2 / 6
迅速な報告
デイジーは最初、クラスの子に虐められていたらしい。私はそれを知らずに話しかけ、懐かれて一緒にいるようになった。
私を通してキーランもデイジーと話すようになり、いつからか私たちは3人で行動するようになった。
キーランは変わらず私を愛していると思っていた。
デイジーは私がキーランと婚約していることも知っていたし、応援してくれていたと思っていた。
にも関わらず、なぜ2人の髪から同じ匂いがする?
キーランの部屋に行ったことがないはずのデイジーが、キーランの家のトイレを知っている?
どうしてキーランの鞄から使いかけの避妊具が出てきたの?
こんなの裏切りだ。
絶対に許せなかった。
大好きだった婚約者と親友が、どうなってもいいと思えるほどに。
「お父様、予想通りでした」
帰宅して執務室の戸を叩くと、父は複雑そうな顔で私を出迎えてくれた。どう接して良いかわからないという顔だ。私の父は厳格だが冷血漢ではない。
「…そうか。手続きは」
「書類はここに。あとはお父様と彼方の家が署名してくだされば明日には提出できるかと」
「わかった、貸せ」
書類を差し出すと、父は文句も言わずそこにサインをしてくれる。
周りの貴族令嬢はとっくに結婚や婚約をしている中17歳にして再び婚約者探しをしなくてはならないのだから文句の一つでも言われることを覚悟していたが杞憂だったらしい。
書類を私に返す時も父はなんとも言えない顔だった。言葉に迷っているような彼らしくない顔だ。
私はそれに気づいていないふりをして、礼をしてから執務室を出た。
「アデルさぁぁぁん!!!」
………そしてその瞬間、襲撃にあった。
「アデルさんアデルさんアデルさん!!婚約解消したってほんとですか!?アデルさ……アデルさん!?」
「…………フィンレー殿。娘を離してやってはくれないか。気絶している」
「わぁぁぁ!!アデルさぁぁぁん!」
私を通してキーランもデイジーと話すようになり、いつからか私たちは3人で行動するようになった。
キーランは変わらず私を愛していると思っていた。
デイジーは私がキーランと婚約していることも知っていたし、応援してくれていたと思っていた。
にも関わらず、なぜ2人の髪から同じ匂いがする?
キーランの部屋に行ったことがないはずのデイジーが、キーランの家のトイレを知っている?
どうしてキーランの鞄から使いかけの避妊具が出てきたの?
こんなの裏切りだ。
絶対に許せなかった。
大好きだった婚約者と親友が、どうなってもいいと思えるほどに。
「お父様、予想通りでした」
帰宅して執務室の戸を叩くと、父は複雑そうな顔で私を出迎えてくれた。どう接して良いかわからないという顔だ。私の父は厳格だが冷血漢ではない。
「…そうか。手続きは」
「書類はここに。あとはお父様と彼方の家が署名してくだされば明日には提出できるかと」
「わかった、貸せ」
書類を差し出すと、父は文句も言わずそこにサインをしてくれる。
周りの貴族令嬢はとっくに結婚や婚約をしている中17歳にして再び婚約者探しをしなくてはならないのだから文句の一つでも言われることを覚悟していたが杞憂だったらしい。
書類を私に返す時も父はなんとも言えない顔だった。言葉に迷っているような彼らしくない顔だ。
私はそれに気づいていないふりをして、礼をしてから執務室を出た。
「アデルさぁぁぁん!!!」
………そしてその瞬間、襲撃にあった。
「アデルさんアデルさんアデルさん!!婚約解消したってほんとですか!?アデルさ……アデルさん!?」
「…………フィンレー殿。娘を離してやってはくれないか。気絶している」
「わぁぁぁ!!アデルさぁぁぁん!」
あなたにおすすめの小説
物語は続かない
mios
恋愛
「ローズ・マリーゴールド公爵令嬢!貴様との婚約を破棄する!」
懐かしい名前を聞きました。彼が叫ぶその名を持つ人物は既に別の名前を持っています。
役者が欠けているのに、物語が続くなんてことがあるのでしょうか?
結局勝つのは……
mios
恋愛
「結局、最後に勝つのは、実家の権力よ。」
元公爵令嬢で大公夫人のマリアンヌ様はそう仰いました。
結局、最後に勝つのは、実家の力です。私自身の価値など何の役にも立たなくとも実家の、お金の力は何よりも物をいうのです。
見えるものしか見ないから
mios
恋愛
公爵家で行われた茶会で、一人のご令嬢が倒れた。彼女は、主催者の公爵家の一人娘から婚約者を奪った令嬢として有名だった。一つわかっていることは、彼女の死因。
第二王子ミカエルは、彼女の無念を晴そうとするが……
男爵令息と王子なら、どちらを選ぶ?
mios
恋愛
王家主催の夜会での王太子殿下の婚約破棄は、貴族だけでなく、平民からも注目を集めるものだった。
次期王妃と人気のあった公爵令嬢を差し置き、男爵令嬢がその地位に就くかもしれない。
周りは王太子殿下に次の相手と宣言された男爵令嬢が、本来の婚約者を選ぶか、王太子殿下の愛を受け入れるかに、興味津々だ。
最後のスチルを完成させたら、詰んだんですけど
mios
恋愛
「これでスチルコンプリートだね?」
愛しのジークフリート殿下に微笑まれ、顔色を変えたヒロイン、モニカ。
「え?スチル?え?」
「今日この日この瞬間が最後のスチルなのだろう?ヒロインとしての感想はいかがかな?」
6話完結+番外編1話
私が愛したのは王子様であって、貴方じゃありません
mios
恋愛
学園の卒業パーティーで、第一王子レナードが、婚約者である公爵令嬢に婚約破棄を突きつけた。
勝利の美酒に酔い、眠っていたエリカは、王子と同じ名前の貧相な男と共に、馬車で運ばれて捨てられる。