悪役転生したので元推しのお兄様と末長く幸せになります!

雨歌

文字の大きさ
7 / 10

7

しおりを挟む
...正直舐めてました。お兄ちゃんの妹とはいえ、入場も抱えてもらって入って隣には王子。視線が痛すぎて心折れそうだった...
「つーかーれーたーーー」
「シアお疲れ様。」
あーお兄ちゃん!鉄仮面貫いてるはずなのに、そんな笑顔されたら嬉しすぎるよー!...周りの女の子にも被害出てるけど...
「ありがとー!」
あー!また持ち上げられたー!もうちょっと地面と仲良くしてたかった...
「あ、いたいた。シアちゃん、アディ」
「あールノお兄様お疲れですよ~」
王子は新入生挨拶をしたせいで教師達に長い間捕まっていたのだ。お気の毒に…私は王子に向かって手を合わせた。
「えーっとシアちゃん…僕そこまで疲れてはないんだけど…」
「あーごめんなさいです?」
この世界にも手を合わせるって文化あったのか…さすが日本のゲーム…
「シュタウノーゼンくんちょっといいかな」
あー!!お兄ちゃんにまでついに魔の手教師が…
「アディお兄様、私は大丈夫です。ルノお兄様と待ってますわ」
「はぁぁ…じゃあルノ頼んだよ。先に寮へ帰ってても構わないから」
ちょっとちょっと!なんで受け渡しするの!?
「自分で歩けるよ!!」
「だーめ。シアいい子にしててね?じゃあよろしく」
「シアちゃん僕のことも考えて」
あー…いくら王子でもお兄ちゃんは怖いんだね…分かったよ…
「じゃあシアちゃんこれからどうしようかね?」
んーここで待っててもお兄ちゃんいつ帰ってくるかわからないしなぁ。そんなことを考えていたら、
「ルエノワール殿下。ごきげんよう」
と声が聞こえてきた。王子は目もくれないけど、下の名前で呼んでる…誰…?隠し子とかかな?
「ご入学おめでとうございます。此度殿下の婚約者となりました、ジュリエッタ・エル・ジェノエスタと申します。前回ご挨拶に伺った際、御留守だったのでこの場でご挨拶申し上げます。」
あーーー…王子の婚約者か…ジェノエスタって言うと侯爵家の人だよね。っていうか王子固まってるけど…
「ルノお兄様~帰ってきてくださーい」
耳元で大っきい声出してみたらやっと帰ってきた。うわー見るからに不機嫌なんだけど…
「ごきげんよう、ジェノエスタ侯爵令嬢。挨拶は不要だと言ってあったはずだけど?僕の邪魔しなければ誰でもいいんだから。あと僕の名前を呼ぶのを許した覚えはないのだけれど…」
こわぁ…なんでこの子にはこんな最初から不機嫌なんだろ…こんなんなくせになんでモテるんだろ…わからない…
「で、ですがその子はー
「この子が何?」
笑ったって怖いものは怖いよ王子…しょうがないなぁ…仲裁に入るか…
「ルノお兄様、おろしてくださいませ。この状態で侯爵家の方に挨拶するわけにはまいりませんので」
このままだと王子がこの子のことイチャモンつけて何かになりかねないからなぁ…
「ご挨拶遅れて申し訳ありませんわ。私シュタウノーゼン家が長女サイネリアと申します。王太子殿下には兄とともに仲良くさせていただいておりますの。今後会うことも多いでしょうし、ぜひ仲良くしてくださいませ」
「あ、シュタウノーゼン家の…で、でも愛称で呼ぶのは王族と配偶者だけだと聞いておりますわ!不敬ですわよ」
この子もクローディアと同じ思考回路か…王子の前で堂々と呼んでるんだから王子が呼ばせてるのなんて一目瞭然でしょうに…
「ねールノお兄様ぁ…やっぱりこの呼び方やめましょうよぉ。皆様から言われるじゃないですか!」
もう!と怒った顔をして見せたが正直呼び方に関しては本当にどちらでもいいのだ…
「うーん、でもシアちゃんがそう呼んでくれないと僕は悲しいなぁ…」
王子は私を持ち上げながらそう言った。
「じゃあシアちゃん、もう気は済んだだろうし行っても構わないかな?」
「はーい」
王子の目が笑ってないし、これ以上怒らせる理由もないしね。そのとき後ろから「許しませんわよ…」と言う声が聞こえた。うーんまた嫌なことに巻き込まれた気がする…
———————————————————————
「つまんなーーーーい!!!!!」
「こらこら、シアはしたないよ」
学校の授業ちょーつまんない…
「だってお兄ちゃんとせっかく会えたんだよ!?授業中はシアいい子だもん!」
授業が男女別だなんて全然聞いてない!お兄ちゃんとずっといれると思ったのに!!!だからいい子のシアちゃんしてらんないよー!!辛いよ…
「そっかぁ、シア悲しくなっちゃったのかー」
「そーだよーお兄ちゃん」
悲しいだけと言うわけでもないのだ…ジュリエッタ(王子の婚約者)が意地悪してくるのだ…それも自分で言うのもなんだけどシアちゃんチート令嬢だから基本なんでもできちゃうから授業内容とかじゃなくて、足かけてきたり、影から笑ってたり、もの隠したり陰湿なことばっか…もうやんなっちゃうよー…
「お兄ちゃんと一緒が良かったなぁ」
そう言いながらお兄ちゃんに頭ぐりぐりしたりしてみる
「うーんあと三年は経たないと同じクラスにはならないからなぁ…」
そう、この学園は高等部になるまでは、男女別で作法などを学ぶのだ。
「シアも男の子が良かったなぁ…」
「やっぱり何かあったの?」
「なんにもないよー…」
あるけどこのシスコン達に話してろくな未来になる気がしない…
「まぁまぁシアちゃん。今日の放課後まで我慢したらいいものあげる」
「いいもの?」
王子がお兄ちゃんに耳打ちするとお兄ちゃんは途端に笑顔になって「楽しみにしてて!」と言った。なんだろう…?
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

