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25だから私なんて
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顔が熱い。
これは熱のせいだ。
額に口づけられたのはきっと関係ない。
……関係ないよね。
「で、で、でも私はユリアンのお母さんを捜したいからマティアス様がここに住むことを認めたわけですし、思い切り利用していますし夢を叶えたいですし家に戻るつもりもないですし」
恥ずかしさのあまり私は早口でそうまくしたてた。
あ、言ってしまった。家に戻る気がないことを。
どうしよう。
焦る私を見て、マティアス様は笑っている。
「あぁ、やっぱり戻る気はないんだ。神官になるには数年かかるんでしょう? たかが二年ではなれないよね」
「はい、まあ……」
「まあそれでも俺は一年たったら約束通りここを離れるよ。さすがにずっとここにいるわけにはいかないし」
あ、帰っちゃうんだ。なぜだろう、それを今私、残念に思った。
「マティアス様か。距離縮まったかなあと思ってたけれど、そうでもなかったのかな」
そう言ったマティアス様の表情は少し寂しそうだった。
そこで私は気が付く。とっさに私、マティアス様って言ったことを。普段、様をつけて呼ばない様にしているけれど……なんでだろう、気まずい。
「でもまだ半年以上あるし。俺のこと、興味持ってほしいな」
「いえ、あの、べつに興味がないわけではないんですがただその……」
「ただ、何?」
「王子だって思うとそのどうしても身構えてしまうというか……」
私にとっては、幼なじみの家に住む臨時事務員のマティアスさん、ではなくてフラムテール王国の第二王子マティアス様なんですよね。
その前提はなかなか崩れない。
マティアス様は寝台に両腕をのせて、ははは、と笑った。
「そっかー。その事実は俺を表すひとつの記号でしかないと思うけれど、君からしたら俺は王子様なんだね。この数か月そういう扱いなんて受けていないから忘れかけていた」
「神官が奥さんとかおかしくないですか?」
「神官が結婚しちゃいけないとかないんでしょう?」
いやまあそうですけど。
何を私は焦ってマティアス様を好きになっちゃいけない理由を考えているんだろうか。
毎日のように送っていただいて、家事していただいて、こんな風に面倒見ていただいて、それで心が揺るがないわけはない。
でもやっぱり……マティアス様が癒しの魔法のこと知ったら絶対に止めるよね。そもそもまだ言いたくないしな……マティアス様なら大丈夫だとは思うけれど。誰にも言わないとは思うし。
でもその代償をしったら絶対止める。
むやみに口外しないと言うのも司祭様との約束だし。
何より私は、結婚には興味ない……はずなんです。
諦めてもらおうと思っていたはずなのにな……
「俺はこれを最初で最後の恋にしたいんだけどな」
なんていう呟きが聞こえてくる。何恥ずかしいことをおっしゃっているんでしょうか、この方は。
「わ、私としては諦めてほしくて一緒に暮らすことを認めたんですが」
「なかなかおかしなことを言うね。なんで一緒に暮らして諦めると思うの」
「嫌なところが目に付くんじゃないかなと思いまして」
「今のところ許容できないほどの嫌なところ、というのは目につかないけれど」
「目についてください」
「君は俺の嫌なところあった?」
「ないです」
私、朝寝間着のまま食堂に現れたり、なかなか起きなかったりとけっこうだらしない姿を見せていると思うのだけれど、あれ、許容範囲なのね。
あんな姿を見ていたら嫌になると思ったのに……
「……エステルさん、さっきから布団をかぶるけれど、苦しくないの?」
無意識に私はまた布団をかぶっていたらしい。言われてみれば視界が暗いしちょっと息苦しいかもしれない。そうか、だからさっきからマティアス様の声がなんだか遠くに聞こえたのね。
「苦しくないです大丈夫です!」
布団に顔をうずめてそう早口で答えると、また布団がめくられた。
「なんで布団、取るんですか」
抗議の声を上げて彼を見る。
想像よりも近くにマティアス様の顔があり、心臓が止まるんじゃないかと言うくらい私はびっくりした。
「な、なんでそんなそばに寄るんですか、風邪、うつりますよ」
「……あ、そうか、気にしてなかった」
「気にしましょうよ」
「いや、今更かなって思って」
今更……まあそうか、そうかもしれない。
「まあたぶん大丈夫だよ、根拠はないけれど」
「ないんですか?」
「うん。でもほら、言ったじゃない。君には薬を飲ませたし」
「……薬、どうやって飲ませたんですか?」
最初に薬を飲ませたと聞いたとき聞き流したけれど、もやもやしていたんだよね。
いったいどうやって薬を飲ませたのだろうか?
