瞳が潤うまでに

夏鶴 里愛

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乗っかって来んな

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その日はただ寝て過ごした。疲れとストレスで頭痛とめまいがひどかったからだ。

学校に帰る日、ママに電話する。

「ママー。あのね。」

と、今までの事を説明する。涙まみれになりながらも伝えるとママは口を開く。

「マリー、勉強はしてるの?いつも友達とかの話しかしないけど。」

冗談かと思い、笑いながら伝える。

「この状態で言う?私だって頑張ってるんだよ?ちゃんとやってるよ!少しぐらい休んでもいいじゃん!」

「遠くに行ったからわがままを聞くようにしてたけどいい加減にしなさい!あなたの本業は勉強でしょ。」

「わかった。私が間違ってた。ごめんなさい。」

返答を聞かずに電話を切り携帯をベットに叩きつける。

本当は道路にぶん投げて粉々になるのを見たいところだが。

苛つきで喉が痛い。首を自ら締める。こうすると痛みが和らぐのではと小さい頃からやってきたことだ。

髪を掴み頭を振り回し怒りを沈められずクローゼットを蹴る。

叫びたいが叫べない。隣にはおじ家族がいるからだ。自分を殴る。手加減なんてしない。殴り、殴り、殴る。

ゔぅグゔガぁッッはははははは。押し殺して漏れてくるうめき声の後、私は笑う。

「離れていったのはお前だろ?遠くなったから?ただ距離が遠くなっただけじゃん!携帯で話せることに変わりないじゃんアッアッアッ!」

「なんで!なんで笑うの?笑いたいわけじゃないのにッハアッアッアッ!」

鏡を見て恐怖する。目は見開き髪が涙で濡れ顔に貼り付いている。そこから見える、口角の上がり具合が異常だった。

「誰だよ!誰だよお前は!怖い怖い。意味わかんなハッハッハ…笑うな!笑うなよ」

「だめだだめだだめだ。落ち着けよ。泣いても意味ないだろ!?そうだよ泣いても意味ないんだよ。誰か助けてよ。」

動き回り床に倒れ込む。

「なんで人に頼むんだよ?おかしくない?自分がやらなきゃじゃん。いつも人任せでだから起き上がれないんだ。」

一時静止し無になり、沸騰する。腹黒くない明るい方に。
「そうだよ。気分転換しなきゃ。窓開けて、顔拭いて洗面所で顔洗って…」

勢いで立ち、ドアを開け顔を洗ってくる。開けた窓から風が吹いてくる。

無言で勉強本を取り出し2時間ほど勉強する。

時間になり学校に向かった。  機械的に向かう自分に呆れながら。  
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