【完結】真実の愛はこちらです〈完結短編全集〉

hazuki.mikado

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17番目の姫君と盗人

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 この国では16歳~20歳が適齢期とされている。


 1~2歳の差はあれど皆が適齢期しかも皆が皆、美姫である為政略の駒として使いたいところではあったのだが、一気に嫁に行かれてしまうと後宮の予算が足りなくなってしまうと大臣達は考えた。

 そこで有力貴族を国内外から一同に集め一斉に美しい姫達をお披露目して婿側が金銭の負担をしてでも欲しいと希望する者を優先で嫁入り先を探そうと彼らは画策した。


 17番目の姫は停戦終結の条約に記載されているのでよくよく相手を選らばねばならないだろうが、他の姫達は、そういった条件もない為に一斉に合同見合いでよかろうという見解となったらしい。


 之には後宮の頂点である皇后陛下が柳眉を吊り上げ憤慨した。


 それはそうだろう、我が孫達をまるで露店の叩き売りの様に扱おうというのである。

 話を持ってきた官僚は疎か、大臣迄も呼びつけられ正座をさせられ后妃の冷たい視線に晒された。


「我が孫らを市場の魚の様に扱おうというつもりかえ?」


 『バチーン』という鉄扇の閉じる音で不機嫌さが最高潮という事に気がついた大臣達は床に頭を擦り付けて謝ったらしい。


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