マティアス様は何度も瞬きをした後、すっと立ち上がり、
「リュシーさんに夕食のこと伝えてくる」
と言って部屋を出て行ってしまった。
……あ、逃げられた。
疑問がぬぐえないのはもやもやするけれど、あれは言うつもりないんだろうなあ。
「……私が覚えていないだけで自分で飲んだのかな」
そう思うことにしよう。
マティアス様の部屋の、マティアス様の寝台で寝ているって変な気分。
自分の家だけれど、彼がここに住み始めてから一度も入ったことはない。
眼鏡がないのでぼんやりとしかわからないけれど引き出しのついた机に椅子、それに小さな本棚がひとつ。寝台横に台があるだけの質素な部屋。あとは備え付けの服をしまうための収納棚。
王子様の部屋とは思えない。まあ一年しか暮らさないわけだからこんなものか、とも思う。
その後、私はマティアス様の部屋で軽い食事をとり、ユリアンに付き添われて部屋に戻った。
「姉ちゃん、大丈夫?」
心配そうに耳が垂れ下がったユリアンに私は笑いかけた。
「大丈夫。ご飯のあとお薬飲んだし。明日はまだ寝てないとだと思うけれど、寝てればよくなるから」
「うん。あったかくして寝てね」
「ありがとう、ユリアン」
ユリアンがいて、マティアス様がいて。
病気になると家族のありがたみが身に染みる。
……いつまでも続くわけじゃないんだけれどね。
私は扉を閉めて自分の部屋の寝台にごろん、と寝転がった。
マティアス様……って呼んじゃったの、まずかったなあ。
気を付けていたのにな。
「マティアス……さん」
呟いて、私は寝返りを打つ。
私は窓の外に見える夜空を見つめ、ひとり呟く。
「女神様、私、好きになっていいのでしょうか」
その答えなんて、きっともう私の中にある。
これは熱のせいだ。
額に口づけられたのはきっと関係ない。
……関係ないよね。
「で、で、でも私はユリアンのお母さんを捜したいからマティアス様がここに住むことを認めたわけですし、思い切り利用していますし夢を叶えたいですし家に戻るつもりもないですし」
恥ずかしさのあまり私は早口でそうまくしたてた。
あ、言ってしまった。家に戻る気がないことを。
どうしよう。
焦る私を見て、マティアス様は笑っている。
「あぁ、やっぱり戻る気はないんだ。神官になるには数年かかるんでしょう? たかが二年ではなれないよね」
「はい、まあ……」
「まあそれでも俺は一年たったら約束通りここを離れるよ。さすがにずっとここにいるわけにはいかないし」
あ、帰っちゃうんだ。なぜだろう、それを今私、残念に思った。
「マティアス様か。距離縮まったかなあと思ってたけれど、そうでもなかったのかな」
そう言ったマティアス様の表情は少し寂しそうだった。
そこで私は気が付く。とっさに私、マティアス様って言ったことを。普段、様をつけて呼ばない様にしているけれど……なんでだろう、気まずい。
「でもまだ半年以上あるし。俺のこと、興味持ってほしいな」
「いえ、あの、べつに興味がないわけではないんですがただその……」
「ただ、何?」
「王子だって思うとそのどうしても身構えてしまうというか……」
私にとっては、幼なじみの家に住む臨時事務員のマティアスさん、ではなくてフラムテール王国の第二王子マティアス様なんですよね。
その前提はなかなか崩れない。
マティアス様は寝台に両腕をのせて、ははは、と笑った。
「そっかー。その事実は俺を表すひとつの記号でしかないと思うけれど、君からしたら俺は王子様なんだね。この数か月そういう扱いなんて受けていないから忘れかけていた」
「神官が奥さんとかおかしくないですか?」
「神官が結婚しちゃいけないとかないんでしょう?」
いやまあそうですけど。
何を私は焦ってマティアス様を好きになっちゃいけない理由を考えているんだろうか。
毎日のように送っていただいて、家事していただいて、こんな風に面倒見ていただいて、それで心が揺るがないわけはない。
でもやっぱり……マティアス様が癒しの魔法のこと知ったら絶対に止めるよね。そもそもまだ言いたくないしな……マティアス様なら大丈夫だとは思うけれど。誰にも言わないとは思うし。
