お姉様は一途でいたいのに妖艶美魔女に狙われています

那須野 紺

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完全満足状態(美咲SIDE)

自宅である恵比寿のマンションに帰宅したのは16時過ぎくらいの事。
冴子をこの部屋に住まわせるようになってだいぶ月日も経っている。

冴子には、同棲の条件として、元いた冴子のアパートはそのまま借りたままにしておく事、それからその部屋には週に一度は帰る事を約束させていた。

二人共に職場を変えるにあたり、中野にある冴子のアパートは引き払わせても良いだろうと思っている。
何だったらこの部屋にもこだわる事なく、二人でどこかに新たに部屋を借りるか、買ってもいい。
今あるこの部屋を売るか貸すかすれば資金は簡単に作れるだろう。

でもこの部屋も、広さとしては二人で住むには十分だし、冴子自身は住む場所や部屋のグレードに関して贅沢はしたがらない事だろうとも思うから、ともかく二重生活のようになっている冴子の状況を少しスリムにするのだけは、本人が望むのであればさせても良いと考えている。

「……」

容子に触れられた肌が、泡立つような火照りを残している。
私は、さっき容子にされた事について冴子に勘付かれる事を、恐れてはいなかった。
むしろ、それを知って冴子がどういう態度に出るのか、少し知りたいとさえ思う自分がいる。

「ただいま」

静かに玄関扉を開けると、冴子の声は返って来ない。
代わりにバスルームから明かりが漏れているので、冴子はシャワーでも浴びているのだろうか、と思いつつ玄関に上がった。

ちょうどいい、冴子に気付かれないよう急いで裸になりバスルームに飛び込むと、シャワーを浴びている冴子が悲鳴も上げずに固まっていた。

身体はこちらに背を向けたままで、顔だけで振り返った冴子と目が合う。
冴子はほんの少し固まっていたけれど、慌てて「おかえりなさい」と言葉を発した。

「ただいま」と改めて言いながら一瞬だけ冴子の裸体を鑑賞する。
…そう、冴子の身体はGカップのバストが目立っていると本人は思っているようだが、真に綺麗なのは後ろ姿なのである。
胸ほどではないがボリュームがある割にきちんと張りのあるお尻と、それの対比で相対的に腰がくびれて見える。
背骨と肩甲骨のラインは、しっかり陰影が浮くほど肉が薄くて、それは私の目にはむしろ煽情的に映るのだ。

それから立ち仕事が多いからだろうけど、ふくらはぎや足首まわりは締まっていて、案外と足だって長く見えるのだ。
そういうメリハリのある身体の上に整った顔と真っすぐで長い黒髪が乗っている娘、それが二宮冴子である。

さすがに胸を隠したりはしていないが、冴子の肌には無数の水滴が乗っていて、それらがクリスタルビーズのように肌の上で光っているし、洗ってクリップでまとめている髪からも水滴がしたたり落ちていて、さながらヌードグラビアの1ショットのようだった。
けれど容姿に関して、特に身体に関して褒めても、冴子はさほど喜ばない。
喜ばないながらも、それでも私が褒める分には嬉しいのか、どう反応すれば良いのかわからなさそうな微妙な表情で、笑いかけてくるのが常なのだ。

「…こんな時間に、オナニーでもしちゃってたの?」

冗談半分でそんな事を言ってみると、冴子はぎくりとした様子でそそくさと水栓を閉じた。
その反応だけで指摘が当たっているのだなとわかったけど、それ以上追い詰める事はせず、私もシャワーを浴びる事にする。

「…もう少し、帰りが遅くなるのかなと思っていて…」

目を反らしたまま冴子がそんな事を言う。
オナニーぐらい何だと言うのだ。こちらは容子と一戦交えて来ているのである。それを、たったそれだけの羞恥で見逃すのは宜しくないと心の中で冴子に毒づいた。
そして実際にはこんな言葉を口にする。

「別に良いでしょ…それに私は今すぐにでも冴子としたい気分なの」
「え?」
「二度言わせるの?」
「…いえ」

そこまで話してようやく、冴子の視線が私の身体に固定される。
シャワーから得た熱とは別種の火照りを、私の肌の色から認めたのだろうか。

「…でも」

冴子が戸惑ったように首を傾げる。
私の「したい」が、どんな方向性の事を言っているのか、探る表情だった。
一方的に攻めたい気分なのか、それとも奉仕させたいのか、あるいは露出まがいのプレイをしたいのか…男女の交わりとは違い女同士の場合「したい」の意味する所は非常に幅が広い。

