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ダラムル=イカシテル+イカレテル
3) 守代とは
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翌日、起きるとジェルナとルルナが朝から魔法の練習をしていた。
ふと二人の横を見ると、ネズミが4匹並んで二人を見ている。
「そのネズミ、テイミングしたのか?」とバクト
「ううん。なついてるの」と二人。
「テイムの練習もしてみろよ」とバクト
「わかった」と二人は言い、ネズミの前に立つ。
二人の両手から虹色の光が出た。
「チューた」「チュー助」と言うと、ネズミに虹色の光は吸収された。
二匹のネズミはそれぞれの前で片膝をつき、 服従のポーズなのか、いかにも服従している。
「出来たのか?」とバクト。「何か命令してみな」
ジェルナは「えーとチューた。ジャンプして」と言うとネズミは20CMくらいジャンプした。
ルルナは「えーとチュー助。カリナおねーちゃんを起こして」と言うとネズミはカリナの寝顔の横にいき、頬っぺたをピタピタたたいた。
しかし起きない。チュー助はカリナの鼻をつまむ。するとカリナは
「もう~やめてよ~」と言い目を開ける。
開けると目の前にネズミが鼻をつまんでいる。
「ひぃ~きゃーーー!!」と言って飛び起きた。
「なに?なんなの?」とパニック。
その声でポロン、ワイザ、ヒャッポも起きる。
「ごめん。カリナ。俺がやらせたんだ。」とバクト
「二人がネズミをテイムしてさ。」
「もう~やめてよね!夢にでるわ!まったく!」
「で、テイムを解除できるかな」とバクト
「わかんない。やってみる」と二人。
ネズミに両手を翳し、解除を念じるとネズミから虹色の光が両手に戻った。
するとネズミは元の位置にもどり、ほかの2匹と合流した。
「これでテイムの練習も出来るな」とバクト
「うん練習する~」と二人。
「おはようございます!」と言って倉庫の入り口があいた。
ギャオスだった。
後ろにメイドみたいなのが一人いて荷物をもっている。
「皆さま。おはようございます。朝ごはんをお持ちしました。食べましょう」
「朝ごはん、朝から食べるのか?」
「え?逆に皆さまはご飯はいつ食べてるので?」
「夕方だけだけど、朝ごはんて」
「皆さま。貴族は朝、昼、夜と一日3食、食べます。」
「あ~だから貴族はデブばっかなのか」
「いやいや皆さま育ちざかりですので食べて大きくなりましょうよ。」
それを聞いたワイザは身体を大きくしたいのか、乗り気で会議テーブルをいきなり置いた。
「で、うしろの子は?」
「あ、メイドのセリーと申します。猫人族のお抱えメイドです。」
見るとかわいい耳と尻尾がある。
「彼女は料理、掃除、洗濯など家事、体術を極めたプロです。」
確かにギフトを見ると家事レベル35だ!初めて30以上を見た。体術はレベル7だ。
「皆さま初めまして、セリーと申します。ギャオス様の専属メイドです。」
と言い、荷物を手際良く広げ、中からパンやら、フルーツやら、カットされた野菜やら、肉を塩漬けにして干したものなどを手早く広げた。
あとはポットみたいなのから、コップに注ぎ。人数分用意する。
その間わずか30秒。「用意が出来ました。」
ワイザは椅子を用意するも4脚足りない。
棚の上にある棚を力ずくで取り外して下に置き4人掛け椅子を即席で作った。
「セリーさんもかけて」とワイザがとなりをポンポンと叩く。
セリーは一瞬ギャオスを見るとギャオスが頷く。
では、と座った。全員着席すると皆バクトを見る。
「いただきます!」とバクト。「いただきます!」
「貴族様は朝からこんなの食べてるのかよ」と文句なのかなんなのか。
「そうだギャオス。そろそろここも手狭だから、物件を探したいんだけど、いい不動産屋なんかしらないか?」