捨てられ侯爵令嬢ですが、逃亡先で息子と幸せに過ごしていますので、邪魔しないでください。

蒼月柚希
恋愛
公爵様の呪いは解かれました。 これで、貴方も私も自由です。 ……だから、もういいですよね? 私も、自由にして……。 5年後。 私は、ある事情から生まれ育った祖国を離れ、 親切な冒険者パーティーと、その地を治める辺境伯様のご家族に守られながら、 今日も幸せに子育てをしています。 だから貴方も勝手に、お幸せになってくださいね。 私のことは忘れて……。 これは、お互いの思いがこじれ、離れ離れになってしまった一組の夫婦の物語。 はたして、夫婦は無事に、離婚を回避することができるのか?

女避けの為の婚約なので卒業したら穏やかに婚約破棄される予定です

くじら
恋愛
「俺の…婚約者のフリをしてくれないか」 身分や肩書きだけで何人もの男性に声を掛ける留学生から逃れる為、彼は私に恋人のふりをしてほしいと言う。 期間は卒業まで。 彼のことが気になっていたので快諾したものの、別れの時は近づいて…。

転生したら没落寸前だったので、お弁当屋さんになろうと思います。

皐月めい
恋愛
「婚約を破棄してほしい」 そう言われた瞬間、前世の記憶を思い出した私。 前世社畜だった私は伯爵令嬢に生まれ変わったラッキーガール……と思いきや。 父が亡くなり、母は倒れて、我が伯爵家にはとんでもない借金が残され、一年後には爵位も取り消し、七年婚約していた婚約者から婚約まで破棄された。最悪だよ。 使用人は解雇し、平民になる準備を始めようとしたのだけれど。 え、塊肉を切るところから料理が始まるとか正気ですか……? その上デリバリーとテイクアウトがない世界で生きていける自信がないんだけど……この国のズボラはどうしてるの……? あ、お弁当屋さんを作ればいいんだ! 能天気な転生令嬢が、自分の騎士とお弁当屋さんを立ち上げて幸せになるまでの話です。

わんこ系婚約者の大誤算

甘寧
恋愛
女にだらしないワンコ系婚約者と、そんな婚約者を傍で優しく見守る主人公のディアナ。 そんなある日… 「婚約破棄して他の男と婚約!?」 そんな噂が飛び交い、優男の婚約者が豹変。冷たい眼差しで愛する人を見つめ、嫉妬し執着する。 その姿にディアナはゾクゾクしながら頬を染める。 小型犬から猛犬へ矯正完了!?

王子を身籠りました

青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。 王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。 再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

【完結済】私、地味モブなので。~転生したらなぜか最推し攻略対象の婚約者になってしまいました~

降魔 鬼灯
恋愛
マーガレット・モルガンは、ただの地味なモブだ。前世の最推しであるシルビア様の婚約者を選ぶパーティーに参加してシルビア様に会った事で前世の記憶を思い出す。 前世、人生の全てを捧げた最推し様は尊いけれど、現実に存在する最推しは…。 ヒロインちゃん登場まで三年。早く私を救ってください。

転生したら悪役令嬢だった婚約者様の溺愛に気づいたようですが、実は私も無関心でした

ハリネズミの肉球
恋愛
気づけば私は、“悪役令嬢”として断罪寸前――しかも、乙女ゲームのクライマックス目前!? 容赦ないヒロインと取り巻きたちに追いつめられ、開き直った私はこう言い放った。 「……まぁ、別に婚約者様にも未練ないし?」 ところが。 ずっと私に冷たかった“婚約者様”こと第一王子アレクシスが、まさかの豹変。 無関心だったはずの彼が、なぜか私にだけやたらと優しい。甘い。距離が近い……って、え、なにこれ、溺愛モード突入!?今さらどういうつもり!? でも、よく考えたら―― 私だって最初からアレクシスに興味なんてなかったんですけど?(ほんとに) お互いに「どうでもいい」と思っていたはずの関係が、“転生”という非常識な出来事をきっかけに、静かに、でも確実に動き始める。 これは、すれ違いと誤解の果てに生まれる、ちょっとズレたふたりの再恋(?)物語。 じれじれで不器用な“無自覚すれ違いラブ”、ここに開幕――! 本作は、アルファポリス様、小説家になろう様、カクヨム様にて掲載させていただいております。 アイデア提供者:ゆう(YuFidi) URL:https://note.com/yufidi88/n/n8caa44812464

夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い

青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。 神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。 もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。 生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。 過去世と同じ轍を踏みたくない……

処理中です...