冴子は、私が望む内容に応じて、必要な準備をしてくれようと構えているのだろうが、そんな物は必要ないのだと私はまた心の中で呟いた。

「とにかく、冴子の身体に触りたいんだ」
「……」

本人を目の前にしているのに、真正面から向き合いもせず事務的にシャワーを浴びながら言う事か、と今度は自分に突っ込みが入るけど、多分触り始まったら止まらないような予感がしていて、安易に冴子に触れる事はしたくなかった。

それと同時にこういう事を言われた時、冴子は万全のコンディションで臨もうとするから、次の冴子の言葉はすぐに想像がついた。

「先に出て、待ってます」
「うん」

性的な交わりにおける「上書き」なんて考え方はばかばかしいと思う私だが、今日ばかりはそんな風に上書き思考を一蹴できないでいる。

容子に掻き回された花弁の内側も綺麗に流して、冴子には最低限失礼のないような状態を目指した。
…それでも、しつこく冴子の身体を貪る事は大人げない事だという考えもわいてきて、頃合いを見て夕食を摂るようにしよう、とはあえて自分に言い聞かせていた。

*-*-*-*-*-

冴子の身体の隅々までも見たいと思い、なくても良いが一応眼鏡をかけて冴子の待つベッドに向かう。

先にバスルームを出た冴子は既に髪も乾かしていて、でもまだ暑さを感じているのか、身体にバスタオル一枚を巻いただけの恰好でミネラルウォーターをあおっていた。
私もさほど時間をおかずにバスルームを後にし手早く髪を乾かした後である。

「……あ」
冴子は急いでミネラルウォーターのボトルを締めサイドテーブルに置く。
少しでも、私を待たせないようにという気使いが見て取れた。
それに甘える訳ではないが、私は文字通り走って冴子に飛びかかり、唯一冴子の身体を覆っているバスタオルを剥ぎ取った。

そこでようやく冴子は小さな悲鳴を上げたけど、そこには何か期待や高揚が入り混じっている響きがはっきりと含まれていて、私は躊躇なく冴子の胸に唇を寄せていった。

「あ、あんっ」

何も言わず冴子の手を握ったまま、露わになった胸の先端を口に含んで乳首を舐め回す。
早くもかなりの硬さで勃ち上がっている乳首は口の中でころころと転がった。

「あ、あ…っん」

切れ切れにこぼれる冴子の喘ぎ声と、夢中で乳首に吸い付く吐息混じりの自分の立てる音が同時に聞こえてきて、それまでに十分興奮していたはずの自分の下腹部が、ズンと段を上るように熱く疼くのが感じられた。

「お姉さま、そんな、あ…やんっ」

何だろう、昔の彼氏にでも同じようにされたのだろうか、冴子はやたらと恥ずかしがっている。
私の舐め方はそれぐらい、執拗で激しかった。
時折乳首に軽く歯を立てて引っ張ったり、派手に水音を立てて乳首をチュウチュウと吸ってみたり。
そのうちに握っていた冴子の手を離して、口で触れていない方の胸は思い切り揉んでみたりして。

左右の異なる刺激に、冴子は「んっ」とうめいたり、そうかと思えば「ひ…あんっ」と甲高く喘いだりを繰り返している。

これまでに付き合った相手からもさんざん胸は揉まれ愛撫されたろうに、それでも他の誰よりも多く私は冴子の胸を触り舐め回している自信がある。
理由は簡単、私と交わるようになってから冴子の胸は感度も、双丘の弾力も明らかに変化したからだ。

乳首はより敏感になり一瞬で勃起するようになった。
ボリュームのある双丘は元々それなりに柔らかさがあったけど、私が触るようになって以降は表面から芯の部分まで均等に、柔らかさと張りを両立させた、絶妙な触り心地に変化したのだ。