ギャオスはひとしきり考えて、手をポンと叩いた。
「あぁ父に相談してみます。・・・じつはこの近くに使っていない別宅がありまして、」
「そうか頼む。あとさ、今日ジェルナとルルナを連れて、雑貨屋とかワーフ武器屋以外の武器屋を見に行ってほしいんだけどいいか?」
「はい。かまいませんが武器ですか?」
「いや、実はワーフの武器類が盗まれていてな、その武器がどこに流出しているのか調べてほしいんだ。俺たちは顔が割れているからな」
「見てもわかりませんよ」
「いや、ワーフ武器屋の武器類は全て兜と髭のマークが刻印されている。ヒャッポ弓は?」
ヒャッポが立ち上がり弓を持ってきて、ギャオスに見せた。
「・・これ・・・この・・マーク・・・わかる?・・」
めっちゃ近づけてくる。「わかりました。わかりました。」
「じゃあ僕は二人を連れてこの後いってきます。セリーはここの倉庫の掃除でもしていてください。」
「はい。わかりました。」
皆が食べ終わるのを確認したセリーは、まず皆が食べた食器を片付けて、倉庫の上からハタキをパタパタと素早くはたく。
埃まみれの倉庫に耐えられず、全員外にでる。
その後、セリーは箒をくるりと持ち、倉庫の端から履いていく。
ごみを中心に集めて、塵取りで取り、そとに持っていく。
そのまま外の井戸に水を汲みに行き。雑巾を絞るとそれから拭き掃除を始めた。
実に手際がいい。
あっというまに笑ってしまうほど倉庫は綺麗になっていく。
扉の拭き掃除を終えると、次は外壁に水をかけだした。
外壁まで拭くが、届かない。梯子を用意して外壁まで綺麗になった。
外で「ポロンとワイザは、椅子6脚つくってくれ」とバクト
「承知」とワイザ。頷くポロン。
「あとは魔法の練習だな」
そういって、バクトも出掛けた。
・・・あ・・火山におつり・・取りに行くかな・・・
街を見回りながら、火山に向かう。
途中で何人かの男にダラムルと声をかけられた。
ワーフ武器屋は今日から営業だな。
ちなみにこの町の衛兵は、殺人や泥棒、民事の悪事など相手にしない。
ただし、公的な人物に被害が出ると出動する。
衛兵は、基本、門番や兵隊で敵国など相手にしている。
だから町の治安を守るやくざ的集団(守役)が必要なのだ。
西地区は全部で20番街まである。
昔は先代のじじいが、西地区の8割を見ていた。
が、先代がなくなったときに幹部のいざこざがあり、細分化してしまった。
俺は6番街の孤児院出身だが、仲間と路頭に迷い、スラムに潜伏しているとき、じじいが面倒を見てくれた。
結局、若頭のガボルドがまとめきれず、他若頭補佐ともめにもめ、殺し合い、皆死んでいった。
俺は子供で相手にされず、空白となった5・6番街をまとめた。
いつしか5・6番街の治安維持の長に認められ、住民から、守代という名の維持会費を受け取るようになった。
しかし、その金も住人一人あたり一月銅貨1枚にした。
食っていくのに十分だ。
地区には集金頭がいる。
5・6番街に各2人。併せて4人いる。
今日は集金もしなければならない。
まずは6番街の福々亭だ。
ここは幸運グッズなどを売っている店だ。
カランコロン。。。「いらっしゃいま・・・バクトさん。おはよう」と福屋の主人のニールさん。
「おはよう」
この店の名物は、招き兎。
兎人族の幸福伝説になぞらえたものだ。
「ちょっとまってね。」と銅貨165枚のはいった袋を持ってきた。
「聞いたよ。バクトさん。銀行での大活躍・・・ダラムルバクト!」苦笑いするバクト。
「また3か月後、よろしく」と言って店をでた。
集金は3か月に一度。皆快く払ってくれる。安いし、安心だから。
2件目は新聞屋のジェニス。
着くと今日の新聞だろうか。
俺の名前が1面に出ている。
ダラムルバクト!銀行強盗を一刀両断!!店頭に主人ジェニスがいた。
「あぁ!ダラムルバクトさん!大活躍!すごい!今日インタビューさせてもらおうと思ってたんですよ」
