8 / 10
8
しおりを挟む
ドンっ!クスクス…
「あらサイネリア様、その様な格好ははしたないですわよ?」
誰のせいだと…はぁ…
「本当に淑女の鏡マリア様のお子様なのかしら」
クスクス…我慢我慢…
「そういえば!私この間東方の書物で読んだのですがサイネリアのお花は、Cinerariaと書くことから死にまつわるとして忌み嫌われてるそうですわ。かわいそうですわね。」
うー怒りそうだけど我慢我慢。こんなの前世ではたくさんあったんだから気にしちゃダメ…でもきついなぁ…
「失礼しますわね。はぁ、しばらく見ないうちに婚約者が変わった話は聞いていましたがこんな方が殿下の婚約者だなんてガッカリですわね…」
誰だろう…この子…こんな子クラスにいたっけ…?
「うるさいわね!黙りなさい!私は皇太子妃になる人間なのですわよ?!」
真っ赤になったジュリエッタが女の子を押して女の子が倒れ込む。そのとき私の中っで何かが切れる音がした。
「ふっ、皇太子妃?」
「な、何よ」
「ルノお兄様に名を呼ぶことすらまだ許されていないお方が、もう皇太子妃ですか…婚約とは所詮口約束。そもそも仮に貴方が未来の皇太子妃だとして、ご自分で未来の臣下を傷つけようとするお方が今の皇后様みたいにできるとお思いですの?」
笑いが止まらないし、なぜか力が溢れてておかしい。
「私に危害を加えるだけならまだしも、関係ないお嬢様まで巻き込むだなんて有り得ませんわ…それに私の真名を軽視にすると言うことは公爵家及び私に祝福を与えてくださっている精霊ユラシエール様も軽視した発言ということで受け取ってよろしいのよね?ねえ…ジュリエッタ様?普段私が何も言わないからその地位でいれている事にお気づきになれないのかしら?」
なんかおかしい。周りに精霊がたくさんいて何かを言ってるのはわかるけど何も聞こえない。誰かが私の体を操作しているみたい…
「別にルノお兄様に告げ口のようなことをしなくても私の力だけで貴方の首をふい飛ばすことも簡単ですのよ?」
誰か助けて。制御ができない
「ほーら、こんな風に」
指を前に突き出してデコピンのようにする。ぼーっとする視界の中で微かにジュリエッタが泣いている事だけが確認できた。
「シア!だめだ!」
お兄ちゃん…?ミリアが呼んで来てくれたのかな。私が指を弾いたのとお兄ちゃんを認識したのはほぼ同時で、その直後に周りにすごい爆発音と炎が巻き上がる。私はそこで力尽きて倒れた…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
目が覚めたときには泣いてるミリアの顔があった。
「ミ…リア…?」
「お嬢様!ああ…良かったですわ!本当に…」
私は…私は
「人を殺してしまったの…?」
あんな近距離であんな爆風を浴びたジュリエッタは無傷というわけにはいかないだろう…
「いいえ、お嬢様、お嬢様が防御膜を貼っていただいたおかげで皆無傷ですわ!」
そっか…良かった…ってん?私が自分で防御膜張った?わけわからん…
「ユラシル様の愛し子それ望んだ。だから精霊動いた」
精霊達がやってくれたのか…
「ありがとうねみんな」
バン!!
「シア!!!」
あ、お兄ちゃー
「良かった…無茶をしないでくれ…お願いだから…」
お兄ちゃん…震えてるし、泣いてる…?こんなに心配させちゃったんだ。
「お兄ちゃ…ごめん…なさ…」
言い終わらないうちに私も泣き出してしまった。実はずっと不安で怖かったのかもしれない…そこから王子も来て泣き出して収集がつかなくなった。王子からは、「シアちゃんがどうにかなってたらどうするつもりだったの!」と怒られた。こんなに声を荒げた王子を見るのは初めてだった。私たちは泣いて泣いて疲れていつの間にかみんなで川の字になって寝てた。お兄ちゃんと王子は朝起きる時までずっと手を繋いでいてくれて、なぜだがとても安心した。
「お嬢様…お嬢様!アダムス様も王太子殿下もいつまでねてらっしゃるんですか!お嬢様のご学友がお尋ねになっておりますので、皆様起きてくださいませ!」
ご学友…?そんな人記憶にないのだけれど…
「ほら、昨日お嬢様を庇ってくださった方ですわ!」
あー…だとしたらこの状況かなりまずい…?