胸が大きい場合、弾力と形の変化は密接に関連しているもので、ただ激しく揉むばかりでは形は崩れやすいし年齢を重ねた時に下垂しやすくなる。
それでも若い冴子の胸の芯の部分には、まだ硬さが残っていた。
それを私がほぐして、冴子の年齢にしてはこなれた弾力にしつつ形の崩れは最小限に留める事ができている。

…だから。
冴子の身体は半分以上、私が開発したと言っても過言ではないはずだ。

だからこうして時々、冴子の胸をめちゃくちゃに揉み回す権利があるのだと、勝手な言い訳を考えながら思うままに触ってしまっている。

「ん、冴子…」
「あ、あはぁ…あんっ…」

そう、それでいい。
とにかく感じる姿を見せて、声を聞かせて欲しい。
他の事など考えられなくなるぐらいにまで私の愛撫に夢中になって欲しい。


「……」

焦らすように舌先だけで胸の先端を軽くチロチロと舐めていくと、冴子は瞳に涙を溜めて鳴いた。

「お、お姉さまぁ」
「…うん?」

腫れあがったようにビンビンに勃起している乳首が卑猥で、でもそれを目前にして口を離すのは精神力が求められた。
私は冴子の顔ではなくその勃起した乳首を凝視し続ける。

「胸も、気持ちいいんですけど、もう…その…」
「……」

そんな事はこちらだって同じだ。
私だって、冴子の胸を愛撫しているだけでどれだけ感じて濡らしているか。
どちらがどれだけ恥ずかしい淫液をこぼしているのか同時に確かめる為に、私は身体を反転させ冴子の眼前に自分の秘部を曝け出す。
…ひょっとすると脚を開いた拍子に冴子の顔に蜜を落とすかもしれないという不安さえ感じながら。

そうなったら申し訳ないという気持ちもあって、私はあえて秘部を見せつける時間は取らずにその場所を冴子の口元に限りなく触れる位置まで近づけた。
躊躇なく冴子の唇が、私の花弁に吸い付いてくる。

「あ、は、ん……」

思わず首が仰け反ってしまうが、こらえて冴子の脚の間に顔を沈めるべく前傾姿勢を取る。
顔が冴子の秘部に埋まる寸前に眼鏡を外して。

そこからは、二人とも同じ。
くぐもった喘ぎ声と、密をすする鈍い音が、それぞれ顔の前と股間の二か所から聞こえてくるだけだ。

「あぁ…お姉さまの、おいしい」

わざとだろうが被虐的な事を言うものだ、と冴子のいやらしさに目を細めつつ、こちらは下品なぐらいに低い水音を奏でながら冴子の膣口を舌先で擦ってやる。

舌先に、膣口のひくつきが伝わり、こちらの膣穴までキュンと縮まる気がした。
そうなれば多分、淫蜜は絞られるようにこぼれて冴子の口内に流れ込んでいく事だろう。

「ん、んっ…んふぅ」

案の定冴子がそれらを飲み下しているらしい呼吸音が聞こえてきて、私は言い知れぬ征服欲が満たされていくのを感じる。

一切陰毛の生えていない冴子の花弁の外側も丁寧に舐め上げながら、私は冴子の花弁や萌芽がいかに充血しているのか目視で確認した。

自分の唾液とは別種の、白く濁った蜜が花弁の間から溢れてくるのもよく見える。
形や色はグロテスクと言う人もいるかもしれないが、何度も交わり育てたような気持を強く抱く私にとっては、これらの器官全てが可愛らしく見えるのだ。

もっともっと、何度でも可愛がって、愛でてやりたい。この娘の秘められた場所を。
そういう気持ちで丁寧に花弁の間を舌で往復するように舐められているのが、冴子にとっては抑制のきいたプレイのように思えたのか、唐突に「はぁっ」と大きな息を漏らしてくる。

