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31.食べ物の恨みは恐ろしい
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大豆村に着いた。
もちろん馬車で……。
「し、死ぬかと思った……」
それは私ではなく、タラバから漏れた感想。
そう……ここに一級調教師はいない。
大豆村までの3時間弱、反抗的な2頭のシリョウバモドキを従わせたのは、愛刀をチラつかせて背後から強烈な脅迫を与え続けたミギエさんだった。
そのデカさを考慮して、連結させた2台の馬車を1頭ずつ引くスタイルにしたのは正解だったと言えるだろうが、道中にもし対向車が来ていたならば確実にすれ違うことはできなかっただろう。
むしろあれほどギリギリの道幅で、よくもこれだけの偉業を成し遂げたものである。
普通の馬なら丸一日は掛かるはずの行程を、驚異のスピードで短縮させたシリョウバモドキの馬力もさることながら、連結された荷馬車の中、ほぼ無重力状態で跳ね回り転げ回るのを耐え切ったーー正しくは一度天に召されたーー私とタラバを心から称賛したい。
フカフカに改造しておいて正解だった。
こんな命がけのスピードレースを開催しろなんて誰一人言っていないにもかかわらず、シリョウバモドキ達は全力で荷馬車を引いた。理不尽な暴君への余計な忖度か、はたまた極度の恐怖から来る焦りがそうさせたのか……どちらにせよ、大豆村が目と鼻の先に見えた頃には、強靭な相棒以外の全員が色んな意味で疲労困憊の状態にあった。
「こ、ここで一旦休憩しよう…… このままバカボンミケの演技はキツすぎる……」
「ぼ、僕も出来れば……お水を下さい」
「あー? あっ、あっ!」
「は? ご飯?」
グッタリしているその他大勢を尻目に、1人元気すぎる彼女が嬉しそうに口からメニューを取り出した。
それはミギエさん専用のお食事メニュー。なんでも『トランクルーム』内の食料一覧が載っているらしい。
本体も持っていない謎スキルを、何故分身が使いこなしているのか……解せん。
「ミギエさん、いくらなんでも夕飯にはまだ早いよ?」
なんだかんだで野営地点を出発したのは昼過ぎだった。
予定では、今夜もどこかで野営で一泊し、明日の午前中に村入りするつもりだったのだが、思いがけない馬達の頑張りで、目的地までは歩いても10分ほどの距離。
夕飯にはまだかなり早い時間だし、そうでなくともあれだけシャッフルされた直後なこともあり、私もタラバも食欲はあまりない……
「あー、あっ」
そんなことは知ったこちゃねぇ暴君は、優雅にテーブルセット一式を取り出して、ストック料理を食べ始めた。あの身体で、どうしてそんなに燃費が悪いのか!
「コティ様……すみません……み、水を……」
やつれたタラバが、私の足に縋り付く。
ごめん、忘れてた。
『トランクルーム』から取り出したグラスをタラバに渡し、そこへあの泉の湧水を注ぎ入れた。昨日、ミギエさんが半日掛けて貯めておいてくれたものだ。
『トランクルーム』から取り出す際、右手人差し指から水が出るその様は、いつ見ても前世の水芸を思い出す。というか、何故かこの形でしか水が取り出せない。時々、こういう妙なこだわりがあるのは、この世界のスキルの特色なのか? はたまた……
ちなみにミギエさんが水を取り出す際は、マーライオン方式になるらしい。うん、水は……今後は私が取り出すからさ。
よっぽど喉が渇いていたのだろう。タラバが勢いよく喉をならして水を煽る。
「ゴクッゴクッ……あぁー生き返るー!」
その音に触発されたのかーー
ヴィッヒィーン!
グェッー!
