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4章
学園
しおりを挟む「さて、俺はダイチだ。」
「僕はカイト。」
「虚だ。」
白い大きな校舎を散策中自己紹介をした、
中は薄暗く不気味だが灯りをつけると気づかれるため夜目の効く虚が先頭だ。
「虚さんって忍者なんですか?」
「多分な、記憶は無いが回りが皆そう言う。」
「記憶が?」
「ああ、
気がついたら傷だらけで倒れていたらしい、目が覚めて以来手がかりを探している。」
教室を一つ一つ調べるが今のところ何もない…。
「あとは教員棟だけだ…、
あそこは職員室の隣に個室があるからもしかしたら誰かいるかも。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
本校舎から出て隣にある建物に入るとすぐに倒れている学生達…。
「生き残りが居るらしいな…。」
助け起こすと気絶している、
調べてみると頭に少しこぶができていた。
「鈍器で殴られたようだな、
素手でこの大きさのこぶはできんぞ。」
静かに横たわらせ部屋を調べる…、
途中皮張りのソファーがある部屋に入るとダイチが何かを拾って持ってきた。
「校長…、
やっぱズラだったんだな…。」
「ダイチ、戻してあげよう。」
机に突っ伏している人物に それ を戻してやると次は二階に上がる…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ここは殺人事件がよく起こるのか?」
思わずその言葉が口に出たのはトイレの惨状のせいだろう…。
「ボコボコにされてる…。」
「おいあっちは便座に顔突っ込まれてるぞ…?」
職員室と書かれたプレートがある部屋に入るとそこも事件現場に。
「凶器はこれか…。」
虚がガラスでできた器を手に取ると少し重い、確かにこれで殴られたらひとたまりもないだろう。
「灰皿で人を殴るなんてカナメ先生しか思い浮かばねぇや…。」
誰かわからないが相当な人物らしくダイチとカイトの表情が険しい…、
よくわからないが二人が青ざめて震え上がる何かあったらしい。
「…まぁ無事なやつが居るんなら良かったじゃないか。」
「うん、居るとしたら…。」
職員室の隣にあるドアを見る、
そしてカイトが深呼吸をしてドアに近づこうとさしがすぐに虚がカイトを引っ張るとドアが何かと共に吹っ飛んだ…。
「ったく人が忠告してやったのに外に出て感染して帰ってくるなっての。」
金髪の女性が歩いてきてカイトとダイチに目を止めた。
「おう、
あんたら無事だったんだね。」
で、と次は虚を見る。
「そいつは?」
「た、助けてくれたんです。」
「ふぅん…、
無事なのはあんたらだけか?」
「いや、
今マイとこの人の連れの二人が食べ物の調達に行ってくれてて…。」
「そっか、
まぁひとまずここはなれるよ。」
カナメが鍵を指で回すと扉をあけて襲ってこようとした生徒を蹴飛ばした。
「目が覚めたやつらの記憶が無いといいな…。」
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