「あんっ、お姉さま…」
「……」
「お、おまんこは、激しくしてくれないんですか…?」

泣きそうな声だ。媚びるようでもある。
冴子はいつもこうやって煽るのだ。本人にはその自覚はあまりないようだけど。

「するわよ、こうでしょ?」

膣穴に指を突っ込み、剥き出しにした萌芽は上下左右に舌先を使って弾いていく。

「あぁっ、そんなっ…イっちゃうっ」

冴子はそう言ったかと思うと、まるで自分を戒めるように激しく私の秘部にしゃぶり付いて来た。
思わずこちらも動きが止まりかけるが、身体を震わせながらも耐える。

そこからはひたすらに、互いの絶頂に向けて持てる技術の全てを出し尽くすのみだ。
と言っても自分も感じているから動きはそう自由ではないけれど。

私は冴子の膣内のある一点を攻め、冴子は私の萌芽を攻める。
私の指が冴子の絶頂するスイッチを擦り上げたのと、冴子が私の萌芽にわずかに歯を立てたのはほとんど同時だった。

「あ、あぁっ…!」

互いの身体が大きく跳ねるように痙攣し、それからぐったりと脱力する。
最後の方は悲鳴に近い声で喘いでいただろうけど、二人とも絶頂の申告はできなかった。
それから力を込めて身体を起こし、冴子の上半身も起こして激しいキスを交わす。

「んふ…んん」

なんて気持ちいいんだろう。
何も遠慮のない、見苦しいぐらいのただ激しいだけのキスなのに。
少しでも広く、少しでも長く舌と舌をくっつけていたくて、呼吸するのも忘れて冴子の唇にかぶりついてしまう。

そうしながら、当初偽竿を使わないつもりでいたはずなのに、急に気が変わり冴子にこう告げていた。

「…ね、今度は冴子が犯して」
「…はい」

いつだったか、洗面台に両手をついて後ろから冴子に激しく貫かれた事があったのを、ふいに思い出したのだ。
後から考えても、容子にされた事を上書きして欲しいという事は、この時一切考えていなかったと思う。
そもそも容子の事自体、この時全く忘れていたのだから。

いつそれを感じ取ったかわからないけど、冴子はきちんと私の思考を読み取っていて、何も言わず激しく私を貫いてきた。
騎上位で冴子を上に乗せた状態で私が下から攻める時も冴子の胸はすごく揺れるけど、逆に冴子が激しく腰を使って私を攻める時も、冴子の胸はよく揺れる。

「あんっ、あ…あぁぁ」

身体を離した状態で、冴子に見下ろされながら偽竿で秘部を穿たれる。
奥まで一気に偽竿を突き入れられた瞬間は、冴子の胸は派手に揺れた。

「そう、そうやって…メチャクチャにして」
「わかりました」

冴子は攻める時には案外淡々としている事が多い。
近頃はちょっと攻めっ気のあるような言葉もかけてきたりするけど、基本的には直球勝負型と言うか、行為そのものを純粋に楽しめるタイプだから、あまり余計な事は言わない方なのだ。

でも、そんな風であっても私は十分冴子に対して戦慄を覚える事がある。
普段から受けの時でも勿論冴子はタフだけど、本当の冴子の性的タフネスぶりは、攻めの時にこそわかりやすく発揮されるのだ。

そりゃそうだろう。こちらが攻めている時には興奮の度合だって、自分サイドはコントロールできるけど、受け側となればそうはいかないし、余裕が残る程度とはつまり、物足りないという事になる。

おまけに冴子は攻めている時に自分自身が興奮しすぎるとプレイが破綻すると考えているからか、おそらく身体の使い方においてもコントロールできる範囲で自分を抑えているようで、それもあってかますます力が温存され、無限に攻められるのではないかというほど冴子はしつこく長時間攻める事ができるようだった。

「あ、あんっ…冴子、キスしたい」
「……」

冴子は自分の胸を押し潰すように私に身体を密着させ、苦しいぐらいに唇を塞いできた。
甘すぎる息苦しさの中で私は一気に膣内が収縮していくのを自覚する。
まるで、冴子を離したくないとすがりついているかのようだ。

