追放された聖女は鬼将軍の愛に溺れて真実を掴む〜偽りの呪いを溶かす甘く激しい愛〜

有賀冬馬

文字の大きさ
2 / 3

しおりを挟む



 その日、私は朝からなんだか落ち着かなくて、何度も窓の外を見ていた。

 理由は、わかっていた。

 ディラン様――じゃなくて、「ディラン」が、今日、城下町まで出かけていたからだ。

 「すぐ戻る」と言っていたし、彼が無事じゃないはずがないって、頭ではわかっていた。でも、なぜだか心がそわそわしてしまって……胸の中が風に煽られるカーテンみたいに、ふわふわと落ち着かなかった。

 カーラさんには「恋のはじまりだねえ」と言われたけれど、私はその言葉を聞いて、ますます顔が熱くなってしまった。

「こ、こい……!? い、いえ、そんな……っ!」

「ははは、否定すればするほど怪しいもんだよ、リュシアちゃん」

 カーラさんはにこにこと笑っていたけれど、私はもうそれ以上、何も言えなかった。

 ディランのことを考えると、心が温かくなった。

 彼の少し低くて落ち着いた声、ふいに優しくなる眼差し、不器用な手つきで差し出してくれるマント……。

 どんなことでも、すぐに思い出してしまう。

 ――私は、きっともう、彼のことが好きになってる。

 はっきりと気づいたのは、あの星の湖での夜だった。

 あの時、名前で呼んでくれたこと。

 そして、私にも名前で呼んでいいって言ってくれたこと。

 そのひとつひとつが、私の心をやさしく溶かしてくれた。

 

 午後、私は中庭で洗濯物を干していた。春の風がやさしくて、空には白い雲がふわふわと浮かんでいる。私の心も、それに似ていた。

 

 ふいに、足音がした。

「……リュシア」

「――!」

 その声を聞いた瞬間、私の手からシーツが風に飛ばされた。

「あっ、ま、待って……!」

 私はあわててシーツを追いかけて、駆け出した。風は思いのほか強くて、布はふわふわと空を舞う。

 それを――ディランが片手でぱしっと受け止めた。

「……おまえは、ほんとに落ち着きがないな」

「えへへ、ごめんなさい。でも……ありがとう」

 私はシーツを受け取りながら、彼の顔を見上げた。

 彼は少しだけ目を細めて、私の髪にかかった小さな草を取ってくれた。

「……戻ったぞ」

「おかえりなさい。待ってました」

 その言葉に、彼は少しだけ目を丸くしたあと、ふっと息を吐いて「そうか」と呟いた。

 

 その日の夕食は、カーラさんが特別なスープを作ってくれた。

 「ディランが帰ってきた祝いだよ」と言いながら、香草とお肉をたっぷり使った贅沢な一品だった。

 

「うまい」

 ディランがそう言って、私の方を見た。

 私は「でしょ?」とにっこり笑って、パンをちぎった。ディランの口元が、少しだけ緩んだ気がして、私はまた胸があったかくなった。

 

「今日、町では何をしてたんですか?」

「……馬の蹄鉄の交換と、武器屋の視察。それと……これを買ってきた」

 そう言って、彼は何かを机の上に置いた。

 それは、小さな包みだった。私が手に取って開いてみると、中からは……。

「……手袋?」

「その……おまえが、よく手をかじかませてたから。少しでも寒さがやわらげばと思って」

「…………」

 私は一瞬、言葉が出なかった。

 深緑の毛糸で編まれた手袋は、小さな花の刺繍がほどこされていて、とても丁寧なつくりだった。

「わ、わたしに……?」

「ああ」

「うれしい……です。ありがとう、ディラン」

 ぎゅっと手袋を抱きしめた私は、たぶんそのとき、少し泣きそうな顔をしていたと思う。

 だって、あんな風に優しくしてもらったのは、久しぶりだったから。

 

 私が“聖女”と呼ばれていた頃は、たくさんの人が頭を下げて、言葉を選んで接してきた。

 でもその優しさは、表面だけだった。

 私という人間を見てくれていたわけじゃない。誰も、私の寒さなんて気にしてくれなかった。

 ――でも、ディランは違った。

 彼は、私の手が冷たいことに気づいてくれた。私が言葉にしなくても、ちゃんと見てくれていた。

 それだけで、もう十分すぎるほど、うれしかった。

 

