瞳が潤うまでに

夏鶴 里愛

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寄宿校で

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 初めて寄宿校に入る。心臓落ち着けー。

バクバク打っててすごい。
 
 ひと呼吸しよう。落ち着け。そうだ、くだらないジョークでも作ればいいだろう。

心臓はバクバクだろう。水を飲むときは
ゴクゴク、飲み込むとゴックン。で、毒って毒々しいって言うじゃん毒を飲み込むと
ドックン…

        ………



   あれれ~おっかしいぞ~。

    全然わろけな~い。

なんだよ「ドックン」って、少女漫画でショウジョが恋したときに起こる擬音じゃねーカー。そもそもここ日本じゃないじゃん。意味ないジャン!と変な路線をギュンと走っていると先生はこれからよろしくねなんて言ってくる。

       へ?

 
 聞き逃したのぉ!?えぇ?!ウッソん!

向かう途中、とてもニヤニヤした顔で見てくる生徒であろう人たちとすれ違ったことしか覚えてない!

やばい。やばい。やばい。どうしよう。

不安を自分で煽っていると、先生が自己紹介、学校のルールなどを説明してくださって心身ホッとした。のがしたわけじゃない。

   騙されたんだ。きっと。

私の反応を見て楽しんでらっしゃったんだ。きっと。

そう思うと心がふわっとした。

授業はグループに分けられて行われるらしく、第4グループに分けられた。



 まぁ馴染めないわな。編入してから3時間だろうか。授業外では質問テロにあっている。

そもそも授業中なのかわからないくらいの低堕落。他のグループを覗いてみる。

寝てるやつ、爆笑してるやつ、喧嘩売ってるやつ、他のグループに話しに行ってるやつ。おいおいおい。本当に大丈夫か?

メンタルえぐられてばっかりなんだけど…

まぁ大丈夫。なれなくてもあと一ヶ月でどうせ夏休みだから。大丈夫。新学期に来た子と仲良くなるからー


 夜になり就寝時間になった。質問が質問なのか、内容が少し幼稚で驚いた。

 「飛行機のガススタンドとかって上空にあるの?」とか、「夢って何語で見てるの?」とか確かに何語で見てるんだろう?

  わからん、割と真面目に。


 この一ヶ月間はストレスとの戦いで8キロも痩せた。

夜はパーティーだなんだと言って就寝時間に部屋に入ってがちゃわちゃ先生に怒られたり、皮肉言われたり、あいつら絶対「わかってないから大丈夫」とか思ってそう。

トイレで噂話とか陰口とか言われてたり、私トイレに入ってるんだけどーってね。公開処刑された気分でしたー。

グループでも新人だから先生が丁寧に教えてくれて、ありがたいなと思っていたら後からグループの女の子が

「あの先生の事好き?」と聞いてきたから、
「普通だよ。」って言ったら

「嘘付け。好きなんでしょう。知ってるよ。」って言われたから怖くて距離おいてたけどつい先日、その子が

 「ごめんね。意地悪して。私あの先生が好きなんだ。だからマリーに嫉妬しちゃった。」

 「大丈夫だよ。理由もしれたし。それじゃ私本読むから。」

 「うん。わかった。」

そう言って場を離れたもののずっと真顔で私がいなくなるのを見送っていて怖かった。

 変わった人もいるもんだ。あれは純愛じゃないな。歪んでるよ。

廊下でぶつかっただけで卑下されたり質問されたから聞き返したら罵詈雑言。

その先生に勉強教わってるのを目撃されたときはビビったね。

何もしてないのに背中蹴られて、先生も相手にしてないから、色々文句言った挙げ句ドアを強く閉めすぎて時計が壁から落ちて割れたこともあった。

いい事もあった。と、思う。流石に悪口言われててガマンできる質じゃないから私も生きてて2回目ぐらいにキレた。あまりキレるタイプでは無いのに…

そしたら「むしろ今までよく我慢してたね」って驚かれた。これ…良いことじゃないや…


なにわともあれ全て明日で終わる。明日から一ヶ月間の休み。

    そこで切り替えよう。


     リフレッシュだ。
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