それでも冴子は腰を器用に動かし、偽竿だけを出し入れするような動きを繰り返した。

「お姉さま、中が…凄くきついです」
「…だって」

続きは言いたくなくてまた冴子の唇にかぶりついた。
冴子の身体からも力が抜けていくが、どうにか主導権を握る為の最低限の余力は残そうとしている様子が伺える。

「もっと、奥ばっかりぐちゅぐちゅってして」
「……」

キスの合間に思わず卑猥なおねだりをしてしまう。
冴子は、一瞬苛立ったように息を深く吐いてから、思い切り偽竿を深く押し込みその位置で腰を小刻みに動かした。

「あぁぁ、イっちゃう…冴子イっちゃうよ」
「何度でもイってください、我慢しなくて良いんですから」
「うん、うん…っ、あぁんっ…」

25歳の冴子よりずっと年上なのに、子供みたいに甘えて情けないような気もする反面、たまに使う反則技のような気分でもあって倒錯した官能に襲われる感じがたまらない。
これをすると冴子はいつも、顔を真っ赤にして、何かに耐えるようにしながら私を犯すのだ。

「お姉さま…そういうのは…」

相変わらず偽竿で私の子宮口をつつきながら冴子が困ったように言う。

「…ダメ?」

更に媚びるように問い返すと、冴子は諦めたように一度瞬きをして答えた。

「ただでさえ…お姉さまの喘ぎ声聞いて興奮してるのに、そんなのされたら…ほんとにただ犯しまくるだけになっちゃいそうです」
「いいんだよ?それで…嫌なの?」
「……」

こういう場合に限って、という話にはなるけれど、交わりの中で冴子に媚びて甘える事など私にとっては何でもない普通の事だ。
でも冴子にとっては違うらしく、私の一言一言に対して、必死で理性を保とうとしながらも、それが崩れかけては獰猛な自身の衝動を呪うように苦悩するような表情を見せるのだ。

それが面白くて、と言ったら失礼かもしれないが、冴子の葛藤を破壊するまで、冴子に語り掛ける行為そのものは私にとってどこか楽しいものだったりする。

…まあその分、爆発した冴子の欲望を全身で受け止める覚悟は必要なんだけど。

「あ、あ、…あく、イっちゃいそう」

冴子の下敷きになったままの状態で私は身体を揺さぶられ、膣置くを何度もノックされ簡単に果ててしまう。
そうすると冴子は私の身体を裏返してきて、うつ伏せに寝そべった私の身体に、さきほどと同じように覆いかぶさり寝バックの状態で偽竿を押し込んできた。

「…あんっ、あ、当たってるから…」
「何がですか?」
「その、胸とか…色々」
「ダメですか?」

わざとらしく胸を背中に押し付けられて、更に膣内には偽竿が突き刺さっているという異様な状況に、私はまた倒錯した高揚を覚えた。

「ダメじゃない、いいから…冴子がやりたいように、して」
「はい」

今度はぐりぐりとねじ込むように偽竿が膣肉をえぐってくる。
閉じた脚の間で出し入れされる偽竿の動きは、入り口からもしっかりととらえる事ができ、挿入感が強く感じられた。

そこから身体を横に向けさせられ、片足を開いたような状態で斜めに偽竿を挿入される。
こちらの姿勢は楽だが、秘部だけがしっかりと偽竿に擦られていて不思議な心持だった。

「お姉さま…」

私の片足を抱えながら冴子が腰を振っている。
この態勢ならかなり長い時間続けていられそうだけど、姿勢が楽な分感覚が緩んで偽竿の動きにやたらと反応してしまう。

「あぁっ、あんっ…あぁぁ」

自分でもうるさいぐらいに喘いでしまうが止められない。
身体は楽だが、この態勢ではそれほど激しい動きはできないのだろう。もどかしさが募ってきた。

私は自ら身体をうつ伏せに戻すようにしながら膝を立て、四つん這いの姿勢を取った。
「後ろから入れて」とおねだりしようとしたが、その言葉は冴子によって遮られてしまう。
…いや、むしろそれを言わせない為に先に冴子が動いたのかもしれなかった。

だがそれは結果的に、不意打ちのように私の秘部に快感を与える事となり、私は肘から崩れるように枕に顔を埋めてしまった。

「あん、あぁ…気持ちいいぃっ」

思い切り良がる私の声を、冴子はどう受け止めているのだろうか。
軽くお尻に添えられた冴子の手からは、温かさや優しささえ感じるのに。
それなのに偽竿の動きだけは正に獰猛そのもので、私は潮だか淫液だかわからない物を、けっこうな量吹き出しながら良がっていたのではないかと思う。

