超進化ペット!ピヨ 改訂版

朝陽ヨル(月嶺)

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四話 成長の第一歩

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 太郎丸も通っている行きつけの病院に到着した。
 この病院はただの動物病院ではない。《ピヨ専門》の病院だ。ピヨはまだ発見されてから年月が短く歴史が浅い。その為ピヨの生態情報が限りなく少ない。
 通常の動物病院でもイヌネコなどの一般的に飼われる哺乳類を扱っていても、鳥類は別の専門分野で断られることがある。そしてピヨは更に専門が限られていることから病院が少ない。
 幸い家から車で約二十分で行ける距離にピヨ専門病院がある。

「こんにちは。本日はどうされましたか?」
「こんにちは。今日は太郎丸ではなくて別のコを連れて来たんです」
「そうなんですか。では、こちらに診察を受けるコの情報の記入をお願いします」

 受付の女性に問診票を渡され、伯母が受け取りソファへと座る。
 問診票の内容は通常の動物病院で記入するものとほぼ同じである。名前はもちろん、症状、生後何日か、何を食べているかなど。ただピヨに関しての問診であるため、ピヨ関連の質問もある。どこで生まれたのか、生活環境はどうか、主は誰なのかなどが挙げられる。

「ピヨの情報って曖昧よね。いつ生まれたかなんてほとんどの人は正しく書けないんじゃないかしら」
「どうして?」
「《飼う時は既に小雛》だからよ。たまにまだ雛の時もあるけど」
「ピヨを卵から育ててる人ってあんまり聞かないよね。そういうのってピヨを売ってる業者くらいかな?」
「だからココロちゃんが主っていうのはとても珍しいことなのよ」
「そうなんだ。しらなかった」

 たまごからそだててるのってめずらしいんだ。そういえばおみせで見るピヨさんって、いまのクックさんみたいなかんじだったかもしれない

「そう考えたら業者って大量のピヨの主ってことになるよね。それってなんか怖いよな。大量のピヨにめっちゃくちゃ懐かれるってことじゃん?」
「業者が一人で育ててるわけじゃないでしょうし、ある程度分散はするだろうけど……そうね、それは怖いかも」
「たくさんのピヨさんになつかれたらダメなの?」
「ダメっていうか……ねえ?」

 伯父のなんとも言えない笑っているような困っているような顔。記入している伯母に助けを求めるように視線を投げている。
 伯母は鉛筆を置いて一言。

「主は無責任なことをしてはいけないってことよ」

 伯母の言葉の意味がわからず首を傾げるが、答えを分かりやすく教えてくれるわけではない。
 書き終えた問診票を受付へ提出しに立ち上がった。

 むせきにん……?

「そもそも主になる条件ってのもよく知らないんだけどね」
「じょうけんってなに?」
「理由みたいな……ちょっと違うか。どうしたらそうなるのかってことかな。刷り込みみたいなもんなのか、ちょっと違うのか、そういう専門的なことってわかんねー」

 伯父が言っていることもわからない。知らない単語が多くて理解が難しい。
 初診であるが、平日でたまたま空いてる時間であったからなのかすぐに呼ばれて診察室へ通された。
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