 食後、私は手袋をはめたまま中庭に出た。

 星がまた、空いっぱいに輝いていた。

 静かな夜の風に吹かれていると、どこか遠い場所で聞いた、昔の祈りの言葉が思い出される。

 ――どうか、光が再びこの身に宿りますように。

 

 私の隣に、静かにディランが立った。

「……星が、きれいですね」

「ああ」

「前はね。こんなに星がきれいだって、気づかなかったんです。きっと、心に余裕がなかったからだと思う」

「…………」

「でも、今は……こうして見ていられる。あなたが、ここにいてくれるから」

 

 その言葉を言ったあと、私は、どきどきして胸が痛いほどだった。

 こんなふうに、誰かに自分の気持ちを伝えたのは初めてだったから。

 ディランは、しばらく黙っていた。

 でもその手が、私の肩にそっと触れて。

「俺も……おまえがここに来てくれて、よかったと思ってる」

 小さな声だったけど、その言葉は、何よりも温かかった。

 

 この人のそばに、もっといたい。

 この優しさを、私も返したい。

 

 それが恋だってことを、私はようやくはっきりと理解した。

 

 こうして、私の心は少しずつ、少しずつ、ほころんでいったのだった。








 春の光が、やさしく窓をたたいていた。

 鳥の声が高く響き、空は、まるで絵に描いたように澄んでいる。

 私は小さな花壇の前に座って、膝の上で手を重ねた。

 数日前、ディランからもらった手袋は、もう必要なくなっていた。けれど私は、それを丁寧に箱にしまって、毎晩そっと触れてから眠っていた。

 まるでおまもりみたいに。

 ――こんな日々が、ずっと続けばいい。

 そう思っていた。けれど、現実はそれを許してくれなかった。

 

「リュシア」

 低く、重い声が背後からした。

 ディランだった。

 彼はいつも通り冷静に見えたけれど、その眉の奥に、何かを押し隠しているのがわかった。

「どうか……したんですか?」

 私がそうたずねると、ディランは一枚の手紙を私に差し出した。

 王都の印が押された封筒だった。

 胸の奥がきゅうっと締めつけられる。

「王都から……?」

「ああ。王宮直属の使者が今朝、到着した」

 私はそっと封を切った。手が、少し震えていた。

 便箋には、硬くて冷たい文字が並んでいた。

 

《聖女リュシアの行方が判明したとの報を受け、改めて王宮は彼女を召喚することを決定した。主神庁の神託に基づき、彼女の処遇について再審議を行う。聖女としての真実を明かす機会を与える。直ちに王都へ連行されたし》

 

 ――なにそれ。

 胸の奥に、黒く重たい何かが落ちていく。

「再審議……? いまさら……?」

 言葉が、唇からもれた。

「……冗談じゃない」

 私は手紙を握りしめた。

 あのとき、神託によって私は「偽りの聖女」と呼ばれ、裏切られ、追放された。

 それなのに、いまさら真実を明かす機会だなんて――まるで私に恩を施すみたいに。

「リュシア。おまえの意思を聞かせてくれ。……行くか? 行かないか?」

 ディランがそう言った。

 私は彼を見上げる。

 真っ直ぐなそのまなざしが、私の目を捉えて離さなかった。

「わたしは……」

 一瞬だけ、迷った。

 でも――答えは、すぐに出た。

「行きません。あんな人たちに、私の人生をまた踏みにじられるなんて、まっぴらです」

 ディランは小さく頷いた。

「そうか。それなら、俺の屋敷にとどまっていていい。誰にも、おまえを渡したりしない」

 その言葉に、私は思わず目を見開いた。

「……守ってくれるんですか?」

「ああ。俺の剣にかけて、誓う」

 その声は、いつものように静かだったけれど、不思議と心が温かくなった。

 けれどその日の夜。

 別の報せが届いた。

 