「あぁっ、冴子…それいいっ、もっと…あんっ」

冴子はもう何も言わなかった。
自分の声しか聞こえない感じが恥ずかしいけど、やっぱりどうにもならない。

「…冴子、お願い、イってもやめないで…あ、い、イっちゃうっ…!」

身体がまた、ビクンビクンと大きく痙攣するけれど、私には確証があった。
冴子が辞めずに続けてくれたら、きっと連続絶頂できる。
そうしてイきまくる私の姿を、冴子に見て欲しいと思った。

「あ、だ、また…あぁっ…!」

達してからまた偽竿で十数回突かれた所で再び絶頂する。
その次は、数回の摩擦だけでまた達してしまった。

「あん、止まらない…また…っちゃうの…」

達した回数の区切りが微妙にわからなくなりかけた所で、私は意識を失ったようだった。

「あ、お姉さま、あの…」

冴子の声はなんとなく聞こえるけど、身体も口も動かない。
かろうじて、「冴子、大丈夫だから」と言ったつもりだったがそれは言葉になっていなかったようだ。

*-*-*-*-*-

「…あ、良かったです」

意識を失っていたのはどうやら十数秒の事だったようで、冴子もだろうが私もほっとした。
冴子はおそらく、相手を失神させる経験はしていなかったろうから、さぞかし慌てた事だろう。
あるいは二人して失神したような事はあったろうけど、一方的に自分が攻める側の時に相手が落ちるという経験自体は乏しいはずだった。

せめて私が早々に意識を取り戻せればいい、と思いながら私は落ちた事を覚えている。

「ゴメン、びっくりしたよね」
「それは、まあ…でも私は、自分としては何度も落ちてるから…」
「うん」

冴子を安心させたくて、狼狽える冴子の身体を抱き寄せる。

「大丈夫なんですか?…本当に」
「大丈夫、冴子だって落ちた後ピンピンしてるでしょーが」
「それはそうですけど、でも私は…」
「それはみんな一緒、放っておけばそのうち戻るだけよ」

「は、はい」
「うん」
「でも、ちょっとだけ感動しました」

まだほんの少し怯えたような冴子の頭を撫でてやると、冴子は甘えるように身体を擦り付けてくる。

「…なんで?」
「それは何だかちょっと、達成感みたいなものがあったから」
「そうだね」

私が落ちている間に冴子は偽竿を外したようだった。
いつもと違う私の様子に対して、冴子は何も言わないでいる。
私は改めて冴子の身体にギュッと抱きついて、冴子の顔のあちこちにキスを落とした。

「だからそういうのは…」

冴子が恥ずかしそうに首をすくめる。

「何?」
「緩急の自在さが、ずるいです」
「あー……」
「でも、頑張ります」

あまり真面目に言われると、若干ピント外れの感もあるのだが、それでも冴子には他の娘にはないタフさがあるから、まあ良いだろうと思う事にした。

「やっぱり、暇だとオナニーばっかりしていけないわね」
「え?」

私と冴子は同じ日に今の会社を退職するけれど、冴子の方が早く有給消化に入っているのだ。
私も後から有給消化には入るので、そうしたら冴子と小旅行でもしようかと考えているのだけど。

「……」

私は両手で冴子の手首を握り、左右の手首をくっつけるように寄せる動作をした。
さながら私の指が手錠のように冴子の手首を拘束しているイメージである。

ごくたまに、一瞬だけよぎる私の願望。
冴子を部屋に閉じ込めて、ベッドか柱にでも繋いで軽く拘束する事。
性的な意味だけならともかく、行動の自由まで奪うのは犯罪だ。冴子が望まない限りは、という条件付きではあるけれど。

その願望は言葉にせず、冴子の手首を握る動作でおしまいにする。

「お姉さま…?」
「ううん、せっかくの休みなんだもの、好きなだけしたらいいわ」
「嫌です」
「は?」

冴子は、どうしてわかってくれないんだとでも言わんばかりの勢いでむくれて見せる。

「オ、オナニーは…どうしようもない時にしか、してません」
「……別に、無理しなくても」
「だってほんの少し待っていればお姉さまとこうしてエッチができるのに、それなのにそれすら我慢できない自分が、情けないんです」
「……」

