【完結】出会って2日で婚約しました ~ 続・受付に女神がいたよ ~ 

hazuki.mikado

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デザイナーズドレス

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「私は猫語はわかんないですけどね、ドレスの相談に行くんですよ。

 で、クロちゃんを1人にするのがなんだか悪い気がしてですね・・・

 それで一緒に行って頂こうかと思いまして・・・」


 何故かクロを抱いて必死で敬語で説明する麗奈。

 片やクロは毛繕いに忙しそうで聞いているのかいないのかが麗奈には全くわからない。


 とうとう笑いを堪え切れなくなって

 『ブッ!』

 と噴き出す祐一。


「祐一さんは笑わずにクロちゃんに説明して下さい!」


 つい、赤くなる麗奈。


「わかった、クックッ・・・ クロ、お前麗奈さんのドレス、一緒に見に行くか?

 それとも里に帰っとく?」

「ニャア」


 答えたクロは麗奈の膝の上で丸くなる。


「行くってさ。

 美奈ちゃんに猫がついて行ってもいいか聞いといて」

「・・・ハイ」



 ××




 デザイナー氏が最近引っ越したというアトリエは閑静な住宅街の一角にあった。

 大きな家4件分以上の広い敷地面積のド真ん中にナニコレ、小さいお城? みたいな建物があり、そこのバルコニーで美奈が手を振っていた。


「おねーちゃん、祐一さんこっち~。

 車は適当にその辺に置いといてだってさ~!」


 言われた通りに門を潜った所の脇に停めて車を降り、玄関に向かう。

 クロは祐一の肩に又もやでろ~んと伸びて欠伸あくびをしている。

 手を繋いで建物まで続くレンガ道を歩く。

 庭の木は立派で大きいものが多く、風に揺れサワサワと音がする。


「街の中じゃないみたいだね。

 静かで落ち着いてて、ここだけ森の中みただ」

「そうですね。

 周りが住宅街だから余計に静かなんでしょうけど、本当に森の中みたい」


 木々の間を雀や名前を知らない小さな野鳥が、さえずりながらぴょんぴょんと枝から枝へ飛び移っているのが見えた。

 あちこちに石の小鳥のオブジェが飾ってあったり、小鳥の水飲み場が置いてあるのが目についた。


「小鳥が好きなんだろうか?

 結構な数のオブジェがあるね」


 キョロキョロと周りを確認する祐一。


「以前のアトリエはオフィス街のビルの中にあったんですよ。

 知らなかったけどこういうのがお好きなのかもしれませんね」


 小さめの池の傍にはアヒルの親子のオブジェもあったが、何故か玄関にはデカいカラフルなスーツを着たガマカエルの置物。


「メルヘンチックですよね」


 麗奈は感慨深げにガマガエルを見ながらそう言った。


 ――メルヘンっていうか。

 ギャグの間違いなんじゃ・・・


 少しだけ二人の意見が分かれたようである。



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