「いや、、大したことしてないから」
と言いながら、銅貨の袋を渡してきた。
ここは銅貨147枚だ。
「また今度な」とバクト。
ジェニスは残念そうに見送った。
次いで、ギルドだ。
ギルドは冒険者の登録料からも銅貨一枚ずつ徴収するから一番多い。
多いときで銅貨1000枚、すなわち銀貨10枚分になる事もある。
ギルドに入ると、相変わらず、ダラムルバクトとガッツポーズをしてくる男たちがいる。
ギルド長室をノックする。
「はいよ」とゲルド。中に入る。
「お、来たな。3か月分だ」と袋を渡してきた。
「今月は762枚だな。年会費もプラスされてな。新規は27人、継続は192人。住人は53人だ。細かくて悪いな。」
笑顔で受け取り、部屋を出ようとすると
「冒険者登録はいいのか?」とゲルド
「結構です。www」
「しかし他の街は、もっと守料高いぞ。値上げしなくていいのか?」
そう1・2番街のチェリーパイは住人一人銀貨30枚、しかも商売人からは売上に応じて、取っている。9番街以降の光界は年会費銀貨22枚だった。
無名の縄張りは圧倒的に安い。
「いや。俺たちは食っていけるだけで十分ですから」とバクト
その話を聞いてなのか最近光界の縄張りから引っ越してくるものも多い。
スラムのある6番街も少しずつ開発され、新しい住居が出来てきた。
「じゃまたな」とバクト。
あ・・そうだついでに昨日のお釣りをと・・思い出して火山によった。店に入る。
「いよぉダラムルバクト!昨日はどうもな!大繁盛だったわ!おかげ様で」
「あぁ昨日のお釣りを取りに来た」
「ん・・・ないよ」
「え?金貨28枚も置いてったんだぞ!」
店を見ると昨日の連中がまだ食ったり飲んだりしている。
ベロンベロンだ。
顔を真っ赤にして、半分寝てるやつもいる。
「こいつらさ。あと金貨何枚分だ?としきりに気にしてさ。使い切るまで営業しろって脅すもんだから、仕方なく。」と笑顔のマスター
徹夜でも売り上げが上がるものだから、断る気もないのだろう。
「さっき最後の注文のポテタ揚げ銅貨280枚で最後だ。ありがとな」
・・・くそ~ダメ人間どもめ~
気を取り直し、次の集金先、むかつくサルゲッツ準男爵のところに向かった。
5番街で一番の屋敷に住み、実質5番街を領地としている。
小さな小さな準男爵だ。
以前勝手に会費を値上げして、上前をはねられた事もあり、むかついている。
しかし公的立場に逆らえない。
・・・めんどくせ~貴族だ・・・
以前上前をはねられた時、ワイザと集金しにきて、まず出されたお茶のコップをテーブルに置くときにテーブルごとたたき割り、驚いて立ち上がった瞬間、座っていた椅子を後ろ脚でけり、壁に穴をあけるくらい激突させて、立ち去るときはドアを逆方向に開けてドアを壊し、ふらついた振りをして柱に寄りかかり、柱を折って出てった。
結局上前跳ねるとどうなるのか、理解できたようで、それからは上前もはねず、屋敷の中にも入れずである。
サルゲッツの玄関の呼び鈴を鳴らす。
すると出てきたのはデブったババァだ。
「あら?どちら様?」
「守役の集金です。サルゲッツさんいますか?」
ババァはなんか怒ってる。
「男爵様。あなた!男爵様、お客様よ」とババァ
男爵と呼びなと言わんばかりに男爵を強調している。
すると尻にしかれたサルゲッツが走ってきた。
「あらら、バクトさん。おげんこ?」
「サルゲッツさん。集金です」とバクト
するとサルゲッツは両手を叩き、いかにも誰かが持ってきてくれるような素振りをして、自分で走っていった。
「はぁはぁ・・・はい。どうぞ」とサルゲッツ。
その場で中身を確認した。銅貨180枚。確かに。
とっととその場を立ち去った。
倉庫に戻ると、外ではヒャッポが風魔法を練習していた。
右手と左手を使い、器用に風を起こしている。
ワイザがその横で、丸太を立ててタックルしている。
大丈夫の練習なのか?剛力なのか?
カリナはものすごい速さで反復横跳びをしている。
・・・すごい笑顔で、・・・なんか怖い・・・
倉庫の中に入るとギャオスとポロンが何か作っていた。
「何を作ってる?」とバクト
「いや、ゲームですよ。」とポロン
「戦略ゲームです。」とギャオス
見ると六角形が描かれた長方形の盤面があり、上に六角形の白い駒が置かれている。
「今実践してみますね」とギャオス
「じゃあこれとこれとこれ」とポロンが言うと、その駒をギャオスがひっくり返す。
すると一枚は歩兵、あとの二枚は白い駒だった。
「じゃあ私はこれとこれとこれ」と言って、三枚の駒を指さすギャオス
すると魔法使い、騎兵、王の駒だった。
「なんでわかるんですか?」とポロン
「へへぇ傾向、傾向」とギャオス
その後、白い駒を順に動かしていく。
ポロンが騎兵を三つ動かして突撃するが、相手はすべて白い駒だった。
ギャオスがその騎兵の二つ後ろの駒をひっくり返すと弓兵が現れて、騎兵の駒を取る。
「あっ」とポロン
次いでポロンは魔法使いの駒を一つ前進させ、自陣の白い駒の上に置いた。
ギャオスがポロン陣地に駒を一つ突っ込ませた。
白い駒をめくるが、白い駒だった。
「このゲームは王を見つけて、打ち取るゲームです。王は自分から攻撃した場合は必ず勝てますが、攻撃された場合は必ず負けます。騎馬は三つ進めます。突撃した先の敵を打ち取れます。ただし途中に歩兵がいた場合は止まります。弓兵は二つ先までを攻撃できますが、相手が弓兵や魔法使いだった場合は相打ちになります。魔法使いは三つ先のみを攻撃できますが、相手が魔法使いだった場合は相打ちになります。で、罠駒が一枚あり、これは歩兵以外何が攻撃しても相手が負けます。歩兵だけが罠に勝てます。一回だけ一マス動くこともできます。でコマ数は王1枚、他各2枚づつ、で白い駒が9枚。で開始前に全部裏にして駒を置いて、始める前に3枚だけ、見る事が出来ます。まだゲームバランスを考えてますが、概ねこんなゲームです。ゲームの名前はダラムルに」とギャオス。
「・・・ダラムルか・・・まぁ楽しそうだな」とバクト。
ジェルナとルルナはネズミをテイムしまくっていた。
見ると10匹くらいいる。ジェルナがテイムしたやつをルルナがテイムしようとしている。
出来るのか?・・・出来たが、すぐにジェルナがテイムし返して、また取り戻す。
ネズミの頭が狂わないか心配だ。
「で、ギャオス?武器どうだった?」とバクト
「あ、7番街の雑貨屋にありましたね。5つくらい。」とギャオス
「剛力の仕業っぽいな」とバクト
剛力の事務所は雑貨屋の二階にある。
「盗んだ証拠が欲しいな」とバクト
「いえーい。」とギャオス
「また、負けた、、」とポロン
「ワーフの罠にかかるのを待つしかないですね。」とギャオス
「んだな」とバクト
次の日、まずは仕立て屋チャックベリーに向かった。
カリナが一緒にいきたいと言うので、連れてきた。
店に入ると店の主人が笑顔で
「おまちしておりました。バクト様、いらっしゃいませ」と言った。
みると清算カウンターの後ろのハンガーにかかっている。
いい出来だ。
店の主人が早速ハンガーから半纏を取るとバクトに着せようとした。
袖を通したバクト。
まるでコートのように大きい。
触ると皮だ。
「なんの皮なんだ?」
「かっこいい~」とカリナ
「この皮は、ホワイトスネークの皮です。昨年ジョンサイクスという冒険者がギルドに持ち込みましてね。それを買い取ったものです。Aクラスの有名冒険者ですよ。で、こちらが帯です」と主人が黒い5CMくらいの帯を渡してきた。
「これも皮か?」
「はい、こちらは黒鰐ブラックサバスの皮です。どちらの皮もすごく軽く、かなり丈夫で20年は持ちますよ。と主人
バクトは鏡に向かって、満足していた。
「金貨5枚でいいのか?」
「はい。その代わり他のメンバーの方もお願いします。」と主人
「じゃあまずカリナ採寸してもらえ」とバクト
「え?いいの?」とカリナ
バクトは頷き、店の主人を向いた。
「はい。かしこまりました」と主人
「次回みんな連れてくるよ」とバクト
こうして採寸は終わり、バクトは刀を帯に差して、店を出た。
カリナは上機嫌だ。
まともに服なんてもっていない。
たまに男物の服は買っているが、カリナに服を買った事がない。
それに気付いたバクトは、婦人服屋が目に入り、カリナと一緒に入った。
※読んでくれてありがとう!♪【♡&コメントプリーズ】
※先読みしたい場合はNOTEにて10話までアップしてます(有料)
※無料版はアルファプラスにて毎週土曜日に更新です※
ふと二人の横を見ると、ネズミが4匹並んで二人を見ている。
「そのネズミ、テイミングしたのか?」とバクト
「ううん。なついてるの」と二人。
「テイムの練習もしてみろよ」とバクト
「わかった」と二人は言い、ネズミの前に立つ。
二人の両手から虹色の光が出た。
「チューた」「チュー助」と言うと、ネズミに虹色の光は吸収された。
二匹のネズミはそれぞれの前で片膝をつき、 服従のポーズなのか、いかにも服従している。
「出来たのか?」とバクト。「何か命令してみな」
ジェルナは「えーとチューた。ジャンプして」と言うとネズミは20CMくらいジャンプした。
ルルナは「えーとチュー助。カリナおねーちゃんを起こして」と言うとネズミはカリナの寝顔の横にいき、頬っぺたをピタピタたたいた。
しかし起きない。チュー助はカリナの鼻をつまむ。するとカリナは
「もう~やめてよ~」と言い目を開ける。
開けると目の前にネズミが鼻をつまんでいる。
「ひぃ~きゃーーー!!」と言って飛び起きた。
「なに?なんなの?」とパニック。
その声でポロン、ワイザ、ヒャッポも起きる。
「ごめん。カリナ。俺がやらせたんだ。」とバクト
「二人がネズミをテイムしてさ。」
「もう~やめてよね!夢にでるわ!まったく!」
「で、テイムを解除できるかな」とバクト
「わかんない。やってみる」と二人。
ネズミに両手を翳し、解除を念じるとネズミから虹色の光が両手に戻った。
するとネズミは元の位置にもどり、ほかの2匹と合流した。
「これでテイムの練習も出来るな」とバクト
「うん練習する~」と二人。
「おはようございます!」と言って倉庫の入り口があいた。
ギャオスだった。
後ろにメイドみたいなのが一人いて荷物をもっている。
「皆さま。おはようございます。朝ごはんをお持ちしました。食べましょう」
「朝ごはん、朝から食べるのか?」
「え?逆に皆さまはご飯はいつ食べてるので?」
「夕方だけだけど、朝ごはんて」
「皆さま。貴族は朝、昼、夜と一日3食、食べます。」
「あ~だから貴族はデブばっかなのか」
「いやいや皆さま育ちざかりですので食べて大きくなりましょうよ。」
それを聞いたワイザは身体を大きくしたいのか、乗り気で会議テーブルをいきなり置いた。
「で、うしろの子は?」
「あ、メイドのセリーと申します。猫人族のお抱えメイドです。」
見るとかわいい耳と尻尾がある。
「彼女は料理、掃除、洗濯など家事、体術を極めたプロです。」
確かにギフトを見ると家事レベル35だ!初めて30以上を見た。体術はレベル7だ。
「皆さま初めまして、セリーと申します。ギャオス様の専属メイドです。」
と言い、荷物を手際良く広げ、中からパンやら、フルーツやら、カットされた野菜やら、肉を塩漬けにして干したものなどを手早く広げた。
あとはポットみたいなのから、コップに注ぎ。人数分用意する。
その間わずか30秒。「用意が出来ました。」
ワイザは椅子を用意するも4脚足りない。
棚の上にある棚を力ずくで取り外して下に置き4人掛け椅子を即席で作った。
「セリーさんもかけて」とワイザがとなりをポンポンと叩く。
セリーは一瞬ギャオスを見るとギャオスが頷く。
では、と座った。全員着席すると皆バクトを見る。
「いただきます!」とバクト。「いただきます!」
「貴族様は朝からこんなの食べてるのかよ」と文句なのかなんなのか。
「そうだギャオス。そろそろここも手狭だから、物件を探したいんだけど、いい不動産屋なんかしらないか?」
ギャオスはひとしきり考えて、手をポンと叩いた。
「あぁ父に相談してみます。・・・じつはこの近くに使っていない別宅がありまして、」
「そうか頼む。あとさ、今日ジェルナとルルナを連れて、雑貨屋とかワーフ武器屋以外の武器屋を見に行ってほしいんだけどいいか?」
「はい。かまいませんが武器ですか?」
「いや、実はワーフの武器類が盗まれていてな、その武器がどこに流出しているのか調べてほしいんだ。俺たちは顔が割れているからな」
「見てもわかりませんよ」
「いや、ワーフ武器屋の武器類は全て兜と髭のマークが刻印されている。ヒャッポ弓は?」
ヒャッポが立ち上がり弓を持ってきて、ギャオスに見せた。
「・・これ・・・この・・マーク・・・わかる?・・」
めっちゃ近づけてくる。「わかりました。わかりました。」
「じゃあ僕は二人を連れてこの後いってきます。セリーはここの倉庫の掃除でもしていてください。」
「はい。わかりました。」
皆が食べ終わるのを確認したセリーは、まず皆が食べた食器を片付けて、倉庫の上からハタキをパタパタと素早くはたく。
埃まみれの倉庫に耐えられず、全員外にでる。
その後、セリーは箒をくるりと持ち、倉庫の端から履いていく。
ごみを中心に集めて、塵取りで取り、そとに持っていく。
そのまま外の井戸に水を汲みに行き。雑巾を絞るとそれから拭き掃除を始めた。
実に手際がいい。
あっというまに笑ってしまうほど倉庫は綺麗になっていく。
扉の拭き掃除を終えると、次は外壁に水をかけだした。
外壁まで拭くが、届かない。梯子を用意して外壁まで綺麗になった。
外で「ポロンとワイザは、椅子6脚つくってくれ」とバクト
「承知」とワイザ。頷くポロン。
「あとは魔法の練習だな」
そういって、バクトも出掛けた。
・・・あ・・火山におつり・・取りに行くかな・・・
街を見回りながら、火山に向かう。
途中で何人かの男にダラムルと声をかけられた。
ワーフ武器屋は今日から営業だな。
ちなみにこの町の衛兵は、殺人や泥棒、民事の悪事など相手にしない。
ただし、公的な人物に被害が出ると出動する。
衛兵は、基本、門番や兵隊で敵国など相手にしている。
だから町の治安を守るやくざ的集団(守役)が必要なのだ。
西地区は全部で20番街まである。
昔は先代のじじいが、西地区の8割を見ていた。
が、先代がなくなったときに幹部のいざこざがあり、細分化してしまった。
俺は6番街の孤児院出身だが、仲間と路頭に迷い、スラムに潜伏しているとき、じじいが面倒を見てくれた。
結局、若頭のガボルドがまとめきれず、他若頭補佐ともめにもめ、殺し合い、皆死んでいった。
俺は子供で相手にされず、空白となった5・6番街をまとめた。
いつしか5・6番街の治安維持の長に認められ、住民から、守代という名の維持会費を受け取るようになった。
しかし、その金も住人一人あたり一月銅貨1枚にした。
食っていくのに十分だ。
地区には集金頭がいる。
5・6番街に各2人。併せて4人いる。
今日は集金もしなければならない。
まずは6番街の福々亭だ。
ここは幸運グッズなどを売っている店だ。
カランコロン。。。「いらっしゃいま・・・バクトさん。おはよう」と福屋の主人のニールさん。
「おはよう」
この店の名物は、招き兎。
兎人族の幸福伝説になぞらえたものだ。
「ちょっとまってね。」と銅貨165枚のはいった袋を持ってきた。
「聞いたよ。バクトさん。銀行での大活躍・・・ダラムルバクト!」苦笑いするバクト。
「また3か月後、よろしく」と言って店をでた。
集金は3か月に一度。皆快く払ってくれる。安いし、安心だから。
2件目は新聞屋のジェニス。
着くと今日の新聞だろうか。
俺の名前が1面に出ている。
ダラムルバクト!銀行強盗を一刀両断!!店頭に主人ジェニスがいた。
「あぁ!ダラムルバクトさん!大活躍!すごい!今日インタビューさせてもらおうと思ってたんですよ」
「いや、、大したことしてないから」
と言いながら、銅貨の袋を渡してきた。
ここは銅貨147枚だ。
「また今度な」とバクト。
ジェニスは残念そうに見送った。
次いで、ギルドだ。
ギルドは冒険者の登録料からも銅貨一枚ずつ徴収するから一番多い。
多いときで銅貨1000枚、すなわち銀貨10枚分になる事もある。
ギルドに入ると、相変わらず、ダラムルバクトとガッツポーズをしてくる男たちがいる。
ギルド長室をノックする。
「はいよ」とゲルド。中に入る。
「お、来たな。3か月分だ」と袋を渡してきた。
「今月は762枚だな。年会費もプラスされてな。新規は27人、継続は192人。住人は53人だ。細かくて悪いな。」
笑顔で受け取り、部屋を出ようとすると
「冒険者登録はいいのか?」とゲルド
「結構です。www」
「しかし他の街は、もっと守料高いぞ。値上げしなくていいのか?」
そう1・2番街のチェリーパイは住人一人銀貨30枚、しかも商売人からは売上に応じて、取っている。9番街以降の光界は年会費銀貨22枚だった。
無名の縄張りは圧倒的に安い。
「いや。俺たちは食っていけるだけで十分ですから」とバクト
その話を聞いてなのか最近光界の縄張りから引っ越してくるものも多い。
スラムのある6番街も少しずつ開発され、新しい住居が出来てきた。
「じゃまたな」とバクト。
あ・・そうだついでに昨日のお釣りをと・・思い出して火山によった。店に入る。
「いよぉダラムルバクト!昨日はどうもな!大繁盛だったわ!おかげ様で」
「あぁ昨日のお釣りを取りに来た」
「ん・・・ないよ」
「え?金貨28枚も置いてったんだぞ!」
店を見ると昨日の連中がまだ食ったり飲んだりしている。
ベロンベロンだ。
顔を真っ赤にして、半分寝てるやつもいる。
「こいつらさ。あと金貨何枚分だ?としきりに気にしてさ。使い切るまで営業しろって脅すもんだから、仕方なく。」と笑顔のマスター
徹夜でも売り上げが上がるものだから、断る気もないのだろう。
「さっき最後の注文のポテタ揚げ銅貨280枚で最後だ。ありがとな」
・・・くそ~ダメ人間どもめ~
気を取り直し、次の集金先、むかつくサルゲッツ準男爵のところに向かった。
5番街で一番の屋敷に住み、実質5番街を領地としている。
小さな小さな準男爵だ。
以前勝手に会費を値上げして、上前をはねられた事もあり、むかついている。
しかし公的立場に逆らえない。
・・・めんどくせ~貴族だ・・・
以前上前をはねられた時、ワイザと集金しにきて、まず出されたお茶のコップをテーブルに置くときにテーブルごとたたき割り、驚いて立ち上がった瞬間、座っていた椅子を後ろ脚でけり、壁に穴をあけるくらい激突させて、立ち去るときはドアを逆方向に開けてドアを壊し、ふらついた振りをして柱に寄りかかり、柱を折って出てった。
結局上前跳ねるとどうなるのか、理解できたようで、それからは上前もはねず、屋敷の中にも入れずである。
サルゲッツの玄関の呼び鈴を鳴らす。
すると出てきたのはデブったババァだ。
「あら?どちら様?」
「守役の集金です。サルゲッツさんいますか?」
ババァはなんか怒ってる。
「男爵様。あなた!男爵様、お客様よ」とババァ
男爵と呼びなと言わんばかりに男爵を強調している。
すると尻にしかれたサルゲッツが走ってきた。
「あらら、バクトさん。おげんこ?」
「サルゲッツさん。集金です」とバクト
するとサルゲッツは両手を叩き、いかにも誰かが持ってきてくれるような素振りをして、自分で走っていった。
「はぁはぁ・・・はい。どうぞ」とサルゲッツ。
その場で中身を確認した。銅貨180枚。確かに。
とっととその場を立ち去った。
倉庫に戻ると、外ではヒャッポが風魔法を練習していた。
右手と左手を使い、器用に風を起こしている。
ワイザがその横で、丸太を立ててタックルしている。
大丈夫の練習なのか?剛力なのか?
カリナはものすごい速さで反復横跳びをしている。
・・・すごい笑顔で、・・・なんか怖い・・・
倉庫の中に入るとギャオスとポロンが何か作っていた。
「何を作ってる?」とバクト
「いや、ゲームですよ。」とポロン
「戦略ゲームです。」とギャオス
見ると六角形が描かれた長方形の盤面があり、上に六角形の白い駒が置かれている。
「今実践してみますね」とギャオス
「じゃあこれとこれとこれ」とポロンが言うと、その駒をギャオスがひっくり返す。
すると一枚は歩兵、あとの二枚は白い駒だった。
「じゃあ私はこれとこれとこれ」と言って、三枚の駒を指さすギャオス
すると魔法使い、騎兵、王の駒だった。
「なんでわかるんですか?」とポロン
「へへぇ傾向、傾向」とギャオス
その後、白い駒を順に動かしていく。
ポロンが騎兵を三つ動かして突撃するが、相手はすべて白い駒だった。
ギャオスがその騎兵の二つ後ろの駒をひっくり返すと弓兵が現れて、騎兵の駒を取る。
「あっ」とポロン
次いでポロンは魔法使いの駒を一つ前進させ、自陣の白い駒の上に置いた。
ギャオスがポロン陣地に駒を一つ突っ込ませた。
白い駒をめくるが、白い駒だった。
「このゲームは王を見つけて、打ち取るゲームです。王は自分から攻撃した場合は必ず勝てますが、攻撃された場合は必ず負けます。騎馬は三つ進めます。突撃した先の敵を打ち取れます。ただし途中に歩兵がいた場合は止まります。弓兵は二つ先までを攻撃できますが、相手が弓兵や魔法使いだった場合は相打ちになります。魔法使いは三つ先のみを攻撃できますが、相手が魔法使いだった場合は相打ちになります。で、罠駒が一枚あり、これは歩兵以外何が攻撃しても相手が負けます。歩兵だけが罠に勝てます。一回だけ一マス動くこともできます。でコマ数は王1枚、他各2枚づつ、で白い駒が9枚。で開始前に全部裏にして駒を置いて、始める前に3枚だけ、見る事が出来ます。まだゲームバランスを考えてますが、概ねこんなゲームです。ゲームの名前はダラムルに」とギャオス。
「・・・ダラムルか・・・まぁ楽しそうだな」とバクト。
ジェルナとルルナはネズミをテイムしまくっていた。
見ると10匹くらいいる。ジェルナがテイムしたやつをルルナがテイムしようとしている。
出来るのか?・・・出来たが、すぐにジェルナがテイムし返して、また取り戻す。
ネズミの頭が狂わないか心配だ。
「で、ギャオス?武器どうだった?」とバクト
「あ、7番街の雑貨屋にありましたね。5つくらい。」とギャオス
「剛力の仕業っぽいな」とバクト
剛力の事務所は雑貨屋の二階にある。
「盗んだ証拠が欲しいな」とバクト
「いえーい。」とギャオス
「また、負けた、、」とポロン
「ワーフの罠にかかるのを待つしかないですね。」とギャオス
「んだな」とバクト
次の日、まずは仕立て屋チャックベリーに向かった。
カリナが一緒にいきたいと言うので、連れてきた。
店に入ると店の主人が笑顔で
「おまちしておりました。バクト様、いらっしゃいませ」と言った。
みると清算カウンターの後ろのハンガーにかかっている。
いい出来だ。
店の主人が早速ハンガーから半纏を取るとバクトに着せようとした。
袖を通したバクト。
まるでコートのように大きい。
触ると皮だ。
「なんの皮なんだ?」
「かっこいい~」とカリナ
「この皮は、ホワイトスネークの皮です。昨年ジョンサイクスという冒険者がギルドに持ち込みましてね。それを買い取ったものです。Aクラスの有名冒険者ですよ。で、こちらが帯です」と主人が黒い5CMくらいの帯を渡してきた。
「これも皮か?」
「はい、こちらは黒鰐ブラックサバスの皮です。どちらの皮もすごく軽く、かなり丈夫で20年は持ちますよ。と主人
バクトは鏡に向かって、満足していた。
「金貨5枚でいいのか?」
「はい。その代わり他のメンバーの方もお願いします。」と主人
「じゃあまずカリナ採寸してもらえ」とバクト
「え?いいの?」とカリナ
バクトは頷き、店の主人を向いた。
「はい。かしこまりました」と主人
「次回みんな連れてくるよ」とバクト
こうして採寸は終わり、バクトは刀を帯に差して、店を出た。
カリナは上機嫌だ。
まともに服なんてもっていない。
たまに男物の服は買っているが、カリナに服を買った事がない。
それに気付いたバクトは、婦人服屋が目に入り、カリナと一緒に入った。
※読んでくれてありがとう!♪【♡&コメントプリーズ】
※先読みしたい場合はNOTEにて10話までアップしてます(有料)
※無料版はアルファプラスにて毎週土曜日に更新です※
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