天国での1日(短編集)

遊び人

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「おばけって現れんだよ近くに」

祖母はそう呟き台所に行き
夕飯の準備を始める

子供の頃から
いつも口癖のように言うため
返事をするのに面倒になってきたが

大学を出て
一人暮らしをしてから
この言葉を聞くと一種の愛おしさを
感じる

部屋は
テレビに流れる笑い声と
台所から聞こえる
まな板で山菜を切る音が聞こえてくる

懐かしい

子供の頃に祖母の家へ行き
夕方になると外から急いで帰ってきて
祖母の手作りの料理を食べた
思い出が鮮明に蘇える

この包丁の音だと
お手製のお味噌汁を作ってるのかな
夕飯への期待が高まってくる



日頃の仕事の疲れや
心を休めれる祖母の家にいる事もあり
眠たくなってしまった
料理が出来るまで
寝よう




少しばかり外が暗くなってきた
目を擦り
目の前に写るカレンダーを見る

「そうか、今日はお盆か」

慌てて立ち上がり
僕は仏壇へ向かう


正座をし
姿勢を正し

「ただいま、会いに来てくれたんだね」

遺影に写る祖母の顔は
いつも僕に見せてくれた
笑顔のままだった。




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感想 1

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