もしかして、と悪い連想をしてしまう。
冴子はわかっていたのではないだろうか。容子の行動を。
わかっていて、当てつけにオナニーしたのではないか、という邪推をせずにはいられないが、冴子にその自覚はなさそうだった。

「…じゃ私が休みに入るまでの間は、逆に私が指示してあげようか」
「…?」
「冴子がいっぱいいっぱいになる前に、私が冴子にオナニーしろって命令すれば良いよね?」
「……」

冴子は黙っていたけど、明らかに興奮しているようだった。

「…して、欲しいんだ?」
「……はい」
「いい子ね、いやらしくて」
「はい」

「じゃ素直でいやらしい冴子を、今からいっぱいイかせてあげる」
「…はい」

そう答える冴子の声はかすれてほとんど聞き取れなかった。
私は、それまで冴子が使っていた偽竿を自分に装着し、冴子を組み敷くように押し倒して何度も何度も貫いた。

「次にオナニーする時は、今日の事を思い出して、慰めなさい」
「は、はいぁ…あんっ、あひぃあ…!」

長時間にわたり攻め側をやっていた所為か、冴子は一瞬で盛大に喘ぎ秘部をだらしなく濡らしていった。
その泥濘に偽竿を突き入れるのが本当にスムーズで気持ち良いから、頼まれずとも幾度も繰り返してしまう。

「あ、あぁ、あんっ、イっちゃってます…お姉さまぁ、イってるのに…」

さきほど私がねだった行為をこうだと実践するように、私は冴子の状態に構わず好きなように偽竿を使って冴子の膣内を攻め立てた。

冴子の内側を全部触って、全部の場所で感じさせたくて。

その記憶が決して消えないようにと願い、だから何度も同じ場所を擦っていくのは自然な行為なのだが、冴子にとっては終わらない攻めに苛まれている心持のようであり、そういう状況に陶酔していく自分自身を怖いと思っているようで、拒むような事を言いながら身体はますます開いていった。

冴子の身体ははっきりと、「もっと」と言っている。
だから私はしつこく何度でも、冴子の内壁を丁寧に、時には乱暴に偽竿で擦った。

そうしながらとびきり艶めかしい声で冴子に囁く。

「…気を失ったらダメよ、オナニーの時思い出せなくなるだろうから」
「でも、だ、あぁぁ…あ!」

いやいやをするように冴子が首を左右に振りまた達する。
逃げようとする身体を捕まえて、また激しく膣置くを穿つと、冴子は一際大きな声で叫ぶように喘いで、涙をこぼしながらまた果てた。

落ちて欲しくないのは事実で、あまり冴子に落ち癖をつけさせたくない。
だからこれ以上は無理というギリギリまでは攻めるけど、それ以上深追いはしないようにと意識した。

「お姉さま、なんだか…ダメかも…」

急に冴子の反応が緩慢になった。
落ちるのだろうかと思い腰の動きを緩めたけど、冴子は失神しなかった。
代わりにとろけたような表情でこんな事を言ってくる。

「…中でイくの、普通にあったのに…もっと凄いのが来て…」
「深くイっちゃったの?」
「…はい」

冴子の様子ががらりと変わり、完全満足状態とでも言うような、全てにおいて満たされたような様子でただ身体を横たえている。

「…ごめんなさい、何だか…動けなくて…」
「ううん」

冴子の身体に起きたのはおそらく、同じ中イキの中でもこれまでになく深いものを体験したという事ではないかと思う。
特に膣内で感じて達する度合は、軽いものから深いものまで実に幅が広い。中で達する事に慣れてくれば、割と簡単に軽い絶頂は体験できるようになるものだ。

それの逆--自分でも知らなかった深さを、冴子は体験したようだった。
こういう絶頂の仕方は、事後の余韻が全く異なる。
性欲底無しを自称する冴子でさえ、かなりの長時間満足状態を持続できるのだから。

「今はもう、オナニーの事なんて考えられません」
「そう」

なんとなく身体を寄せ合うように抱き合ったままそんな話をするけど、それだって一晩寝ればあっさりリセットされる程度の事だろう。

それでも、完全満足状態の冴子の姿を眺めていられるのは私も幸福な気持ちになれた。
冴子が本当に欲しがっているものをようやく与える事ができた気がして。
感想 4

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逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。