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7章
帰り道
しおりを挟む暫く固まっていると誰かがドアを踏みしめた、そちらに目をやると女性とその腕の中には子ども。
「なんだその情けないツラは?」
「貴様らと一戦交えたせいで魔力がもうない…。」
「自分の未熟さを人のせいにするな小僧。」
女性が先程と位置が変わっている本を見てからライルを見る。
「この本の騎士というのは…。」
「察しの通り私だ、
魔族どもと戦っているうちに耐性がついたようでな…、
ここにいてもなんともない。」
次に腕の中にいる子どもに視線を向けると目が合い微笑まれてからなぜかヴィーリオの舌打ちが聞こえた。
「僕はここの魔王、歳は3000才だよ。」
「ずいぶん若づくりだな。」
「ちょっとめんどくさい家庭事情があって元の姿に戻らないだけだよ。」
【戻れない】わけでは無いらしいが覇気も殺気もなくて正直言われるまで魔王と気づかない。
「帰りたいか?」
女性が笑みを浮かべる…、
なぜか竦み上がってしまうような邪悪な笑みだ。
「当たり前だ。」
「ならば返してやろう。」
女性が手を出す、
なにか寄越せということだろう…。
「何がほしい…?」
「お前が袖にしまってあるもの二つ、
一つ寄越せば返してやる。」
「二つ目は?」
「お前が探しているやつの居場所を教えてやる。」
ヴィーリオが渋々袖の中を漁り取り出したのは剣と本、
剣は本来の力を失っていて正直使い道は無く本は現世で手に入れたもので正直手渡したくないが…。
「さぁ寄越せ。」
笑顔の女性が強奪すると二人の足元に魔方陣が現れる…。
「で、前魔王の居場所だが…、
お前達のすぐ側にずっといたぞ。
確か***とか言ったか?」
女性が紡いだのは信じられない人物の名だった…。
「大天使とやつは知り合いだ、
そろそろ悪巧みでもしている頃だろう。」
指を鳴らすと二人の姿が消える…。
「若いね~…。」
「クロオ、
天使と魔族に子はできるものなのか?」
「できないことは無いけど大問題だね、
元々あんまり相容れない種族だから。」
女性が本を開き懐かしい自分の思い出を読み返すがすぐにつまらなさそうに閉じる。
「さて、暇潰しに狭間にいる罪人どもを呼び出すか。」
銀の剣とヴィーリオから強奪した本を持ち二人は部屋を出る…。
「あんまり虐めちゃダメだよ?
中には冤罪の子も居るんだから。」
「心外だな虐めてなどいないぞ?
ちょっと苛烈に遊んでやってるだけではないか?」
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