「ルノお兄様!起きて!格好直してくださいませ!ちょっとミリアルノお兄様が準備できるまで止めておいて!」
「かしこまりましたわ!」
えっと…王子とあと何すればいいんだ…
「シア…?どうかしたのかい?」
寝起きお兄ちゃんかっこよ…じゃなくて
「アディお兄様はねてらしても大丈夫ですよ!昨日は私のせいでお疲れになったでしょうし…」
「いや…起きるよ…ルノに兄の立場を奪われるわけにも行かないからね」
「シアちゃーん、じゃあ僕寝てていい?」
「いい訳がないでしょう…」
「わかったよー…」
「あらサイネリア様、その様な格好ははしたないですわよ?」
誰のせいだと…はぁ…
「本当に淑女の鏡マリア様のお子様なのかしら」
クスクス…我慢我慢…
「そういえば!私この間東方の書物で読んだのですがサイネリアのお花は、Cinerariaと書くことから死にまつわるとして忌み嫌われてるそうですわ。かわいそうですわね。」
うー怒りそうだけど我慢我慢。こんなの前世ではたくさんあったんだから気にしちゃダメ…でもきついなぁ…
「失礼しますわね。はぁ、しばらく見ないうちに婚約者が変わった話は聞いていましたがこんな方が殿下の婚約者だなんてガッカリですわね…」
誰だろう…この子…こんな子クラスにいたっけ…?
「うるさいわね!黙りなさい!私は皇太子妃になる人間なのですわよ?!」
真っ赤になったジュリエッタが女の子を押して女の子が倒れ込む。そのとき私の中っで何かが切れる音がした。
「ふっ、皇太子妃?」
「な、何よ」
「ルノお兄様に名を呼ぶことすらまだ許されていないお方が、もう皇太子妃ですか…婚約とは所詮口約束。そもそも仮に貴方が未来の皇太子妃だとして、ご自分で未来の臣下を傷つけようとするお方が今の皇后様みたいにできるとお思いですの?」
笑いが止まらないし、なぜか力が溢れてておかしい。
「私に危害を加えるだけならまだしも、関係ないお嬢様まで巻き込むだなんて有り得ませんわ…それに私の真名を軽視にすると言うことは公爵家及び私に祝福を与えてくださっている精霊ユラシエール様も軽視した発言ということで受け取ってよろしいのよね?ねえ…ジュリエッタ様?普段私が何も言わないからその地位でいれている事にお気づきになれないのかしら?」
なんかおかしい。周りに精霊がたくさんいて何かを言ってるのはわかるけど何も聞こえない。誰かが私の体を操作しているみたい…
「別にルノお兄様に告げ口のようなことをしなくても私の力だけで貴方の首をふい飛ばすことも簡単ですのよ?」
誰か助けて。制御ができない
「ほーら、こんな風に」
指を前に突き出してデコピンのようにする。ぼーっとする視界の中で微かにジュリエッタが泣いている事だけが確認できた。
「シア!だめだ!」
お兄ちゃん…?ミリアが呼んで来てくれたのかな。私が指を弾いたのとお兄ちゃんを認識したのはほぼ同時で、その直後に周りにすごい爆発音と炎が巻き上がる。私はそこで力尽きて倒れた…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
目が覚めたときには泣いてるミリアの顔があった。
「ミ…リア…?」
「お嬢様!ああ…良かったですわ!本当に…」
私は…私は
「人を殺してしまったの…?」
あんな近距離であんな爆風を浴びたジュリエッタは無傷というわけにはいかないだろう…
「いいえ、お嬢様、お嬢様が防御膜を貼っていただいたおかげで皆無傷ですわ!」
そっか…良かった…ってん?私が自分で防御膜張った?わけわからん…
「ユラシル様の愛し子それ望んだ。だから精霊動いた」
精霊達がやってくれたのか…
「ありがとうねみんな」
バン!!
