【完結】ある日会社の受付に女神様がやって来た  ~ 受付に女神がいたよ ~ 

hazuki.mikado

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婿入り?

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 祐一の家は浄土真宗だよと実家にいる時は両親によく言われていた。

 阿弥陀様が御本尊。

 誰かが死んだら南無阿弥陀仏を唱える事で、全てオールオッケーなカンジが実に日本人向きだ。

 そのくせ、祐一の実家には神棚も置いてあったりするが。


 実のところ葬式は仏式、結婚は神式みたいな感じで、仏壇の左斜め上方に神棚があったりする。


 そんなのを見てると結局の所は何も信仰していないのとほぼ一緒なんじゃないかなと祐一は思っている。

 用事のあるときだけ、その担当にお世話になります的なのは、ほぼほぼ区役所みたいなモノではないだろうか? とも疑っていたりする。


 いや、絶対そうだろう。


 だからという訳ではないのだが、祐一は基本的に何にも信仰していないと言っても多分言い過ぎじゃない。

 ・・・はずである。


 しかし今、祐一は目の前に

『女神がオシゴトです』

 と言い切る金髪美女が胡座をかいて、自分の入れた珈琲をニコニコしながら美味しそうに飲んでいる。


 ・・・ある意味カルチャーショック。


 女神などいないと否定したいところだけども、よく見りゃあ後光が差している。

 しかもよく考えると玄関には鍵が掛かっている。

 つまりドアを通過せずに部屋のど真ん中に神々しい光と共に現れた訳だ。

 現実は偶に逃避したくなるものであはるが、今せずにいつするよ?

 ちょっと遠い目になる祐一。


「あ、それと心配しなくてもアタシこの世界では女神のオシゴトしてないから大丈夫よ~。

 普通の主婦だから。

 この世界ってさ、いっぱい神様って名前付くヒトとか多すぎで利権争いが凄いじゃん。

 そんなのに喰い込むなんて割の合わない事したくないしね~」


 ――利権? いっぱい居る?

 うう。頭が付いていかない・・・


「アタシの担当は違う世界だから。

 いわゆる異世界ね。

 ほら、この世界ってラノベ小説とかゲームとか横行してるじゃん。

 あんな感じって思ってくれたら理解できるんじゃないかしらね」

「はあ。成程」

「でね~、こっちの世界に何で異世界の女神であるアタシが居るのかというとね。

 私のダーリンが日本人で、コッチの人だから帰ってきて仕事してるのよ。

 で、別居なんて、NO THANK YOUだから、私もコッチに引っ越して来て住んでるのよ」

「・・・・・・」


 ――あ、だめだ。

 やっぱ理解の範疇を超えそうだ・・・・

 ツッコミどころが多すぎて何処から攻めたらいいのかわからない。

  今なら鈴鹿サーキットで200キロオーバーで攻める方がナンボかマシな気さえする。


 理性が


『本気にするとヤバいんじゃね?』


 と囁くのだが、直感のほうが


『絶対これはマジっすよアニキ!』


 と真剣に訴えているのが聞こえた気がした。



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