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其れはまるで誂えたように・・・
しおりを挟む翌日の日曜は木田の所へ麗奈と一緒に挨拶に行く約束だったので、朝のルーティンを早々に終わらせて社長の家に出発した祐一。
愛車のJeepで迎えに行くと時間ピッタリで麗奈と美奈が一緒にマンションのエレベーターから降りてきて手を振った。
今日は祥三とシロも一緒について来た為、美奈、シロ、祥三が並んで後部座席に座る。
「このワンちゃんもすっごく大人しいんだね~」
美奈がシロの頭を撫でると、嬉しそうにその膝に『デンッ』と頭を乗せる白犬。
「あ、コラ、シロ!」
慌てる祥三に美奈が笑顔になった。
「あ、大丈夫、私、動物好きだから。
今日はデニムだし」
今日の石川姉妹はテロンとした柔らかくて丈の長いニットセーターとスキニーパンツに踵のないバレエシューズといった出で立ちでカジュアル系の格好である。
「どうしたの?
ポニーテールとか、初めて見た。
珍しいね」
祐一が嬉しそうに笑いかけると、頬が朱に染まる麗奈。
「木田さんがお庭を案内してくれるらしいので、ちょっとラフな感じにしようかと思って。
美奈とお揃いにしてみたんです」
―― うおおおぉッ!
なんだコレ?
俺のレナさんッ?
可愛いが過ぎるだろう!!?
嬉しそうにこにこする麗奈に、祐一のほうが胸がギュッとなって今にも心不全を起こしそうである・・・
白いフンワリしたセーターを着てポニーテールの毛先をカールした麗奈は祐一の目には神々しく見えたのか、
「天使かと思った」
と真顔で言う祐一。
コイツら中高校生カップルかよと言いたく・・・ いやどうだろう?
兎に角見ている方が恥ずかしい。
「はぁ~ 凄くかわいい・・・」
「あ、ありがとうございます」
「「・・・」」
祐一の呟きと更に赤く顔が染まる麗奈を交互に見て、後部座席で弟、妹達がこっそり砂糖を口から大量生産したのはご愛嬌だ・・・
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