきのは何だ」
「何だって、生徒との会話?」
「普通の会話じゃないだろう!」
「生徒との親交を深めとけば、授業もはかどりやすいでしょ?」
「っ! あ、あんなことをするまで深めなくてもいいだろう!?」
「あんなこと?」
「だから--……キス、しようと」
「してないよ?」
「しようとしてただろう! 俺が割って入らなければ……」
ジョアルがモテるのは知っている。女子生徒達が密かに想いを寄せているのも知っている。だから焦った。自分ではなく、さっき女子生徒が言っていたような、『可愛い年下の女の子』を選ぶのでは、と。
「理一?」
「ッ!」
悔しくて、悲しくなって、頬に涙が伝う。
ジョアルは強く理一を抱き寄せた。
「……ごめん、理一。こんな試すようなことして」
「いや……」
「理一は優しいから……何でも許容してくれると思って……たまには嫉妬してほしくて……」
「かなりしたぞ……嫉妬」
「うん……怒ってくれた。でもこうやって泣かすつもりじゃなかった。だから、ごめん」
抱きしめて、優しく背中を撫でられて、代わりに自分も強く抱きしめた。
「ジョアル」
「ん?」
「他の人に……ジョアルがするのはイヤだ」
「何を?」
「……キス」
恥ずかしくてジョアルの胸に顔を埋めると、ジョアルは頭を撫でてくれる。
「しないよ」
「キスは……俺だけに、してほしい……」
「……はぁ」
ジョアルは溜息を吐いて理一を離す。
「さっきの子、全然当たってないね」
「?」
「俺の恋人。美人で年上な男性、なのにね」
「っ……」
それには何も言えなくて赤くなる理一。俯こうとしたらジョアルに顎を持ち上げられて。
「--でも、可愛いは当たってる」
そう言って深く口づけた。
END
英語の授業中。勿論、教えているのはフランシェス先生である。愛想はほとんど無く、大体暇だとかつまらないとか眠いとか言ってるようなマイペース英語教師だが、意外にも真面目に教えてくれるし分かりやすい為、生徒からは人気が高い。イケメンということもあり特に女子生徒から。
女子生徒が本文を読み終えて着席する。
「うん。しっかり読めてる。けどその発音じゃ外国人は聞き取りづらいかな」
「えー! じゃあどうすればいいですかー?」
「舌の使い方が甘い。舌を上顎に軽く押しつけるようにして……」
そう言った後、実際にやって見せてくれる。口を開いて、口内を舌がなぞる。自在に動く舌が何だか艶めかしい。
キーンコーンカーンコーン
「あ、チャイム鳴ったからここでお終いね。次のページ宿題にしとくからやっといて」
「「えー!」」
「テストに出すから。いい点取りたいなら、やっといた方がいいんじゃない?」
「「はーい」」
「起立、礼」
「「ありがとうございました!」」
授業が終わり教材を片付けていると、一人の女子生徒が教科書を持って尋ねてきた。
「あの、先生……。私、英会話コンクールに出るんですけど、どうしてもここの発音が上手くいかなくて……」
「ああ、ちょっと言ってみて」
読む姿を……口元をジッと観察されて女子生徒は恥ずかしそうに読み終えた。
「この単語が苦手?」
「は、はい!」
「口開き過ぎてるから、もう少し半開きにして」
マンツーマンで教わることが照れるのか、女子生徒は真っ赤になりながら言われた通り練習する。
「あ、ありがとうございましたっ!」
慌てたようにその女子生徒は去っていった。
フランシェス先生はというと何事もなかったかのように再び教材を片付けて、表情を変えずに教室を出ていった。
次の時間は現国の授業だ。少しの休み時間を挟んで始まる。現国教師の東堂先生は早めに教室にやってきて準備をしていた。
騒がしいな……
休み時間なのだから騒いでいても問題ないのだが、暴れれば埃は立つし、何よりうるさい。そんな喧騒の中、女子生徒達の笑い話が混ざって聞こえてきた。
「さっきのヤバくない!?」
「わかるぅ~! ジョアル先生でしょ?」
先生を下の名前で呼ぶな。長いからかもしれないが、そういう所で公私の分別を……
「あの舌遣いはゼッタイ慣れてるよね!」
し、舌遣い!!?