 カーラさんが血相を変えてやってきた。

「大変だよ、ディラン様! 王都からの兵が、すでに国境を越えたって!」

「何だと……?」

 ディランの目が鋭く細められる。

 カーラさんの話によれば、王都から派遣された“特別任務部隊”が、リュシアの身柄を確保するために強行で進軍しているという。

「そんな……! 話し合いもしないで……!」

「最初から“話し合い”なんてする気、なかったんだよ、あの人たちは」

 カーラさんがきっぱりと言う。

 私は、ぎゅっと胸元を押さえた。

 ああ、やっぱり……。

 王都は、まだ私を「聖女」なんかじゃなくて、「利用できる道具」としか見ていない。

 

 その夜。

 私はディランの部屋をたずねた。

 彼は机に向かって、戦略図を眺めていた。

「ディラン」

「……リュシアか」

 彼はゆっくりと振り向いて、私の顔を見た。

「どうした?」

 私は静かに、彼の前に立つ。

「お願いがあります」

「……何だ」

「王都へ行きます」

 

 その言葉に、彼の目が鋭くなった。

「なぜだ。おまえはあれほど……」

「ええ、怖いです。行きたくありません。でも、私がここにいるせいで、ディランや、カーラさんや、みんなが危険な目に遭うのはもっと嫌です」

 彼は黙っていた。

 私は続けた。

「私が、聖女だったこと。それが“偽り”だったのか“真実”だったのか。それをはっきりさせたい。今度こそ、私自身の言葉で」

 

 沈黙が、部屋を包む。

 でもやがて、彼は立ち上がった。

「……わかった」

「……!」

「ただし、おまえひとりでは行かせない。俺が護る。王都まで、ずっと一緒だ」

 私は目を見開いたまま、動けなかった。

 そして、涙がぽろぽろとこぼれてきた。

「ありがとう……」

「礼はいい。……俺はおまえを、信じてるから」

 

 こうして、私とディランは再び、王都への旅路へ向かうことになった。

 聖女という名のもとにすべてを奪われた私が。

 今度は自分の足で、すべてを取り戻すために。

 







 朝の光が、しんと静かな空を照らしていた。

 まだ夜の名残が残る薄暗い空の下、私はディランとともに馬車に揺られていた。

 窓の外には、広い草原と遠くの山々が見える。

 旅は順調だった。けれど、心の中にはずっと、小さなとげが刺さったまま。

「……王都、近づいてきましたね」

 私はぽつりとつぶやいた。

「緊張してるか?」

 ディランがそっと聞いてくる。

 私は、こくんとうなずいた。

「はい。でも、覚悟はできています。たとえまた、誰かに罵られても。逃げません」

 するとディランは、ほんの少しだけ笑った。

「それでこそ、俺の好きになった女だ」

 私はびっくりして、ディランの顔を見た。

 けれど彼は、すでに視線を外の景色に向けていた。

「そ、そんな……いきなり……!」

 頬が熱くなって、私はあわてて窓の外を見た。

 ディランって、本当にずるい人だ。

 

 数日後、私たちは王都近くの宿場町に到着した。

 人々の顔には疲れが見え、町の空気もどこか重たい。

 王都に近づくにつれて、心がざわざわしてくる。

 そんな中、ひとつの屋台の前で、私たちは思わぬ人と再会した。

 

「リュ、リュシア……?」

 震える声がして、振り返ると、そこにいたのは――ミレイナだった。

 彼女は、私が王宮にいたころ一緒に修道院で学んだ、友人……だった人。

「ミレイナ……」

 その名前を口に出すのは、何年ぶりだろう。

「ほんとに……ほんとにリュシアなの……!? 生きてたのね……!」

 ミレイナは、目に涙を浮かべながら駆け寄ってきた。

 けれど私は、一歩後ろに下がってしまった。

 その瞬間、ミレイナの顔が悲しそうにゆがむ。

「……ごめんなさい。私、あの時、何もできなかった。リュシアが追放されるって聞いて、こわくて、なにも言えなくて……」

 私は黙っていた。

 頭ではわかってる。あのとき、彼女もまた神託を信じるしかなかったのだって。

 でも、心は――まだ追いついていなかった。

「どうして、いま私のところに来たの?」

 そう聞くと、ミレイナは小さく息をのんでから、こう言った。

「主神庁の神官長が……近いうちに、聖女の再審議をするって聞いたの。だから、どうしても伝えたくて……」

「伝える?」

「うん。あの神託、ほんとは……」

 

 そのときだった。

 ――バンッ!

 大きな音がして、私たちの周囲を黒いフードの兵士たちが囲んだ。

「リュシア様、身柄を確保いたします。主神庁より正式な命令です」

 ミレイナが青ざめて叫ぶ。

「やめて! リュシアは……!」

「下がれ! 関係のない者は巻き込まれるぞ!」

 そのときだった。

 ディランの剣が抜かれる音が、空気を切り裂いた。

「この女に、指一本触れてみろ。貴様ら全員、切り伏せる」

 低い、鋭い声。

 兵士たちは一瞬ひるんだ。

「こ、これは王都の正式な命令だ!」

「だったら、その命令状を見せろ。まさか口だけじゃあるまいな」

 そう言って、ディランは一歩、また一歩と前に出た。

 兵士たちは互いに顔を見合わせ、やがて悔しそうに剣を収めていった。

「……本件は上に報告する。辺境伯ディラン、あなたもただではすまないぞ」

「何度でも報告するがいい。俺は、彼女を守ると決めたんだ」

 

 兵士たちが去ったあと、私はへなへなとその場に座り込んでしまった。

 ミレイナがそっと私の手を握る。

「リュシア……怖かったね。でも、よかった、無事で」

「うん……ありがとう」

 私は、ミレイナの手を握り返した。

 まだ心の奥の痛みは残っていたけど、それでも――この再会には、少し救われた気がした。

 

 その夜、私たちは宿場町の外れにある小さな宿に泊まった。

 ディランはずっと、窓の外を見ていた。

「敵がここまで動いているということは、王都で何かが起きているな」

「……何かって?」

「主神庁の中に、何かを隠している奴がいる可能性が高い」

 私は思い出した。あの神託の日。

 誰もが突然、私を責め、聖女の称号を奪った。

 まるで、最初から決められていたかのように。

「まさか、神託が……嘘だった、なんて」

「それを証明するのが、おまえの役目だ。いや――おまえだけが、それをできる」

 私は、そっとうなずいた。

「怖いけど……でも、今度は負けたくない。真実を、はっきりさせたい」

 

 ディランは、私の髪をそっと撫でた。

「おまえなら、できる。……だから俺は、ずっとそばにいる」

 その言葉が、何よりの力になった。

 私は眠る前に、そっと祈った。

 あのとき失ったものを、もう一度取り戻せますように。

 そして、誰かのためじゃなく、自分の意志で、聖女として歩けますように。

 






しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

今さら泣きついても遅いので、どうかお静かに。

有賀冬馬
恋愛
「平民のくせに」「トロくて邪魔だ」──そう言われ続けてきた王宮の雑用係。地味で目立たない私のことなんて、誰も気にかけなかった。 特に伯爵令嬢のルナは、私の幸せを邪魔することばかり考えていた。 けれど、ある夜、怪我をした青年を助けたことで、私の運命は大きく動き出す。 彼の正体は、なんとこの国の若き国王陛下! 「君は私の光だ」と、陛下は私を誰よりも大切にしてくれる。 私を虐げ、利用した貴族たちは、今、悔し涙を流している。

「影の薄い女」と嘲笑された私ですが、最強の聖騎士団長に見初められました

有賀冬馬
恋愛
「君のような影の薄い女では、僕の妻に相応しくない」――そう言って、侯爵子息の婚約者は私を捨てた。選んだのは、華やかな公爵令嬢。居場所を失い旅立った私を救ってくれたのは、絶大な権力を持つ王国の聖騎士団長だった。 「あなたの心の傷ごと、私が抱きしめてあげましょう」 彼の隣で、私は新しい人生を歩み始める。そしてやがて、元婚約者の家は裏切りで没落。必死に復縁を求める彼に、私は告げる……。

王太子様が突然の溺愛宣言 ―侍女から王妃候補へ―

有賀冬馬
恋愛
王太子付き侍女として地味に働いていた私。 でも陰湿な嫌がらせに限界を感じ辞めたその日に、王太子が突然私のもとに現れて「お前がいないと息ができない」と涙ながらに求婚――

私が偽聖女ですって? そもそも聖女なんて名乗ってないわよ!