「シア!!!」
あ、お兄ちゃー
「良かった…無茶をしないでくれ…お願いだから…」
お兄ちゃん…震えてるし、泣いてる…?こんなに心配させちゃったんだ。
「お兄ちゃ…ごめん…なさ…」
言い終わらないうちに私も泣き出してしまった。実はずっと不安で怖かったのかもしれない…そこから王子も来て泣き出して収集がつかなくなった。王子からは、「シアちゃんがどうにかなってたらどうするつもりだったの!」と怒られた。こんなに声を荒げた王子を見るのは初めてだった。私たちは泣いて泣いて疲れていつの間にかみんなで川の字になって寝てた。お兄ちゃんと王子は朝起きる時までずっと手を繋いでいてくれて、なぜだがとても安心した。
「お嬢様…お嬢様!アダムス様も王太子殿下もいつまでねてらっしゃるんですか!お嬢様のご学友がお尋ねになっておりますので、皆様起きてくださいませ!」
ご学友…?そんな人記憶にないのだけれど…
「ほら、昨日お嬢様を庇ってくださった方ですわ!」
あー…だとしたらこの状況かなりまずい…?
「ルノお兄様!起きて!格好直してくださいませ!ちょっとミリアルノお兄様が準備できるまで止めておいて!」
「かしこまりましたわ!」
えっと…王子とあと何すればいいんだ…
「シア…?どうかしたのかい?」
寝起きお兄ちゃんかっこよ…じゃなくて
「アディお兄様はねてらしても大丈夫ですよ!昨日は私のせいでお疲れになったでしょうし…」
「いや…起きるよ…ルノに兄の立場を奪われるわけにも行かないからね」
「シアちゃーん、じゃあ僕寝てていい?」
「いい訳がないでしょう…」
「わかったよー…」
0
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
【書籍化】番の身代わり婚約者を辞めることにしたら、冷酷な龍神王太子の様子がおかしくなりました
降魔 鬼灯
恋愛
コミカライズ化決定しました。
ユリアンナは王太子ルードヴィッヒの婚約者。
幼い頃は仲良しの2人だったのに、最近では全く会話がない。
月一度の砂時計で時間を計られた義務の様なお茶会もルードヴィッヒはこちらを睨みつけるだけで、なんの会話もない。
お茶会が終わったあとに義務的に届く手紙や花束。義務的に届くドレスやアクセサリー。
しまいには「ずっと番と一緒にいたい」なんて言葉も聞いてしまって。
よし分かった、もう無理、婚約破棄しよう!
誤解から婚約破棄を申し出て自制していた番を怒らせ、執着溺愛のブーメランを食らうユリアンナの運命は?
全十話。一日2回更新 完結済
コミカライズ化に伴いタイトルを『憂鬱なお茶会〜殿下、お茶会を止めて番探しをされては?え?義務?彼女は自分が殿下の番であることを知らない。溺愛まであと半年〜』から『番の身代わり婚約者を辞めることにしたら、冷酷な龍神王太子の様子がおかしくなりました』に変更しています。
女避けの為の婚約なので卒業したら穏やかに婚約破棄される予定です
くじら
恋愛
「俺の…婚約者のフリをしてくれないか」
身分や肩書きだけで何人もの男性に声を掛ける留学生から逃れる為、彼は私に恋人のふりをしてほしいと言う。
期間は卒業まで。
彼のことが気になっていたので快諾したものの、別れの時は近づいて…。
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる