迅速な婚約破棄、迅速な復讐、迅速な…

小砂青

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迅速な報告

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デイジーは最初、クラスの子に虐められていたらしい。私はそれを知らずに話しかけ、懐かれて一緒にいるようになった。

私を通してキーランもデイジーと話すようになり、いつからか私たちは3人で行動するようになった。

キーランは変わらず私を愛していると思っていた。

デイジーは私がキーランと婚約していることも知っていたし、応援してくれていたと思っていた。

にも関わらず、なぜ2人の髪から同じ匂いがする?

キーランの部屋に行ったことがないはずのデイジーが、キーランの家のトイレを知っている?

どうしてキーランの鞄から使いかけの避妊具が出てきたの?

こんなの裏切りだ。
絶対に許せなかった。

大好きだった婚約者と親友が、どうなってもいいと思えるほどに。



「お父様、予想通りでした」

帰宅して執務室の戸を叩くと、父は複雑そうな顔で私を出迎えてくれた。どう接して良いかわからないという顔だ。私の父は厳格だが冷血漢ではない。

「…そうか。手続きは」
「書類はここに。あとはお父様と彼方の家が署名してくだされば明日には提出できるかと」
「わかった、貸せ」
 
書類を差し出すと、父は文句も言わずそこにサインをしてくれる。  

周りの貴族令嬢はとっくに結婚や婚約をしている中17歳にして再び婚約者探しをしなくてはならないのだから文句の一つでも言われることを覚悟していたが杞憂だったらしい。

書類を私に返す時も父はなんとも言えない顔だった。言葉に迷っているような彼らしくない顔だ。

私はそれに気づいていないふりをして、礼をしてから執務室を出た。

「アデルさぁぁぁん!!!」

………そしてその瞬間、襲撃にあった。

「アデルさんアデルさんアデルさん!!婚約解消したってほんとですか!?アデルさ……アデルさん!?」
「…………フィンレー殿。娘を離してやってはくれないか。気絶している」
「わぁぁぁ!!アデルさぁぁぁん!」
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