でもその代償をしったら絶対止める。
むやみに口外しないと言うのも司祭様との約束だし。
何より私は、結婚には興味ない……はずなんです。
諦めてもらおうと思っていたはずなのにな……
「俺はこれを最初で最後の恋にしたいんだけどな」
なんていう呟きが聞こえてくる。何恥ずかしいことをおっしゃっているんでしょうか、この方は。
「わ、私としては諦めてほしくて一緒に暮らすことを認めたんですが」
「なかなかおかしなことを言うね。なんで一緒に暮らして諦めると思うの」
「嫌なところが目に付くんじゃないかなと思いまして」
「今のところ許容できないほどの嫌なところ、というのは目につかないけれど」
「目についてください」
「君は俺の嫌なところあった?」
「ないです」
私、朝寝間着のまま食堂に現れたり、なかなか起きなかったりとけっこうだらしない姿を見せていると思うのだけれど、あれ、許容範囲なのね。
あんな姿を見ていたら嫌になると思ったのに……
「……エステルさん、さっきから布団をかぶるけれど、苦しくないの?」
無意識に私はまた布団をかぶっていたらしい。言われてみれば視界が暗いしちょっと息苦しいかもしれない。そうか、だからさっきからマティアス様の声がなんだか遠くに聞こえたのね。
「苦しくないです大丈夫です!」
布団に顔をうずめてそう早口で答えると、また布団がめくられた。
「なんで布団、取るんですか」
抗議の声を上げて彼を見る。
想像よりも近くにマティアス様の顔があり、心臓が止まるんじゃないかと言うくらい私はびっくりした。
「な、なんでそんなそばに寄るんですか、風邪、うつりますよ」
「……あ、そうか、気にしてなかった」
「気にしましょうよ」
「いや、今更かなって思って」
今更……まあそうか、そうかもしれない。
「まあたぶん大丈夫だよ、根拠はないけれど」
「ないんですか?」
「うん。でもほら、言ったじゃない。君には薬を飲ませたし」
「……薬、どうやって飲ませたんですか?」
最初に薬を飲ませたと聞いたとき聞き流したけれど、もやもやしていたんだよね。
いったいどうやって薬を飲ませたのだろうか?
マティアス様は何度も瞬きをした後、すっと立ち上がり、
「リュシーさんに夕食のこと伝えてくる」
と言って部屋を出て行ってしまった。
……あ、逃げられた。
疑問がぬぐえないのはもやもやするけれど、あれは言うつもりないんだろうなあ。
「……私が覚えていないだけで自分で飲んだのかな」
そう思うことにしよう。
マティアス様の部屋の、マティアス様の寝台で寝ているって変な気分。
自分の家だけれど、彼がここに住み始めてから一度も入ったことはない。
眼鏡がないのでぼんやりとしかわからないけれど引き出しのついた机に椅子、それに小さな本棚がひとつ。寝台横に台があるだけの質素な部屋。あとは備え付けの服をしまうための収納棚。
王子様の部屋とは思えない。まあ一年しか暮らさないわけだからこんなものか、とも思う。
その後、私はマティアス様の部屋で軽い食事をとり、ユリアンに付き添われて部屋に戻った。
「姉ちゃん、大丈夫?」
心配そうに耳が垂れ下がったユリアンに私は笑いかけた。
「大丈夫。ご飯のあとお薬飲んだし。明日はまだ寝てないとだと思うけれど、寝てればよくなるから」
「うん。あったかくして寝てね」
「ありがとう、ユリアン」
ユリアンがいて、マティアス様がいて。
病気になると家族のありがたみが身に染みる。
……いつまでも続くわけじゃないんだけれどね。
私は扉を閉めて自分の部屋の寝台にごろん、と寝転がった。
マティアス様……って呼んじゃったの、まずかったなあ。
気を付けていたのにな。
「マティアス……さん」
呟いて、私は寝返りを打つ。
私は窓の外に見える夜空を見つめ、ひとり呟く。
「女神様、私、好きになっていいのでしょうか」
その答えなんて、きっともう私の中にある。
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