同じく水を欲する者達の懇願が響いた。疲れているのは皆同じ。
私は2頭のシリョウバモドキの前に大きめの桶を置き、その中に水を満たした。
「クロもシロもお疲れ様」
2頭は産みの親であるはずの私になど目もくれずに、争うようにして水を飲み始めた。
名前まで付けてやったというのに、なんの感謝もない。むしろ隙あらば食らいつこうとさえしてくる。
その昔、前世の友人が「反抗的な態度のペットも可愛いものだよ?」などと言っていたことがあったが……うん、全然可愛くない。むしろ怖い。明らかに私を食料として見てくるあの目が恐ろしい。
まったく……もう少し可愛気があればもう一つ水桶を出してやるところを……ふふふ、まぁいいさ。そのままケンカしてミギエさんの不興を買うがいい。
――グェッグェッ。
「ギャッ!」
不意に、背後からフードを引っ張るようにして、自分にも水をくれと呼びかけられた。
実は、何気にこの子が1番私に懐いている。あの生き残りのコケトリスである。
今朝まではお互いにギクシャクしていた部分もあったのだが、出発する際、「殺してしまおうコケトリス」を唱えるミギエさんを説得し、一緒に連れて行くためその干からびた脚を治してあげてから、恩義を感じたのかどうなのか、心を開いて甘えてくれるようになったのだ。
もちろん、卵欲しさに殺すのを躊躇ったなどとは、口が裂けても言えない。今となっては、コケさんも大切な仲間なのだから。
というわけで、もう一台の荷馬車にはコケさんを乗せていた。逃げないようーー否、飛ばされないようにロープで縛り付けていたため、その疲労もかなりのもののようだ。
「ごめんごめん、はい、コケさんもどうぞ」
私は飲みやすいように若干細長いタイプの桶に、水を注ぎ入れた。
馬達と違い、2回も頭を下げてからそれを飲む。なんていい子なんだ! 不純な動機で助けたりして、なんかごめん。
「すっかりコティ様に懐いちゃいましたね。僕の方が可愛いのに……」
タラバがあからさまに口を尖らせて、そう呟いた。
今朝から妙に機嫌が悪い。昨夜あれだけ大量に卵を食べたのに魔物化しなかったと騒いでいた。
天才なのにやっぱりアホなのだ。
「馬達には見向きもされないけどね」
「あれは、ミギエ様の配下ですから」
確かに……
本来調教師によってされる飼主登録を、あの人は力ずくで成立させたような気がしてならない。
ミギエ……恐ろしい子。
あの人だけは本当に得体が知れないなと思いながらそちらへと視線を向けるとーー
「ハッ! ちょっとミギエさん! 食べすぎ! 5日分のストックだって言ったでしょ? そんなに食べたら3日も持たない!」
あり得ないほど大量にストックを消費して行く妖怪の姿があった。
「あっ! あっ!」
「ケチじゃない! てか、誰が分身いじめじゃ! むしろ私が被害者だわ!」
「あっ……あー」
「まだ20枚しか食べてないもん……って、それ私が楽しみにしてたトンカツもどき! なんで全部1人で食べちゃうの? ひどい! どれだけ食いしん坊万歳か!」
「まぁまぁ、お二人とも。こんなところでケンカしてたら、村の人達に気付かれてしまいますから……」
「あっ…… あっ」
「ひもじくて死にそうなの……じゃねぇわ! 殺しても死なないような奴がよく言う……てか、そんだけ食べてまだ食べ足りないって、あんたどんだけ化け物なのか!」
「あ? あ? んあーーー!」
どうやら【化け物】という単語は、ミギエさんにとっては禁句だったらしく……怒りに任せ私に強力な往復ビンタをくらわせた後、すっかりヘソを曲げて拗ねてしまった。
そして私はというと、楽しみにしていたトンカツもどきを全て食い尽くされた悲しみと、強烈な往復ビンタでほとんどのHPを削られた物理的ダメージにより、文字通り瀕死の有り様となりーー
「あっ……あっ……」
「土下座して謝るまで許さないって……? こっちのセリフだわ……」
売り言葉に買い言葉。なんとも、実にくだらないこの一連の流れにより、この世界に転生して初めて、相棒ミギエさんと本気のケンカをすることになったのだった。
そしてーー
