【R18】極上の蜜~みかどの寵蜜~

奇埼伊利

文字の大きさ
6 / 7

第4章 依存の鎖

しおりを挟む
【第4章:依存の鎖】

一日中ベッドに沈み、何も口にせず過ごしていた。お腹は空っぽだった。

僕の後孔の熱は昨日のことを忘れさせてはくれなかった。
下腹部の、ずっと消えない異物感と、かすかな熱っぽさに気が付いた。
アナルプラグの重みがずっしりと圧迫し、震える指で触れると、ぷっくりとした襞がプラグをしっかり飲み込んでいる。基部は肌にぴったり密着し、体勢を変えるたび、鈴のように微かに揺れてチリンと音を立てた。

『これ…ずっと入ってるの? お尻の中が満杯で、変な感じがする…』

恐怖で息が詰まり、襞を押さえてもヒクヒクと蠢くばかりだった。
逃れられない絶望が、胸をぎゅっと締めつける。

ピッ、ピッ、ピッ。

電子音が鳴り響き、アンディが入ってきた。黒服の巨躯は優雅に一礼し、銀のトレイを静かに置く。

「蜜様、お目覚めでしょうか。私はアンディと申します。どうぞそのまま、ごゆっくりお休みください。ここでお過ごしいただくことが、蜜様の役目です」

穏やかで澄んだ声が、震えた身体をそっと包み込むように響いた。毛布をかけ直されても言葉は出ず、僕はただ小さく頷くだけだった。

突然モニターがオンになり、乱れた自分の姿が映った。開脚椅子で悶絶する映像がループ再生され、白目を剥き、涎を垂らす自分──強制された視姦の記録が繰り返し流れ続けた。

「いやっ!こんなの僕じゃない!恥ずかしい…こんな僕なんか見たくない!」

慌ててリモコンを掴み、電源を切った。心臓が激しく鳴り、身体が縮こまる。

***

扉が静かに開き、みかど様が訪れた。
高身長で鍛えられた体躯は、黒のシャツ越しでも威圧的だった。だが、切れ長の漆黒の瞳は、僕を優しく包み込むようだった。

「蜜……一日中、食事も取らず伏せているとアンディから聞いた。心配で胸が張り裂けそうだった」

みかど様の甘く滴る声は、昨日の表情とは違い別人のようだった。

心が砕け散りそうだった僕を、力強い腕がそっと抱き寄せる。ベッドに腰掛けたみかど様の膝に乗せられ、背中を優しく撫でられた。髪を梳く指が頭皮をくすぐり、耳元で囁きが落ちていく。

みかどの深い森のようなスパイシーな香水と、男性的な雄の匂いが鼻腔を満たした。
胸の奥を覆っていた恐怖の霧が、少しずつ溶けていく。

胸の奥がじんわり温まり、涙腺がゆるんだ。

『この匂いなんだか……安心する……怖くない…』

無意識に身体が緩み、みかどの胸に顔を埋めていた。

「いい子だ、蜜。辛かったな……全部、私のせいだ。本当に許してくれ」

額に優しくキスが落ちる。みかどは用意してきた食事に手を伸ばした。スプーンで温かい粥をすくい取り、抵抗する力もない僕の口元へ運んでくれた。甘い味が舌に広がり、膝の温もりと鼓動が、全身にじんわり染み渡っていく。

粥を一口ずつ与えられるうちに、僕の震えは徐々に収まった。みかどの太腿がしっかり支え、鼓動が直接届いてくる。ふと股間の膨らみに目が行き、昨日の記憶がフラッシュバックした。

