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聞こえない人
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「世界が終わるまでに何をしますか?」
いちごの可愛いえんぴつで書いた小さな字は
目の前のまだあどけない少年によって書かれたものだった。
世界が終わる…と言うと考えるのは自分の体の欠陥だった。
終わってもいいから治したい。
好きな人の声を聞きたい。
目が見えなくてもいい。
体が動かなくてもいい。
好きな人の記憶を残したい。
そうすると少年は心を読んだかのように
「分かりました」
「では良い一日を」
と言って私の視界から消えた。
街で普通のように聞こえる声。
私には聞こえない。
大好きな漫画のボイスドラマ。
ただの漫画。
音楽だって
ただの動画。
好きな人がいるおかげで今は生きてられる。
今はそれが生き甲斐だ。
少年はなぜそんな質問をしたんだろう。
なぜ私に?
そんなことを考えていると後ろから足音が聞こえてきた。
「千春」
私を呼ぶ声だ。
なぜ分かるんだろう。
記憶がこんがらがってきた。
私の名前は千春?
気付くと私の目の前まで来たその人は好きな人だった。
さっきから疑問しか頭に浮かばない。
「話したいことがある。」
ゆっくりそう言った彼は
眠たそうにこう言った。
「俺と付き合わないか」
私は舞い上がるほど喜んだ。
飛んでしまいそうな程に。
今なら、死んでもいい。
今なら、目が見えなくたって。
今なら、耳が聞こえなくても。
「ん?」
そして、この世界は終わった。
私は周りが見えない。
恐ろしい程に。
いちごの可愛いえんぴつで書いた小さな字は
目の前のまだあどけない少年によって書かれたものだった。
世界が終わる…と言うと考えるのは自分の体の欠陥だった。
終わってもいいから治したい。
好きな人の声を聞きたい。
目が見えなくてもいい。
体が動かなくてもいい。
好きな人の記憶を残したい。
そうすると少年は心を読んだかのように
「分かりました」
「では良い一日を」
と言って私の視界から消えた。
街で普通のように聞こえる声。
私には聞こえない。
大好きな漫画のボイスドラマ。
ただの漫画。
音楽だって
ただの動画。
好きな人がいるおかげで今は生きてられる。
今はそれが生き甲斐だ。
少年はなぜそんな質問をしたんだろう。
なぜ私に?
そんなことを考えていると後ろから足音が聞こえてきた。
「千春」
私を呼ぶ声だ。
なぜ分かるんだろう。
記憶がこんがらがってきた。
私の名前は千春?
気付くと私の目の前まで来たその人は好きな人だった。
さっきから疑問しか頭に浮かばない。
「話したいことがある。」
ゆっくりそう言った彼は
眠たそうにこう言った。
「俺と付き合わないか」
私は舞い上がるほど喜んだ。
飛んでしまいそうな程に。
今なら、死んでもいい。
今なら、目が見えなくたって。
今なら、耳が聞こえなくても。
「ん?」
そして、この世界は終わった。
私は周りが見えない。
恐ろしい程に。
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