そのまま一言も口を聞かぬまま、大豆村へと足を踏み入れた。
「ようこそおいで下さいました。メリダから話は聞いております。ミケ様、タラバさん。村人一同、心より歓迎申し上げます」
到着早々、村人総出で出迎えを受けた。
想像以上の歓迎ぶりに驚いたが、タラバは満更でもないような顔で笑っていた。ミギエさんは知らん。
その後、ミギエさんはクロ、シロ、コケさんと共に、馬車小屋へ。タラバは見せたいものがあるというメリダに連れられ家畜舎の方へ。
そして私は、妙に屈強な雰囲気漂う男衆に守られるようにして、村で1番大きな村長の屋敷の地下のーー
「悪いが、あんたにはここで死んでもらうことになる」
牢獄の中へと幽閉された……
もちろん馬車で……。
「し、死ぬかと思った……」
それは私ではなく、タラバから漏れた感想。
そう……ここに一級調教師はいない。
大豆村までの3時間弱、反抗的な2頭のシリョウバモドキを従わせたのは、愛刀をチラつかせて背後から強烈な脅迫を与え続けたミギエさんだった。
そのデカさを考慮して、連結させた2台の馬車を1頭ずつ引くスタイルにしたのは正解だったと言えるだろうが、道中にもし対向車が来ていたならば確実にすれ違うことはできなかっただろう。
むしろあれほどギリギリの道幅で、よくもこれだけの偉業を成し遂げたものである。
普通の馬なら丸一日は掛かるはずの行程を、驚異のスピードで短縮させたシリョウバモドキの馬力もさることながら、連結された荷馬車の中、ほぼ無重力状態で跳ね回り転げ回るのを耐え切ったーー正しくは一度天に召されたーー私とタラバを心から称賛したい。
フカフカに改造しておいて正解だった。
こんな命がけのスピードレースを開催しろなんて誰一人言っていないにもかかわらず、シリョウバモドキ達は全力で荷馬車を引いた。理不尽な暴君への余計な忖度か、はたまた極度の恐怖から来る焦りがそうさせたのか……どちらにせよ、大豆村が目と鼻の先に見えた頃には、強靭な相棒以外の全員が色んな意味で疲労困憊の状態にあった。
「こ、ここで一旦休憩しよう…… このままバカボンミケの演技はキツすぎる……」
「ぼ、僕も出来れば……お水を下さい」
「あー? あっ、あっ!」
「は? ご飯?」
グッタリしているその他大勢を尻目に、1人元気すぎる彼女が嬉しそうに口からメニューを取り出した。
それはミギエさん専用のお食事メニュー。なんでも『トランクルーム』内の食料一覧が載っているらしい。
本体も持っていない謎スキルを、何故分身が使いこなしているのか……解せん。
「ミギエさん、いくらなんでも夕飯にはまだ早いよ?」
なんだかんだで野営地点を出発したのは昼過ぎだった。
予定では、今夜もどこかで野営で一泊し、明日の午前中に村入りするつもりだったのだが、思いがけない馬達の頑張りで、目的地までは歩いても10分ほどの距離。
夕飯にはまだかなり早い時間だし、そうでなくともあれだけシャッフルされた直後なこともあり、私もタラバも食欲はあまりない……
「あー、あっ」
そんなことは知ったこちゃねぇ暴君は、優雅にテーブルセット一式を取り出して、ストック料理を食べ始めた。あの身体で、どうしてそんなに燃費が悪いのか!
「コティ様……すみません……み、水を……」
やつれたタラバが、私の足に縋り付く。
ごめん、忘れてた。
『トランクルーム』から取り出したグラスをタラバに渡し、そこへあの泉の湧水を注ぎ入れた。昨日、ミギエさんが半日掛けて貯めておいてくれたものだ。
『トランクルーム』から取り出す際、右手人差し指から水が出るその様は、いつ見ても前世の水芸を思い出す。というか、何故かこの形でしか水が取り出せない。時々、こういう妙なこだわりがあるのは、この世界のスキルの特色なのか? はたまた……
ちなみにミギエさんが水を取り出す際は、マーライオン方式になるらしい。うん、水は……今後は私が取り出すからさ。
よっぽど喉が渇いていたのだろう。タラバが勢いよく喉をならして水を煽る。
「ゴクッゴクッ……あぁー生き返るー!」
その音に触発されたのかーー
ヴィッヒィーン!
グェッー!