Mag_Mel
恋愛
「聖女」として国を支えてきたミレイユは、突如現れた"真の聖女"にその座を奪われ、「偽聖女」として王子との婚約破棄を言い渡される。だが当の本人は――「やっとお役御免!」とばかりに、清々しい笑顔を浮かべていた。 なにせ彼女は、異世界からやってきた強大な魔力を持つ『魔女』にすぎないのだから。自ら聖女を名乗った覚えなど、一度たりともない。 そんな彼女に振り回されながらも、ひたむきに寄り添い続けた一人の少年。投獄されたミレイユと共に、ふたりが見届けた国の末路とは――? *小説家になろうにも投稿しています

王家を追放された落ちこぼれ聖女は、小さな村で鍛冶屋の妻候補になります

cotonoha garden
恋愛
「聖女失格です。王家にも国にも、あなたはもう必要ありません」——そう告げられた日、リーネは王女でいることさえ許されなくなりました。 聖女としても王女としても半人前。婚約者の王太子には冷たく切り捨てられ、居場所を失った彼女がたどり着いたのは、森と鉄の匂いが混ざる辺境の小さな村。 そこで出会ったのは、無骨で無口なくせに、さりげなく怪我の手当てをしてくれる鍛冶屋ユリウス。 村の事情から「書類上の仮妻」として迎えられたリーネは、鍛冶場の雑用や村人の看病をこなしながら、少しずつ「誰かに必要とされる感覚」を取り戻していきます。 かつては「落ちこぼれ聖女」とさげすまれた力が、今度は村の子どもたちの笑顔を守るために使われる。 そんな新しい日々の中で、ぶっきらぼうな鍛冶屋の優しさや、村人たちのさりげない気遣いが、冷え切っていたリーネの心をゆっくりと溶かしていきます。 やがて、国難を前に王都から使者が訪れ、「再び聖女として戻ってこい」と告げられたとき—— リーネが選ぶのは、きらびやかな王宮か、それとも鉄音の響く小さな家か。 理不尽な追放と婚約破棄から始まる物語は、 「大切にされなかった記憶」を持つ読者に寄り添いながら、 自分で選び取った居場所と、静かであたたかな愛へとたどり着く物語です。

「魔力も美貌もない君は、私に釣り合わない」と捨てられましたが? 封印された魔王に溺愛されて、今さら元婚約者が縋りついてももう遅いです

有賀冬馬
恋愛
あの時、「価値がない」と私を見限った彼。 地味で何の取り柄もない貴族令嬢だった私は、魔法学院を追放され、ひっそりと生きていくつもりでした。 でも、運命って不思議なものですね。 山奥で出会ったのは、封印されていたはずの魔王様。 彼は私の秘めたる才能を見出し、惜しみない愛情と知識を注いでくれました。 魔王様のおかげで、私の人生は劇的に変わり、今や世界をも動かす存在に。 そして、私を捨てた彼は、すべてを失い、私の前に現れます。「君が必要だ」

本物の聖女なら本気出してみろと言われたので本気出したら国が滅びました(笑

リオール
恋愛
タイトルが完全なネタバレ(苦笑 勢いで書きました。 何でも許せるかた向け。 ギャグテイストで始まりシリアスに終わります。 恋愛の甘さは皆無です。 全7話。

新しい聖女が優秀なら、いらない聖女の私は消えて竜人と暮らします

天宮有
恋愛
ラクード国の聖女シンシアは、新しい聖女が優秀だからという理由でリアス王子から婚約破棄を言い渡されてしまう。 ラクード国はシンシアに利用価値があると言い、今後は地下室で暮らすよう命令する。 提案を拒むと捕らえようとしてきて、シンシアの前に竜人ヨハンが現れる。 王家の行動に激怒したヨハンは、シンシアと一緒に他国で暮らすと宣言した。 優秀な聖女はシンシアの方で、リアス王子が愛している人を新しい聖女にした。 シンシアは地下で働かせるつもりだった王家は、真実を知る竜人を止めることができない。 聖女と竜が消えてから数日が経ち、リアス王子は後悔していた。

処理中です...