「うんうん。ジョアル先生って彼女いるのかな?」
「いるんじゃないの? ジョアル先生イケメンだしぃ」
そんな女子生徒達の会話を聞いて複雑な気持ちになる。
確かにジョアルはカッコイイと思う。しかし何て会話だ
それから授業が始まり会話が途切れた。
東堂先生はその時間、全く授業に専念出来なかった。授業が終わって溜め息を吐く。
……自分こそ公私を分けるべきだ
自己嫌悪に陥りながら廊下を歩いて曲がり角を進むと、視線の先にはジョアルと先程の女子生徒達ではない別の女子生徒と何か話している姿があった。
反射的に隠れてしまった……本当にジョアルは女子たちに人気があるな
教師と生徒が話している所なんてしょっちゅう見ている筈なのに、先程の会話を聞いたせいか変に意識してしまう。
「ねぇ、フランシェス先生は……彼女、いますよね?」
「ん? 彼女……、ポジションならいる」
「彼女ポジション?」
カッコいいけど掴みどころがないフランシェス先生。その言動にも惑わされてしまいそうだ。
首を傾げてから気を取り直して。
「はぁー、フランシェス先生の彼女って羨ましいなぁ……」
「そう?」
チラッとフランシェス先生が視線を向けてきた。
もしかして俺に気づいてるのか……?
そんなことは知らずに女子生徒は話を続ける。
「さっきの授業とか、チョーエロかったんですけどぉ?」
「へぇ……? そんな風に感じたんだ……」
「うん! あの舌の動き! 先生若い時いっぱい遊んでたんでしょ?」
は? 何……言ってるんだ……
女子生徒の話は想像でしかない。ただその場での笑い話にすぎないのに、何故だかそれが『本当』に聞こえて不安が募る。
「今も若いんだけど?」
「あーギリ20代だもんね。彼女も可愛い年下な女の子だったりして!」
茶化す笑い声が聞こえる。何で。
どうして……笑っていられるんだ……
心がモヤモヤする。そんな話をしないで。笑いかけないで。
「その年なら色々してるんでしょー? 大人の関係的なー」
「こら。健全な婦女子が何言ってんの」
「だって気になるよ~。先生キス上手そうだよね?」
……やめろ
「私もされてみたーい」
……やめてくれ
「試しに女子高生の唇を試してもいいよぉ?」
……それ以上聞きたくない!
「へぇ……、じゃあ試そうか……?」
くいっと女子生徒の顎を持ち上げて不敵な笑みを浮かべる。その表情を見た女子生徒は驚いた後、ウットリとしてその身を任せてしまう。そのまま唇が近づいた、が。
「……そこで何をしてるんだ」
東堂先生が声をかける。女子生徒は慌てて離れるが、フランシェス先生はしれっとしていた。
「……フランシェス先生、少しばかり来て下さい」
「うん」
静かに告げて先を歩く。簡単な返事をして後ろからついてくる恋人を見ないで、誰も使っていない多目的室へ入った。さっきの女子生徒がついて来てないか確認して鍵を閉める。
「フラン……、ジョアル……。さっきのは何だ」
「何だって、生徒との会話?」
「普通の会話じゃないだろう!」
「生徒との親交を深めとけば、授業もはかどりやすいでしょ?」
「っ! あ、あんなことをするまで深めなくてもいいだろう!?」
「あんなこと?」
「だから--……キス、しようと」
「してないよ?」
「しようとしてただろう! 俺が割って入らなければ……」
ジョアルがモテるのは知っている。女子生徒達が密かに想いを寄せているのも知っている。だから焦った。自分ではなく、さっき女子生徒が言っていたような、『可愛い年下の女の子』を選ぶのでは、と。
「理一?」
「ッ!」
悔しくて、悲しくなって、頬に涙が伝う。
ジョアルは強く理一を抱き寄せた。
「……ごめん、理一。こんな試すようなことして」
「いや……」
「理一は優しいから……何でも許容してくれると思って……たまには嫉妬してほしくて……」
「かなりしたぞ……嫉妬」
「うん……怒ってくれた。でもこうやって泣かすつもりじゃなかった。だから、ごめん」
抱きしめて、優しく背中を撫でられて、代わりに自分も強く抱きしめた。
「ジョアル」
「ん?」
「他の人に……ジョアルがするのはイヤだ」
「何を?」
「……キス」
恥ずかしくてジョアルの胸に顔を埋めると、ジョアルは頭を撫でてくれる。
「しないよ」
「キスは……俺だけに、してほしい……」
「……はぁ」
ジョアルは溜息を吐いて理一を離す。
「さっきの子、全然当たってないね」
「?」
「俺の恋人。美人で年上な男性、なのにね」
「っ……」
それには何も言えなくて赤くなる理一。俯こうとしたらジョアルに顎を持ち上げられて。
「--でも、可愛いは当たってる」
そう言って深く口づけた。
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