同じく水を欲する者達の懇願が響いた。疲れているのは皆同じ。
私は2頭のシリョウバモドキの前に大きめの桶を置き、その中に水を満たした。
「クロもシロもお疲れ様」
2頭は産みの親であるはずの私になど目もくれずに、争うようにして水を飲み始めた。
名前まで付けてやったというのに、なんの感謝もない。むしろ隙あらば食らいつこうとさえしてくる。
その昔、前世の友人が「反抗的な態度のペットも可愛いものだよ?」などと言っていたことがあったが……うん、全然可愛くない。むしろ怖い。明らかに私を食料として見てくるあの目が恐ろしい。
まったく……もう少し可愛気があればもう一つ水桶を出してやるところを……ふふふ、まぁいいさ。そのままケンカしてミギエさんの不興を買うがいい。
――グェッグェッ。
「ギャッ!」
不意に、背後からフードを引っ張るようにして、自分にも水をくれと呼びかけられた。
実は、何気にこの子が1番私に懐いている。あの生き残りのコケトリスである。
今朝まではお互いにギクシャクしていた部分もあったのだが、出発する際、「殺してしまおうコケトリス」を唱えるミギエさんを説得し、一緒に連れて行くためその干からびた脚を治してあげてから、恩義を感じたのかどうなのか、心を開いて甘えてくれるようになったのだ。
もちろん、卵欲しさに殺すのを躊躇ったなどとは、口が裂けても言えない。今となっては、コケさんも大切な仲間なのだから。
というわけで、もう一台の荷馬車にはコケさんを乗せていた。逃げないようーー否、飛ばされないようにロープで縛り付けていたため、その疲労もかなりのもののようだ。
「ごめんごめん、はい、コケさんもどうぞ」
私は飲みやすいように若干細長いタイプの桶に、水を注ぎ入れた。
馬達と違い、2回も頭を下げてからそれを飲む。なんていい子なんだ! 不純な動機で助けたりして、なんかごめん。
「すっかりコティ様に懐いちゃいましたね。僕の方が可愛いのに……」
タラバがあからさまに口を尖らせて、そう呟いた。
今朝から妙に機嫌が悪い。昨夜あれだけ大量に卵を食べたのに魔物化しなかったと騒いでいた。
天才なのにやっぱりアホなのだ。
「馬達には見向きもされないけどね」
「あれは、ミギエ様の配下ですから」
確かに……
本来調教師によってされる飼主登録を、あの人は力ずくで成立させたような気がしてならない。
ミギエ……恐ろしい子。
あの人だけは本当に得体が知れないなと思いながらそちらへと視線を向けるとーー
「ハッ! ちょっとミギエさん! 食べすぎ! 5日分のストックだって言ったでしょ? そんなに食べたら3日も持たない!」
あり得ないほど大量にストックを消費して行く妖怪の姿があった。
「あっ! あっ!」
「ケチじゃない! てか、誰が分身いじめじゃ! むしろ私が被害者だわ!」
「あっ……あー」
「まだ20枚しか食べてないもん……って、それ私が楽しみにしてたトンカツもどき! なんで全部1人で食べちゃうの? ひどい! どれだけ食いしん坊万歳か!」
「まぁまぁ、お二人とも。こんなところでケンカしてたら、村の人達に気付かれてしまいますから……」
「あっ…… あっ」
「ひもじくて死にそうなの……じゃねぇわ! 殺しても死なないような奴がよく言う……てか、そんだけ食べてまだ食べ足りないって、あんたどんだけ化け物なのか!」
「あ? あ? んあーーー!」
どうやら【化け物】という単語は、ミギエさんにとっては禁句だったらしく……怒りに任せ私に強力な往復ビンタをくらわせた後、すっかりヘソを曲げて拗ねてしまった。
そして私はというと、楽しみにしていたトンカツもどきを全て食い尽くされた悲しみと、強烈な往復ビンタでほとんどのHPを削られた物理的ダメージにより、文字通り瀕死の有り様となりーー
「あっ……あっ……」
「土下座して謝るまで許さないって……? こっちのセリフだわ……」
売り言葉に買い言葉。なんとも、実にくだらないこの一連の流れにより、この世界に転生して初めて、相棒ミギエさんと本気のケンカをすることになったのだった。
そしてーー
そのまま一言も口を聞かぬまま、大豆村へと足を踏み入れた。
「ようこそおいで下さいました。メリダから話は聞いております。ミケ様、タラバさん。村人一同、心より歓迎申し上げます」
到着早々、村人総出で出迎えを受けた。
想像以上の歓迎ぶりに驚いたが、タラバは満更でもないような顔で笑っていた。ミギエさんは知らん。
その後、ミギエさんはクロ、シロ、コケさんと共に、馬車小屋へ。タラバは見せたいものがあるというメリダに連れられ家畜舎の方へ。
そして私は、妙に屈強な雰囲気漂う男衆に守られるようにして、村で1番大きな村長の屋敷の地下のーー
「悪いが、あんたにはここで死んでもらうことになる」
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