開脚椅子での激しいピストン──その光景に、恐怖で息が詰まり、顔を背けて目をぎゅっと閉じる。

『昨日のあんなこと……みかど様の身体も、あんなふうに僕にするの?…だけど、今のみかど様は優しい…違うよね? 信じたい』

心臓の鼓動が激しくなり、無意識にみかど様のシャツを握りしめた。

「ゆっくり噛んで……えらいぞ、蜜。私の宝物だ。ずっと私の膝の上でいていい」

耳元で囁かれる甘い言葉は、まるで麻薬のように絡みつく。指が頬を優しく撫で、無意識にこぼれた涙を拭った。

震える唇から、小さく言葉がこぼれる。

「昨日は…怖かったけど、今は怖くないです……」

みかど様の瞳が優しく細まり、指先がネグリジェ越しに僕のピンク色の小さな乳首をそっと掠めた。

「この乳首、可愛いな……蜜の身体は私だけのものだよ」

触れられた感触に、身体が敏感に反応する。頬が熱くなった。

胸の先がびくりと震え、そこだけ脈打つようにじんじんと熱を帯びる。

『触られた……恥ずかしいのに……どうして嬉しいなんて思ってるの……』

すべての精神がとろけるように溶け、僕はみかど様の首に細い腕を回した。
胸に頬を寄せ、震える声で懇願する。

「みかど様、ずっと一緒にいてください……僕はみかど様のものだから!」

瞳に涙を溜めながら、膝の上で小さく身を寄せた。

『離れたくない…』

粥を食べ終えると、みかど様はそのまま僕を抱き上げ、部屋のなかにあるガラス張りの入浴室へ向かった。

「蜜の身体、綺麗にしよう。今日は一緒に過ごそう」

みかど様は僕を抱いたまま入浴室へ運ぶと、そこで待機していたアンディに視線で合図を送った。

湯気が立ち込めるジャグジーの中、みかど様は優しくネグリジェを脱がせてくれた。

みかどの逞しく鍛えられた腹筋と太腿が目に入る。そして、僕の視線は無意識に股間へ落ちた。
昨日の痛みが再び脳裏をよぎり、慌てて目線を逸らして両手で顔を覆う。

『みかど様のあそこ…見たくない…でも、見てしまう』

浅くなる息と、プラグの違和感が僕の心をかき乱す。それでも、頼れるのはみかど様だけだった。

みかど様がそれに気づき、優しく僕の肩を抱く。

「怖がらなくていいよ、蜜。私は君を守るだけだ。」

その言葉に震えながらも頷いた。視線はまだ上げられずにいた。

僕は抱きかかえられてアンディに預けられた。

みかど様はローションのようなボディソープを手に取ると、それをアンディに渡し、首筋から肩、そして胸の傷跡を丁寧に洗うよう静かに指示を出した。
アンディの大きな手が、まるで壊れ物を扱うかのような手つきで泡を滑らせていく。

「ここ、綺麗だな……蜜の肌、絹みたいに滑らかだ。可愛い蜜、私だけの宝物」

みかど様の言葉と視線が、ゆっくりと僕の鎖骨から胸元へ移っていく。その合図に従い、アンディの指が鎖骨を滑り、そのまま胸へ降りていく。ピンクの乳首を捉えた指先が、そこを優しくついばんだ。

『みかど様が見てる……恥ずかしい……』

「ぼ、僕……自分でできます……」

「いや、これはアンディに任せなさい。蜜は、ただ委ねていればいい」

そして、その手が下腹へと移り、プラグの周囲を優しく洗う。湯気の中で鈴がチリンと鳴った。
頬が赤くなり、僕は恥ずかしげに視線を逸らした

「恥ずかしい…この音、変です……どうか、抜いてください」

「これは必要なことだよ。可愛い蜜、そんな顔も最高だ。私の蜜は完璧だから、このままでいい」

泡に撫でられるたび、鈍い違和感が次第に甘く痺れるような刺激へと変わり、息が浅く乱れた。

押し開かれた内側が、きゅっと小さく締めつけてしまうのが自分でも分かって、余計に恥ずかしくなった。

心までそれを望んでいるような、いやな錯覚を覚えた。

『みかど様がそう言うなら……このままでも平気かもしれない…』

鈴の音が響くたび、羞恥の輪郭が曖昧になっていく。

洗体が終わり、タオルで優しく拭かれ、再び膝の上に戻される。みかど様は満足げに微笑み、額へもう一度キスを落とした。

「気分が良くなったな。蜜の笑顔が見られて、私も救われたよ。蜜のために外出しよう。特別だ──私と二人でな」

瞳が喜びで輝き、僕はみかど様の首に細い腕を回した。

『みかど様と一緒なら、どこでも…もう、離れるのが怖いくらい…』

みかどの胸板から聞こえる鼓動がまるで、ここが僕の居場所だと知らせているようだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

従僕に溺愛されて逃げられない

大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL! 俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。 その傍らには、当然のようにリンがいる。 荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。 高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。 けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。 当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。 居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。 さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。 主従なのか、恋人なのか。 境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。 従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

苗床になった元騎士

鵜飼かいゆ
BL
引退した元騎士の老人が触手に寄生されて若返って苗床になるラブラブハッピーエンド話です。

平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)

優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。 本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。

仕事ができる子は騎乗位も上手い

冲令子
BL
うっかりマッチングしてしまった会社の先輩後輩が、付き合うまでの話です。 後輩×先輩。

人気俳優に拾われてペットにされた件

米山のら
BL
地味で平凡な社畜、オレ――三池豆太郎。 そんなオレを拾ったのは、超絶人気俳優・白瀬洸だった。 「ミケ」って呼ばれて、なぜか猫扱いされて、執着されて。 「ミケにはそろそろ“躾”が必要かな」――洸の優しい笑顔の裏には、底なしの狂気が潜んでいた。 これは、オレが洸の変態的な愛情と執着に、容赦なく絡め取られて、逃げ道を失っていく話。

陥落 ー おじさま達に病愛されて ー

ななな
BL
 眉目秀麗、才ある青年が二人のおじさま達から変態的かつ病的に愛されるお話。全九話。  国一番の璃伴士(将棋士)であるリンユゥは、義父に温かい愛情を注がれ、平凡ながらも幸せな日々を過ごしていた。  そんなある日、一人の紳士とリンユゥは対局することになり…。

【創作BL】溺愛攻め短編集

めめもっち
BL
基本名無し。多くがクール受け。各章独立した世界観です。単発投稿まとめ。

処理中です...